「夜空ノムコウ」には何が足らないか


「そりゃSMAPの歌唱力だよ」
と言える貴方は正しくともR&Bのファンとしてもう一歩だと思う(笑 
確かにSMAPの歌を聴いていると「歌が下手なことをネタにする暇あったら練習しろよ」等のコメントの方に同意してしまう。けど、ここで私が言いたいのは作詞をしたスガシカオに対して。日本の歌手の中でもスガシカオの作詞作曲の才能が高いのは、コアな音楽ファンには常識でしょう。そこについては同意してます。それだけじゃなくSoulやR&Bに造詣が深いのも一部では有名だから。その点も同意してます。なんといっても哲章さんがサイトで唯一取り上げていた歌手だから。

だからこそ、「夜空ノムコウ」に足らない点を書くのは気が引ける面もある。
いい曲なんだよね。歌詞もメロディーも歌手もいい。って聴くのはいつもスガシカオバージョンだけど。。ここの評価の高いコメントも凄い。
「未来への不安」とか「挫折感」とか、直接的な表現はひとつもな­いのに伝わってくる。格好つけない、きれい事ばかりじゃない歌詞­っていちばん心に刺さりますね。なにより、聴いていて気後れせず、共感できるところがいいなぁ。
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彼のトークを聞いていると、ワイルドな自信家のように思えるけど­、彼の歌を聴くと、その鋭い感性と繊細な歌詞は、彼の中のコンプ­レックスの結晶のようにさえ思える。。。

この曲、あと一歩改善できれば確実に「上を向いて歩こう」のレベルまでアメリカ本国に届くと思う。もちろんスガシカオバージョンだけどね。だけど今のままじゃ決定的に足らないものがあって、その足らない部分があるからこそ教科書に掲載されたり卒業式に使われているのだと思う。この曲が本国に届くレベルに変わった時、果たしてその曲は日本という国にどこまで受け入れられるのだろう?

「夜空ノムコウ」と「A Changes is Gonna Come」を聴き比べれば一目瞭然。


夜空ノムコウに明日は無い
この認識に立っているかどうか。そこが一番大事なんだよね。夜空の向こうにあるのは今日と変わらない一日でしかない。だからこそChangeが必要であり、何よりも上を向くこと。上を向かないと、明日の空さえ見えないから。

俯いて過ごすしかない不遇の日々が、この先もずっと続く
この現実から出発しているのがSoulの前提。「上を向いて歩こう」はこの前提と完全に重なったからこそ全米No1になったのだから。その点を踏まえて夜空ノムコウの歌詞を見てみたい。「このままどこまでも日々は続いていくのかなぁ」という部分はかなりナイス。けど、さびが「夜空のむこうには もう明日がまっている」なんだよね。スガシカオはこのフレーズで聴く人を勇気づけたかったんだろう。その優しさがあるからこそ、教科書INや卒業式INなんだと思ってます。けど、やっぱり「もう明日がまっている」という歌詞ではアメリカ本国ではHITしないと思っている。

じゃあそのさびをどんなフレーズに変えればいいのか?そこが難しい。この部分を変えたら、ちょっと内省的な優しい歌詞世界が全部壊れてしまうから。単純に「夜空の向こうには 今日と同じ日がまっている」とは変えれないでしょう。「自分が変わらないと明日は来ない」もこの歌詞世界と合わないから。

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久しぶりにカラオケに行ったら友達がこの歌を歌って、久しぶりに聴いて改めて感動したんだよね。アイドルグループとしてTOPにいた期間が長いだけあって、SMAPはさすがにいい歌提供してもらってます。「世界に一つだけの花」は当然として、この「夜空ノムコウ」も同じぐらいに価値がある。だけど、歌ってる友達の横で妙に考え込んじゃってた。

バブル崩壊20年経って、一億総中流意識は完全になくなった。けど、階級と人種が結びつかない日本では未だに目に見える階級差は少ない。だから日本とアメリカの両方で同じように大HITするのを求める事自体が間違いなのかもしれない。「上を向いて歩こう」は終戦直後だからこそ、重なったのだというべきか。そんな意味ではスガシカオは素晴らしい仕事をしていると思う。この「夜空ノムコウ」が切り取る情景こそ日本に合っているのだから。先ほどのコメントの「なにより、聴いていて気後れせず、共感できるところがいいなぁ。」のとおりだから。けど、僕はやっぱりスガシカオは久保田と同じように本国に挑戦して欲しいと思ってます。スガシカオがどこまでBlack Musicにコミットしているのかは知らないけど、それだけのレベルの人だと思う。

夜空ノムコウは98年の曲だからもう14年経っている。長引く不況と共に、この歌世界のベースとなる前提が日本においても揺らぎ始めているとも思ってます。世界を平均したらフィリピンレベルになるとは昔から言われているし、フラット化して中間層が無くなっている流れも先進国の共通だから。そんな意味では、あと10年したら、日本もそういう状態になるのかもしれない。けど、それは、やっぱり良いことではないよね。そんなことを考えつつ、聴いてます。
やっぱり「夜空ノムコウ」はいい曲だよね。冬好きとしては、この情景がハマる。夏や春の曲ばっかり注目されるけど、クリスマスソング以外の冬の曲はもっと増えていいと思ってます。






Belong特集

HP時代から色々な場所でBelongについて細切れに書いてきた。「いつか Belong特集をしなくちゃね。」と書いて5年以上経ってしまったので、遅ればせながらまとめておきます。

「 like(好き)が進むとlove(愛してる)になる」
これはどんな文化圏でも同意される共通事項。けど、まれにその先の世界がある。以前にも書いたようにBlack Musicにおいてはloveの次にadoreがくる。
adore
【自動】崇敬する、あがめる
【他動-1】〜が大好きだ、〜にあこがれる、〜を熱愛する
【他動-2】〜を尊敬の念とともに深く愛する、敬愛する、崇敬する、崇拝する、礼拝する
元々は神様へ使われた単語が人間相手にも使われるようになったハズ。アルバム100枚以上持っている人はadoreという単語の重さを知っていると思ってます。

「あがめるぐらいに愛している」という言葉は「貴方の言う事には何でも従います」と受け取られる事が多い。けど、そんな主人と召使みたいな愛って正しいの? だから、真のadoreはそういう意味ではない。今までadoreが使われた歌を聞き込んだ結果として、個人的には「正しい道を歩める」という意味だと思う。「こんな馬鹿な俺でもお前を好きでいる限り道を誤らない」 これがadoreの意味だとずっと思ってた。迷える子羊に道しるべ。これがキリスト教だしね。


だけれども、一番気になっていたのはBelongです。
中学時代の英語の授業でbelongという単語を始めてみた。所属している「部活」を表現する時に使われていた第一印象のせいで、今でもbelong=部活と反応してしまう。これって結構、同意されると思うのだけど(笑 それもあって最初にR&Bの歌詞でbelongを見た時はびっくりしてしまった。だけど、1997年に傑作の誉れ高いBrian Mcknightの3rd:Anytimeを聴いた時、どうしても11:I belong to youを聴き込んじゃってた。普通は02:couldか01:anytimeをホメるのにね。それから5年ぐらいして、激レア盤:TalentのBulles Eyeを聴いて、その中の03:I Belong To Youを聴き込んで、やっと分かった。adoreの先にBelongが来る事を。

その理由を今までサイトの色々な場所で別々に書いてきたから、改めてここでまとめておきます。本サイトをWeekly Commentまで全部読んだ人はもう既に知っていると思うけど、後から来た人のためにね。
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「親切」と「優しさ」の違いに拘って。
最初にbelongの価値を教えてくれたマクナイト。彼の最高傑作であるデビュー作を聴き込んだ結論として書いたのが上記の文章。そこでも書いているように、「愛してる」を突き詰めるほど「正しい愛の形」を探す事になる。けど、正しい愛の形はどれだけ探し回っても自分の中からは出てこない。何が正しい形なのかは相手が決めるから。優しさもそう。何が優しさなのかは受け手が決める。行動する本人が「優しいことをしている」と思った時点で、どれだけ頑張っても親切以上にはならない。

この世の単語の中でどれだけが「究極的には受動側が認定権を持っている」のか?
本気でここを突き詰めたことは無い。けど、自分と相手の間の行動である限り、全ての単語の認定権は相手が持っているのかもしれない。「優しいことをしてる」と思って行動すると「親切」になる。「親切なことをしてる」と思って行動すると「ちょっとマシなこと」になる。「ちょっとマシなことをしてる」と思って行動すると「単なる邪魔」になる。こういう連鎖になっていると思い始めているのは事実。

この視線に同意してくれるのであれば、やっぱりいくらloveの先のadoreを「こんな馬鹿な俺でもお前を好きでいる限り道を誤らない」としても、「こんな馬鹿に愛されたくない」と相手が思っている可能性も認めなくちゃいけなくなる。

そこまで考えていくと、究極的には何も残されてないことを認めなくちゃいけない。そこを受け入れても、気持ちはゼロにはならない。その現実を表現する一番適切な言葉はBelongなんだよね。マクナイトのあの曲はそこまでの射程がある。それは断言できる。だからこそ、あそこまで聴き込んでいたんだ。半年以上経ってたっけ。あの頃、「今の私の状況に貴方のそういう気持ちが重いのです」という返事に対して逆の行動をしてた。Belongの淡々とした心境にたどり着けなかった。自分がすべき事が分からず流されて生きてたから。だからこそ、好きという気持ちだけは伝えたかった。そういう態度がガキな事が分からずに。


現在私が持ってるBlackMusic全12446曲の中で、タイトルにBelongが含まれるのは28曲。けどこの中には逆のYou Belong To Meとかもあるから(笑 FrankieはアルバムタイトルにBelongが含まれている唯一の歌手。その点だけでも聴くに値する。けど、Belongの対象がHeartになるとパワーが落ちると思ってる。My Heart Belongもそうだし、Belong To Your Heartもそう。シンプルにI Belong To Youとした曲の方が価値が高い。そりゃそうでしょう。世の中にはHeartはbelongだけど体は別の女性っていうのもあるからねぇ。何より不思議なのは女性歌手の歌うI Belong to you。このリストのホイットニーもトニブラもそう。女性陣が歌うとBelongはハチャケルんだよね。男性陣が歌うと淡々とした切なさまで感じるのに、女性陣が歌うと明るさとノリが出てくる。それがBelong。

そんな意味で今回のBelongに合致するのは厳しく選抜すると3曲だけなんだよね。その中では、Romeの曲はちょっとパワーが落ちるかな。やっぱり10年前でも今でも本サイトで訴えたいBelongに合致するのはマクナイトとTalentのみ。そして、マクナイトファンには悪いけど、Talentの曲の方が上です。僕はそう感じる。

Talentは幻のR Kellyプロデュースの男性3人組。
R Kellyの女性プロデュースはAALIYAHにSparkleにChanging Faceと、作品レベルの高さとその後のR Kellyの問題が有名だけど、男性プロデュースは滅多にしない。というよりも未だにR Kelly全面バックアップでデビューしたのはTalentしか知らない。そして、この作品は全く売れないフェーズ。けど、これこそが一番素直なR Kellyなのかもなぁ、と思いながら聴き込んでいた。この作品は一曲目がTogether We Standだから。この単語ってBelongに近い場所にある。そんな意味でも本当に傑作です。

もう絶対に手に入らないとも思える作品だからYouTubeでトコトン聴くのをお勧め。このUPはちょっと音が悪いけど、曲の雰囲気は伝わると思う。いや、聴きこむには音が悪いかも。。


「愛してる」と相手に訴えないと続かない時点で、愛じゃない。世の「愛してる」と伝える曲は、根源的にこの点が弱い。こんなこと書いていると全てに喧嘩を売っている気がするけど、これが素直な気持ちです。

「自分自身は今やるべき事を一つずつ積み重ねている」
「この想いは変わらない」
「君の力になれる場面があるのなら、いつでも側に行く」
これらを一言で表現したのがBelongなんだと、そう思ってます。


「私は浪人生として過ごす中で、今までの色々な事を振り返って考えることが多くなりました。これまでずっと、人を傷つけず人から傷つかないように距離をとって接してきたからこそ、若井君のように正面から向き合う態度は     少しずつ自分自身が変わっていけると思えたから」
これ以上、好きとか愛してると言わなければ、そして来年の四月まで待てばいいと思ってた。そういう愚かさがあるから秋の入院で気持ちの抑えがきかなくなる。けど、本当に愚かだったのはここじゃない。

自分自身のすべき事は分からなくても、誰を好きになるべきかだけは分かる事がある。
それを正しい恋愛の形と思ったのが一番の愚かだったのだ。

だからいつになってもBelongの曲は痛い。




暫定回答

 「大切なのは《答え》でなく《問いかけ》である」

この意見は結構納得してます。答えを書いたらそれに納得する/しないの二者択一になる。もちろん「納得しない&自身でもっとマシな案を考える」人もいるだろうけど、そういう人は勉強でも仕事でも頭を使う分野では絶対に伸びるけど、そこまでする人はそんなに多くない。考えるのはそれなりに疲れるからね。70%ぐらい納得できれば普通はそれでやり過ごすから。答えでなく問いかけにすれば普通は数分は考えてみる。前回のJoeの「色気」についてもあの状態で当分そのままにしようと思ってたけど、想像以上にVCに色気があって混乱してきた。ここら辺で今までの濁してきた部分の棚卸をした方がいいのも確かに事実。だから素直に書く事にします。


日本人が本国でR&BNo1になるには(2001/10)
「俺はR&Bが大好きで日本じゃそこそこ名も売れた。けどやっぱり本場に挑戦するべきだと思って此処に来た」という言葉に「お、いいね、その心意気がんばれよ」って言ってくれる人には全員伝わるレベルだと思う。けど、「あほかい、日本人は日本で歌えよ、お前にR&Bの何が分かるんだよ」って言う人を振り向かせるカードが、実はあると、、、今の自分は思う。Jaheimを聴いてその感を強くしたから。

そういう意味では以前に久保田の所に書いたように、今から全米No1(ナショナルチャートじゃなくてR&Bを本丸として)を狙うには、「俺はBlack Musicを聴いて救われた」という世界観が出せるかどうかなんだよね。これを出せれば「日本人にSoulが分かるわけねーだろ」という意見を完全に封じ込める。けど、これが難しい。久保田には根っこの部分でネガティブを感じ ないから(それは非常に良いことだけど)、BlackMusicじゃないと救われない部分を持ってないと思ってる。ぶっちゃけて言うと。(2012/01)

特定の国・民族が生み出した文化・芸術に対する尊敬の念は非常に大事。
R&B-Soulにおいて本国はアメリカの黒人達だけど、以前にその感覚が薄い人がBBSに書いてきてカチンときたことがある。こんなのは他ジャンルと比較すれば当然なんだよ。たとえば柔道。日本が本国であり、そのプライドはすごく大事だと思ってる。そうであっても青胴着とか難しい問題がある。柔道の誤審について審判のレベルを言うよりも「色を変える方が手っ取り早い」という発想は分からない事は無い。けど、うちの古武術でも「白袴は宗家のみ」という暗黙の規定があったから、胴着の色に拘る気持ちは凄く分かる。スポーツ化していく柔道を反面教師にして剣道は海外展開に消極的とも聞くし、色々と難しい問題がある。民族としての歴史・文化の熟成・世界展開と変容については真面目に考えるべき内容。「平等なんじゃないですか」なんて自由を履き違えた意見と同じ位に貧しい。とは言っても、最初から「歴史も考慮しろ」なんて音楽聴くのに堅苦しすぎる意見なので、「今はパスしてます」ぐらいが適切なんじゃないかな。

「分かる」というのは非常に重い言葉。そりゃそうだよね。「このアーティストのファン」ならば何の問題もないけど、「このアーティストの事を分かってる」なんて言った日には歌手は激怒だよ。その割には分かる/分からないがメインのサイトになっているけど・・・突き詰めれば波紋が分かったのであって「歌手と僕との重なった理由が分かった」という事だから。これはリスナーサイドの意見だけど、歌手ならば「日本人にSoulが分かるわけねーだろ」って言われたら「分からない。だからチャレンジしにきた」って言えばそれでOKなんじゃないかと最近思ってる。そんな意味ではネガティブが必須ではないのかも。「救われた」は純粋な個人体験で他人が否定できないけど、「チャレンジ」も他人は否定できないじゃん。山が高いほどチャレンジの価値も高い。そんな意味では「ネガティブ必須」はガキの意見だったね。ごめんなさい。


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◆果たし状への返し技(2006/2)
「たとえば君 ガサッと落葉すくふように私をさらつて行つてはくれぬか」

いやーー、これは凄い。俵さんも「果たし状のような迫力をそなえた、渾身の恋の歌だ」と仰るとおり。Shaniceの新作にこんな手触りないかなぁ。間違いなくこの果たし状っぷりがKelly Priceの1stと同じ。あれをガンガンに聴き込めるとKiss Testに「そろそろだと思ってたよ」と返し技があるように、この和歌にも返し技があると思う。俵さんは女性だから知らないだろうなぁ。って、本当に返せるかどうかはKiss Testと一緒で分らないけど、ここで一言も発せられなかったら、完全に向こうのペースだろうね。って、こういう場面で返し技返し技とか言ってるのも、かなり問題児なんだが。
音楽と関係無いけど、Kandiがそのまんまだったので今回の対象に。

「この落ち葉、夜露(よつゆ)に濡れて重くなってるね」
これが私の暫定回答。この和歌を見た瞬間に浮かんできた。和歌といえば超基本の百人一首だし未だに90首は覚えてます。さいきんはマンガ「ちはやふる」がアニメ化される位に大ヒットしてうれしい限り。現在の百人一首の聖地は間違いなく時雨殿。数年前に嵐山観光で行ってきました。カルタ取り対戦ゲームではラスボスの定家に勝ったけど、まあ最初の5文字で札を取れれば勝てる難易度だったから。そんなレベルで語っていいか分かりませんが、とりあえず解説から。

河野裕子氏の上記の和歌には色々とポイントがある。一番に目に付くのは「落ち葉」「さらつて」でしょう。自らを「落ち葉」と言う冷静な視線と、「さらってくれ」という乱暴さの混ざり合いが心を打つ。一般的に「さらって」は親の反対とかの理由(⇒駆け落ち)の場面で使われる事が多い。けど「落ち葉」と重なることで本人が作った本人では解けない空間が浮かんでくる。たとえば、「今まで振った男たちよりもランク上の男と結婚したいと思っても、そんな男は売り切れ状態。しかし今さら基準を下げることはできない」というアラフォー女性のデッドロック状態とか。

なのに「たとえば君」なんだよね。これが実は一番のポイントです。この「たとえば」が絶妙な距離感をかもし出しているから。「絶対に君じゃないといけないわけじゃない」と距離をとってる。これが「どうしても君」だったらさすがにストーカー臭が出てしまうから。そんな意味でもこの和歌には「落ち葉」「さらう」「たとえば」の三つの軸がある。これが名歌であり勝負歌の証拠。

だからこそ、返すのが必要なんだよね。ここで黙っていると完全に相手ペースだからなぁ。大事なのは向こうの3軸「たとえば」「落ち葉」「さらう」のどこかを攻めること。全部攻めては駄目です。それはやりすぎ。「たとえば」の軸なら「隣の部署の○○君がお奨めですよ」ぐらいが一番無難かな(笑 「華麗にスルー」というべきか「逃げた」というべきか、人によって評価が割れると思うが。「さらう」の軸なら「まずはお友達前提で」ぐらいかな。「チ○チ○あるんかい」と相手が逆切れしそうだが、こういうのは怖い据え膳。男なら分かると思う。

でもちろん、上記の返し技は「落ち葉」の軸ですね。なんで一番最初に落ち葉の軸が浮かんだのかは私自身も分かりません(笑 まあ隣の部署もお友達前提も逃げだからね。そもそも相手が勝負をかけてきた時に「かわす」「にげる」タイプならこんなサイトは作ってない。この和歌は男の覚悟を問うている。そのくせに「たとえば」で距離を調整しようとしいてるのがセコイというかウマイというか。「覚悟を問われたら覚悟を問い返せ」がこの世の基本。賭け事でもそうじゃん。相手が大金をかけてきたら、こちらは掛け金を積み上げる。それが王道ストーリー。だから改めて向こうの覚悟を問い直さないと。

そんな意味で「落ち葉」から何を引っ張るのか。「冬を越した落ち葉」って年齢を攻めてる感があるのでパス。それよりも「これまでの恋愛経験をひっくるめた上で俺を選んだ?妥協なんて純粋にいらない」というべき。ならば別れて夜に独りで泣き腫らした女性の情景を描かなくちゃいけないし、それこそが「よつゆ」だし、露という単語自体が百人一首の1首目に出てくるぐらいに超重要だから。そんな意味では落ち葉の軸を攻めているようで「たとえば」の距離を潰しているんだけどね。それがワンツー。

じゃあなんで2006年当時に書かなかったかというと、うーーん、やっぱり「器用で鼻につく」から。相手がパンチを入れてきたら、すかさずカウンターを入れる態度が相手の余地を削っている。それは心の奥底では気づいていたから薄い色にしたし「問題児」とも書いたた。けど、あれから6年たっても今の自分にとってベストな回答は思いつかないです。ごめんなさい。


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MyMyMyってMyのあとは何が続の?(2011/10)
今まで疑問にすら思ったこと無いけどなんか妙に考え込んでしまった。このMyLoveは当然だけどMyの後にLoveが来てる。じゃあMyMyMyは何が続くの? なんでこんな疑問が浮かぶのか自分自身でもよく分からない。疑問に思うんだったら最初から思えばいいのに、MyLoveを聴いて改めて気づくなんて遅すぎる のかもしれない。MyMyMyを好きな人の中でどれだけの人数がここについて考えた事があるのかもよく分からない。けど、この2曲を並べると、どうしても 考えちゃうんだよね。ということで、とりあえず自分の暫定回答は出ました。

実は明示的に「暫定回答」と書いているようにこれが一番自信無いです。英語でうまく言えなし、日本語でも一言で言えないから。だからあんまり現時点では書きたくなかった。
MyMyMyに続く単語は、、、それは人それぞれでいいんじゃないかなぁと思ってます。ここを本気で突き詰めると、その人の恋愛の癖が出てくると思っているので(笑
とも書いたように、結構このMyに続く単語は範囲が広いというか「懐が深い」というか、一つに限定されてないんだよね。100人いれば100通りの回答があっていいと思う。物事には「突き詰めれば収束する問い」と「突き詰めれば発散する問い」があって、この歌は発散するグループに属していると思う。それであっても現状の私の回答を書けば、

あでやかさを相手に捧げる気持ち
こんな感じです。あでやかさを英語で言えばエレガントになるけど、エレガントとだとちょっとバブル臭が強すぎると思う。漢字で書けば「艶やか」だけど、漢字にすると演歌かちょいワルオヤジの仲間のアデージョっぽくなるので平仮名でお願いします(汗

付き合いが長いカップルが休日に二人ともジャージ姿でまったりしてる時にMyMyMyが流れてきたらやっぱり違和感なんだよね(笑 生活臭とこの曲は合わない。もちろんホテルの最上階のレストランが必須とは思わないけど、彼女が手作りのケーキを作って、彼氏が部屋を掃除してお値打ちなワインを買ってきて、夜はキャンドル灯してみたり。これぐらいのSituationを準備して初めてMyMyMyが似合う空間になると思う。一般的にも「男性がエスコートして頑張ったデートコースのディナーで流れてきたら最高」の曲だから。そういう意味でもバブルの雰囲気に合うといえば合うね。

MyMyMyというサビの割りには視点が自己に無い。何かを相手に渡している瞬間を描いている曲
それが僕の結論です。自己に視点があるならばわずかであっても内向きの視点が絶対に出る。けどこの曲にはそれが皆無。そこは断言できる。もちろん「Heartを捧げる」でもいいのだけど、何か違う気がする。もしこの曲でHeartが続くならば、もうちょっとStill Waitingに収められたMy Heartと曲が似てくると思うから。MyMyMyのメロディーがあでやかで、Johnny Gillの声もあでやかなんだよね。もちろんあでやかであるべきは男じゃなくて女性側。だから「プレゼントを渡している瞬間を描いた」とでも言うべきか。

じゃあMyMyMyの後に続くのは「プレゼント」でいいのか?というと、それは即物的すぎると思う。結局、「彼女/奥さんがずっと輝いていれるようにサポートするよ」 もっとぶっちゃけいえば結婚した後もエステのお金に文句言わないとか、年齢の上昇とともに化粧品の金額が上昇するのを受け入れるとか、なんか急にちみっちい話になりましたが(笑、まあそういう気持ちです。これってHeartでもないしプレゼントでもないけど、やっぱり一つの「相手に渡している動作」だと思うので。


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愛の反対語が無関心ならば、光の反対語は?(2012/02)
「愛の反対語は何ですか?」と質問するだけでその人の恋愛観は大体分かると言ったのは誰だっけ?
普通は「愛⇔憎しみ」とすることが多い。けど、「愛⇔無関心」とする考え方もあって、僕はどちらかというと後者に近いかもしれない。同じように「光の反対語は何ですか?」と質問すればその人の落ち込む時の癖が分かると思っているのも事実。一般的には「光⇔闇」になるのかな。「光⇔影」の人もいるだろうね。けど、個人的には両方違うと思ってる。

「蓋」じゃないかな。「愛の反対語を無関心とするならば、光の反対語は蓋
これがマクナイトの1stの一番のコアなのだから、本サイトとしては譲れないライン。

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とりあえず書けるものは全部書きました。で、やっとJoeの1st->2ndの「色気」ですが、これだけ書くのにゆうに3Hはかかっているので来週でお願いします。。

 



初夏に似合うR&B

邦楽において夏の曲といえばTUBE。それと同じぐらいにBlack歌モノ(Soul-R&B)において夏に似合う曲といえばEarth Wind & Fire。これは共通理解というより当然の常識に近い。本サイトは「夏」の特に「海」を苦手としているけど、それでも認めてしまうぐらいに夏の海岸にピッタリだから。

「じめじめした梅雨」「うだる暑さの夏」の間に挟まれた「初夏」

僕は初夏が一番好きだし、この初夏に似合う爽やかな熱さを唯一持っているのがCalvin Richardsonだし、この作品こそが僕が一番聴いたアルバム。リチャードソン、マクナイト、R Kellyが本サイトの三本柱だけど、流石にぶっ飛んだ曲は普段は聴かない。だからマクナイトの処女作もR.も数え切れない位に聴いたけど普段は聴かない。この先はもう年に1回も聴かないと思うし、それで構わないと思ってる。

けど、7月が来るたびにCalvin Richardsonの本作は絶対に聴く。そして一度聴くと「未だにこの熱さに程遠い自分自身」を痛感して1ヵ月ぐらい聴き込んじゃうんだよね。そうやって2001から10年以上を重ねて、この作品を一番聴いている。

Jaheimの処女作もかなり聴いたけど、あの作品を聴くと実感として辿りつけたと感じるし、ある線以上は後ろ向きに考えてもしょうがないから。それよりは今をマシな形にしていく必要があるし、そのためにこそ本作が必要。この作品は未だに辿りつけない。それこそが爽やかな情熱であり、その先にある澄み切った熱さだから。

「必要以上に薦められるとウザイ」のは分かっているし、この作品は本サイトのどこでもPushしてるから十二分にウザイのも分かってる。。それでも今回改めて書いたのは、そろそろ初夏になるからだけでなく、前回の色気との関連

色気とは相手の情欲のコントロールであり、それは距離感のコントロール
「相手の情欲のコントロール」ってそれは個人的には有り得ない。するのもされるのも有り得ない。現実にはある話だけど、「人として間違ったスタンス」と思うから。

「抱擁感・熱さ・覚悟」において《近さ》を生み出すものは抱擁感だから。ポイントは《遠さ》を生み出す覚悟だと思う。男の色気=「抱擁感 熱さ」になんか納得がいかなかったのは、この中に《遠さ》を生み出すものがないからだと、やっと分かった。
ここも違う。Calvin Richardsonだけは熱さから《遠さ》を生み出せるそれこそが澄みきった熱さだから。もちろん普通は混乱しかない。以前にこちらにも書いたけどもっと分かりやすく言う。

熱さの原液
この熱さはウイスキーをロックで飲むよりも難しい。このレベルを「直接出せる男性」も「直接受けとめれる女性」もこの世に1%もいないと思う。水や炭酸等でウイスキーを割る事が多いように、この熱さも何かで割らないと普段は使えない(あちらのパンティーはギャグだけど)。けど、男である限り、己のコアとしてこの原液レベルを目指すべきだと思う。そう考えている男性は世界中で5%ぐらいかもしれないけど。。


「情欲のコントロール」が有り得ないとしても、「距離感のコントロール」は手段としては間違ってない。ただ手段として間違ってない事と、手段を目標だと思うのは別。誰がどう考えても「色気の目標⇒距離感のコントロール」ってそれはオカシイ。じゃあ何が正しいって、それはもっと手間に戻って

人間の感情が波打ってるから
この地点なんだよね。無理に色気主体で考えるから間違った道に迷い込むのであって、素直に「波長が合う」を考えればいい。そりゃそうでしょう。男だって女だって「波長が合う」のが最終的な決め手になるのだから。

けど、「今の自分の波長に会う女性がどこかにはいるハズ」と考えるのはやっぱり願望丸出し。波長自体の色気はある。相手の情欲とかそんなことは考えなくていいけど、やっぱり自己の波長の色気は本気で考えてもいい。ならば男の理想としてこの澄みきった熱さはもちたい。本作を初めて聴いた2000年の7月は、あまりのショックとあまりの正しさと、あまりの今までの自分自身のオカシサに、「泣けた」というレベルじゃない。「号泣」というか「脳天直撃」というか「次の日学校/会社には行けない」というか、それぐらいにショックだったから。

というのは嘘(笑

そんな作品じゃないよ。もっと静かにじわじわとくる。最初はさらっと流せるんだよね。味気無いと感じる人も多いし、K-ciと歌った一曲目以外は記憶に残らない人も多い。そんな風にレビューしているサイトも多かったし、それはそれで多数の意見だと思ってる。けど、そこでわずかに感じた人だけが、踏み込む。一歩踏み込むと一歩感じる。もう一歩踏み込むともう一歩感じる。導かれるように繰り返し、気づいたら1ヵ月が経過してた。

そんな作品だから。


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素直に言えば、やっぱり色気なんて考えなくていいよ。「色気を磨いている」なんてパス。けど、「男を磨く」は必要だし、その《男》の中にこの作品が含まれるか?だけなんだよね。俺は含む。君のことは知らない。そうした方がいいとも言わない。女遊びもそう。「やれるんだったらやれる時に素直にやれば?それが自然だよ」と思うし、薦める話でも自分は絶対に違うといえる話でもないから。相手の情欲のコントロールはやっぱり否定しちゃうけどね。

ただ、もっとぶっちゃけて言えば、第二次成長直後の男の子にこそ聴いてみて欲しいかも。性欲と熱さの真の関係が、その年代ならば素直に受けとめれるかもしれないと思うから。相変わらずぶっとんだ事を書いているけど、これが事実です。

ちなみに前回のJoeで「AllとNothingの間の揺れ動き」を出すのが色気といったけど、そこに不満がある人は本作の07:Half The Timeで表現されているHOTとColdの間を揺れ動きを100回聴き込めば必ず分かる。



bmr: プロデューサ列伝

今さっき一通り読みました。すげー楽しかった。色々と思うことを書きながら整理したくて。何から書けばいいか分からないけど、やっぱりプロデューサも大御所からいきますか。

◆Quincy Jones:クインシー・ジョーンズ
.◆璽謄ストの人間性こそがコア
▲轡鵐札汽ぅ供爾魯戰鵐箸靴覆い犬磴覆い。ベントしなければファンキーにならないからさ!
9人音楽の本質とは、ソウルの共同体(コレクティブ・ソウル)そのものだよ

やっぱりこの人こそがTOPでしょう。ティンバランドもこの本の中で「真のプロデューサというものはQuincy Jonesみたな人を言うのであって自分自身はまだまだ」と言ってるしね。バス・ドラムのリズムの変化を黒人音楽の変化のバロメータにしているとか色々と興味深いことを書いているけど、一番心に残ったのが,良分。ジェイムス・イングラムやテヴィン・キャンベルに出会った時も、その素質は分かった。個性に溢れ、人間としての自分の分をわきまえている。パリ時代の私の先生がかつて教えてくれたのは「あなたの音楽というものは、あなたの人間性以上でも以下でもないのです」ということで、私はそれを真実だと思っている。そういった人間性の部分でも、彼らは最高水準をクリアしている。パーソナリティのもつ重要性をいかに音楽に表現するかを心得ているんだ」 ジェイムズ・イングラムのことは知らないがテヴィンのことは同年代で知ってる。確かに「どこに出しても恥ずかしくない自慢の男の子」って感じの歌手で、Confusedが妙に個人的に好きだった。歌が上手くて心情が綺麗で、中学生の理想の恋愛像を歌わせたらピカイチだと思う。Tevinのことはあまり知らない若い人も、Q.J.最後の秘蔵っ子といわれたMarc DorseyTamiaなら知ってるかな。彼らを見ても一目瞭然。この二人は突き詰めると人間性こそが印象に残る歌手だから。

△六笋砲箸辰討楼嫐I毀澄けど音派の人にとってはインタビューのこの部分こそが一番価値があると思う。「あの頃、私達がシンセサイザーのモルモット的役割を果たした。<中略>日本の倉庫であの楽器を使っている時で、まだ将来どんな存在になるか見当もつかなかったはずだ。ピッチ・ベンダーや・・・」という部分は非常に面白い。ってそもそも上記の「ベント」ってどいう綴りの単語なんでしょうか?それすら分からないが。

はさすが大御所。というよりもQuincy Jonesは超大御所か。コレクティブ・ソウルねぇ。確かに内部にいる人にとってのSoulはこういう定義になるのだろう。けど、日本という国でBlack Musicを追っかけている立場ではとてもコレクティブとは言えないなぁ、というのが素直な感想。

逆に20年近くのリスナー生活を通じて僕はSoulを支える一番の身体的基盤を息吹とする。それが本サイトの視点だし理解。けど、この本を読んで骨の髄までどっぷりつかってた2000年前後を思い出してた。今年発売の本だけど実際のプロデューサーへのインタビューは99年〜01年がメインだから。そんな事をぼんやり考えながらこの本を読んでて、「あ、メロディーは髄なんだ」と気づいた。今までずっと姿勢が大事だと思っていたけど、本当のポイントは姿勢によって骨髄が流れやすくなって淀みがなくなるのが大事なんだと。一般的には人の根源的なテンポは心拍が担っていると思われている。それは納得するのだけど個人的には物足りない。心拍を一番コントロールするのは息吹であり、意志が心拍をコントロールしようと思ったら呼吸を変えるしかないから。けど、ここにはテンポ以上の世界は無いと思う。このQuincy Jonesの文章を読んでると、妙に人の根源的なリズムは骨髄の流れだと感じる。

こんなこと書いていると、せっかくのQuincy Jones御大の素晴らしい定義を冒涜している気もするけど、こういう態度は本サイトのいつもの事なんで(笑 とりあえずJames IngramのIt's Your Nightは探すリストに入れねば。

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◆Clive Davis:クライブ・ディヴィス
Whitney HoustonのI Look To Youこそがプロデュースの全てだと思う
▲▲螢轡◆Εーズのデビュー作をあのままの形で発表させたのは目利きの凄さ

哲章さんが「クライブ爺さん」と呼んでいたので僕の中でもそうなってっるクライブ・ディヴィス。音楽畑出身でも黒人でもないけどここまで影響力をもっている点ではピカイチ。コアなリスナーからはケナサれることはあっても褒められることは滅多に無いクライブ爺さん。だからこのインタビュー記事で目を開かれさせられた。この本でもインタビューワーが「アーティスト自身の中から湧き出るものだけを抽出し、何ら色づけされることなく作品として聴き手に届けられるべきだと考える極端なロマンティストにとっては、クライブのような立場の存在は不要に思えるかもしれない。しかし、果たしてそうなのだろうか?アーティスト以外の人間が作品の方向性を考えてはいけないのか?それが音楽業界の迎えるべき明日なのだろうか?」と問題提起しているしね。

その答えこそがクレイブ爺さんの叩きだしてきた結果なのだろう。特に完全に終わったと思われてたWhitney Houston。彼女の最後をあれだけ皆が悲しんだのは最終作となったI Look To Youの出来の良さがあるし、Whitney Houston自身にとってもビジネス上としても、素晴らしい結果を出したのだから。「このアルバムは意外とオススメなんだよね」としか書かなかった本サイトは不十分だった。。

この本で初めて知ったけど、Alicia Keysはソーソーデフ〜コロンビアでのアルバムデビューが頓挫していたんだね。そりゃあのアルバムがあれだけ売れたのは驚愕だったから。デビュー作の突き詰め度合いは彼女が敬愛するマクナイトの1stに近い。作家性が高すぎて根本が明るくないアルバムはHIT出来ないのが当然なのにそれを社会現象まで持っていくだけのパワーはクレイブ爺さんぐらいしか持ってないか。誰もがデビューアルバムを作りたがったWhitney Houstonと違い、あのアリシアのデビュー作をあの方向性で売り出してあの結果を出したのならば、僕の中でも間違いなく「黄金の耳」の称号です。こういう記事を見ていると妙にBobby Brownに被るし、アリシアは悪い意味でのWhitney Houstonの人生をなぞっている気もするけど、この本にも載るくらいにSwizz Beatsは才能あるんだね。「非サンプリング宣言」は確かにイケテル男だ。歌手と結婚したWhitney Houstonじゃなくてプロデューサというかトラックメイカーと結婚したアリシアは、トラックメイカーというかメロディーメイカーのパーソナリティが強いんだろうね。とりあえずこの本のクレイブ爺さんの関わった作品リストでいえば、SantanaのSuper Naturalをリストに入る予定。

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すみません、ちょっと2時間なんでのこりは簡略で。時間取れたら追記します。それにしてもHip-Hopを全然聴いてないのは片手落ち以上だね。分かっているつもりだけど、このプロデューサ列伝をみて余計に痛感する。


◆Remember The Time
この曲がテディー自身が認める最高傑作なのは知ってた。けど、直弟子のロドニー・ジャーキンスにとってもこの曲こそが弟子入りのきっかけであり、これだけべたボメするとは。。確かにこの曲はむちゃくちゃ気に入ったからシングル盤で買った。結局、In The Closedもシングルで買ってJamが出た時に諦めてアルバムを買った。シングル2枚とアルバムを買ったのはBoyzIIMenのデビュー作とマイケルのデンジャラスだけ。VCもナイスな曲だし、マイケルの整形度合いとしてもこのVCが一番かっこいい。けど、テディーとロドニー・ジャーキンスがここまでべた褒めするほど僕自身が気に入っていたかと聞かれるとYesとは言えない。。なんか妙に自分自身のセンスの無さを痛感してしまった。

それにしてもロドニー・ジャーキンスはあんなにローナをホメるとはね。完全ダメだしした立場としてはもう一度初心に帰って聴くか。歌手との関係でいえばMaryJ.がこれだけビックになったのは3作目で活躍したロドニー・ジャーキンスの功績が大きいと思っているけど。


◆Jam&Lewis
あいかわらずグラサンしているいつもの写真しかないけど、この二人の素顔を一度みてみたいなぁ。本気を出すと売れない傑作ができあがる所に妙に親近感を持ってる。インタビューで出てくるモリソン・スリックは結局、お蔵入りで発売できなかったのね。だから代わりにこちらを買いました。90'SのR&Bの傑作は全て集めたと思っていたから興味満々。


◆Timbaland
いやー「不思議君」と書いてあるとおり面白い人だなぁ。記事読んでる僕らにも伝わるくらいの不思議度合い。個人的には一番想像と違うインタビューの受け答えをしていたのがティンバランド。けど皆が聞きたいデバンテへの感情はマグーにしか聞いてないのね(笑。このマグーのデバンテへのコメントが大人でいい。けど、MissyとTimbalandはここまで大人なコメントはできないだろうし、そういう感情こそが大事な気もする。Timbalandの作品リストの中ではやっぱりアリーヤの2nd、ミッシーの1st、ジニュワインの2ndと聴くべき作品は多いけど、なんかやっぱりJodeciの3作目だと思い始めた。

Jodeciの3作目:The Show,The Afterparty,The Hotelは、歌としてはイマイチなんだけど、何かがある。Remeber The Timeには、あの当時、この何かを感じなかったけど、この作品は発売当時から妙に聴きこんでた。パワーボーカルはUPテンポの曲か、DeepなSlowでのシャウトこそで映えるのだけど、デバンテに虐げられてた頃の彼らが作り出したダウンビートに重ねるK-ciの声は妙にハマる。よく、「車が底揺れするような感覚」と書いたけど、ぶっちゃけカーセックスの世界なんだよね。歌詞ではホテルの部屋にファンが尋ねてきてXXXなんだけど、この底揺れするビートが紡ぎ出すのはカーセックス。ここら辺のノリが全部Hip-Hopに行っちゃったのは凄い残念だし、こういう音をこういう声で歌ってくれる作品は他にも発売されて欲しいと思ってます。


◆Kedar Massenburg
初めて顔見ました。本人自身がなるべく表に出ないようにしているんだね。それだけモータウンの舵取りには神経をつかったということか。アンドレ・ハレルがUpTowonレコードからモータウンに移って失敗した事実を反面教師にしているんだね。「俺はアーティストのこと、特にアーティスト生命を長く保てるか気にしている」と言っているのはこの本の中で彼だけじゃん。それにしてもグレニークとプロファイルにこれだけ入れ込んでいたとは。僕も両者とも好きだったけど、グレニークの2ndは何故発売されなかったのだろう。そこら辺を改めて聞いて欲しい気もする。この本の中の他のインタビューではそういう事を聞いている箇所もあるから、その点でも読む価値があると思う。


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興味深い記事はもっと沢山ありますが、ここら辺で終わりにしたいと思います。一家に一冊レベルで推薦できる本なのは間違いない。個人的には妙にTim&Bobが好きだったんだよね。大ヒットを作るプロデューサではないが、アルバムの完成度を高めるのには彼らの参加が必須だと思ってて、妙に個人的に好きな曲が妙に彼らが作っていることが多かった。さすがにbmrもTim&Bobのインタビューはしてないかなぁ。 





The Makings of You

「歩み寄ろうとする気持ち」こそが全て


[The Makings of You]はCurtis Mayfieldの70年発表のソロデビュー作"Curthis"の3曲目に収められたのが一番最初。
それをAngie Stoneが01年の傑作"Mahogany Soul"のinterludeに使用した。曲自体で言えば他のCurtisの曲の方が有名だし、Marvin Gaye等の他のSoulの偉人の曲と比べたら殆ど知られてないと思う。けど、この曲は僕の中でどうしようもなく名曲。

この曲と、それに続くMad Issueこそが、あの頃のAngie StoneとD'Angeloの関係性のコアだと思うから。Mahogany Soul自体がAngie Stoneの最深部だし最高傑作。同じくSoulクィーンのMaryJ.と比較すればMy Lifeになる。Deepすぎるから無理してまで聴く作品じゃないけど、一度ハマルと一生続くのは確か。

Monicaの06年発表の"The Makings of Me"もこの曲を受けて作られているし、多分Jaheimの"The Making of A Man"も同様だと思う。Jaheimの方は直接的な証拠は無いけど、making(s) ofという単語を含んだアルバムor曲名は僕がもつ953枚のアルバムの中でこれだけ。そういう意味ではBlack Musicの中でも参照頻度が少ないのは事実。

Curtisのセルフタイトルは2003年に買った。その頃からAngieとCurtisのThe Makings of You2曲リピートをしなくちゃいけないと思って9年。出てくる結論が怖かったのもあるし、あと何か理由があった気がするけどもう忘れた。。今回、Monicaの作品を聴きこんでやっとこの2曲の連続リピートする気になった。


不思議な歌詞なんだよね
「シンプルじゃない」とでも言うべきか。そもそもタイトルの「Makings of 人称代名詞」という用法自体が珍しい。make ofとmake fromの区別が中学英語だとしても、人には使わない用法だし受動態が基本だから。昔はシンプルにmake loveと同じ直線上で考えてた(汗 年頃の男女の関係はmake loveの濃度の違いと捉えた上でPrayとPlay、SweetとSwearのバランスを見極めればいいと思ってたから。Angieの方は輸入盤で買ったからCurtisの方で対訳を見る。けど、曲から受ける感覚と違うから改めて考えたくて。

A little sugar, honey suckle lamb
Great expression of happiness
Boy, you could not miss with a dozen roses
Such would astound you
The joy of children laughing around you
These are the makings of you
It is true, the makings of you, oh

It's been a miracle for what you've done
Please stay right by my side
Two can be one for the righteous way to go
Anyone would know
I believe I thought I told you so
You're second to none

Love of all mankind should reflect some sign
Of the words I'm trying to recite
They're close, but not quite
Almost impossible to do
Describing the makings of you


太字にした部分が重要点。
a Dozen RosesはMonicaの曲名になっているから、Monica自身はここがを重心なのだろう。改めて見ると、それだけMonicaの自殺した彼氏はクソだったんだと。この歌詞の通りBoyにとって当然の義務なのがdozen rosesだから、それすら守ってなかったと思ってしまった。

Second to noneはAngieにとっての重心だと思う。Monicaのように曲名になっているワケじゃないから客観的な議論は出来ない。けど、AngieのMakings of Youを聴き込んだ立場から言えば、Curtisの元歌と比べて一番大きくズレて熱唱しているのはこの部分だから。secondという時点でD'Angeloの浮気なのか、それとも「浮気さえしなければ何でも許されると思ったら大間違いよ」といいたいのか、そこら辺は不明なんだけど。

righteousが私自身にとっての重心です。
righteousって初めてみた単語だけど「道理のある、もっともな、当然の」という意味ならreasonと同じだね。昔から恋愛におけるreasonには拘っていたから、そういう意味では結構嬉しい。

曲の最後のAlmost impossible to do Describing the makings of youが本サイトが想定するCurtisにとっての重心。曲の最後だし、the makings of youというタイトルそのまんまのフレーズがあるしね。じゃあ何が不思議かって、それはやっぱりdescribe。このタイトルの前に隠れているのはdescribeだったのね、、、としばし考え込んでしまった。最後の太字の部分は「お互いが完全に理解しあう事に対する根源的な不可能性」を示していると思うし、その事実はbut not quiteでも表現されていると思う。

けど、それでもやっぱり曲として訴えたのは「歩み寄ろうとする気持ち」こそが全てと伝えたいのだと。
この理解でCurtisはおろかAngieとMonicaが納得してくれか分からないし、世の女性陣がどう思うかも分からない。けど、これが僕の結論です。


ちなみに男性陣が思う理想の女性像って意見が割れるのかな?個人的にはJoeと同じくSoftest Place on the Earthだけど、これって男の願望ありまくりでスゲー分かりやすいんだが(笑 やっぱりR. KellyがAaliyahやSparkleに歌わせた曲もそうだけど異性が作る曲はダメだね。本当は女性が女性のために歌った曲の中から選ばなくちゃいけないのだろう。じゃあ、、、と探したら見つからない。男7:女3ぐらいで、女性歌手の聴きこみの絶対量が足らない気もする。今後は、この基準で曲を探す予定です。何かオススメの曲があったらコメントください。





歌を聴く理由。紹介する理由

[2011/08/14]
通りすがりさんとコメント欄で話をしていたのですが、うまく自分自身でも説明できない事ってある。
だからまず最初に思いつくことを整理してみました。

A:聴く理由
A1 直感 TV,ラジオ,お店等で曲を聴いてシンプルに良いと思った 聴きたいから聴く
A2 継続 同じ歌手の以前の作品を気に入った。(好きな歌手に似ていると紹介されてた) 今回も良い作品なのでは?
A3 HIT HITしてる(現在・過去) HITしたのなら良い曲だろう
A4 興味 ほめてる人がいる(友達、参考にしているサイト、口コミ) 話を聞いて/読んで、聴いてみたいという気持ちが出てきた
B:気に入った理由
B1 標準 メロディーが良い 発展性・段階性....
B1 標準 リズムが良い 対称性・反復性.....
B1 標準 テンポが良い BPM
B1 標準 歌声が良い 澄んだ・ざらついた・包み込む・ささやく....
B1 標準 コーラスが良い コーラス部分の重厚さ・ソロパートの奔放さ...
B1 標準 歌詞が良い 詩が良い
B1 標準 シャウトが良い ほとばしる感情こそがコア
B2 同類 歌手と自分が似てる気がする 歌われている状況での歌手の立ち位置が参考になる
B3 対照
歌手と自分が似てない気がする 自分が持ってない面に対する憧れ
B4 補完 歌手と友達・恋人が似ている気がする 聴いていて居心地が良い....
C:紹介したい理由
C1 素直 良いものは広まるべきだ 良いという理由は?
C2 運営 サイト・雑誌等の運営的な理由で月○作品はとりあげる 個人サイトに必要なの?
C3 義理 この歌手の作品は取上げざるをえない(有名だから、話題になっているから、前作を紹介したから) 義理人情は大事だけど

とりあえず思いつくことを書いてみた。
すると一般的にはC1でかつ理由としてB1を書いているのだと思う。本サイトが「独特」と言われるのは、B1のウエイトよりもB2〜B3を通じて感じる「歌手の個性・人間性」への言及が多いからだと勝手に思ってます。もちろん曲を通じての感覚だから本当に歌手自身を捉えているとは思ってない。作品と作者の間の独立性は他ジャンル(小説等)でも沢山の議論があったけど、完全に切り離すことはできない&作品は作品として鑑賞すべき が結論だと思ってる。

けど、その歌手の全作を集め始めたら、特に一般的に評価が低いアルバムと知っても集め始めたら、それは収集欲以上に「歌手の個性・人間性が好き」なんだと思う。じゃあ歌手の個性・人間性って何なんだろうね。まじめに考えると、ここら辺から急に難問になりそうな予感。


[2013/01/07]
SPINEさんに指摘されて歌詞を入れましたが、よくよく考えるとこの問題は深いかも。
歌詞が良いってさ、その本質は何? とりあえず「詩が良い」で逃げてしまったが、これは同語反復みたいなもの。

|も気づかないほどの単語の組み合わせなのに、一度みるとものすごくしっくりくる
△箸海箸鷂朕妖な内容がつづられているのにそこに共感してしまう
F睛銅体が自分(もしくは僕ら)の答えとなっている
ぢ慮海鬟瓮蹈妊ーにすることも、詞にすることも、実は達成度としては同じなのかも

とりあえず思いつくことはこれぐらいかな。個人的な書くことについてはHP時代に書いたので。
けど、よくよく考えるとメロディーもリズムも歌詞と同じぐらいに掘り下げるのかもね。言語化されてないから難しいだけで。

頭と心と体があって、(Soulは横においても)、これらは相互に関連している。
類似させるとテンポは体に近いと思う。体は基盤であって生存を保ち種を保存するように動く。失恋で食欲が無くなることはあっても、排泄に関する生理欲求は消えない。テンポもそう。どれだけ悲しみ強くても、あまりに速いテンポの上には表現できない。無理やりしたら、相手への非難という攻撃性の方が出る気がする。

心はメロディーと対比させて、頭は歌詞と対比させればいいのかな。個人的には歌詞よりもメロディーを意識しているかも。いやシャウトだ。あれ、シャウトって表に無いぞ、、、いかん入れねば。

うーん、頭痛くなってきた。今日の考察はここまでで。





Don't Wantを積み重ねて

以前のBelongの続き。

この前、ひょんなことからデッサンの練習方法についての本を読んでいた。
絵画で一番重要なことは「観ること」。 誰もが出来ていると思っていても、実は人間は細部まで見て無い。概略をつかんで認識できたら既存の知識が自動的に補完される。本当に細部まで見るのは日常生活において効率が悪い。

「モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか」。
セザンヌのこの言葉は、生涯、戸外の光の表現を追求し続けた画家モネにもっともふさわしい賛辞ではないでしょうか。

夏にポーラ美術館のモネ展に行った。あれだけまとまってひとりの画家の絵を見ると、ある種のモノが浮かんでくるね。

デッサンの練習方法の一つとして、図を描くのでなく「地を描くことで図を浮かび上がらせる手法」があることを知った。地を描く事が本当に見る訓練になると。言葉で説明するよりも実物を見た方が理解は早いけど、いい例がネットになかったので、静岡美術館のロダン館で撮った写真を反転→スケッチ風にして作ってみました。

これは、感情の世界においても同様だと思う。

あれだけTalentのI Don't Wantに惹かれていたのは、1000枚以上のアルバムの中で、この作業をしているのが本曲だけだから。他のDon't Wantは「腹いせ」しか伝えてない。本曲だけが本当のWantを探しに行っている。そして、本当のWantはWantを積み重ねても見つからない。Don't Wantを積み重ねていく事でしか浮かびあがってこないのだと。



soulatfさんがオススメする豊穣なインディーの世界

遅れましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末年始は色々とドタバタしてて、更新が遅れて申し訳ございませんでした。
今、ちょうどsoulatfさんのYoutubeチャンネルを聴きながら書いてます。こちらの作品リストにも書いているように、昨年は新作よりも旧作が記憶に残った一年でした。未だに90年代に発見があるのがびっくりですが、それだけ知らない世界があった事は一つの幸せかも。このサイトで皆様に教えていただいた歌手も沢山いますが、それ以外に年末にまとめて買ったインディー作品は殆どこのsoulatfさんのチャンネルで知りました。

昨年にどうしてもTalentのI Don't Wantを紹介したくて、Youtubeのアカウント作ってジャケにmp3をマージしてアップロードしようとしてた。こういうのは01年のナップスターまでにしておきたかたったんだけどね(汗 動画も完成して最後の最後で改めて検索したらTalentのI Don't Wantがアップされている事に気づいた。そのとき、他にアップされている作品も気になってsoulatfさんのYoutubeチャンネルを聞き出したのが晩秋。

厳密に見ると80%ぐらいかな。たとえばNo Questionとか、soulatfさんが選んだ曲よりも個人的に気に入っている曲はある。けど、80%が重なる方が初めてだと思う。他人が選曲した曲をぶっ通しで聴いてパスが一曲も無いのは生まれて初めてかもしれない。一つずつクリックして聞くよりもチャンネルとして全曲通して聴くほうが寛げる。どうやら自分自身もアカウントを作らないとYoutubeのチャンネル再生はできないみたいだが、このsoulatfさんのチャンネルはそこまでの価値があると思う。

 



マクナイトの恋愛指南

■「問い」:友達以上、恋人未満の相手から昔の恋愛について聞かれました。どう答えればいいでしょうか
■「普通」:○○があってすれ違いが起きてしまって、、、、けど○○な部分は自分自身も至らなかったと思ってる
■「BM」:昔の彼女の事は好きだったよ。

女性誌レビューを見ていると、「付き合う前に相手の恋愛観をチェックしろ」と説いてる事が多かった。それは納得するんだよね。逆に男性向けの恋愛指南本では滅多にみかけない。恋愛関係を長く続ける事に対するモチベーションが女性と男性で違うから。ただし、女性からチェックされた時に下手なことを答えると、付き合うことができない。だからこそ、男性向け指南本の答え(「普通」)は上手い。相手のせいにせず、自分のせいにせず、かつ、ちょっとだけ自分のミスも述べる。これが一般的にはパーフェクトな答えだし、結構納得してる。本の名前は忘れてしまったけど、この答えは覚えているなぁ。

けど、マクナイトは隔絶した世界にいる。
「昔の彼女の事は好きだったよ」なんて「引きずってる」と思われるだけなのに、マクナイトはこう答えるだろうし、この答えを聞かされて、「私もこの人に愛されたい」と女性が思うことなんて99.9%ありえない。けど、その有りえない道を作るための作業こそが彼のデビュー作だから。(以下再掲)

まるで、「貴方の事とは終りにしたいの。良い人と出会ったの」という言葉に対して「おめでとう」という返事をする為の儀式のような、、、
次ぎの彼女との会話で、前の彼女の事を聞かれた時に、「彼女の事は好きだったよ」という一言で、今の彼女へ安心感と誠実さを渡す為の儀式のような


この部分を唯一他の作品で感じたのが、日産のゴーンの伝記。(以下再掲)
以前に日産のゴーンの自伝(カルロス・ゴーン経営を語る)を読んだけど、かなり面白かった。一番、感銘受けたのは、今の奥さんと付き合う前に真剣に結婚を考えた女性がいたということ。それに対する文章の書き方。やっぱり書くのが誠実さだと思うんだよね。「以前に結婚を考えた人がいる」っていうのは、相手もそうでない限り、相手にネガティブな感情を呼び起こすのは当然。 けど、それを隠したり、無かった事にする方が100倍腐ってる。そう思って生きていても、なかなか伝わらない事は多いんだけど。あのゴーンの自伝の文章は参考にしてもいいかもね。相手に受け入れられる書き方をしてたから。
最近のゴーンは長く居座りすぎだとも思うけど、この伝記の記述を見て以来、親和性を感じているのは事実。

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今までぶっ飛んだ紹介しかしてこなかったから、窓口を広げるために趣向を変えてみたけど、効果あったかな(笑 こういう風に良さを表現すると、沢山の人に伝わる作品のように見えるのに、実際は聴く人を選ぶ。これだけメジャーになったけど、核の部分は同性にしか伝わらない。Brian Mcknightを聴き込んだ女性は、MaryJ.を聴き込んだ男性よりも少ない。

以前に、「今の自分は見れば分るよ、マクナイトの1stを一発で気に入るかどうかは。乱暴と透明の同居が伺える視線の男は絶対気に入ると思う」と書いたけど、この乱暴と透明に一番近い絵が若冲だと思う。

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マクナイトって僕の記憶では、大昔に大阪に一度来ただけだと思っていたけど、違うのかな?
今回は死んでも行きますわ。それに合わせて色々と書こうと思ったけど、いつものスタンスを繰り返してもしょうがないのでちょっと趣向を変えてみました。実際、模範回答例の○○に文章を入れた時点でDeepになるからなぁ。


 



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