クリスマスSONG

ファットかつ繊細

2001年の発売だからKelly Priceのキャリアの中でも良いタイミング。なぜかAmazon上のアルバムは曲数少ないけど、こちらは11曲あります。大前提として製作側に立つとクリスマスアルバムは難しい。定番曲だけだと違いがでないし、捻りすぎるとクリスマスに合わないといわれる。だからこそ、定番曲を歌うその声。声が特徴的な歌手ほど良い。その点でもKelly Priceはファットさで群を抜いている。彼女のファットさが堪能できる曲もちゃんとある。けど、一番びっくりしたのは03:In Love At Christmasで。在りえない繊細さ。誰が作ってる??本作持っている人がいたら教えてください。プロデューサーは凄い才能あります。

Kelly Priceの繊細さは、いつも悲哀感と一緒
そんな彼女のことはデビュー作からとことん聴いた。だからこそ断言する。これこそが悲哀感を抜いたKelly Priceの繊細さ。在りえない。ちょっと泣けてくる。悲哀感じゃなくて、ここまでの曲を提供してもらえた彼女の幸せに。デビュー作で一番良い曲がHerだと分かっている人は同じ気持ちになると思うよ。

じゃあ、最初から紹介しますね。01:Silent Nightは穏やかに始まる。そして一歩一歩コーラスが暑くなる。アルバム全体の性格を象徴しているかのよう。02:One Familyも軽いリズム感が良い。04:Go Tell Itは個人的にパス。05:If I Lose Christmasは子供と一緒に歌っているのかな。声の重さが光る。Kelly Priceのファットさは声量だけじゃない。押さえ気味に歌うときの方が重さが伝わる。一般的な幸せ感は弱いけど、子供の声が救ってる。この曲が一番、聴く前の想像に近いかもね。06:What Child Is Thisを3拍子から4拍子に変えてる。スゲー。そもそもこの「禁じられた遊び」の主題歌をクリスマスアルバムに収録する歌手が少ない。相変わらず妥協が無い。

もっとびっくりなのが07:Ave Mariaです。これだけ持っていてもこの曲が収録されているのは本作だけ。まじかよ、、、。6,7曲目には度肝を抜かれた。。08:Mary's Songもレベルは落ちてない。09:Little Town Of Bethlehem/It Came Upon A Midnight Clearは定番曲だと思うけど、知りません。「ハレルヤ」という厚いコーラスがKelly Priceに似合ってる。10:Oh Come All Ye Faithfulも良いです。最初に歌っている女性歌手だろう? 声質がKelly Priceの逆なので面白い。11:Messiah Has Comeも良い。緑が3曲になったので他の赤を控えましたが、びっくりびっくり。

現状に満足せず、ちゃんと丹念に探さないと新しい発見も、ひいては成長もないということを痛感した。2001年当時はクリスマスアルバムまでを買う余裕はなかったけど、このレベルならば当時に買うべきだったね。
 




冬山でこそキース

[2018.12.07 19:10]

 

松本行きの高速バスの中。

さっきHPタイトルコメント書いてから、今回の登山はキースの二作だと分かった。

ドレス トゥー インプレス

やっぱりこのタイトルの時点でキースは分かってるね。

 

 

雪山にいるときだけは、自分の欲望が好きになれる

スキー場じゃ無理。あれはレジャーランド。昔、愛地球博でゴンドラの中でAV撮影して捕まった会社があった記憶。スキー場で解放したらそれと同じようなことになる。幾ら本人が厳しく律しても、いちゃついてるカップルが周囲にいれば、空間の錬度は上がらない。

 

去年は南アルプスの甲斐駒ヶ岳。今年は北アルプス。この時点でレベルアップ。土曜日夜中は寒波らしい(笑) 去年はマイナス15℃で、シュラフカバーの中で汗が凍っていたけど、汗かく位で着てない服もあったから。

 

一応、今年の新作?のヒートテック最上位買ったしね。なんの問題も無いはずなのに、不安がどんどん出てくる。これこそが本当の価値ある一歩。今年は合計22日間山に行ってるけど、この緊張感はGWの富士山以来か。

 

すべては去年の冬登山のおかげ。誕生日前は雪山にいること。

あの光凛は冬の2000m以上じゃないと見えない。あの場所に行かないと心の奥底は解放できない。現在、歌として表現出来ているのはリチャードソンとキースだけ。キースの方がエロ寄り。だから、今年は去年よりハードな北アルプス。

 

うん。人生は色々と繋がってる。

今年の新作は、確かに一番良いのはKciとのデュエット。彼のシャウトこそ雪山で聴き込まないと。不安は色々ある。これだけ書いても止まらない。仕事上の大事なプレゼンの前日でもいい。こういう時が年に一度はないと人は成長しない。そりゃそうだよね。ほんと。

 

 

 




最近のこと

今さっき、Yahooのニュースで知った。まさか、あの伝説のCDレンタル店のジャニスが閉店とは。。
昔からTVはほとんど見ないからタモリの「空耳アワー」も見たことないけど、ジャニスで借りてたとは。全部まとめてどこかの図書館に寄付というか、対価払ってでも散逸しないようにすべきな作品数。過去の記事が出てこないけど、05年ぐらいに知って、何度か通った。そういえば先週末に神田に行ったけどジャニスには行かなかったなぁ。Black Musicの品揃えの中で借りたい物は全部借りたから。50枚のレベルじゃない。100枚は行ってないと思うけどかなり借りた。ほんとお世話になりました。渋谷のHMVが閉店になったときも時代の変化を感じたけど、お世話になったと言う意味ではジャニスの方が上。そういう意味では、ついついここに書いちゃうぐらいに感慨深いものがある。

 




Keith Sweat - "Dress To Impress"

ちょいワルオヤジの指針 ☆祝R&Bの入口☆



今年、Keith Sweatの新作が出てAmazonのレビューを見てたら「前作ほど傑作ではないけど悪くは無い」というトーンの文章が多く、逆に前作である本作が気になった。昨日から聴いてるけど、最初の1回目で傑作と分かる内容。レベルの高さでは2008年のJust Meに並ぶけど、9年間の深さがある。初期の傑作は96年のセルフタイトル。あれは遊び人タイプを鷲掴み。次が内省タイプのためのStill in the Game。その内省は悟りのカリブ海まで進化する。そして、本作で完全に重なった。かつ誰でも聴ける窓口の広さ。素晴らしいの一言につきる。

Amazonじゃ全員(10人)が5.0の最高点。これは奇跡レベルだし、確かにそれだけの価値がある。

このジャケもそう。これこそがにやりキース。キース・スマイルなんて明るいもんじゃない。にやりキースという語感そのままの表情。この表情に惹かれる「ちょいワルオヤジ」40〜50歳の遊び人を全員満足させながら、この奥深さか。在りえないぞ。。

01:Good Loveから傑作。ちょっとけだるい感覚が凄く良い。基本エロなんだけど、ちょっとエロに疲れた感覚が出てて、全てのタイプの共感を誘う。車で流してても、助手席に座る女性には「遊び人」判定されない何かがある。「楽しくやろう」という感覚は濃厚なのにね。掘り下げると不思議な曲。Keithが本作で達成した地点は今の僕では因数分解できない。それぐらいに素晴らしい。

Silkファンとしてはもうちょっと傑作でほしかったのが02:Tonight(Feat. Silk)。SilkにとってはこのTonightという単語がどれだけ価値があるか。なのに、これかい。。赤色レベルなのは確かだけど、緑を期待してた身としては色無しで。Keith+Silkの魅力がちゃんと出てこれば、こんなもんじゃないでしょう。
 




あの街へのRegret ⇒「玉置浩二 メロディー」

金曜日の夜にカラオケ行ってきた。宿泊研修の懇親会の二次会。せっかく施設内に二次会会場を用意しているのに、わざわざ別行動で最寄り駅まで繰り出してカラオケに行く。前日の自己紹介で「お店で歌うぐらいに得意」と自己紹介した人がいて、他の得意な人達も「じゃあ行ってみるか」と思ったみたい。普段なら参加しないのに、今回は後輩から誘われたのと、、、最近の練習の成果を見せたくて?!

 酔ってるとあそこまで音程補正回路が動かないのね。。普段のカラオケ練習の時はアルコール入れないから、そのギャップを初めて痛感した。9人で3時間半。その中で一番下手でした。。けど、やっぱり上手い人達と行くと純粋に聴くだけでも価値がある。今回はそれくらいのレベルだった。もうひとつの良い点として邦楽の名曲を知る機会があること。


前置きはこれぐらいにして、ずっと探していた曲に一番近いものを見つけた。それがこの玉置浩二のメロディーです。

めちゃくちゃ声が良い人がいた。ちょっと声にかすれが入っている点で玉置本人よりも声がよかった。改めてYoutubeで聴きながら書いてます。以前に書いたように僕にとってのR&BはRgret&Babyの略だし、

久しぶりに訪れた時、街全体からRegretを感じるような、そんな人生は間違っている。
というメッセージの曲を探していたけど、この曲はほんとドンピシャに近い。
ただ唯一、歌詞のサビの一部が。

あのころは何もなくて
それだって楽しくやったよ
メロディー 泣きながら
 ぼくたちは しあわせを みつめていたよ


サビの最後の歌詞はどんどん変わる。AメロBメロでちょっとぐらいコミットできない歌詞があってもいい。けど、サビの絶対変わらない歌詞に違和感あるとダメだね。。英語の歌詞だったら頭の中の翻訳回路を遮断すればいいけど、日本語だったら出来ない。。とくに太字以外の下線部分は完全コミットできるからこそ落差が激しい。。歌詞に気づかせてもらうというか、もっと深い受けとめ方があったことを教えてもらえるのが良い出会いなんだけど、あまり邦楽には感じたことがない。。前提となるヘビーさが弱くて、入口の時点で合わない事が多い。

こういうときは替え歌しなかん。元歌を最大限尊重しても。
あのころは何もなくて に続く部分は「いろんなことを断ち切って」「部屋でずっと音楽聴いた」「暗闇の奥を見つめた」「だから君に出会った」「お互いの気持ちに甘えてた」 の5個ぐらいかな、変更案は。このどれかであればフルコミットできる。

 

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この曲を歌った人は他にもいろいろと歌っていたけど、オリジナルラブの接吻もびっくり。93年なんだね。R&Bチックなメロディーもいい。上記の歌とは真逆だけどかなりツボにはまった。92年が90'Sの黄金時代で僕がBlack Musicだけを聴き続けると決めた年だけど、その次の年に邦楽でもこれだけの名曲があったとは。この曲を当時知ってれば、それから3年は邦楽も聴いてたと思う。それぐらいのレベル。

 

そんな意味では、宿にもどったら深夜2時だったけど、いろんな意味で楽しめました。去年はこの宿泊研修でHideさんと知り合ったし、なんか縁が重なりやすいイベントなのかも(笑

 




「カリスマ」は何から生まれるか?

スキルや能力は意識的に努力して身につけるのが当然なのに、稀にその努力自体が逆作用するジャンルがある。「カリスマ」はそれに該当する数少ない例。コミュ力やリーダシップは違う。自然に身につく人もいるけど、社会にでたら逃げちゃだめ。最初のうちは下手&わざとらしくても、いつか自然体で発揮できるようになるから。でも会社の新人が「ぼくにはカリスマが無くて・・」と言ったら、「無理して身につけようとしない方がいいよ」ってアドバイスする。これって一般的な反応だと思うけど、どうかな。

organさんに「KOHHと比べると尖ったカリスマ性は希薄で、市井の人という感じが強いというか、そこから醸されるブルース感覚が魅力」と紹介してもらった田我流のVCを見ていて「塩山(えんざん)駅」が出てきた瞬間に

地元が塩山なら自宅の部屋⇒駅までで終わるなよ〜〜
と思ってしまった。地元の歴史なんて小中学生の頃に習っても特に興味持てなかったのかもね。その気持ちも分かるけど、今と自分と友達の枠組から出た視点を持つこと。生まれてから死ぬまでの、本人が生きている間の時間軸&空間軸の中で納まっているとカリスマは絶対に身につかない。ただ、「カリスマを身につける方法」のために書いている訳ではない。田我流が地元として塩山を愛しているのと同様に、僕はあの土地をリスペクトしているから。武田家の菩提寺があるという時点で山梨=甲斐の国でも頭ひとつ抜けてるよ。

|聾気量昌魁Χ睚山と国師ヶ岳
恵林寺の夢窓疎石作の庭園
7知啝の武田信玄生き写しの不動明王
ぁ嵜監滅却すれば火もまた涼しき」

一番大切なのはい世隼廚辰討い襦これは聖徳太子の「和をもって尊しとする」や、平家物語の「祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり」と同じだけの日本のエトスというかSoulな名句。とくに和や無常よりも「火もまた涼しき」という極限の熱さの方がラッパーの共感も得られると思う。外見の前に内面という順序もカリスマ性のためには必須だと思える。そして、この言葉が戦国時代に恵林寺にいた快川紹喜の言葉とはね。それが今でも三門に書いてあるならば、塩山を追いかけるかぎり必須でしょう。

,砲弔い討こちらとこちらに書いてます。実は恵林寺にはまだいけてない。。先週も奈良田で長居していけなかった。不動明王も全国回ったし、枯山水のゴッド:無窓疎石の庭園も天龍寺、永保寺に行ったから早く行きたい。このゲームを遊ぶたびに痛感(笑。

 

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僕の地元の小学校は佐久間信盛の弟?の城址という伝承があった。佐久間信盛なんて歴史マニアでも知ってる人は少ないと思うけど、明智光秀が謀反をしたのも織田信長が彼を追放したから。それが無ければ誰も謀反なんてしないし、それがあれば光秀にチャンスが無くても他の誰かが謀反する。それだけの出来事。信長は山ほどラディカルなことをやっているけど、流石に筆頭家老を「仕事のデキが悪い」でイキナリ明日から無一文って、それはヤバイと思う(汗

 

幼い頃に真面目に追っかけて良かったのは「尺取虫が屈っしんは伸びんがためなり」という信長の名句を知ったこと。あれ以来、ずっと私の座右の銘。人に足が生えているのは、物理的な世界だけなんだよ。それ以外はもがくだけ。来るときも去るときも。それを「尺取虫」として言葉にした。物理的には満たされた現代だからより価値がある。


 




日本のHip-Hopシーン

コメント欄はGoogleの検索はおろかブログ内の検索でも対象にならない。だからこちらに貼り付けておきます。

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若井さんもヒップホップに興味がでるとは…!

日本のはほぼききませんが早速punpeeちらっと動画で拝見しました

トラックはいい線いってると思います 飽きさせないflow(歌い方)も技巧派です 特に'お嫁においで'の加山雄三コラボはいいです 本場のトラックメーカーが70's soulをサンプリングしてhiphop classicを創ってきたのと同じ扱い方です(加山雄三の良いところをさらに引き立ててる感じ)

ただヒップホップかっていわれると向こうのアンチギャングスタのヒップホップと比べても軽い感じでよりポップに近いです なんていうか一つ一つlylic,flowのリアリティ&迫力がまだまだ追いついてないと感じます

お嫁においで 2015 - 加山雄三 feat.punpee

https://youtu.be/gLS_4iPoZ40

おまけでアンチギャングスタなヒップホップです

black eyed peas - like that

https://youtu.be/Wmxxg45gglc
  • yuya
  • 2018/07/31 9:31 PM

若井様

14年前くらい、私が中学一年の頃から拝見しております。以前HPの名前はp2s2h2だったと記憶していますが、若井様のR&Bレビューを皮切りに他ジャンルにも手を伸ばし音楽リスナーライフを邁進しております。

さてこの度久々にblogを拝見していた所、punpee の名前が目に入り、驚きと嬉しさでコメントいたしました。
ザックリ言いますと彼はここ10年弱日本語ラップのホープであり続け、ソロ活動よりプロデュースワークの方が多い、和製ファレルと言っていい存在かと思います。
フロントマンとしての作品は2009年のPSGというグループで出したdavid,また昨年リリースのmodern timesのみですが、メロディセンスの素晴らしさと、ポップながらヒップホップの「太く、ザラついた」音感覚にこだわったサウンドはライトリスナーからミュージシャンにまで相当な支持を受けています。
そんな彼の傑作としてオススメしたいのはPSGというグループでリリースした「愛してます」でしょうか。
https://youtu.be/iZFocDZMbh0
また彼の弟の5lackというラッパーが素晴らしく、よりパーソナルな感情を洒脱に曲にしている印象があります。https://youtu.be/pRk9K1eB-JQ

どちらも日本のポップミュージックに於いて他の追随を許さぬ存在かと思いますし、現在のUSヒップホップと比べて劣っているという印象はないばかりか、USの後追いとはレベルが全く違うと思っています。

いきなりの長文で失礼しましたが、こういう奴もblog見てるんだなと言った感じで、とりあえずYouTubeを見て頂ければ幸いです。
  • organ
  • 2018/08/29 11:23 PM
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日本のヒップホップも歴史が長くなり、ドメスティックな性質が強くなってきているため、USのものと単純に比較するのは難しいかもしれません。現在ではUSのヒップホップも単純にブラックミュージックとして定義するのも困難になってきている印象すらあります。

さて、若井さんの言われるようにヒップホップは演者の思想が分かりやすく、その分内向的な作品が多いジャンルなのではと私は思っています。最近は特にその傾向が強くなってきている印象ですね。ただR&Bの内向性との違いは、「病的」なものも少なくないという所でしょうか。

以下、僭越ながら一応「内向的な」という括りでお勧めしたい曲を貼っていきます。私はそこまで英語に精通していないのでリリックがよく分かる日本のものが多めですが、USのものもサウンドとフローだけで音楽としてとても魅力的に聴けます。

KOHH - 貧乏なんて気にしない

https://youtu.be/1Iw_m-CXywo
ここ数年punpee とは少し違う畑で日本のヒップホップの台風の目となってきたのは間違いなくこの人です。2年前、宇多田ヒカルのアルバムにフィーチャーされた事でも話題になりました。また、frank oceanの楽曲にもフィーチャーされ、韓国のラッパーたちとリリースした曲がUSでも支持を受けたりと、日本のラッパーの枠を拡張する存在になっています。特徴としては平易な言い回し、憂いを帯びた語り口、ハイファッションとDQN的なスタイルが同居したような佇まい。足立区の団地出身でハードな生い立ちだったらしく、それはこの曲に顕著に現れています。
サウンドは現行のUSヒップホップと同時進行のもので、そこは好き嫌い分かれるかもしれません。

EVIS BEATS feat. 田我流 - ゆれる

https://youtu.be/nE1nzTE5ESA
EVIS BEATSというプロデューサーの曲で、ラップしているのは田我流という山梨出身のラッパーです。KOHHと比べると尖ったカリスマ性は希薄で、市井の人という感じが強いというか、そこから醸されるブルース感覚が魅力かと。この曲は90'sヒップホップスタイルのリラックスしたサウンドが心地良く、じわりとエモーショナルなリリックが胸にくる名曲です。

SEEDA - Daydreaming

https://youtu.be/dmbcnX8hs8E
上の2人より世代は少し上になります。2000年代後半のジャパニーズヒップホップを代表するSEEDAというラッパーです。プロデュースはBACH LOGICという、非常にクオリティの高い楽曲を作る方で、SEEDAはロンドンからの帰国子女、しかし日本でドラッグの売人をしていた経験があります。卓越したグルーヴ感とよく通るザラついた声を持った、とにかくラップが上手い人ですが、センチメンタルな詩情があり、この曲も少し俯瞰した感じの哀愁がいいなと思います。この曲が収録された「花と雨」というアルバムはジャパニーズヒップホップ史上屈指の名作です。

JJJ - BABE feat 鋼田テフロン

https://youtu.be/Kp7sZi7KeeY
JJJはラッパー兼トラックメイカーで、少しPUNPEEに近い存在と言えます。作風はアーバンな雰囲気たっぷりで少し切なさを感じさせ、音楽的にはR&Bフレンドリーと言えるかもしれません。近年の作品では泣きの情感を感じさせるものも多く、YouTubeにはなかったのでリンクが貼れませんが「midnight blu」と言う楽曲が個人的には絶品で愛聴しています。

nomame - don't forget about me

https://youtu.be/zzSxG5rjRcA
シカゴ出身の女性ラッパーです。ポエトリーリーディングに近いラップスタイルと、ネオソウルの影響下にある柔らかで彩り豊かなトラックがとても心地良い新進気鋭のアーティストです。R&Bでいうとfloetryを思わせる感じもあります。音の柔らかな印象の反面、リリックの内容はシカゴの疲弊した生活を切り取ったものです。陰惨と言っても良いです。書きながらの思いつきですが、同郷のCurtis Mayfieldの遺伝子を受け継いでると言える気がします。

Kendrick Lamar - LOVE feat. ZACARI

https://youtu.be/ox7RsX1Ee34
彼のことはご存知かと思いますが、現在ヒップホップの枠を超えて世界で最も影響力のあるアーティストの一人です。
彼の作品は自己の内面を省みたものが多く、共通して物憂げな雰囲気が漂います。特に
  • organ
  • 2018/10/07 9:39 PM

 



大人のための「智恵子抄」

先日、詩と和歌と俳句の違いを考え、教えてもらった日本人ラッパーと詩人を比べていたら、偶然の出来事から「智恵子抄」を読むことになった。今まで気になっていたのに読むのが遅れてた。


智恵子は東京に空が無いといふ、
 ほんとの空が見たいといふ。
 私は驚いて空を見る。


この詩は教科書にあった気がする。今後も都会とその近郊で育つ若者が増えるからこそ掲載する価値があるとは思ってた。


いやなんです
 あなたのいつてしまふのが――

   花よりさきに実のなるやうな
   種子よりさきに芽の出るやうな
   夏から春のすぐ来るやうな
   そんな理窟に合はない不自然


この部分は何かの本で見かけた記憶がある。けど、詩集の一番最初の詩とは・・・この時点で鷲掴み。見た瞬間にこの歳まで手にとらなかったのを後悔した。だから読んだ事が無い人はまずこちらの青空文庫で読んでいただいてから下記を読んでいただけると嬉しいです。


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色々と感銘を受ける詩は多いけど、やっぱり「淫心」なんだと思う。これが大人が味わうべき詩であり、未成年には見せれない。大人の定義は色々とある。今は20歳⇒18歳に基準が移動中だけど、(それ自体は栄養取得に伴う発達の前倒しから正しいと思うけど)、それでもこの詩を味わえるのが大人の真の定義なんだと思うよ。こちらの本にもあるけど、正しい距離感を知ること。


淫であり、陰であり、そして《韻》

 それこそが男と女の最深部。この状態をストレートに歌うとエロが全面にでる。この詩も多淫といっているのに、

夏の夜の
 むんむんと蒸しあがる
 瑠璃黒漆の大気に
 魚鳥と化して躍る

 この言葉のセンス。冷房が無い時代の夏の夜。汗まみれになると分かっているのにとめれない。「瑠璃黒漆の大気」か。彫刻家であり画家でもある。やっぱり色彩感覚は大事だね。基本、彫刻は彩色しないけど、文章から色がほとばしる。それも黒色。この凄さ。


 高校生では早すぎる。けど、ここら辺を真面目に学ぶのは日本文学専攻だけなの?それはものすごくもったない話。男と女のど真ん中を描いた詩だけを並べた授業を受けたい。それが真の教養。女子学生に手をだすようなエロ教授じゃなくて、その正反対の人から。本人自体があの地点を言葉にできるぐらいに観れる人。やっぱり誰から学ぶかも重要だよ。とくに感情を喚起するジャンルは。


 これをきっかけに他の詩人の作品も追いかけようとは現時点ではあまり思ってない。けど、ここにひとつの道が見えたと感じたから紹介しておきます。


--------

 昼12時前の横浜駅のホームで電話がなった。打ち合わせの急なキャンセル。おかげでゆっくりご飯が食べれる。けど、相手と通話後に、この偶然はもっと活用すべき、という声。じゃあ今回は大井町駅で下車しよう。最短ではないけど歩ける範囲だし、他駅からの道も知っておく必要性はある。何年も復興支援の講座を担当してると代替ルートを体で覚える大切さは感じる。震災時にスマホのマップをあてにしない方がいい。ここまで3秒。眼の前に列車が来たのに隣のホームへ移動。京浜東北乗りながらマップで調べる。昼飯なんて30分あればいい。どこかに行くべき何かあるはず。「ゼームス坂」が眼に飛び込んでくる。気になって拡大すると歌碑があることが分かった。


 そうか、高村智恵子はここで亡くなったのか。。


 じゃあ今日のトラブルはここに行けという合図かも。普段と違う事が生じたら意識的に新しいことをする。これだけ生きていると無意識的に新しいことから避けるから。こんなときほど偶然を生かすマインドでないと。


 5分未満とおもったら10分はかかった。歌碑の前にレモンが置いてある。彫ってある「レモン哀歌」の詩をついつい全部読んでしまった。そしてやっと素直に智恵子抄を読む気になった。書いてみて気づいた。12年前に初めて若沖の絵を見たときと同じ流れなんだね。

 




Peabo Bryson - "Stand For Love"

声の艶の奥にあるのは天然さ?

 

見た目は確かに老いている。けど、曲だけ聴くと分からなくなる。「この年齢不詳な声はドラキュラレベル」といったら貶している??

 

作品のレベルは高い。けど、大御所の後期の傑作を期待すると何かが違う。10年前の方がある種の覇気を感じた。新しい魅力もあったしね。勝負という点ではFreddie Jacksonのこの作品も示唆的。こういうのが大御所の後期傑作だと思っている。その点で本作は逆に困惑。曲の出来はナイス。10年前よりも粒は揃っていると思う。だからこの1ヶ月混乱している。流石に諦めてUPする事にした。

 

01:All She Wants To Do Is Meからナイス。02:Love Like Yours And Mineも良いと思うし、03:Looking For Sadeはスパニッシュギターがいい味だしてる。Deepに行き過ぎないPeabo Brysonの良さの範囲内で、ギリギリを攻めてる感覚。ここでオーバー気味に泣きシャウトをしてしまう歌手が僕の心の友。Peabo Brysonにはそれがない。知ってるけど、、、やっぱりそうだったんだね。

 

一転明るくなった04:Stand For Loveにはイマイチついていけない。この段差にハマル人が真のファンなのだろう。アルバムタイトル曲だしね。07:Here For Youが彼の一番の王道路線じゃないかな。

 




イマドキの若者の距離 

《状況の近さ》は魔法の鍵になるか
会社の後輩が4年付き合った彼女と別れた。その直前の職場の飲み会の時点で「うちらヤバイんです」とは言っていたけど。流石に別れた次の日は会社を休んでいいと思う。4年ってそれぐらいの重さだよ。学生時代から付き合っていて、社会人になっても1年間以上続いたのだから、それなりに結婚も視野に入ったこともあっただろう。会社内ではHideさんとコンサートに行く話題以外、うちのサイトの存在すら言ってないけど、そこまでの状況があるならば、一気にBlack Musicの核心部を体験させようと、先輩的に思った。

同性歌手か異性歌手で一瞬迷ったけど、同性歌手。
そしたらSisqoの「男のSink」や、TERELLのHard For Meとかマクナイトの1stとか、一切の手加減無し。

なのに、数日後、「全く良さが分かりませんでした」と言われたぞ。

って、よくよく聞いたら、

そもそも音楽をイヤフォン以外で聞く環境もない。それが彼にとっての普通
「え、それってマジ!? じゃあ昔からスマフォで聞いてたんだ。そりゃ、全く知らないジャンルをいきなりイヤフォンで聴くのはハードル高いよ」とは答えておいたけど、よくよく考えると、確かにそれが普通なんだろうね。中学生ぐらいになって、自分自身で好きな音楽を選ぶタイミングの時にもうスマフォがあった。そしたら、スマフォで聴くのが普通になるのか。。僕らが中学生の頃って、CDラジカセからスタートだったけど。それもAIWA製。今の若者はアイワなんてメーカー、知らないだろうなぁ。

イヤフォンで聴くのでなく、スピーカーで部屋で流す。そちらの方が音楽に対する窓口が広がる。なぜか、まだ上手く言語化できないけど・・・。

2日後、さすがにこのままじゃプライド?が許さないのでPeabo Brysonに全てを賭けることにした。ディズニーの曲もあるし、WhyとFireの連環もある。これでもダメなら「縁が無かった」でいいです。僕は玉砕です。



---
うちの将来の夢のひとつが女性雑誌orラジオ番組に恋愛相談コーナーをもつこと。
そこで、視聴者からの問い合わせにコメント&オススメの曲の紹介する。


本サイトはもともとBlack Musicにある線以上の親和性を持っている人向けだけど、まったくそういタイプじゃない人にいつか何かしたいんだよね。その時の鍵が「状況の近さ」だとずっと思っていたけど、その手前に音楽再生環境があるとはね。。

こうやって自分の中の当たり前すぎる常識が壊れることは、ある意味、いい経験なのかも。
「玄関チャイム恐怖症」を知ったときはそれなりにびっくりしたし、「ピンポンダッシュという言葉はどこへ??」とある種の感慨があったけど、今回の方が僕にとっては強烈だったです。
 




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