Marvin Gaye - "Here My Dear"

「お前でもダメならば全員無理なのか」



古くは海外の芸術作品に全て日本語名をつけていた。例えば映画:"Unforgiven"⇒『許されざる者』は直訳に近いけど、"The Way We Ware"⇒『追憶』は名訳。この作品は"Here My Dear"だから『此処に俺の想いがある』が直訳になるけど、アルバムを聴くとこんな言葉では表しきれない想いに満たされる。離婚した奥様アンナへの慰謝料を払うために製作し、Anna's Songという曲まであるのだから、『離婚伝説』で日本人全員が納得。けれど『輪廻』まであるとは・・・これは無茶苦茶な訳だけど、それでも納得してしまうレベル。

Black Musicにおいて最深部を規定するもの。
90年代ならばR. KellyのR.とMaryJ.のMy Life。
70年代ならばStevie WonderのAll in Love is Fair(以降ALFと略)と本作になる。それだけの射程を持つ作品だが、大多数にとって本作は傑作でなく問題作。Marvin Gayeの傑作はWhat's Going' OnとLet's Get It Onが世界の常識。だからこそこの文章を書く。『輪廻』と名付けた人は分かっている。その人のレビューを読みたいのだが手に入らない。Stevie Wonderと同じだけBlack Musicを代表する歌手だからこそ、本作もAFLと同じレベルの光があたるべき。

本作が問題作になっている絶対的な理由は、アルバムのコアがAnna's Songで、その中でもサビでAnnaと叫んでいるから。この曲を1回聴けばその日は終日ブルー。3回連続すればどん底よりも発狂に近くなる。Marvin Gayeがそんな状況で発した叫び。それが生の状態で収録されている。けれども実はALFと近い位置にある。その視線を持てるかどうか。

極限までAnnaを非難している
一般的な受けとめ方はここ。だからこそ膨大な感情の森の中に迷い込む。ちがうんだよ。Annaと叫んだ瞬間に自己を非難しているんだよ。あのAnnaという叫びは最後の甘え。それが伝わるかどうか。こんな無茶苦茶な甘えは誰にも伝わらない。Annaさん本人にも絶対に伝わらない。

誰にも届かない甘えを抱えたままMarvin Gayeは死んでいき、そして来世をやり直すのだろう
どうしようもなく伝わってくる今生では解けない隘路。だからこそ輪廻でありKarma。黒人達がKarmaと歌うこと。キリスト教は原理的に輪廻を認めない。なのにこれだけKarmaというタイトルの曲が発表される。時代が進んで宗教観も混じってきているのは、良いことなのだろう。
 

本アルバムの最初は凄く聴きやすい。アルバムタイトルでもある01:Here My Dearは「みんなこちらにおいでよ」とミッキーがディズニーランドの前で、ドナルドがマックの前で誘っているような感覚。このジャケと同じで、Marvin Gayeおじさんがめくりめくる歌遊園地に誘ってる。この恐ろしさ(笑

こんな感覚で入って来たリスナーを02:I Met a Littele Girlで捕まえる。タイトルどおりの幼年時代の輝きが見える曲。「入場した客にすぐにバルーンやソフトクリームをプレゼントして囲い込む」ような手法。大ヒットを何作も生み出すだけのことはある。こうやってリスナーを奥に奥に誘い込んでいく。単純に「良いモノを作ればよい」と思っているクリエーターとの絶対的な差。

04:Angerから危険信号が鳴り始める。道路を歩いていたら「この先注意」の看板。信号機でいえば黄色に変わる。一番恐ろしいのはAnna's Songは曲の始まり方が緩やかで大人しい。最初からMAXテンションで始まるALFと違う。あの曲はサビから始まる構成だから心して聴ける。本曲は不思議な始まり方。This is Anna's Song→「この曲はAnnna's Songです」まるでコンサートで新曲を紹介するときのよう。曲全体もなめらかなメロディーと声で自然に聴きやすい。途中にガツンとAnnaと吼える部分。そこにさえ眼をつぶれば聴けない曲ではない。だから本気で向き会わなければ流して聴ける曲。そこに感動はないけど安全はある。感動を得ようと思って聴きこむほどに暗黒地帯にいくけれど。

生の感情をそのまま出すのは、芸術にならない
タイトルに個人名をつけるほどにアウトだし、曲のサビでも個人名を叫んでいる。でも、それ以外は客観性をKeepしている。逆にAFLは、タイトルや歌詞は客観的だが、メロディーも声も最初から最後まで生の感情が溢れてる。だからこそこの2曲が最深部。そして両者はほとんど近い場所にいる。それが壱を突き詰めた叫び。ここまで気づくと暗黒の最深部に輝く光が見える。 

Stevie Wonderは壱の果てのALLを見せて
Marvin GayeはALLの直前の壱を見せる


10:When Did You Stop Lovin Me,,は3曲目の再録。だから本作品は実質的にAnna's Songで終わる。13(a)のFall in Love Againは次の作品に収録されるべき曲。これを本作に収録したのはMarvin Gayeなりのリスナーに対する思いやり。それがI Want Youにつながる。I Want Youは世界が認めるMarvin Gayeの傑作。数多の歌手がカバーする。けど、あの曲のWantと叫びながらも爽やかな疾走感は誰も真似できない。あの曲は本作の先にある。本作の深さを共有できない歌手が歌える曲じゃない。唯一はMaruriceJ.だけ。もうコアなBlack Musicファンしか知らないMauriceJ.だけど、彼の作品はI Want Youのパーフェクトカバーという一点をもって歴史に残る。この先もAnna's Songのパーフェクトカバーが在りえない以上、What's Goin' Onが9.11の追悼ソングとしてアメリカ国民全員で歌うからこそ、MauriceJ.が光る。

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改めてジャケを見る。ギリシャ風の建物の前に立つMarvin Gayeの銅像。奥にはロダンの接吻がある。ロダンはカミーユを知らないと本質を捉えるのが難しい。2人の女性の間で揺れ動いた点ではアンナとジャニスのMarvin Gayeと同じだね。ロダンが造った男女の恋愛の最高傑作がこの接吻。これが世界の常識だからこそ、本作にも接吻の像を入れたのだろう。しかし、この曲に合うのは接吻ではないし、ロダンの本質も接吻ではない。何が本質かは評価軸で変わるし、己の人生でも変わる。

 

このHere My DearがMarvin Gayeの中で一番深とみなすならば、ロダンの中で一番深いのはフギット・アモール。『去りゆく愛』という日本語訳があるが、これは正しくない。フギット・アモールの英語訳はHere My Dearが相応しい。それでもフギット・アモールの日本語訳は離婚伝説でも輪廻でもない。イコール=は単純に連結する訳ではない。それが人間が生きる世界だから。
 

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歌手一覧

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    Why Christmasの返歌を

    先日返歌について取り上げたけど、個人的に求めているのがWhy Christmasの返歌。

    発表時でなく収録時から問題作。あれだけバックコーラスが嫌がっている曲も珍しい。それだけクリスマスは欧米人にとって大切な日なのだろう。それでも本曲が真の傑作なのはウンヤの叫び。「クリスマスになるとお母さんは恋人のところにいちゃって僕らは家でお留守番。せめて妹にはプレゼントを買ってあげたいけど、そのお金がない。なぜクリスマスなのにこんな寂しい思いをするのだろう。なぜクリスマスなんてこの世にあるのだろう」
    自己を横において妹の悲惨さを思いやる。そこにつきる。日本のクリスマスは恋愛寄り過ぎるから、欧米よりもWhy Christmasと思う人も多い。恋愛はどうしても個人の話だから、ここまでの深みを持ちえるのは難しい。けど、Stevie WonderとGlenn Lewisの関係だって同じ深さでない。だから、彼女がいない痛みであっても「クリスマスって何なんだよ!」という叫びは素直に出して良いのだと思う。

    個人的なWhy Christmasは「みかん」だけど、あのレビューを書いたときはもう結論が出ていた。大学に残れなかったのにぐたぐた書く気もなかった。その後、別のページで「Why Christomasもそうだけど、あそこでのウンヤに比べれば100分の1だと思う。けど、ゼロではない。だから良く分るな。彼の歌の優しさが。」と書いぐらい。けど、この1ヵ月で3つのことが重なったから。さすがに3つ重なると書いておく気になった。
     

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      兄貴の話、運命の奴隷としてのR&B

      Marc Nelsonの15Minuetsを聴いてる
      当時、誰に薦めてもこの曲をナイーブと思わなかったのに、実家の車に自作CD集を置いていたら兄貴が勝手に聴いて気に入っていた。そして「俺はこういうナイーブなミドルは好きなんだよね」とほざいてた。Mario Winansもそう。イマイチよさが分からなくて置いてたら兄貴の方が先に気に入ってた。「おめーは15でグランジ選んだだろ。ニルヴァーナのボーカルが自殺したときはあれほどショックうけてたくせに。大学時代に合コンのために邦楽聴きだした奴が俺の世界に入ってくるな」と文句いうヒマがあったらトコトン聴きこむ。あのレビューはその結果です。年子だからある種のライバル意識はゼロではない。

      この前、若井のじーちゃんの13回忌で岐阜にいってた。
      途中で運転する車を交代したけど、車では七尾旅人が流れてた。以前にHideさんにサーカスナイトを紹介されて気に入ってたんだよね。その曲はサーカスナイトじゃくて僕の知らない曲。結構良かった。あれ?ラジオ番組?と思ったら兄貴のスマフォとペアリングしてた。。

      こういう瞬間なんだよね。血を感じるのは。
      友達ならばセンスが合ったことが嬉しいのに血縁者だと凹む。
      紹介して気に入るならばまだ良い。こちらが何も言ってないのに勝手に気に入っているのが気に食わない。

       

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        B.Howard - "Genesis"

        声も曲も王道=主流



        2010年に発売されて12年に購入していながらもあまりに王道すぎて心に引っかからなかった。持ってる作品を順番に聴き始めてBになって良さが分かった。01:Dabcefloorや02:Super Modelを普通は気に入るのだと思うけど、、、母親のミキ・ハワードは有名だけどジャケ買いしたので息子とは知らなかった。。日本語版の解説に載ってるね。いかん、ここんとこ読まなくなってる。調べたらマイケルジャクソンの隠し子の噂もあるんだって?確かに聴きながら画像検索したときから気になってた。マイケルの整形前の顔は想像できないレベルだからなぁ。声質は似てる。そこも納得。
        僕の記憶だとマイケルは鼻とあごを一番変えたはず。目元はそのままだったような。そして目元が似てる。

        彼が母親からのアドバイスに従って「最初は裏方として曲を提供しながら腕を磨いた」のは納得。それだけレベルの高い曲が揃ってる。けど、たとえば05:Finallyがこのトーンだとウチとは合わない。この単語はBlackstreetや214がアルバム名としても使っているけど、やっぱり恋愛最後の悲哀を歌って欲しいし、一番の傑作は214だと思ってる。

        06:Once Againからちょっとずつ本サイト好みの歌世界。07:Take It Slowのバックトラックの良さ。ほんと彼はクセになるバックトラックを作る。08:Flashbackも面白い。このタイトルでこのトーンだと声の甘さが浮く気もするけど。もうちょっと嗚咽をするような経験をくぐりぬけて欲しいけど、光り輝く才能の塊なのは伝わる。09:She's Got A Manもバックトラックが良い。曲作りの才能を感じる歌手は多いけど、バックトラックでは彼がTOPかもね。一番気に入ったのは13:Killahです。この哀愁感のあるバックトラックは絶対にサンプリングされる。逆に何かのサンプリングじゃないの? と思うぐらいに完成度が高い。

        バックトラックをクラシックとまで褒める曲に出会うとは
        それぐらいに気に入った。曲自体も良い。声も悲哀感が一番出てる。声の重さは足らないけど、あまりに求めすぎるのも酷というもの。曲自体は凄く良い。

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        こちらにfinallyのリストを纏めました。Bobby WomackのLove Has Finally Com At Lastを聴く。やっぱりこのBobby Womackも声は反則。BlacksteetのFinallyも良い。エリックの作る曲の良さ。Brandyは普通。Eternalもいるけど、女性陣ではトニブラかな。

         

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          返歌:Answer Song/Inspire Songの世界

          辞書を引くと「返歌」の英語訳もないし、answer songもinspire songという語句もない。

          「カバー」と「サンプリング」はあっても音楽の分野で「返歌」は寡聞にして聞いた事が無い。和歌の用語だから。「人から贈られたり、言いかけられたりした歌に対する返答の歌。返し歌。」gooの辞書にもある。英訳がAnswerなら「問いかけ」が前提。問いかけなくても返歌はありうると思う。ラーメンに「二郎インスパイア系」があるように「インスパイア」もいいかも。皆が納得する用語が決まるまでは「返歌」でいいのでは。大事なのは判定基準のほうだから。

          .瓮蹈妊ーラインの一部を拝借/サンプリングしている
          曲の出だしを合わせている
          タイトルが同じ〜連続性がある
          い修發修發龍覆離灰鵐札廛函振覆生まれた状況が同じ〜連続性がある

          これらが判定基準。同一曲ではないからカバーではない。じゃあサンプリングと何が違うか。一言でいえば志向性。サンプリングはあくまでも音楽性。つまり、サンプリングなのか返歌なのかはリスナーに依存する。ある人はサンプリングだと思い、別の人は返歌だと思う。そこに行き過ぎな深読みがあることは否定しない。けど、「深読み」があるからこそ新しい道になる。安全地帯をキープしても何処にもいかない。

          ■恋愛は全て公平か
          一番最初に返歌だと思ったのはStevie WonderのAll in Love is Fairに対するGlenn LewisのIt's Not Fairです。上記基準で,鉢い該当。誰でも気づく。気づかない人はBlack Musicのファン失格レベル。この歌が素晴らしいのは「僕はどうしてもFairと思えないのです」という訴えだから。正しい。120%正しい。Stevie Wonderが歌ったのは恋愛の極地だから、”納得いかない””在りえない”というべき。これこそがStevie Wonderが喜ぶ反応。下手に分かった顔をする方が激怒されると思うな。

          ■僕はこの先何をするのだろう
          次に返歌だと気づいたのはTyreseの最高傑作:What Am I Gonna Doに対するDevanteのNow & Laterです。,婆棲里世隼廚Δ日本語版解説はスルー。このタイトルを突き詰めるとなのにね。What Am I Gonna Doを単語二個で表現するならばNowとLaterになる。流石Devante。曲の理解度はこういう場面で明白になる。そもそもこの曲をTyreseの最高傑作と名言しているのはいまだに本サイトだけ?。それは凄く寂しい。だからDevanteが返歌したことが物凄く嬉しい。

          ■糸
          3つ目に気づいたのは邦楽です。ラジオで聴いて以来気になってた大和田慧。コンサートでアルバム買って、「糸」を一番深い曲だと思った。けど、もうひとつの「糸」は会社の後輩に教えてもらった。それが中島みゆきの「糸」です。メロディーはまったく別物。しかない。けど、これはまさしく返歌。中島みゆきは縦糸と横糸で歌い上げる。だからこそ大和田慧も糸で織りたかったのだ。意図をもって伸びる糸。けれども最終的に織物は作れなかった。だから”納得いかない”でも”在りえない”でもなくて、”私には無理だった”という静かな叫び
           
          昔、後輩が友達の結婚式に参加したら、友人代表で「糸」を歌った男性がいた。一時期歌手を目指していたその歌声に惚れたと。彼女自身もずっとピアノをやっていた。音楽性の部分で共有出来る人を探してしまう道理。このエピソードを聞いて、中島みゆきの「糸」を聴く気になった。両方聴くと分かる。この二つは繋がっている。



          ■男の約束、それが女のプライド
          4つ目はつい先週。数年前に聴いた時に分からなかったのは凄くショック。深夜に起き上がって追加の文章を書くぐらいにHoustonのデビュー作には感動したというのに・・・ △鰐棲痢そしてでもある。男が死ぬ気で守った約束こそが真の女のプライドになる。「愛してる」で明白。この言葉を男がどれだけ守ったか。守られない愛してるは単なる口説き文句。だからこそこの二つは繋がっている。


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          とりあえず、現時点で覚えている4つの返歌を書きました。
          返歌に光を当てること。この道が太くなれば、Answer SongでもInspire Songでもなく、いつかHenkaという単語で本国でも広まるかもしれない。もうTOFUやSUKIYAKIといった食事系単語で満足する時代じゃない。。「上を向いて歩こう」が「SUKIYAKI」なのはもうしょうがない。本当ならばぜめて「UE」であるべきだったが、いまさらこんなことを言ってもしょうがない。最近、職場の近くにUMAIバーガーが出来た。アメリカ発なのに「旨い」という日本語が店の名前になっている。けどこれも食事系。そこが寂しくて。どれだけ深い視線の言葉が伝わるか。

          本国のリスナーが気づく前に言う。それが第一歩。最終形は歌手自身が気づくことだね。深い歌はそれだけ無意識まで染み込んで、気づかない地点で繋がる。それが単なるパクリと違う。昨年、「ずっと」が「接吻」のパクリだと話題になってた。ここまで同じだと「たとえ染み込んでいたとしても、発表前に気づけよ」だけど、この曲のおかげで「接吻」が再度話題になったのなら、あとはリスペクトの表明と謝罪と楽曲使用料の問題だから。

          トランプが大相撲を観戦したこと。
          「畳に椅子おくなよ」は国民の総意だと思うけど、「デブがとっくみあいしてる」と見下している外国人も多い中で観戦しに来たことは素直に感謝すべきだと思う。たとえ日本が皇室に代表される歴史がある国であったとしても、過去は誇るものでない。大事なのは今の深さに結びつくこと。過去に拘りすぎる人間の器の小ささ。深さとはカバーでもサンプリングでもなく、返歌で伝えるものでしょう。

          いつか日本の歌手がBlack Musicに返歌をする未来を夢見てる。
          もう僕よりも年下の人達が増えているだろうから、はっきり書く。

          己のソウルに刻印された歌を紡ぎだす。真の意味で生きていればカバーにはならない。同じ人生が在りえないのと同様に同じ歌も在りえない。極論すればカバーは憧れ。同じレベルのソウルまで磨いたといえるならば、紡ぎ出したものは返歌になる。

          日本人がSoul Musicに刻印できることを。世界中の誰もが日本人はSoul Musicを歌えないと思っている。だからこそ最初は圧倒的な返歌でないと、全米No1に届かないかもしれない。ここまで書いて、そんな気がした。

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          ぜひ他の返歌のレビューを待ってます。周囲がどれだけ「深読み」「単なるサンプリング」と言っても、だからこそ体を張って欲しいから。

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            Rhythm Nationアーカイブ

            Rhythm Nationのアーカイブがあることを数ヶ月前に教えてもらいました。

             

            TOPページだけ残しているのは哲章さんの意志だと思っているので悩んでいましたが、中身を見れなくて10年ちかく。読んだこと無い人も増えていると思うので、本サイトでも紹介しておくことにしました。

             

            Rhythm Nation更新が止まって数年した2007年ぐらいにサイトを全部保存した。本件教えてもらって以来Rhythm Nationまるごとスマフォに入れてたまに読んでます。当時全部読んでも改めて読むと気づきが多い。特にアレサのローズ。自分がレビューできるぐらい聴きこめてやっと哲章さんの文章の真の深さが分かる。以前にジャネットと同い年と書いてあったから、Rhythm Nationの文章は35〜40歳のとき。当時は楽曲の理解度について少しずつ伸ばしていけば良いと思っていたけど、40歳を越してRhythm Nationを読むと色々と凹む。凹むというのもおこがましい話だが・・・


             

            若井さん

            鬼のように久しぶりです、
            今はケンカイヨシという名前で音楽活動をしている、○○○です。
            P2S2R&Bに影響を受けまくった元高校生男子です笑
            http://web.archive.org/web/20000417090225/http://www2s.biglobe.ne.jp/~r-nation/index.htm
            吉報がありまして、web.archive.orgにて、
            なんと過去のRhythm Nationが読める状態になりました。
            以前ここのサイトにアクセスしても、何故か、
            「哲章さん本人の通報によりブロックされている」
            と表示されていたのですが、解除された模様。

            読みたい!ってファンがツイッターに多すぎるから、
            こっそり解除してくれたのだろうか、、、いずれにせよ、
            いつ彼の気が変わるか分からないので今のうちにページ全保存しました笑

            あのAaliyah評がまた読めるなんて。。。素晴らしすぎますよ
            取り急ぎご報告です!!!

            ブロックが無くなったのは哲章さんの心境の変化かな。このご時世でサイトの基準が緩くなるのも考えにくい。当然、哲章さん自身がダメといったら当然止めますが、言われるまでは紹介しておこうと。本当ならば哲章さんに事前にメールすべきなのかもしれないのですが、その勇気は無い。。

             

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            そうそうケンカイヨシさんはwikipediaにもページもあるんだね。素晴らしい!

            あ、なんとなくケンカイヨシさんのメール貼り付けたけど責任分担の意味じゃないよ(笑 このメールの文章をみるだけでも哲章さんに伝わるモノがあると思うし、ページ全部保存なんて俺も昔やってる。もちろん個人宛のメールなので、言われればいつでも消すよ〜(笑

             

            昔のWebはYahooにページがあることがある種のステータスだった。00'S中盤から2chにスレッドが立つとか、wikipediaのページがあることになった。2chのスレッドは高評価とは言えないけど、話題にしたくなるという意味でね。wikipediaの方は客観的な活動の部分。そんな意味では、うちはずっとこんな感じで続いていくのかもね。

             

             

            あ、一応ここで宣言??しておきます。更新がとまってもサイトを閉じることは無いと思うけど、その数ヶ月にはちゃんと言います。その時は特別なソフトで全部ダウンロードするのもめんどくさいと思うので、ダウンロード用にもzip置いておきます。どれだけニーズがあるか分からないけど(笑

             

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              単なる「良い」では聴きこみが足らない

              前回[2019.06.16]の考察が不十分だったので書き直し。

               

              以前にヘッドフォンの音楽環境しかない後輩の話をしたけど、ヘッドフォン/イヤフォンで耳元で聴いて楽しめるのは感性に合う曲だけ。合わない曲でも部屋で流しているとそのうち気に入ることもある。だから「耳元 or 体全体」の軸。それ以外に「座っている」のと「体を動かしている」差も大きい。体が動いている方が自分の感性の枠が広がる気がする。それは動物としての当然なんだと言い切りたいぐらい。だから「静 or 動」の軸。この4軸で音楽環境を分類する。

               

              すると、音楽を聴く典型的な環境は下記になる。

               

              ”屋で聴く 

              ∧發い討い襪箸に聴く [耳元・動]

              N鷦屬把阿                 [耳元・静]

              ぜ屬把阿                   [体・動]

              ゥ好檗璽鎮罎膨阿   [耳元・動] (スキー場とかは[体・動])

               

              車が[動]で列車が[静]なことに異論があるかもね。けど、運転しているなら[動]なんだと思う。助手席に座っているならば列車と同じ[静]だが。

               

              もちろん好きな歌手ならばどれでも大丈夫。けどタイプが合わない(ピンと来ない)歌手の場合い和膸。静岡在住の時は通勤含めて車を使う生活だったけど、神奈川にきて車を手放してもう8年目。どれだけレンタカー/カーシェアでDAPを持ち込んでもい竜_颪聾困襦△鉢とグ磴い漏萋偉未な。個人的には大して変わらないけど、もしかしてスポーツの才能があれば変わるのかも。自作スピーカーでも書いたけど、体全体といってもスピーカーのサイズはポイント。足裏マッサージか全身マッサージの違いぐらいはある。

               

              音楽環境がやっと完璧!?になって、改めて最初から聴き始めたらAlgebraと21:03で新しい気づきが。ずっと投稿できなかったので慌てて書いてました。やっぱりおざなりになってたんだね。MP3で安価に聴きるようになると、どうしても最初に合わないタイプを聴きこむモチベーションが下がる。昔みたいにCDで2000円払っているのと比べるとね。。最初に聴いたときもネガティブな感覚はゼロで「そこそこ良い」という感想。けど、それって恋愛における「良い人」と一緒なんだと思う。

               

              どれだけ心に引っかかるか。

              これが深みに下りていく扉。恋愛でもそうだけど一番楽なのは相手と自分の境遇が似てること。真逆でも何か感じる部分はあるかも。けど、相似でも正反対でもなければ、やっぱり取っ掛かりが少ない。そういう時に「ヒットしている」とか「ガツンと褒めている人がいる」のは聴きこむきっかけになる。恋愛でもそう。人気者はもっと人気者になるし、友達の恋人に惹かれることも。ヒットについては二十歳前から気にしなくなって、Rhythm Nationも無くなり、SoulATFさんもYoutubeに投稿しなくなり、最近はずっと「薦められて聴く」のも遠くなってた。うちのサイトのコメント欄に色々と紹介してもらえるのに、その作品の聴きこみが足らなかったね。ほんと申し訳なかったです。
               

               

              歌手と心が重なる地点が見つかれば、他の曲の良さも見えてくる。

              いまとなってはAlgebraの1:At This Timeの良さも分かるから。21:03もそう。1曲でいいんだよ。連続リピート10回できる曲があれば他の曲の良さも見えてくる。もちろん「そこそこ良い」の時点でレビューを書いてもいいけど、それは10代の頃から見るのもイヤだったから。いや、見るのはイヤじゃない。参考情報にはなる。書くのがイヤだったんだ。それも今となっては僕のエゴだったのかもね。そんなことも思うようになった今日この頃。
               

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              以前から話題にしている音楽再生専用PC:ラズパイ&I2Sだけど3.5HDDをつなげるのがめんどくさくて、、、SDカードにMP3を入れて聴くならば普通のPC&USB-DACと変わらないのでは? と気づいてしまい半年以上つかってなかった。先日、内部設定でUSBから1Aを供給できてポータブルHDDが繋がる事が分かった。2.5HDDを買ってFlacを全部入れる。2テラが8000円台で買えるとは恐ろしい世の中だね。現在1271枚持っていて、その中でmp3で購入したのは136枚。データとしては全部で420Gほど。


              唯一の誤算、一般的なM3UのプレイリストはFlacのCUEファイルにちゃんと対応してない。このためアルバムの中の好きな曲だけプレイリストに入れて保存ができない。もちろん曲毎にFlacにすれば良いけど、そんな人いるのか? 曲毎に切り出すならMP3でいいし、それなら音楽再生専用PCにした意味ないから。ここは「たまにはアルバムをちゃんと聴きましょう」という意味かもね。
               

              昨年から状況も変わったね。もうPi3しか買えない。音楽再生には高機能すぎるし、ゼロはAmazonでは暴利の出品しかない。そもそもI2S接続するには自分でハンダする必要あるからピンヘッダモデルを買った方が良いこの記事が日本TOPの内容だね。けど、ケースで15000円は高すぎるような。ノイズ防止のために金属ケースの意味は分かるけど、厚紙のケースにアルミテープを貼っても効果は同じような。。

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                出版前の《編集》の価値

                「著名な文芸誌に連載を書いている人が職場にいる」って以前にも書いた件、季刊だった雑誌は高尚すぎて休刊したけど、同僚の記事は一冊の本として近々出版されるとのこと。以前に少しだけ雑誌掲載の件について聞いたけど、「プロの編集者にとことん赤を入れられる」と言ってた。単なるHPやBlogとの絶対的な違い。そんな厳しい世界を潜り抜けたら本サイトもメジャーになるかもね。うちの文章なんて30%も残ってないと思うけど、、、そこまで削らないとエゴは取れないと思ってた。

                小田嶋さんの最近のコラムはかなり面白い。
                出版事業は、現代の産業に見えて、その実、現場の仕事ぶりは、街のパン屋さんや畳屋さんとそんなに変わらない昔ながらの手作業に支えられている。一方で、10万部を超える書籍に関して言えば、「濡れ手で粟」ということわざが示唆する通りの利益率をもたらす。100万部超ということにでもなると、これはもう、よく使われる比喩なのだが「お札を刷ってるみたいなものだ」という次第のものになる。ということはつまり、出版という仕事は、その構造というのか前提自体がギャンブルなのである。
                 《略》
                 実際、出版は、甘えと思い上がりを産業化するための枠組みなのであり、それを実体を伴う事業として回転させるためには、強固な思い込みが不可欠だからだ。別の言葉でいえば、出版というのは、思い込みを商品化する過程なのである。それゆえ、10のうち9つまでが空振りであるのは、この事業の必然というのか、宿命ですらある。ただ、その10にひとつのヒットが、残りの9つの書き手を食いつながすことで、出版という魔法が成立していることを忘れてはならない。
                 《略》
                 私の場合について言えば、原稿を書いている時の私は、自信喪失に陥っていたり自己肥大していたりして、気分が安定していない。しかもそんなふうに自己評価が乱高下している状態でありながら、プライドだけは野放図に高走っていたりする。
                 こういう人は、編集者がなだめすかして作業に没頭させないと自滅しかねない。「甘ったれるな」と言う人もあるだろう。
                 が、さきほども申し上げた通り、出版というのは、甘えと思い上がりを産業化する事業なのであるからして、その中でコンダクターの役割を担う編集者には、ナースや保育士に近い資質が期待されるものなのだ。


                ついつい太字にした。ずっとこういう文章を探していた。音楽よりも文章の方が本人のエゴが出やすいと思ってる。音楽においては本当に才能があればDevanteのようにジャケとタイトルだけ編集サイドの人間がコントロールすれば良い。中身は全部アーティストに任せて良い。けど文章がアウトプットならば中身にも手を入れる必要があると思ってる。

                初めて他人に見せるまとまった文章を書いたのは高1の文集。頼まれて書いたからそのまま載った。高2の頃ちょうどスピリッツで連載が始まったアイ・ラブ・ユーに感動して読者コーナーに投稿した。このマンガを知ってる人も少ないと思うけど、名作です。そしたら雑誌に載った。3割ぐらい文章に手が入ってたかな。記念にテレフォンカードが贈られてきたけど、連載開始すぐだったので他のマンガのテレカ。。

                普通ならばこのまま大学生の頃に好きな歌手について音楽雑誌に投稿して、批評家の最初の一歩を踏み出すのだと思う。そうやって僕より年上の人は全員歩いてきたのだと。ところが大学1年で2回入院して音楽の聴き方も変わった。B2(大学2年)の頃、マクナイトのAnytimeが発売される前かな、ナッツに昔のbmrを借りて哲章さんがマクナイトのデビュー作を褒めてる文章を見た。その哲章さんがbmrに書いてなかったから、書くことに対する興味がうせた。当時はbmrを定期的に読んでいたけど、R.の紹介で決別した。あの文章はホント酷かった。いつかR.の良さを訴えなくちゃいけないと思ったけど、今回のセックスカルト事件をみるとあのレビューも一面の真理をついてた。

                結局、本気でエゴをゼロにして書いたのはStevie Wonderの"Innervisions"の書き直しだけ。あとはBoyzIIMenのクリスマスアルバム。あの文章はYahoo登録後の初投稿だったから気合入った。いや、違うな単にクリティカルな恋愛の場面とは結びついてないだけか。これらの曲と同じだけの深みを持ってるMarvin Gayeの"Here My Dear"は「そもそもニーズもない=どうせまともに聴いてる人もいない」と思っている時点で「甘えと思い上がり」。そこら辺を客観的に見ればこちらのコーナー
                ■セーフ
                 未練切り、久保田の最高傑作か?、アドリブは歌手の命、彼らが一番優しいです、苦悩するTyrese、Why Christmas
                 、独りっきりのAnniversary、重なる2つのNever、Soulに殉じてる、これはまさしく歌館

                 ■微妙
                 男のSink、哀しみに満ちた成功、今後を示唆する達観

                 ■アウト
                 大御所 最後の恋愛歌、Why Wonder Hard、Blance in Sex


                個人的なことが入りすぎるとアウト。昔のInnervisionsはアウトだったから、それをセーフまで持っていくこと。そんな意味では、やっぱり次はHere My Dearなんだけど、このレベルで書き直すって普段の10倍疲れる。そこまでしてまでも書きなおすべきだんだけど、世間でMarvin GayeはWhat's Goin' Onどまり。だれもHere My Dearを隠れ名作とも思ってない。そりゃ、サビであんだけアンナ!!って吼えてるからなぁ。。

                 

                0



                  21:03 - "Outsiders"

                  男が透明感をKeepするには

                   

                  このジャケには惹かれないし透明感も無い。けど2006年のデビュー作はジャケが凄く良かったから買った。ガツンときたけど吼えてるのは一緒に歌ってるプロデューサー。だからグループとしてはファンまで行かずに注目レベル。大きな期待はないけど、新作が出れば買う位置づけ。本作の良さは03:Priorityにつきる。VCを見るともう「おっさん」に近い。黄色人種以外は10代と20代の差が大きい。ヒゲが濃くなる時期の違いだと思ってる。見た目は「おっさん」でも曲だけ聴けば声の表情含めて15歳でもいける。男が歌う透明感のある曲としては、00'Sのインディーの傑作のL2にも近い。

                   

                  この透明感のキープが謎だったけど、やっと分かった。

                   

                  ということでYoutubeでPriorityを気に入った人は突き詰めてみてはどうでしょうか。続きは今度で。ちなみに2008年のTotal Attentionでは04:Hokdubg On To Youがイチオシ

                  ----

                  40過ぎたおっさんが今更こんなこと言うのもアホの極ですが(笑、個人的には「透明感」には敗北感がある。Keepできなかったから。それは高校生のときに同級生から言われた。「中学の頃、河合塾でみかけてた頃と全く印象違うじゃん。若井君は喋らなければいいのにねー」中学校の中では無理に居場所をつくるためには必要以上に喋っていたけど、土曜日の塾ではそんなに知り合いもいないし普通にしてた。高校になって無理に何かする必要もなくなったからマスカレイドをやめればよかったんだ。え、透明感があった証明?そんなのは1992年に4大グループの中でShaiを好きだった時点で明白と言いたいぞ。きっと高校の時にKolorzを聴かなくちゃダメだったんだね。。個人紹介では

                  1993〜5年(高校時代):
                   AnniversaryやAALIYAHや12Play,Janet.などを聴いてました。
                   高校卒業時にアルバム枚数は30〜40枚だったと思う

                  と書いてますが、やっぱりAALYAHも12Playも必要なかったのかもしれん。AALYAHは正しいAt Your Bestの聴き方があるし、12PlayはSadieをどれだけ聴き込めるかだけど、そんなの高校生じゃ気づかないよ。Anniversaryに拘ってJanet.のthe body that loves youを気に入った時点でセーフにして欲しいのだけど。。

                   

                   

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