ビジネス文章は基準が明確だから出来不出来を判断しやすいけど、それ以外は受け手で評価が分かれることが多い。文の長さの揺れが生み出すリズム感と、喩え、情景描写がポイント。
これが結論だったけど、情景描写の先が「心情の風景化」のスキルなんだと思うし、短編でこそ明確に差が出るのでは? ずっと前から村上春樹の最高傑作は『午後の最後の芝生』だと思っていたけど、今回対象にしたいのは『星の花が降るころに』です。
中学国語の文章解析のために調べてたら、たまたまネットで全文見つけたから読んでみた。良い文章に必要な要素が、幕の内弁当ぐらいの一覧性と密度で詰まってると思う。『午後の最後の芝生』よりも、幅広い層の共感を得れる作品だと思う。
なので、知らない人はこちらを読んでから続きを。
続きは週末に書きます。
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01:Wax Poeticはsixteenという単語が脳のど真ん中に飛び込んでくる曲。声が良い意味で幼い。なんだか舌足らずな発音してて、コリーヌに似てる歌い方をしてると思う。02:Doctor, My Eyesも不思議な感じ。押し気が少ないのに内省的ともあまり感じない。ジャケは凄く内省的なんだけどね。声は良い意味で素直な明るさがある。40越した立場から見ると不思議キャラだけど、今の10代にとっては普通の感覚なんだと思う。
90年代前半はテビンで、後半はアッシャー。それが20年経過するとこんな手触りになるんだ。テビンやアッシャーに心情が似てるのは分かる。曲としては似てないのにね。こういうときほどビデオ・クリップ見たい。この謎の70%は解決するだろう。けど、それだと今の音楽聴く楽しみの半分が無くなるから。
分からないなりに聴くなかで、だんだん親和性があがる。そうやってチューニングしていく。今更ジタバタ焦っても仕方ない。若い人の感性を分かろうとしないで、単にゆっくり聴いていけば良い。
03:Driftingも良い。HIPな感覚が出ているけど、それでもこの手触り。ジャケは暗さも感じるのに、このHIPさは好き。これなら当時の僕でも持てていたHIPさだから。05:A Sacred Placedが最深部なのは分かる。「神聖な場所」という曲名がニルヴァーナに繋がるのか。泣き声が原色でなくパステルカラーになってる。珍しいというか、なんというか。この冠詞のAに惹かれる。Aがつくのは、自分自身の奥にそいういう場所があるという表明なんだろう。かっこいいじゃん。ということはニルヴァーナがロックバンドの名前だけでなく、「涅槃」という意味も知っているのだろう。知らないとここまでの曲にならない。
08:Right My Wrongsはありそうでないタイトル。面白いセンスしてるなぁ。曲としては6も8も合わないけど。09:These Four Wallsの方がシックリくる。10:On My Wayを聴いてると90年代ならマックスウェルに近い気もした。
18歳を歌った曲ならカリードがいる。けど、今回の16歳の方が若さの分だけ衝撃。いまこの歌手が何歳か調べてないけど、確かにこの曲は16歳のときに作ってた、少なくとも曲の骨格が出来てる。どうみても大人になってから16の頃を振り返って作った曲じゃない。wax poeticという曲名自体が不思議で、けど妙に惹かれる。そんな楽しさ。
分かるまで聴き込んでからレビューしようと思ってたけど、違うね。そういう距離感じゃないんだ。やっとそこまでが分った所です(笑)
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最近の若手シンガーの中ではギブオンを個人的にイチオシで、シカゴキッドもかなり気に入ってる。このKahamariはちょうどこの二人の間ぐらいの位置づけ。ジャケはギブオンに近いけど、前半の曲の聴きやすさと明るさはシカゴキッドに近いと思う。後半はギブオンだから、割合としては6:4ぐらいだと思う。
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Shanice 1994年『21…Ways to Grow』のレビューお願い致します!
前作の『Inner Child』が大ヒットしましたが、続く本作はこけてしまいました。
確かに少し駄曲も入ってますが良曲も多いと思います!よろしくお願い致します!
ブルースマンさんから上記のリクエストをもらった。シャニースはそこそこ聴きこんでいるけど、本作はずっとノーマーク。このジャケは見たことあるけど、裏ジャケはこんな表情なんだね。こっちの表情は魅かれるなぁ。
1973年生まれだから、タイトルの通り1994年21歳の作品。かなりファットに歌っている印象。04:Turn Down The Lightsが特にそう。Middle-UPの傑作といって良いと思う。曲だけ聴いたらシャニースとは思えないほど。05:SomewhereもHip-Hop寄りというか、スロウだけどFatさはKeep。06:Ace Boon Coonもそう。バックコーラスというか「後ろの掛け声」から攻めてる。プロダクションとしても落ち度はない。ただ、デビュー作を気に入ったファンがこの変化についていけるのか謎。
結果としては歴史が証明してる。ファンはついてこれなかった。こういう時は男性ファンを無視して、女性ファンの同意を勝ち得る必要があるけど、そこまでは無理だったのかな。ぶっとび感のある女性歌手のデビュー作ならかなりヒットすると思う。ボディコン黒レザーの服が似合う立ち位置とか。このジャケでもまだ攻め方が足らない。
09:I'll Be Thereから普段のトーンになる。10:I Wishを聴くとシャニースらしいと思う。そんな意味では駄作とは感じない。前作HITの反動だけだと思う。11:When I Say That I Love Youから音が攻めてる。うーん、12:I Wanna Give It To Youを1曲目にすべきかもね。この曲こそが、本作で打ち出したい新しいシャニース像と今までのシャニースの一番の中間地点だと思うから。13:Never Changing Loveも良い。これは2曲目が相応しい。3曲目に04:Turn Down The Lightsかな。けど、本作が失敗しても、すぐシーンから退場するレベルじゃないから、そこまで気にする必要ないのかも。
本作が21歳で、大ヒットした前作Inner Childが91年の18歳か。18歳で有名になると男が余計な願望までぶつけて、こういうファットな女性像を受け入れたくなくなる。シャニースは己に素直に今の自分を表現しているだけで、曲も含めて何も悪くない。
21...Ways To Growというのは、そのままの当時の彼女の気持ちの表現なんだと思うから、この曲順も彼女の意志かもしれない。この21の後につづく...ピリオド3つが何の略か。それが浮かんできてこその聴きこむ深さであって、私は全く分かりません。。。
ただ、本作を聴いて、2006年の"Every Woman Dreams"を聴く気になった。いまからそれを聴きます。
ショックの中にも様々な種類があるけど、「裏切られた」はその中でもショックの度合いが強いと思う。動物の中には群れが主体の動物もいれば、単独行動が主体の動物もいるけど、人間はチーム戦でマンモス狩りをしてきた訳で。道具を作れる頭と同じぐらいに、チーム戦の強さこそが人類繁栄のコア。チームは、その中のメンバーが相互に信頼してないと意味がない。信頼関係の無い家族や組織は、形だけのチームだから。冷静に見れば、人間は信頼と裏切りに感情の傾斜配分が強いのだと思えてきた。
スキと信頼を区別する人もいれば、それを良い意味で一緒に扱う人もいる。
信頼の理由を言葉に置かない方が良いけど、言葉以外で信頼するのもかなり難易度高い気もしてる。信頼の上手下手は育った家庭環境の影響度も大きいと思う。結婚したら財布を一つにする必要性については性別や年代で意見分かれる気もするけど、財布別でも離婚時に裁判で請求できるから。最悪状態になっても、リカバリー可能な部分はあると思ってる。
事実婚でなく、社会が認める契約にする価値はあるよね。でも、離婚時に決めた養育費を支払いしなくても強制執行ないから、突き詰めると微妙だけど。だから最終的には強制執行の有無は大事だと思う。そこまでいくと殺伐だけど。。
恋愛の失敗を反省して、次の相手をより信頼しなくなるという方向は、当然の反応だけど、不幸になる気もしてる。
信頼しすぎも、信頼しなさすぎも答えからは遠い。
信頼が安心になり、安心が寛ぎになり、寛ぎが居心地の良さになり、恋愛感情がより高まる。これは無意識のステップだから、恋愛と信頼は意識的に分離出来ない面もある。そんなことは今まで考えたこともなかったけど、冷静に分析するとこれが正しいと思い始めた。
とりあえず今日の考察はこれぐらいで。
(なんとなくイメージ画像として、横からの考える人の写真を置いておきます)
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「あざとさ」と表現すること自体が ファンの激怒を呼ぶのは分かってる。けど、あのデビュー作には「あざとさ」を当時感じた。それ以来、作品を聴いても紹介するほどの感銘を受けなかったけど、今回の本作は聴き始めた時点でびっくりした。売れ線ガン無視。そのくせ悲哀感も少なく、淡々とした曲が多い。だからファン目線だと「キャッチーな曲が減って大人しい」になると思う。2023年に46歳。45を越さないと出せない素直さがある。若い人がわざわざ聴く作品ではないと思うが、35を越したら聴いて良いと思う。
Musiqは間違いなく内省派なのに、
デビュー作が傑作 & 世間との距離感が完璧
内省派は己を掘り下げて傑作になるのに、世間との距離感が完璧なのは「同世代派」じゃん。マクナイトみれば一目瞭然。マクナイトが世間との距離感を絶妙にできたのは4作目から。それをデビュー作で達成する凄さ。それをどうしても認められなくて「あざとさ」と理解した。
それは、当時の自分の器の狭さ。本作品の後にデビュー作を聴きなおして痛感した。いまは、デビュー作ぐらいの距離感を周囲と取れないと、社会人として失敗するとさえ思う。さすがにもうほとんどの会社で新人歓迎会の飲み会で一発芸は求められない。若い人が人口レベルで減っていて、転職も第二新卒も容易になって、職場では腫れ物を扱うように新人に接する。それでも、仕事の中で求められる関係構築力が減ったワケではない。「あざとさ」でなく「器用さ」がニュートラルな表現単語なんだと思う。どれだけ内省的なタイプでもMusiqのデビュー作ぐらいの器用さを身に着けて社会人になった方が良い。今はそう痛感する。私自身がこのレベルになれたのは素直に言って入社3年目だから。
01:Will I Touch The Skyはタイトルの良さが光る。曲も良い。けど、02:I Remember You My Exの方が良いと思う。本曲で「あれ、今回はどうしちゃったの?」と思った。03: Imreallytrynafuckwichu (Feat. The Husel)も重ねてよい。Featの声が良い。この声に引っ張られてMusiqの本気が見える。滅多に出さないのにね。そこが素晴らしい。06:Victims And Villainsはアルバムタイトルに選ぶぐらいのキャッチーな曲なのに、ある種の抑制を感じる。いつもグラサンだからグラサンの有無は判断材料にはならないけど、これは良い抑制。
全く違うタイプの方が冷静に見れる。自分と中途半端に似てる方が感情が入る。感情が入る事で眼が曇ることもあれば、より細かい点まで気づくことがある。Musiqが歌に込める素直さは本人よりも気づいてる。「この曲のような素直さがあれば、これまでのアルバムもレビューしてたよ」と言いたいぐらい。3:10〜以降のブリッジの歌い方が一番分かりやすいかもね。込めすぎな熱さが良い。
08: Between Love And Warなんてタイトルはどうしちゃったの?こういうタイトルはラヒームの独壇場なのに。もしかしてラヒームに追いつきたいのかもね。「君じゃ無理だよ。君は俺より壊れてない。ラヒームは俺より壊れているから」。こんな答えじゃ誰も納得しないと思うけど、Musiqとは同い年のぶんだけタメ口に近くなる。。
09:Your Love Is Lifeだけは百回聴いたから緑つけます。この曲こそが最深部。このどストレートなタイトルでこの曲とこの声の表情。こういう場面でも一歩引く位置に立つマクナイトのエレガントさは、ある意味でセコイのかもね。そこまで思うほどに素晴らしい。ラヒームはここで苦悩が出るから。苦悩さがゼロなコアは、ちゃんと賞賛しない。「影模様があってこそ男だ」と思う時点で格好つけてるのだと、やっと言語化できた。
Musiqに太字緑をつけるのは本曲とPoparatziだけだから。ほんとなんであの曲はあんなにみっともないのだろうね。みっともなさが完全に重なるのも、同志じゃなくて嫌悪感になったりするのだけど。改めてwikipediaをみる。デビュー作がプラチナの快挙か。確かに内省派でこれは凄い。やっと凄さを認めらるようになってきた。
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ほんとはデビュー作をちゃんと紹介しなくちゃいけないのは分かってるけど、まだ僕はそこまでできない。もしMusiqがもうちょっと前の世代だったら、逆に尊敬をこめて聴きこめたと思う。同い年だから、逆にあざとさを感じた当時の自分自身を乗り越えれてない部分があるんだろう。なので暫定としてここで書いておきます。
02:Girls Next Doorのレベルが高い。この曲名も大事。ほんと隣の部屋にいる女性への距離感。知り合い以上友達未満ぐらいなのかな。そういう地点から恋人にいくまで何が必要か。それを分かってる。03:You AND MEで深くなるのが良い。普通は2がなくていきなり3を目指すから嫌われる。2の距離を最初に作るのが大事。って、ほんと当時はまったく分かってなかったです。ここら辺のもっと手前で苦労してたからだね。。
05:Mary Go Rroudもそう。メリーゴーランドをわざわざ離して書く態度。ローラーコースター派としてはムカつく二乗になってたけど、今から聴くとこれも傑作。06:143のレベルが高い。声の表情もストレート。個人的にはこのフェーズなら112のデビュー作のような綺麗さが欲しいけど。07:Loveは緑太字だね。いま改めて聴いて思う。Loveという1単語だけのタイトルでこの曲を歌える凄さ。未練切りなマクナイトよりもある意味で上なのかも。いやーー、それは自分自身のかなりの期間の否定になるなぁ。心が悲鳴をあげる。。けど、あの期間を今でも肯定してるの?? うーん、「マクナイトだけが良い。あとは全部その地点に来てない」という考え方だね。内省の中でも色々な評価軸があって良い。そんな当たり前なことすら分かってなかったのか。
「あざとさ」は問題外でも「世間との距離感が完璧」ですら不十分。
Musiqのデビュー作に相応しい言葉を見つけなくちゃいけない。そしたら、もうちょっと成長できると思う。
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聴きこむほどにTamarのこの作品が浮かんでくる。同じLove&Warでラヒームを出したけど、ターマーの方だと思う。Victims And Villainsの曲の始まり方が返歌に思える。
]]>本作をずっと紹介しなかったのは、そこまでの作品とは思えなかったから。I Want Youのカバーの酷さの記憶が強い。けど、23年のオクトーバー・ロンドンのトリビュート作品が傑作すぎて。ついつい本作も聴いて感想を書いてたら、分量が多くなったので別記事にしました。
1 Your Precious Loveはエリカバドゥとディアンジェロ。ディアンジェロのファンなら聴いて良いと思う。けど、デュエットとしては1+1が3以上にはなってないような。 2.Distant Loverはマクナイト。当時はこうやってマクナイトがカバーしてくれることで分かる面は大きかったなあ。1の評価が低くて2の評価が高いのはファン心理なだけです、ごめんなさい。
3.You Sure Love To BallはWill Downing。当時はWilのことを全く分かってなかった。歌うまいねぇ。Dよりもマクナイトよりも上手いのでは? ダントツでJohnny Gillだったけど、2番手にいるのは確実。Howard Hewettも2番手かな。
4.Mercy Mercy MeはJon B. 当時からまったく興味なかったJonB.だけど、本曲は良い。けど、もともとの曲が良いからだと思っちゃう。
5.What's Going OnがProfyleだから。ここで彼らが歌う時点で、誰が本作の企画をしたか分かる気もする。けど、バックコーラスが多重録音じゃなくてボーカルグループになった良さは明確になる。元歌とは別の軸で越しているかもね。
6.Got To Give It UpはZhane。当時もあまり魅かれなかっただよね。今回聴いてもその結論は変わらない。歌声には可憐さがあるけど、曲にはない。Zhaneは自分自身のコアが分かってない気がする。Carl Thomasと一緒。こんなこと書くとZhaneのファンから激怒されると思うけど、本作で痛感した。
7.I Want Youはモンテル・ジョーダンで、本作の中で一番のダメ曲。当時も今もそう思う。「何も分かってない奴がカバーするとダメ曲になる見本」まで書いても言い過ぎだとは思わない。歌人形から脱皮できてない時期の曲だと思うな。
8 Let's Get It OnはGerald Levert。やっぱりジェラルドが死んでいるからこそ、この曲を聴いてもちょっと泣けてくるなぁ。声の太さを抑制する歌い方が心地よい。
9. Sexual HealingはEl Debarge。当時はエルのことは全くしらなかった。この曲はアレンジが強いから、好みわかれるね。個人的には魅かれなかった。この曲から"Heart, Mind & Soul"まで行ってれば、、いや、当時の自分じゃあそこまでは分からなかったと思う。
10.Soon I'll Be Loving You AgainはJoeが登場(とうジョー)。本人に似合ってると思う。ファルセットが良いね。
11 Til Tomorrowはチコ・デバージ。当時はこの曲も惹かれなくて、デバージ兄弟にまったく興味が向かなかった。
12 Just To Keep Her SatisfiedはKenny Lattimore。この曲は元歌自体が聴いてて眠くなるので聴きこめない。死角かも。
13.If This World Were Mineがグリニークとトニ―リッチのカバー。最初と最後にデュエットを持ってくる構成は狙ってるし、この曲には何かがある。1+1が3以上になっている何かがある。1曲目のペアは超有名で、こちらは同時代の人しか知らないのにね。グリニークは本当に2作目を作ってほしかった。紫をどんどん濃くして黒に近づく。そんなソウルがあるから。だからこそ、声がちょっと幼いトニ―リッチとデュエットすると、3以上になる。 二組のデュエットを最初と最後におく。どっちが本丸かプロデューサーも分かってやってるね。当時はまったく気付かなかったけど、これがデキる人の仕事のやり方なんだと。
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改めて全部聴いて、一番良いのはこのジャケ。次が13、そのあとは好みで良いと思う。もしマービンがあんな不幸な死に方をしなければ60歳になってた。その記念として99年に発売された作品。それだけの価値を担える曲は、13だけといったら酷いかな。
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尊敬する歌手のカバーソング集ならこれまでもあったけど(その中で一番はリチャードソンが歌ったBobby Womackだと思うけど)、本作は全曲が返歌になっている。その凄さ。99年にマーヴィンゲイのトリビュートアルバムが発売されたけど、当時の第一線の歌手が歌っているけど、この作品の方が上だと思う。
後ろで吠える情熱感
メロウでスムーズな曲は外見でしかない。一番大事なのはI Want Youに繋がる疾走感のある情熱。それが必須だと思ってるし、02:Back To Your Placeで明確に吠えている。手前で吠えるならBobby Womackになるから、後ろで吠える立ち位置の大切さ。この基準でいえば、99年のトリビュートアルバムの中の半分ぐらいの歌手はイマイチになると思ってし、結局、Marvinのカバーで一番良いのはMauriceJ.だから。
01:Sensual Conversastionsは期待大のオープニング。「おお、このアルバムタイトルならば、さすがにこれぐらいは作ってくれないと」と斜に構えていたけど、2曲目で完全にやられました。03: Rollercoasterも良い。もちろんこのタイトルの曲はマーヴィンにない。というよりも、この単語を含む曲名は私が持ってる20446曲の中で2曲だけ。この時点でオクトーバー・ロンドンの全作を集めることにした。
観覧車、メリーゴーラウンド、ローラーコースター、それ以外に何があるのかまだ全部分かってないけど、うちのサイトはローラーコースター派だから。なのに、本曲は優しい。もっと感情の激動が表現されてもいいと思うのに、優しい。この時点で曲ごとに色なんてつけない。アルバム全部を緑だよ。それぐらいの傑作。The Rebirth of Marvinなんてアルバムタイトルは、駄作だったら「死んで来い」レベルの言葉なのに、これだけ凄いんだもん。
もちろん本作にはHere My Dearの最深部はない。けど、それは無くていい。うめき声はカーバするものではない。逆にMake Me Wannaは勝負をかけているように感じる。このミドルテンポがI Want Youに近い気がする。けど、この曲の中には山場が無い気もする。それが分かっているからこそのActor's Remorseになると感じる。この曲が本作の最深部。素晴らしい。
だから、次のYou Give Me Loveで一点して寛ぐトーンになる。Lover's Interludeの良さ。それだけDo What You Doを掲げたいのだろう。この曲の出だしでも明確。惜しい、もうちょっとで最深部にいける。バックトラック含めて曲の構成は良い。あとは落ちるバックコーラスだけだと思うな。最後のYou Look BetterだけはMarvinらしさを感じないのだけど、初期のMarvinはちゃんと聴いてないからなあ、、、それ以上は言えない。
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99年、あのトリビュート作品を聴きながら、やっと96,97年当時のMarvinに対する苦手感がゼロになっていた。それと同時にイマイチと感じるカバーも多くて、あの作品は紹介しないまま。発売当初に聴いてたら、当時の記憶と結びつくぐらいの良い作品ではあるけど、それはMarvinの輝きであってカバーした歌手の成果なのかな。とも思う。
なので、ここで紹介しておきます。
2007年1月の終了から2010年1月の再開までを除けば、今回みたいにサイトを2か月停止したのは初めて。どれだけ忙しくても月1回は更新してたから。ルールとして決めていたワケじゃない。紹介したくなる音楽に出会う頻度として、流石に月一回は欲しいとは思っていたし、皆様に薦めていただいた結果だとも思う。
「断言したからには一ヶ月の更新停止はしょうがない」のは当然だと思う。行動に結び付かない言葉が増えるほど、人は存在が軽くなる。それだけでなく、無意識レベルでも「一ヶ月ぐらいなら落としどころとして悪くない」と思った面があることも否定できない。
けど、そのあとに重ねて勝負に出るところ。最初の勝負は音楽だったけど、次は踊りじゃん。いくらマイケル・ジャネットそしてファティマさんで育った世代だとしても、ダンスを題材にして追加一ヶ月のサイト停止を賭ける必要はない。
自分に負けず嫌いな面があるのは否定しない。
けど、それよりもその場ですぐ「あがく」ことなんだよね。
そいういう自分が一番イヤなんだけど、久々に出た。「あざとさ」と「あがき」は似てる文字列だけど、中身は全く違う。「あざとさ」は自分自身にない。基本がストレートだから。けど、「あがき」はある。僕とウマが合わない人には、本サイトのそこら中で「あがき」を感じると思うし、それは一つの感性として当然とも思ってる。
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新春TV番組の格付けをみながら、こう書いて、見事外れた。。両方とも前川清と同じ選択になったのだけは嬉しい。けど、書いた限りは2月末まで更新停止します。
声楽だけは一言いいたい。
春のど真ん中で歌うのと、冬の中で春を希望するのは後者の方がソウル。ここは前川清も同じだと。
ダンスの方はCの女性の雌ライオンのような体つきに眼を奪われたから。。これは言い訳だね。。
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おお、曲を聴いてこんな一言が浮かぶのは初めてかも。いま4曲目だけど、ここまでの4曲全てでこのメッセージを感じる。
あまりに感銘うけたから、神戸に向かう新幹線の中で書いてます。最初はTGTから聴いてた。想像どおりの完成度。LSGをなぞってるのは良きこと。けど、衝撃は本作の方が上。
たまにはこういう底抜けに明るい作品を聴かないとね。ほんとに、そう。90年代の明るさは全てナンパと関連してた気がする。けど、この作品は周囲に女性がいなくてもハッピー。本人の幸せに女性は関係ない。だからこそ女性にもアピールできる気がするや。
衝撃度ではジョーのGood Girlに近い。けど、こちらの曲の方を当時聴きたかった。そこまで思うほどのSOUL。聴きぬけば、って、そんな重くなくていい。普段から流すだけで運命反転すると思うな。前作よりも上。デビュー作も聴いてるけど、本作が一番感銘うけた。
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運命反転といえば、養老運命反転地。
大学一年のころに行った。心臓手術後にやっと家から出れるようになったら、友達が誘ってくれた。当時はまだメナードランドもあったから行ったし、伊吹山も車で行った記憶。けど、そのあとに麻痺で入院するんだから、反転というより暗転ちゃうか。あの時、ドンピシャでこの曲を車で流していたかった。それぐらいの傑作です。
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パリピな男の子から、女の娘を抜いて、男友達を抜いて、同じだけパリピでいれるか。もちろんショート動画を撮影して投稿とかもダメ。それでも同じパリピレベルをキープできるか。
この作品だけはこのレベルにある。パリピを越してる。
そろそろ名古屋通過で、もうすぐ最後の15曲目。ってことは小田原ぐらいから名古屋までずっと聴いてたのね。ごめん、9曲目だけは途中で飛ばした。あとは全部聴いた。全曲このトーン。素晴らしい。この感動はジャヒームのデビュー作レベル。種類は全く違うけど。そりゃ去年の枯山水は傑作だけど、彼とは同じタイプだから。違うタイプでこれだけ感銘うけるのは20年ぶりかも。最後のこの曲はパリピ感ないけど、締めに相応しい良い曲だね。
いやー凄かった。滅多にない感動。以前はマックグラハムだった。あれから6年か。今回のほうが感動。本作のほうが女性の存在感が薄い気がするから。
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元旦にもらったコメントを読んでて、大晦日に行った久々のカラオケと繋がる。歌の下手さはずっとコンプレックス。今回も一曲も80点越さない。。それでも「生きる意味とは苦手に向き合い、コンプレックスを乗り越えること」だと思っているので、文章力にコンプレックスを持ってる人にちょっとでもヒントになればと思って書きます。
歌の上手さはデジタルで計測できる。ソウルに関する部分が、しゃくりやフォールやビブラートでちゃんと計測できるとは思わないが、そこそこカバーしてる。けど、文章力にはその構成要素すら社会的合意があるのかな?「文章力 構成要素」でググった結果は下記だけど、注意力は意味不明かも。想像力と発想力はこの文脈だとわけない方が良い気もする。
文章力とは、「伝えたい相手に伝えたいことが届く文章」を書く力。 一つの具体的な能力として定義するのは難しい。 論理力、俯瞰力、注意力、表現力・語彙力、想像力、発想力など、文章力の要素として考えられる能力はたくさんある。
文章力の手前に「言葉による表現力」があって、別に書き言葉必須とは思ってない。その範囲でいえば、文章力には全く別の分野が三つあると思ってる。「ビジネス分野」「友人知人分野」「その他」。この三つで必要なスキルがあまり重なってない。そこが歌唱力と大きく違う点だと思ってる。
■ビジネス分野
貴方は桃太郎です。鬼退治の結果を朝廷に文章で報告してください
ちょうど一年前に新人の文章力が低いことに対して現場からアラートがあがった。急遽対策を立てる事になって数日考えた結果がこの企画。ここ数年の僕の仕事の中では一番当たりだった。物語とビジネス文章は全く違う。ビジネス文章は結論ファースト。こんなのは誰でも知ってるが、それを真に体感するには、一番馴染みのある物語を書き換えるのが一番。
なぜ人は結論から喋れないか。
突き詰めればエゴ。誰しも途中の苦労やそこを乗り換える努力を伝えたい。けど、そんなのは報告文章にいらない。全部飲み会でして。昭和はそうだった。今なら1on1でもいいけどね。そんなことも盛り込んだ短編講座。
■友人知人分野
ここでも苦手な人は、口笛や風呂の鼻歌すら苦手にしてる人に近いかもね。普通は気ままに話して相手がちゃんと聞いてるくれる。それが友人知人の間柄だから。恋人は違う。ある程度聞くのに訓練必要。大学時代に一番仲よい友達たちと飲みに行って、「そろそろ飲み放題の時間終わったかな?」と思ったら、まだ一時間経過してなかったときは流石に凹んだ。ほんと当時は引きこもりの手前だった。
■その他 →第三者に伝える物語の世界
考えながら書いてると、複雑で大事な部分がその他になることはよくあるけど(汗、ここが一番のポイントだと思ってます。最近のファスト映画問題と一緒。
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新年恒例のRated R&Bリスト。このタイミングで昨年発売の作品を聴き初めるのが、いまの距離感にマッチしていると思ってます。あれ?いままで毎年TOP30だったよね。今年からTOP25になった理由は謎ですが、、、
Leela James, Thought U Knew
BJ The Chicago Kid, Gravy
はとりあえず聴く予定。Musiqソウルチャイルドは、その次かな。
新人としては
が気になる。純粋にジャケだけの印象ですが。
おお、2010年代のbest R&Bアルバム50作のリストもあるのか。最初にビヨンセとソランジュ姉妹が並んでいて驚いたけど、「This list is unranked」と書いてあるので、順序は関係ないってことね。Tamia、モニカ、ジャヒーム、ラヒームとそれなりに納得だけど,
JoeはDoubleback: Evolution of R&BよりもSignatureな気がする。このリストの中で慌てて聴くのはTGTか。UsherのRaymond v. Raymondや、BrandyのTwo Elevenとかは迷う。
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まさかの元旦の地震には驚きました。被災された方は健康状態含めて大丈夫でしょうか。車の中で寝泊まりしてると、エコノミー症候群になりやすいって、実際に新潟地震を体験した幼馴染から聞いたことがあります。能登半島の一宮は氣多大社だし、白山登山の帰りに行ったことがある。あそこにも隠れた要石があると聞いてるので、次の白山登山の機会があったら、立ち寄ろうと思ってます。
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負け方で失敗しないために
やっとわかった。アーロンホールの本作品にあんな低い点数つけていたけど、作品自体はずっと気に入っていたから。Black Musicの世界において「行き場の無さ」を感じる曲は多いけど、手詰まり感じる作品は稀なんだよね。そこでシャウトでしてるのはもっと稀。
シャウトだけど、喚いてる(わめいてる)訳じゃない。
感情先行し過ぎでもない。負けてるのだ。プラスの点数なんかあり得ない世界で、いかに大負けしないか。何もしなかったらマイナス百ぐらいすぐに押し込まれる世界にいて、マイナス10ぐらいでこらえてる。
この良さ。その心情を理解しようとしたら、本作が一番だと思う。
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Can You Stop The Rainはあれだけ傑作なアルバムなのに、アルバムタイトル曲に全く触れないので。本当は今年の梅雨頃にRain特集をするつもりだったけど、コロナ感染で三週間ぐらい予定延期して、治ったらすぐに月山でタイミング逸した。。(なので雨の中の月山登山口の写真)
「天気が良いと元気になる」
って知識はどれぐらい正しいのだろうね。「関西人はお笑い好き」よりは正しいのかな。人間の常識って、これぐらいの曖昧さ。この取り扱いで全ての人工知能がドツボ。暗黙的多数の法則で切り抜ける今のAIの仕組みこそが、上手いというべきかも。
前置きはこれぐらいにして。
「雨が降る日は、優しさが伝わる」
については「天気が良いと元気になる」と同じくらいに正しいと感じる。けど、この作品を聞いてやっと言語化できた。二十歳の頃にマクナイトの作品を聴きながら、雨と傘の関係に思いを馳せてたけど、最後の一歩が足らなくて、この言葉まで辿り着けなかった。
雨が降ったら傘を差し出すのは、ルールになった優しさで、ルールになった優しさは本当の優しさではない。相手の状況によっては一緒に雨に打たれるのが答えになると。
けど、この曲の方がもっと凄い。
「君なら雨をとめられる」
すげーな、この世界感。
日本の天皇だって即位の天気は凄かったけど、この言葉はそれぐらいの価値ある。
あまりに発想が凄すぎて、同じ雨特集に収納できないぐらい。曲も歌いっぷりも傑作アルバムのタイトル曲に相応しい。このレベルの高さが本気40代なんだと思うな。
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そういや以前に会社から派遣してる研修のテーマオーナーがサントリーで。「水と生きる」を体現する新規施策がお題。特別にサントリーの白州工場の特別見学もあったらしく、それには事務局枠で参加したかった(笑)
アラブとかの砂漠地帯の人は日本の梅雨に感動すると聞いたことがある。ガーラ湯沢の雪見ツアーと一緒で、白州は雨見ツアーで周辺整備すると良いと思う。あそこに日本最高濃度の温泉あるから。成分表にバリウムとリチウムまで書いてあるのは初めてみた。40直前の登山の帰りにたまたま立ち寄って、見つけたんだけど。あそこは一度はいく価値あります。
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ジャニスでレンタルした記憶がおぼろげながらある。30代前半のころ。当時は聴いても良さが分からなかった。今なら分かる。91年でPeabo Bryson自身が40歳の時の作品であり、何よりも40代の本気がある。
ピーボの作品の中で一番深い
アルバム全体としても一番深いし、曲単体で見ても一番深い。それはこのジャケの表情からも分かるけど、当時は「かっこつけてる」と受けとめていたのだと思う。非常に反省しています。
本作の中で一番深い曲がどれなのか、かなり意見が割れると思うけど、個人的には07:You Don't Have To Begを推したい。Beg:施しを請う、懇願する。って初めてみた単語。おお5曲あるのか。40代の恋愛感情って、過去志向かエロオヤジのどちらかだと思っていたけど、本曲は違う。違うと感じたのは初めてかも。この良さを30代前半で全く分からなかことを責めたい気持ちすらある。20代の頃は30代の本気がダイレクトに分かったのに・・・。当時のようにこの感情も言葉にしたいのだけど、それが出来ない。深さでいえばダニーハザウェイの一番深い曲に並ぶと思うぐらい。けど、あちらの方がまだ分かる。
G John Martin -Blackice-10-Beg And Plead
GaryBrown -Rhythm Or Romance-07-Don't Make Me Beg Tonight
Gerald Levert -Father And Son-08-Don't Make Me Beg
Luther Vandross -Your Secret Love-06-Too Proud to Beg
Peabo Bryson -Can You Stop The Rain-07-You Don't Have To Beg
begが含まれている他の曲と並べても主語がyouの点で異質だと感じる。今まで感じたことはもちろん、見たことも聞いたこともない感情なんだけど、深い。それは声の表情で分かる。
次におススメが11:If It's Really Loveです。RealとLoveが並ぶ曲名はあまり信じないことの方が多いけど、この曲は信じられる。07と違って分かる。「ほんとにリアルなラブです」の一言で表現できる。それをIf It'sと前置きする。それが本気の証左。「人を愛することがどういうことが、やっとわかった。だからこそ、逆に若い頃のように断言できなくなって」という気持ちがIf It'sに込められていると思う。だからこそ、これが本当のReal Loveです。ドヤ顔で言うのと正反対。
次ぎのおススメは迷うけど、アラジン世代としてレジーナベルとデュエットした05:I Can't Imagineです。大人にとってはアラジン主題歌より上なのは間違いない。曲の開始30秒で分かる。10代前半で本曲とアラジンの両方を聴いて、本曲が上と分かる感性は無かったと思う。当時は美女と野獣と比べてアラジンの方が上だと思った程度。「Peabo Brysonを気に入ったらなら、本作を聴いてみといいよ」とアドバイスしてくれる人は周囲のどこにもいなかった。それを別にネガティブには捉えてないけれど、ちょっと寂しいかも。やっぱり英才教育ってある気もする。
全11曲。本気どれもいい。08:I Wanna Be With Youは色気のあるUPの曲。UPは時代性が強くなるから今から聴いたら古い面を感じるかもしれないけど、ピーボ―のシャウトの中でも「ほとばしる」という形容が一番似合う気がする。10:Soul Providerも好きです。Providerってほんと、珍しい単語を使うね。ここら辺に個性を感じる。これだけ緑つけてるので、もう緑も赤もつけないけど、「40代になるためのマスト」 これだけレビューを書いてきて、ここまで言い切れるのは初めて。それだけの価値がある作品。
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今、この文章を読んでいて、もし40歳より前に読めたならば、ぜひとも聴いてほしい。60代を目指すために必要な曲は20代の頃に分かったのに、本作はずっと分からなかった。Carl Thomasのデビュー作の良さを分かったからこそ、それを哲章さんが褒めていたからこそ、僕は音楽サイトを作り始めた。なのに本作はブルースマンさんがリクエストしてくれるまで棚に埋もれてた。そういう愚かさを繰り返さないで欲しいと思ってます。今なら2枚組(2fer)もあるんだね。サブスクにもあるのだから、ほんと良い時代だね。
今年のクリスマスアルバム紹介はロン・アンソニーの作品にそこまで感銘受けなくて諦めていたのに、今朝から聴き始めた本作のこの曲にビビった。ジャケが二種類あってもう一つのジャケはもっとクリスマス感だから、こんな曲が収められているとは想定できない。
It Ain't Christmasの良さ。クリスマス曲にこんなタイトルは初めてみた。聴いて感激。この手触りの曲はB2MのWhy Christmasから35年ぶり。あちらは幼年時代の悲惨さだけど、本作は恋人がいない感情。
英語の風変わり表現「ain’t」の意味と使いどころ
ain’t という英語表現はスラングの一種で、どちらかというと口汚い表現の部類です。フォーマルな文書ではまず目にしない表現といえますが、洋楽の歌詞や洋画のセリフなどでは多く用いられます。ain’t のニュアンスは、ざっくり言えば「〜ではない」を「じゃねーよ」と表現するような粗雑な感覚に近い、といえるかもしれません。
こう解説しているとおり。恋人がいない全ての人におススメ。心の深いところで癒されると思う。最後の叫びの切実感がたまらない。この曲とGood Girlを並べて聴けば運命の反転になると思う。 人生、上手く行かないことはよくあります。けど、「上手く行かない理由を、爽やかに見詰めれる事」 これはかなり大事なことだと思う。「悩まないと深みは出ない。ネチネチ悩むと何処にも行かない」もんだから。ということで、このアルバムの中でも1番大好き。彼女がいなければトコトン聴くのをお勧めです。
20年以上前にGood Girlをこう紹介したけど、当時のクリスマスをこの曲とセットで聴きたかったと心底思う。仙台に6年間住んでてもページェントを一緒に歩いたのって・・・毎年ほぼ12/12から始まるんだよね。あれも嫌がらせだと思ってました。。と、心の奥の叫びは横において。
他の独自曲も良いです。流石joe。定番曲は声が太い歌手に負けるが、Christmas In New Yorkも良い。Joeの明るさ。抑え気味のサックスが作曲家としての才能を感じる。これってオリジナル曲だよね。それともJoeがアレンジしてるのかな。 Make Sure You’re Homeは開始30秒でJoeオリジナルと分かる曲。My Name Is Joeの時代とつながる曲。当時が好きな人にはたまらないと思う。2000年かぁ、懐かしい。「じょーだじょー」が発売されたのって6月ぐらいの記憶。当時は深刻さが分かってなくて、なんとかなると考えてる面もあった。それがその年のクリスマスに繋がるのだから、ほんとごめんなさい、だよね。
けど、「ごめんじゃなくて、ありがとう」じゃないと。なかなか心底はすぐには変わらない。こうやって思い出したタイミングで一つ一つ受けとめないと。そんな気持ちにAin'tが載る。だから僕自身にはGood Girlでなく、Ain'tとMake Sure..を並べて聴く方が良い。「クリスマスじゃねーよ、じゃねーよ。おまえが選んだんだろ。あんなこと手紙に書いて」とjoeに諭される感覚。
感情を否定してもしょうがない。けど「ちっぽけだよね」とは言える。今から振り返ってもこれが結論だから。周囲にそう言ってくれる人がいないときほど、作品を聴き込むしかないと思ってます。
色々調べていたら「ボタン式アコーディオン」というものが古くからあって、クロマトーンと同じ概念でできているんだね。この同じ概念こそが「同型鍵盤」で、英語にするとIsomorphic Keyboardになるのか。初めて知った。奥が深いね。
パソコンのキーボードでバーチャルクロマトーンを触っていたけど、調べるとちゃんと作成キットあるじゃないですか。結構、魅かれる。こんな風に世界で何度も同じようなことを考える人が出てくるんだね。ICT分野では「車輪の再発明」と言われる現象だけど、それだけピアノの鍵盤に違和感を覚える人もいるのだろう。
ボタン式アコーディオンが3列、クロマトーンが2列なら、僕自身はどちらがいいのか、悩む。
前回はあれだけクロマトーンに納得してたけど、3列のボタン式アコーディオンの方が良いかもしれんと思い始めた。このYouTubeの動画が両方を比較しながら「ピアノの鍵盤にも神秘がある」と言っているので、これが一番公平な意見かもね。自作キットのクロマトーンミニか、ボタン式アコーディオンのどちらかはいつか作るかも。キーボード自作とほぼ一緒だからそこまで苦労なく作れると思うしね。1月末にはパロトーンが来るし、それを触りながらゆっくり考えます。
弾くだけならパロトーンで良いと思うけど、自由に鍵盤叩くなら3オクターブぐらいは一列に並んでいて欲しい気もしてるなぁ。バーチャルクロマトーンを触っていると、HとJの上段真ん中にUが無い(J側に寄ってる)のが微妙に気になりだしたから。
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よくよく調べたらあっきー氏のソフトでボタン式アコーディオンの3列をシュミレーションできるんだね。素晴らしいカスタマイズ性。神ソフトだよ、これは。当分はこれでやってみます。
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まさか昨日YouTubeに置いた動画が検索TOPになるとは。いくら世の中の主流がショート動画になって、ユーチューバーの利益がどんどん減ってる昨今でも、ここまでとは。
Googleの検索でTOPになるなんて2003年以来の20年ぶり。当時は黒人歌手の日本語wikipediaもなかったし、YoutubeにVideoClipはなかったし、「相互リンクの質&文章量」基準で普通に検索TOPになった。そのあと仕様が変わってwikipediaがTOPになったり、歌詞サイトがTOPになったり。それ自体は納得だけど、この15年ぐらい暗号化通信(https)してないサイトは掲載順位を落とす仕様にあおりを食ってた。
中身が有用なサイトを検索の上位にする
これを突き詰めるために会社を作ったのがGoogleでしょ。「中身の有用性」とはつきつめると「意味の意味」だからChatGPTですら達成できてない。だからといって、若者層がインスタやTiKTokに流れてGoogle検索を使わなくなっていても、さすがにYoutubeのショート動画をごり押しすぎじゃないですか。。現時点でも動画と同じ中身のブログ記事は検索結果に全くあがってこないから。この時点でダメダメじゃん。
20年以上前に書いたHP時代の文章はGoogle検索に出てこない。クロール対象から外されてる。「古い情報に意味がない」って、そんなんでいいの? GoogleはWebの良心を体現してると思っていたのになぁ。だからしょうがなく先日サイト内検索を復活させた。
ページランクに代わる「有用な情報」の判断基準を作れなかったGoogleの落日(らくじつ)
クラウドを始めたのはGoogleなのにAmazonとマイクロソフトにおされて撤退観測まで出る始末。相変わらず「商売は上手いマイクロソフト」だけど、本丸の検索ですらChatGPTをBingに統合したマイクロソフトにそろそろ負けるのでは? そしたら最終形はストリートビュー以外は全て二番手になる世界だよ。さすがに検索だけで莫大な利益が出た時代は二度とやってこない。ストリートビューは物理世界でやるべきことが多すぎるから、根源的なアプローチを変えない限り、他の会社が追い越すのは難しいと思う。
アーロン・ホールのソロデビュー作。よくよくみると特徴的な椅子に座っているけど、背景の白と重なって目立ってない。椅子のデザインではチャーリー・ウィルソンの方が好きだけど、こちらの椅子も背もたれが特注? シャウターは特徴的な椅子に座りたがる共通点があるのかも(笑
大学時代にナッツから借りて聴いてけど、珍しくダビングしないでそのまま返した記憶。今回、ブルースマンさんからリクエストあって久々に聴いたけど、最初のうちは当時と感想変わらず。シャウターには奥に泣きを求めるけど、そこがずっと分からなかった。
GUYでデビューして、テディーのサウンドとアーロンの吠えっぷりでヒットした。ソロになってみると歌の上手さはギルだし、色気はボビーブラウンの方が上だけど、確かにシャウターとしては頂点に立ったと思う。03:Open Upはアップテンポでそこそこ良いと思う。05:Pick Up The Phoneの方がもっと良いかも。前半のアップの中ではこの2曲。
07:Until I Found Youからスロウになるけど、まだこれはミドルかな。この曲での声は本心に近いと感じる。08:You Keep Me Cryingも2分という珍しい長さだけど最初のyou keep meを繰り返すところが意外感で良い。イントロがあるぐらいだから、10:Don't Be Afraid (Sex You Down Some Mo' Version)がイチオシなんだろう。発売当時は凄く高評価になると、今頃になって気づく。97年ぐらいに聴いた時はありふれてると思ったけど、このストリング+ピアノ+シャウト+サックスはボビーもギルも表現できない、アーロンだけの独自世界。
11:Let's Make Loveも捨て曲ではない。12:When You Need Meはソロ2作目に繋がる雰囲気。ここら辺は曲も含めてK-ciに影響を与えた感覚。13:I Miss Youは素直な声がでてる。ちょっと曲の展開がシンプルすぎるのが残念。この曲を気に入ると次の14曲目も気に入るのだと思う。15:Epilogueは良い。
ガイのリード・ヴォ―カルにしてホール兄弟の兄の初ソロ作。映画『ジュース』サントラ収録の、ハンク・ショックリーとゲイリー“G-ウィズ”による「ドント・ビー・アフレイド」がR&B1位、死産の初子を想い歌ったアーロン節スロウ「アイ・ミス・ユー」がR&B2位に。 (C)RS
とamazonに紹介されてる。Don't Be AfraidがR&Bチャート1位は凄く納得。やっぱりそうなるよね。これが時代を作ったんだね。だから本曲だけは聴く価値ある。この曲は死産で落ち込む奥様に対して歌っている気がするな。「怖がらなくていいよ。僕らに死神なんてついてない」って感覚。逆にI Miss Youはあまり喪失感を感じない。I MIss YouでR&Bチャート2位は意外だけど、だからこその全盛期なんだと。男性はお腹に赤ん坊がいるわけじゃないから、このレベルのmiss感なのかもね。
個人的には98年の作品の方が好き。48点なんて嫌がらせレベルの点だけど、あの「行き場の無さ」が好き。Soulの終着駅INだしね。そうであっても本作のDon't Be Afraidは掘り下げる価値があると思う。聴き込むと何か見えてくるから。
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久々にこのコーナー。最近のChatGPTについては佐藤一郎先生の本が一番。専門家向けなら岡野原氏だけど、一般向けは佐藤先生。かなり良い本。
一般的には思考も記憶も意志の力でコントロールできると思ってる。じゃないと勉強方法の半分ぐらいは無意味な作業になる。
けど、これは間違いだと思い始めた。
意志は思考や記憶よりも高等な活動だから、それより低レベル(=原始的な脳の機能)の思考や記憶をコントロールできない。いまの組織はピラミッド型が多いから、上が下に命令できるイメージが強いけど、この類推こそが誤解の元では。
じゃあ、どうやってコントロールするか。思考や記憶の土台になるもっと原始的な部分からアプローチする。それが行動なんだと。だから、何度も同じことを繰り返して記憶させるのは理にかなってる。「体に叩き込んで覚える」みたいな表現もあるしね。
意志で思考をコントロールできると思ってるのは、もっと根本的な間違いでは。記憶も知識もゼロなら満足な思考はできない。これらをつなげるのが思考だから、思考は記憶の上位に位置する面もあるよね。
利害関係のない内容の思考なら意志でコントロールできるけど、感情寄りの思考はむり。感情を意志でコントロールできないことは、ある種の社会的合意もあるけど、感情寄りの思考も同じ。ポジティブとか前向きとかは意志でも思考でもない。かなり感情に近い。良未来想像力が一番納得できる。これをどのレベルでうちの人工知能に組み込むか悩んでる。思考をコントロールできるのが「意志」で、できないのが「意思」という細かい単語の区別も悪くないと思うけど、今は却下。
人間がドツボに落ちるのは、思考を意思でコントロールしようと思ってるとき ってシンプルに言っていいのでは?
以前に、「言葉にならない思考をコントロールできなくなるとメンタルになる」と書いたけど、ほぼ同じことを言ってるね(笑)
言葉にならない思考があるのか、それは全て感情とすべきなのか、脳科学的に解決はでてない。けど、メンタルはこの部分をコントロールできなくなるから。ここは直接アクセスできない。だから、思考側からいくか、感情側からいくか。けど、僕はBlack Musicを聴きながらダイレクトにアクセスする。そしてこれだけの曲リストの積み重ねから、ほぼ100%コントロールできる。いや、ここまで言うと嘘だね。けど、感情よりはコントロールできるよ。
言葉にならない思考自体はその存在があやふやすぎるから、今回の気付きの方が良いのだろう。そもそも5年前は大言壮語できていたんだね。ほぼ100%なんて、今は言えない。状況がヘビーに近づくとコントロールできなくなる。感情と思考の間に何かがあって、偉大な芸術的作品はそこにダイレクトにアクセスする。それは確かなんだと思う。
思考を変えたい時に大切なのは「いまの状況を打破〜遠目から眺めるための行動案が思いつくか」なんだと思う。
その中で一番オススメは、每日乗ってる電車の終着駅に行って、スマホ禁止でぶらぶら散歩して現地の店(チェーン店でなく)でご飯たべることかな。たまにデジタルデトックスして、偶然と思いつきとちょっとした興味に身を任せるのは大事。すると一番安全な冒険は終着駅に行くことだと思ってる。
先週末の吉原も天丼屋が混んでて、歩いてるときにたまたまみつけた地元の蕎麦屋で昼を食べた。味は普通orちょっと旨いぐらいだったけど、吉原に古くからある定食屋の雰囲気に味があった。こうやって予定外を楽しむのも大切だと思ってる。とこまでを計画にして、どこから現地での偶然任せにするか、これは性格なのか価値観なのか、心の余裕か、まだちゃんと整理できてないけど、相性としても大事だと思ってます。「考えすぎ。とりあえず今日は寝な」というアドバイスも。
頭が良い人ほど考えすぎて動けないことも多いし、地道な積み重ねをショートカットしたがることも多いから。直感と根気と勇気のある異性に惚れて、とことん振り回されるのをオススメしておきます。
[2023.12.18]
うつやメンタルからの復帰については泉谷氏の本が一番だと思っていたけど、『うつゼロシャワー』: 〜25年うつ人生を乗り越えた 「ふくらはぎシャワー」のススメ〜 は確かにおススメ。意志も思考の一部(派生みたいなもの)だから、「思考を変えようとする思考」がドツボになるのであって、血流から改善ってのは正しいアプローチだと思う。
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昨日は数年ぶりの吉原探訪。色々と気づいたことはあったけど、一番の気付きは、吉原と最近聴き込んでる渡辺貞夫の曲との関連。「真昼間に歩いていても、ここは凄いよね。普通は日陰扱いだけど、ここでは伝統芸能扱いだから、圧が半端ない。やっぱり夜の街としては一番最高級で、中国人の金持ちが沢山きてるっていう話だよ」「ここを夜中に歩く度胸は無いなぁ、まだ熊がいる夜中の登山道の方が良いや(笑」とか喋りながら歩いてた。帰宅してからモヤモヤ感。そのうちに本作の TSUMAGOI のメロディーが頭の中で鳴り始めるから、CDを取り出す。聴いて分かる。
人生の折り返し地点を超えた男の、あるべき欲望の姿なんだね。
以前にKeith Sweatの作品を「悟りのカリブ海」として紹介したけど、本作はその先にある。
女性には閉経があるけど、男性にはそれに対応するものがない。初潮と夢精のように男女それぞれ体から促される気付きがあってよいと思うけど、毎月の生理の苦労ない分、このタイミングで苦労するのかもね。何かしらの意識的な切り替えが必要で、そのためにサックスがあるのだと。残滓になった欲望をあるべき形にするために。もちろんインドの伝統のように出家・隠棲でもいいのだけど、さすがに今の世の中に見合った形があっても良いと思う。
吉原観光に樋口一葉記念館は欠かせないけど、この曲が樋口一葉の『にごりえ』でつながる。この道を歩けないと、にごりえの主人公みたいな結末になる。古今東西、この絶対的な法則はオスであるかぎり変わらないのでは。
『たけくらべ』は12歳前後の淡い恋心。花魁を姉にもつヒロインと、仏門に行く男主人公。ここには初恋の普遍性があるけど、にごりえの世界観は今の時代には合わないことが今回よくわかった。「樋口一葉の小説はバットエンド多いんですね」と言われて、「本人自体が苦労三昧の人生だからなぁ。せっかく書いた作品が有名になって、生活も楽になっていきそうなタイミングの、24歳で死んでしまう点とか」さすがに3度目だと、こうやってしたり顔で答えていたけど、今回も色々気付きがあった。半井桃水は対馬出身か。ちょうど先日ゴースト・オブ・ツシマのコード開発の本を読んでたから、妙にびっくり。これはいつか対馬に行くフラグかな。山担当なんだけど(笑
このタイミングで良かった。元々の予定は本曲を知る前だったので、本曲がなかったら、昨晩は解決不能レベルにもやってたと思う。そして明日は46歳だから、ぎりぎり45歳。ちょうどナベサダの半分の歳。人生の折り返し地点を何歳にするべきなのか分からない。今年80歳の父親の衰えぶりをみてると、40歳にすべきなのかもしれない。けど、さすがに90歳を越してサックス吹ける位に元気であるとは思えない。だからどれだけ伸ばしても45歳以上はダメだと痛感する。
諸々のタイミングが重なった絶妙さは40歳直前の雪山登山以来。あのときはCalin Richardsonだった。当時の「透徹な世界に口づけを」はそれだけの世界観だけど、本作はそこに並ぶ。あの時みた光凛と同じ輝きを本作には感じる。だからここにも写真を置いておこう。
これまで「大人の男」を教えてくれたのはSoulの偉人の中でもOjay'sとロン。
ナベサダのアルトサックスは一気にこの地点に並ぶ。
欲望の残滓は消せない。「消せた」といった時点でどこかで嘘をついている。けど、それをサックスに流して表現することはできる。僕は愚かでアホだから特別な場所にいかないとダメ。山頂ではずっとラピュタだと決めていたけど、それは過去への癒しだから。未来を向くなら、山頂でTSUMAGOIなんだね。いつか、12月12日に甲斐駒の頂上にいってTSUMAGOIを吹く。さすがにサックスもってく気力はないけど、ヴェノーヴァならいける。ネックは登山の方でなく演奏の方だから、ちゃんとがんばらないとね。そもそもこの曲の難易度が全く分からない時点で道は遠い。。
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吉原入口の見返り柳は以前より枝が少なくなったし、樋口一葉記念館は凄く人が増えてた。毎回カフェ・バッハでブルマン飲むけど、相変わらず感動した。いつも行列で諦める天麩羅の伊勢屋は前より列が伸びてて今回も断念。やっと「あしたのジョー」のモニュメントは見れました。最後は気合入れて1時間並んで、やっと尾花でウナギを食べれた。
その場では評価に迷ったけど、一晩経って尾花のうなぎはじんわりくる。ついつい、すき家の鰻と比較したくなって今日店にいったら、うな牛がメニューに無くて凹んだけど(笑
「串打ち三年裂き八年火鉢一生」
学生時代、大学に行く道の途中にこの看板幕を掲げる店があって。ちょうどカーブ道の正面だったので、サブリミナルのレベルで刷り込まれた。当時、友達と話題になったこともある。「あれ、いみわかんねーよね」と。就職して静岡東部に住んで、桜家に行くようになってかなり満足してたけど、今回が鰻の最終章か。確かに100%ブルマンに並ぶかもね。両方とも一度は味わう価値がある。
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先日、パロトーンがイノベーションと書いたけど、もっと前から「ムトウ音楽メソッド」があって、対応する楽器も1987年に考案されていたんだね。今日の今日まで全く知らなかったです。
■メリット
■デメリット
このデメリットなんてパソコンのキーボード使えば雲散霧消。「あっきー」氏は音楽関連のフリーソフト公開で日本TOPだと思う。数年前に「Pitch Monitor」で採譜したときにお世話になった。その時はクロマトーンに気付かなかった。。今回バージョンアップのためにサイトに訪れて、他のソフトをつらつら眺めていて衝撃。
ピアノと五線譜による教育が、どれだけ多くの弊害を生んでいるのか…。一部の音楽関係者はその事実に気づいていますが、残念ながら長年続いてきた歴史を覆す潮流にはなっていません。一般の方にいたっては、音楽教育が間違っていることすら知らされていないのです。 《略》 人間は目で見たイメージで距離感を捉えます。同じ距離で書かれていたら、距離感は等しいと認識します。実際に聞こえている音の距離と、目で認識する距離がぶつかりあって、頭のなかが混乱してしまう。そこを克服できなくてノイローゼになる人もいるほどです。
ホントこの通り。マイナスの引き算がプラスになったり、分数の割り算が掛け算になるのは論理的な裏付けがある。ここで算数が嫌いになる人も多いけど、良い先生がいればクリアーできる。けど、五線譜なんて、なんもない。単なる昔の誰かの思い付き。
では、なぜ楽譜は解読を難しく不合理にする必要があったのでしょうか?
私は、メディアはいつの時代もコピーガード(著作権保護)との戦いであったからという仮説をたてました。《略》 ♯や♭やダブルシャープなど記号がたくさん入る暗号化された難解な譜面を読み解くことが格式高いとされていた昔のプレイヤー思考が、古いもの・歴史あるものに価値を見出すクラシックというジャンルにおいて「譜面芸術」として根強く残っており、現在まで記譜法が変わらない大きな理由です。しかしそのことは、クラシックが格式高い音楽として残っている理由でもあります。
ここら辺の考察の鋭さ。わざとややこしくしてる説に納得。
ムトウメソッドでは「黒鍵に名前を付けた」というのも素晴らしい
小学生のころ、一つの音を#と♭で二種類の表現方法がある時点で混乱してたから。「日本語だって同じ発音でカタカナとひらがなの二種類の文字あるじゃん」と思った人もいるかも。ごめん、そこはあんまり気にならなかったんだけど。
87年にクロマトーンが発表なら、当時10才。ちょうど音楽に失望してた頃じゃん。ほんとさ、いまからタイムマシンにのって小学生時代の自分自身に教えてあげたいよ。「その疑問は正しい」「五線譜も鍵盤も古い時代の遺物だから無視して良い」「うさぎ跳びと同じで弊害の方が大きい」「最新のムトウ音楽メソッドを学べ」って。「国語・算数・社会・理科の全部All5だったらクリスマスプレゼントにクロマトーン買ってあげる」もあったら嬉しいかも。みかん一個とかじゃなくて。
パロトーンは左手をコードに割り当て、五線譜でなくて音ゲーにしてる。だから、87年から時代は進んでるね。いいじゃん。こうやって日本からどんどんイノベーションを興そうよ。
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叔母さん(父親の兄貴の奥様)は大阪の音大でてずっとピアノの先生してて、家にはピアノが4台ぐらいある。そんな人にも鍵盤の害を訴えれるか。少なくとも小学校の音楽で使う楽器としては禁止すべき。うさぎ跳びだってなくなったんだから。人生をピアノに費やしてきたあの人の前でこの発言しても「ひろくんがセンスなかっただけでしょ」っとぶった切られて、建設的な議論ができないかも。
そだね、ピアノは攻めないで、五線譜だけ攻めよう。「五線譜が悪い」これなら言えるかもしれん。
ということで、現実は色々なしがらみがあります・・・ そこら辺もたまには素直に書かないとね。
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以前から迷ってた「アルト/テナーサックスかテナーヴェノーヴァのどちらを買うか」問題だけど、「山頂以外では人前で吹かない」「両方の運指を別々に覚えるほどの情熱は無い」というシンプルな事実に行きついた。そしたら答えは一つしかない。すると妙にヴェノーヴァの金属色塗装が気になりだした。ネットで検索したら、ヤマハのオフィシャル金属色塗装をがあった。これをみて衝撃。いままでヴェノーヴァは赤や黄色やミッドナイトブルーなどが出ているけど、どれもプラスチック感満載の塗装。「カジュアル楽器」が理由だと思うけど、金属色塗装したらサックスの売れ行きに影響でるからでは? それぐらいの存在感。もちろんサックスとは被らない。こちらには別種の、まるで工場夜景のような「金属パイプの美学」がある。工場夜景といえば川崎、首都圏在住なら一度は行く価値あります。静岡東部に住んでた頃は富士市推しだったけど、川崎の質・量は半端ない。こちらに引っ越してすぐに行ったから。
金属色塗装はしたことなかったけど、調べるとターナーのアイアンペイントを見つける。こちらのブログが凄く分かりやすくて。このパイプの塗り分けを見ながら、本体を銅色、黒い部分を銀にすることにした。ヤマハ公式では全部同じゴールドだけど、せっかくのツートンカラーは活かすべきだと思ったので。結果がこの写真です。縦、逆縦も。
金属色塗装をした後に改めてみると、オーラが違うw 自分がサックスにもっていた憧れのうちの30%ぐらいは金属の光沢が担っていたんだね。ヴェノーヴァを金属色塗装することで、サックスを買わなくても、音も外見も合わせて80%は満足できる。この曲げたパイプは蒸気機関車のようでもあり、外見の洗練さの効果は大きいと感じる。うちのサイトでは「外見は本質じゃない」と書くことが多いけど、実際は外見に影響される部分は大きいし、「外見の洗練は本質に近い」と改めて思った。というよりも、本質とは洗練の果てにあり、外見の影響度は大きい、が正しいのだろう。
色の組み合わせはめっちゃ迷った。実際塗ったあとに眺めるまで判断つかなかったけど、「なんかラピュタに出てくる感じがあるね」と人からも言われると良いね。塗ったアルトなら、この写真のように山にもっていきます。現時点でかなり荷物重いが頑張る。そして、これ以上の楽器は買わない。これが結論。
音を出す練習を横に置いて、先に色塗りするは逃げだけど。。
こうやって愛着が沸くようにDIYしていかないと練習意欲が続かない。音楽嫌いの根が深いのは自分自身でも分かってる。今回、パロトーン含めて色々と調べる中で、ビブラートがかけれる=「半音の間を自由に変化できる」楽器じゃないとイヤなのは心底理解した。サックスの音色が好きなだけではない。半音の間の微妙な揺れこそが感情表現のコアなんだと思ってる。
シンセサイザーはベントしないじゃないか。ベントしなければファンキーにならないからさ!
とクインシー・ジョーンズはいったけど、このベントと同じ意味なんだと今は理解してます。ファンキーもソウルも同じなんだと。揺れをダイレクトに表現できるか。「外見の洗練」で一番良いのはKeith SweatのDress To Impressです。ここは断言できる。
ここから先は同じようにヴェノーヴァの金属色塗装したい人へのメモ。
ずいぶん前に持っているのに今までレビューしてない作品って、大きく分けると二つしか理由がない。前回のアニタのような?苦手か、?当時から皆が褒めていたからわざわざ私が紹介する必要がないと思ってる。独自の視点があるならまだしも、これまでの膨大のレビューと同じ視点しか提供できないなら、わざわざ書く必要もないと思ってた。その時間があれば光の当たってない作品を紹介すべきだと・・・。
この?にかなり該当するのがStill In The Game以前のKeith Sweat。そもそも個人的に好きなKeithは一般的に共有されにくいのに、わざわざ初期の作品を取り上げるのものね。今回、ブルースマンさんからリクエストをもらったので聴きながら書いてるけど、どこまで書けるか不安。冒頭一言コメントも浮かんでこないかも・・・
当時のNJS(ニュージャックスイング)をKeith自身で解釈して色付けした。作曲家・プロデューサーの面としての凄さが目立つ時期。そこは02:Make You Sweatですぐわかる。まさしく流行を作った曲。今から聴くと当時の熱狂は分からないと思うし、私も同時代で聴いてたワケじゃない。けど、95年前後はまだNJSの熱気はあったし、この曲が源流の一つなのは常識だったから。
03:Come Backはファンなら気に入るだろうし、個人的にはうーん。この時点のキースのファンではないと痛感する。買った当初も今も一番好きなのは04:Merry Go Roundです。このシチュエーションでこそ本人の中が引っ張り出されてる。この時点で、一言コメントを書いた。「メリーゴーランドと観覧車の違い」って。
恋愛はメリーゴーランドだから
とキースは思ってる。けど、世の中には観覧車派もいて、僕自身はジェットコースター派だとやっと言語化できた。そこまでの気づきを与えてくれる。この作品を最初に聴いた時期にここまで分からない。今はこの曲を聴きながら頭の中で別のメロディーが鳴る。この作品『悟りのカリブ海』 メリーゴーランドが入口で、終着点がこの言葉。
05と06でYour LoveとYour Love - part 2か。攻めるなぁ。けど、曲はそこまで魅力的じゃないかな。全盛期のKeith Sweatに比べるともどかしさを感じる。けど、Part2で続く曲をつくるその当時のキースの想いだけは好き。3:00ぐらいからのブリッジは眠たくなるけど。。Part2を聴くと曲作りの才能はミッシーとかに及ばないと思う。そもそもBabyfaceやマクナイトはPart2をすぐに並べるタイプでもないから。
おお、07:Just One Of Them Thangs (Duet with Gerald Levert)はジェラルドとデュエットか。この時期からだったのね。feat。でなくDuet Withってクレジットしているのが良い。けど、ごめん曲は今から聴くほどではないと思っちゃう。曲作りで全盛期のKeithへのパスが見えるのが08:I Knew That You Were Cheatinです。けど女性バックコーラスが無いから不足感。アレンジを変えれば、全盛時期の作品になる気がする。曲の骨格は似てるから。細部の装飾が足らない。そもそもミキシングもちょっとチグハグ。それでも、発売当初はセンセーショナルだったのだろう。
09:Love to Love Youはバックトラックが軽すぎてキースらしさとかみ合ってない。この作品のなかでキースのベストになるのは10:I'll Give All My Love To Youだけだと思うし、これはいまからでも聴くべき傑作。曲に爽やかさを感じる。キースの曲では初めてかも。若い頃しか言えないリアルがある。だから、冒頭を書きなおした。(02は時代的インパクトを加味してベスト入り)
18-20歳の頃が光り輝いていて、周囲の女性が惹かれて、周囲の男友達からうらやましがられるような男性に一番似合う曲
おいおい当時の僕の真逆じゃん。本作を聴いたのはStillのあとなのは確かだけど、25ぐらいに中古購入だったけなぁ。社会人になってからレンタルだったかも。けど、その時はまだ達観できてなかったね。流石にこの歳になると遠目から両方とも等価に眺めている。
それを等価といえるならば、僕はいま幸せなのだろう。別に不幸自慢も幸福自慢もするつもりはないけど、ふっとそう思った。
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おお、初めてVCを観ました。キースも若いねぇ。そして女性側のキャリアウーマン描写がブーメランに近い。冒頭で男女が出会って、曲のメインの間はすれ違い。最後に電話がなった時点で終わり。この余韻の残し方がいいね、VCにも爽やかさがある。90年代中盤とかって、そもそもすぐ水着でプールかベット描写だったからなあ。黒電話がなって、とったときには切れて、誰からかかってきたのかも分からない。うん、若い人でも見る価値あるかもね。 メリーゴーランドと観覧車とジェットコースターの違いは、今後考えます。
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あまりにVCでのキースの表情が衝撃だったから切り出しました。この時期しか出ない表情。3:48時点の±1秒ぐらい。この真面目さと不安感の良さ。カメラじゃこの瞬間は撮れない。動画でとって切り出すしかない。決定的なタイミングなかなか切り出せない、この0.01秒後ぐらいに一番良い表情が出てる。いま切り出している画像は80点ぐらいかな。女性陣は、このVCの一番良い表情が相手にでるなら、即決して良いと思います。ジャケの表情はキースらしいけど、個人的には40点ぐらい。付き合わない方が良いと思う。
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[2023.11.24]
2019年にヴェノーヴァを購入しても、ドレミファソラシドが出るようになったら、そのあとの練習が続かない。休日の昼間しか練習できないなら、上達ペースも上がらない。やっと先日、ヴェノーヴァのサイレンサーを見つけて、家の3Dプリンターでアルト用を作って練習再開。けど、まだ音は大きい。YouTubeにはマウスピース(マッピ)だけで練習する方法を載せてくれているプロもいる。なのに、あんなに良い音にならない。もっと甲高い音でうるさい。。Jazzlab Mk?サイレンサーを見つけるけど、ヴェノーヴァ本体と比較して予算オーバー。これなら3Dプリンターで作れるのでは。
そういえばこの世には塩ビ管楽器があるじゃないか。サックスは無いのか?あるじゃん。じゃあ塩ビ管ヴェノーヴァ風をとりあえず作って、あとは管を細くするだけか。なんということでしょう。ホームセンターで売ってるホースのコネクタがアルトサックスのマッピにぴったり。こんな感じ。家の工具箱から色々と塩ビ管を取り出して繋げたら3分で普通に作れた。音鳴るじゃん。アルト・ヴェノーヴァに似てる音。まじか。あとはこの音を小さくするだけ。
普通のヴェノーヴァについてるソプラノサックスのマッピに一回り細い筒をつけて試したいが、家にみあたらない。次の日(今日)の昼にウェンディーズでタピオカドリンクのストローみてひらめく。これって丁度良い太さでは。通常のストローも家庭用よりは太い。家についてビニールテープ(ビニテ)を巻いて太さを合わせたら普通に鳴るじゃん。理想通りの小さい音。素晴らしい。もしかして、この細いストローを動かしたら・・・なんということでしょう、トロンボーンのように音程がちゃんと変わる。ドレミファソぐらいの区別できてる。これで完成&グッジョブ。「なんということでしょう」が二乗になったら人智を超す。音楽の神様とDIYの神様が結婚して子供ができたレベル。作成の簡単さから言えばデキ婚に近いぞ(笑)
あっそうそう 「なんということでしょう」はお約束のフレーズでお願いしますー。
[2023.11.25]
動画撮りながら音量も測定しました。テレビの音量よりも小さくなった。あまりに小さすぎて動画では最後のドレミファソが認識できないぐらい。もちろん自分自身には聴こえてる。つぶやきレベルの音量
音量 | 組み合わせ(M:マウスピースの略) |
66dB |
アルトM単体 |
55dB | アルトM+塩ビ管 |
45dB | アルトM+塩ビ管+タピオカストロー |
69dB | ソプラノM単体 |
54dB | ソプラノM+タピオカストロー |
38dB | ソプラノM+タピオカストロー+ドリンクストロー |
50dB | アルトM+タピオカストロー |
38bB | アルトM+タピオカストロー+ドリンクストロー |
実際の吹いてる動画はこちら。
[2023.11.26]
ビニテを何重にも巻けば、アルトマッピに直接タピオカストローを接続することができる。僕みたいにアルトマッピの方が大きくて吹きやすい人は、アルトマッピ+タピオカストロー+通常ストローの組み合わせをオススメします。ちなみにこの写真のアルトマッピはこちらのデータを家の3Dプリンターで作った。金属色PLAにしているので、ヴェノーヴァのマッピよりも高級感かも。リガチャは下記の思想の通り結束バンド。
実際に吹いてる動画も撮りました。チューナーで計測するとFGAbまで4つの音程でした。
[2023.12.09]
アルトヴェノーヴァに3Dプリンターで作った消音器具を3つ付けたら50dB程度になりました。穴を小さくしすぎるとかなり吹きにくい&音も変になるので、これぐらいが精いっぱいかな。ヤマハも正式に発売すればいいと思う。あ、うちのヴェノーヴァは先日、金属色にしました。ニーズがあるか不明ですがメルカリにも出品してます。紙粘土と丸い箸ぐらいで自作できると思ってますが(笑 不明点あったら質問ください(笑
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このジャケの通りの傑作。女性の全身ジャケとしてはTOP3に入ると思う。前回のラプチュアーと違い、大人の女性のオーラが出てる。このポーズの時点で仕事の文脈が似合う気もする。実際、恋愛のアップダウンは殆ど表現されてない。このポーズのような余裕に満ちている。
彼女の人生と照らし合わせて、プライベートで何が生じたかまでは調べないけど、結婚ですらこんなに変わる? 結婚が本質ではなく、生涯のパートナーをみつけた余裕みたいなものを感じる。ジャケをよくよく見ると結婚指輪が目立つね。さり気なくけど確実に結婚指輪をアピールしてる。そんな面でもオンリーワンのジャケ。
「ちょつといいなと思った男は全員、向こうから声かけてきた。二十歳の時点で男というものに結論でてた」まで言ってた人には一人しか会ったことないけど、本作はそれぐらいのオーラでてます。
ボサ・ノバみたいなGoodEnoughが良いね。この曲ぐらいしか男性が聴き込む入口は無い気がする。アルバム自体がとことん同性向けの作品だから。女性歌手の同性向けはメアリーJみたいに「あたしみたいに男に振り回されないようにね」が大多数なのに、本作は全く違う。「世の女性達よ、わたしのあとをついて来なさい」までは訴えてないけど、その半分ぐらいはあると思う。
Just Becauseには懇願が見え隠れするけど、普通の女性歌手と比べたら珈琲と麦茶ぐらいの濃さの違い。飲み物の種類違うけど、それぐらいに懇願は少ない。この曲に懇願を感じれば、それだけで男性としては感覚鋭い。けど、余裕はキープされている気がする。なので個人的には見せ玉疑惑かもね。
最後の曲はこのタイトルで曲にも余裕感。女性が歌うBelongはハチャると以前に書いたけど、ここまでは珍しい。男性陣はストライキ起こしていいかもね。
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全体的に褒めてないように見えるかもしれないけど、あまりに黒人音楽の生活感からかけ離れているのに驚いているだけです。30才未満で本作が似合う状態になったらそれだけで称賛できる。25才未満なら奇跡のレベル。「大学卒業して数年後に高校時代からの彼氏と結婚しました」ですら、まだ本作の余裕感には見合わないと思う。男の浮気虫が動く前の、息した瞬間に二酸化炭素濃度の変化に気づいて見つけて駆除する。これぐらい出来ないと、この地点にはこれない。
そんな意味で黒人音楽の中でもオンリーワン。目標地点として毎晩聴き込む価値はあると思う。本作とディアンジェロを並べて聴けば凄く伸びるのかもね。K-ciでなくもちろんボビー・ブラウンでもない。なんとなくそんな気がした。これは最大限の褒め言葉のつもりです。
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80'Sの女性歌手でアニタのことを知らない人はいない。シャーデーと比較すべき存在だし、20'Sの今となっては大御所と言える。
The Songstress(1983)
Rapture(1986)
Giving You The Beset That I Got(1988)
Compositions(1990)
My Everything(2004)
これだけ持っているけど、これまで全くレビューしてなかった。今回ブルースマンさんからGiving...のリクエストが来て、Raptureから聴きなおしている。この作品は凄く傑作なのに、聴いた当初からそう思てったのに、一言が浮かばなくて。。
TLCやビヨンセみたいな「芸能界をのし上がる」パッションもないし、シャーデーみたいな独自の音楽を打ち立てようとしているワケでもない。男に狂うこともないし、Crazyな面は皆無。なのにジャケのセンスは良い。全作のジャケのレベルが高いのはKenny Lattimoreに近いのかもね。男性歌手なら良い意味での爽やかさなのだが、女性歌手だとどう表現すれば良いのかが分かってない。Terry Ellisみたいな可憐さは感じないし、Tamiaみたいな男が守りたくなるオーラもない。なのに作品の良さは感じる。だから、混乱してくる。この場所では、■も●も▲も★も1つの点になるぐらいの解像度しか持ってない。
先日は「人に対する解像度が低いと思う」と書いたけど、アニタについては僕自身にこの言葉がブーメラン。
だからブルースマンさんからリクエストなかったらこのままずっと逃げてたと思う。素直に前置きを書いたらここまでの量になった。。ごめんなさい。
01:Sweet Loveから声は太い。この声で可憐さは表現できない。けどSadeほど低くもないし、抑制したシャウトを唱法の一つとして使う。そうか、唱法としてシャウトする歌手が嫌いなんだ。この曲の最後でそれを使うからだね。02:You Bring Me Joyは歓喜も懇願も弱い。僕がもとめるBlack Musicのレベル感からすると弱い。初期のSadeも弱かったけど、あれは問答無用のCoolさがあるから。アニタにはそこまでのCoolさは感じない。なのに曲の良さも歌手の良さも感じる。
03:Caught Up in the Raptureはサビのオーラが凄い。結局、僕はこういう部分がコアにある女性とは全く縁がなかったんだね。45で聴くとちょっと泣けるかも。20年前に聴いたときよりも今の方がショックは大きい。それは良いことなんだろう。
04:Been So Longはちょっとダークに振る。ちゃんと悲哀感もあるけど、根本的に歌うのが上手い。同時期で比べるとホイットニーとジャネットも対象範囲になると思うけど、使える歌唱法の多様さではTOPでは。この曲をこれだけ歌えるのはこの時期はアニタだけだと思う。歌がうますぎで本心が見えない点では、初期のJohnny Gillに近いかも。
僕は05:Mysteryが一番好きなのかも。やっとわかった。ここにアニタのSoulに降りていく道が見える。それだけでも聴きなおして良かったと感じる。前回の記事で言えば、覚悟だ。この曲は覚悟を感じる。Deepな曲は覚悟というよりもDead or Aliveだから。06:No One in the Worldは一転して爽やかさがあるね。清涼感まで行ってると思う。ほんと曲のレベルが良い。1stと2ndヴァースの変え方が非凡。男性バックコーラスの使い方も80'Sの香りなんだけど、軽くない。この曲を本作のTOP3に入れる人は多いと思う。それぐらいの価値はある。
07:Same Old Loveは気楽さが出てる。この曲とこの歌い方なら他の人でもできる気がする。08:Watch Your Stepはうーん、当時でもそこまで良い曲では無かったのでは。
1-6は神曲レベルだと思ってます。今からでももちろん聴く価値はある。聴かないで80'Sの女性歌手は語れない。その中でどの曲に惹かれるか。昔はそこが全然区別付かなかった。やっとわかった。05,03です。続く3番目の曲はまだ分からない。いまはそんな解像度。
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「性格に隙がないのに、能力がある娘が苦手でした」
が僕の本心で、さすがに20代の頃はこれを冒頭一言要約として書けなかったんだね。まあそうか。このスタンスが言えないぐらい恥ずかしい自覚はあったんだね。
性格的にも能力的にも普通なら、魅力も普通だから、好きでも苦手でもない。気にならないぐらい。
「性格はぶっとんでて、能力がある娘」は好き。自分もそうありたいと若い頃はずっと思ってた。その結果はもう目の前にある。それを受け入れて、やっと本作の良さに気づき始めてる。「若気に至りで、当時は良さが分かりませんでした」が、一番セーフな冒頭コメントかもね。先日は「性格の違いは、いつか乗り越えられる」と書いたけど、これだけ時間かかるのか。それも僕の愚かさだね。それは、やっと言えるようになった。
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最終的に本サイトのパーパスに近いと夜中の3時に色々考えてたら気づいたから。
「僕の好きな曲は低いシがでてくる」なんて小学生の読書感想文みたいなタイトルだが、そのレベルの自覚はある。小学生の頃から音楽の授業は激苦手。他の教科でいえば「分数の割り算が出来ない大学生」「四国の4つの県名が言えない社会人」ぐらいのレベルなんだろう。
マイナーな曲が好きならば、短調好きなのか?
ずっと疑問だったが、それよりも今日の気づき=「低いシ」の方に意味がある気がしてきた。移動ドで表現したときに、そのドより低いシが出現する。そんな曲が続いて初めて自覚。スタート地点が半音低い。昔は1オクターブ以上低かった気もするけど(笑)、今になってもこれぐらいの立ち位置が居心地良いのだね。
このままじゃヴェノーヴァで吹けないからド→ミに長3音で移調させるために調べたら、保育士のサイトばっかりが検索ヒット。最初は意味不明だったけど、これって保育士の大事なスキルなんだね。子供達にのびのびと歌わせるための。個人的にはこの事実だけで尊敬する。ICT分野で移調なんて出てこないから。
以前にヴェノーヴァを中断してたのも『石の深閑』に低いシがあったから。今回はパロトーンでラピュタの主題歌を練習してたら効果的に低いシが使われてた。幼い頃の記憶に結びつく曲を練習することが癒やしになる。最近の曲は後回しでいい。人生のやり直し(大袈裟な発言だが、音楽に関してはまさにドンピシャ)のための楽器演奏なんだから。加えて、大体の日本人が知ってて、そこまで難しくなく、山の頂上で吹いても違和感ない名曲としてラピュタの主題歌は外せない。というか、それだけでいい、とすら思ってる(笑)
流石にもう「低いシ」からは逃げれないと気づくべきなんだね。独特のキーボード配置してるパロトーンは、あれで練習してると作曲時のポイントすら見えてくる気がする。ドレミソラを中段に並べ、下段にシ、上段にファを配置。するとメロディーの8割は中段からできてる。たまに上段や下段の音が入る。そこで低いシが入る曲がもつ個性。今は「スタート地点が半音低いメロディー」としか言えないけど、この先でもっと進んだら何かが言語化できる気がする。
このパロトーンの配置は数学におけるベクトル表記に近い。
ベクトルの本質は単なる記述法に過ぎないけど、これまでの複雑な数式の記述法をあれだけ簡略化したからこそ、新しい関係性が見つかるキッカケになる。ベクトルを学ぶのは高校数学だけど、この本質は普通の教師じゃ教えないし、教えれない。僕はあの名著で知った。パロトーンも同じ。現代の一般的な楽曲を演奏するための一番シンプルな構成。ある意味で《極小エレクトーン》なんだと思う。
パロトーンで曲を弾くと、今までは偉大な音楽家しか見えてなかった関連性が一般人でも見える気がする。これって褒めすぎ? いや、なんか、ほんと、英才教育に使えると思うよ。少くともドレミファソファミレドばっかり弾かせるバイエルの一億倍マシだよ、マジで。
とりあえず「君をのせて」 「石の深閑」 「Memories1991」の3曲をヴェノーヴァで吹けるようになればそれでいいや。ラピュタの主題歌以外は誰も知らないと思うけど、ほんとパワースポットの本質は石だし深閑。この曲名の時点で時代に残る。閑という字は迷うけど、石からみたら短く愚かな人類だからこその閑なんだね。その理解に立てば100%正しい。 曲名だけでなく曲も良いのに今は時代に残ってないからこそ、うちのサイトで宣伝しないと(笑
頂上で吹くためにはまず移調した楽譜をつくらなかん。多分?ド→ソに移調させる方が楽なんだけど、ヴェノーヴァ演奏で高いミ以上の音を出すのは大変だから、ド→ミに移調。差分は長音2つなのに長3度と数えるのが違和感。プログラミング言語もほとんどがゼロから数えるカンターだけど、学問分野のクセってこういう所に出てくるね。
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高校時代からの友達が早稲田でバンドやってて、就職後も続けてたあとに普通の企業からヤマハに転職。数年で中国転勤&エレクトーンを中国に広める職を提示されたのに、本人が幼い頃にエレクトーン教室に通っていたのに、だからこそそれを断る。その理由を聞いても、はっきりと言わないんだよね。ほんと、エレクトーンって何かそれだけ微妙な位置づけなんだと思う。あの時の理由を言わない彼のアンビバレントな横顔は未だに思い出せるから。
だからこそ、今後はパロトーンとピアノ教室でいいのでは? エレクトーンでなく両側に寄せようよ。それぐらいのイノベーション。
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まじか、ヴェノーヴァにテナーが出ていたのね。これまでのソプラノとアルトのヴェノーヴァは真っすぐだったけど、テナーは折れ曲がるのが良い。音もいいね。ヴェノーヴァを吹いてる動画といえば大池氏の演奏はこちら。2万5千円か。この音色は余計に惹かれる。色々見てたらヤマハからデジタルサックスが出てるのも初めて知った。いつの間にかこんな世界になっていたとは。デジタルサックスはイヤフォンに音を飛ばせるし、運指を学ぶのに良いってのは分かるけど、ここまで選択肢が多くなると色々迷う。
そもそもさ、このままヴェノーヴァを全種類そろえるぐらいなら、そろそろ本物のサックス買うべきじゃないのか? 安いサックスなら7万ぐらいだぞ。。 PLAYTECHなら3万円だから。おっと、アルトまではヴェノーヴァあるからいいや。じゃあテナー。テナーサックスはヤマハなら20万強か。PLAYTECHなら6万ぐらいか。それなら考慮対象になるなあ。
冷静に考えて、中華サックスをどうみるかの世界だよね。それって中華製の登山用品と同じか。
ほんと、こういう時って性格でるよね。そもそも登山の時も、東京靴流通センターの1万円以下の登山靴で日本1〜5位まで登ったあとに、やっと周囲が履いてる登山靴よりも高価な靴を買ったから。最初は安価なものを使い倒して、機能や考慮点とか隅々まで分かった上で、自分のスタイルも見えてきて、初めて高いお金を出して買う。初心者の段階で専門店に行って何もわからずに勧められたものを買うことはしない。じゃあ楽器も同じか。
楽器をする根本は、山における「ほら貝の代替」だから。
これはソプラノ・ヴェノーヴァじゃないとむり。アルトですらデカすぎ。日帰り登山なら不可能ではないけど、テン泊では無理。だからテナーを持っていけない時点で、テナーは本当のサックスを買うべきじゃないのか。そして、まずはアルト・ヴェノーヴァで一曲ちゃんと吹けるようになって、ここに動画を置く。それが先だよね(笑 こんな動画でお茶濁していけはいけません。いくら寒いからって、まともに曲吹いてない。音出ししてるぐらいじゃんか。
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断捨離のために部屋の片づけしてたら埃かぶってるヴェノーヴァのケースを見つけた。取り出して吹いたら全然音がでない。10分ぐらい吹いてて、リード部分が天地逆なことに気づいた。そんな簡単なことすら忘れていた。。正しくとりつけたら、この時ぐらいの音。まあそうだよね。自転車と一緒でこういうことは忘れない。改めて二つ吹くと、アルトの方が音が出やすい。かつ低音のせいか音が小さく聞こえる。今回、色々と調べてたら3Dプリンターで作ったサイレンサーがみつかる。まじか、こんな世界になってるの? じゃあどうせ1月末までProToneこないんだし、まずはアルトヴェノーヴァに自作サイレンサーをつけて練習しよう。
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このジャケの通りWhitney Houstonが4人の主役の女性うちの一人として参加し、もちろんサントラでも歌う。だけでなく、アレサもMaryJ.も歌う。女性の友情を描き、サントラは女性歌手だけ。それも超有名歌手。
R&Bでいえば、ブーメランとSoul Food、Life、ため息つかせては超重要作品になるからなぁ。
と2005年に書いたのに、本作だけはレビューしてなかった。。
1曲目のホイットニーのタイトル曲は当然として、トニブラがLet It Flowを歌ているのもデカいと思う。Bランクにしてるのか。このサントラの中で聴くともっと良曲だと思う。
ArethaのIt Hurts Like Hellは流石だね。「ソウルの女王はこのタイトルの曲を託され、こう歌う」見本みたいな曲と歌いっぷり。この曲だけのために今から聴く価値ある。アレサのベストに収録しても良いと思う。「本当の上手い歌手はわざと音を外す」いうけど、この曲でのアレサはわざと一瞬遅れて歌い始めてるように感じる。0.3秒〜0.7秒ぐらいなんだけど。そういう部分は無意識でやっているのだろうね。Call Meが最高傑作と書いたけど、本曲と並べて聴いてもいいと思うぐらい。
アレサのあとにBrandyの Sittin' Up In My Roomが来るのが意外と良い。モニカが呼ばれずBrandyが参加。確かに一般的にはその優先度なのだろう。そのままTLCの This Is How It Worksだから、ほんと95年当時の有名処を集めてる。Mary J. BligeはNot Gon' Cryで参加。「ソウルの女王を継ぐ者はこのタイトルの曲を託され、こう歌う」見本みたいな曲。アドリブなどは全然アレサに及ばないが、後継者として反対意見を黙らせる何かがある。
Chaka KhanのMy Funny Valentineはタイトルのわりに重い。以前にバレンタインの曲はないと書いていたけど、この曲があるじゃん。。ごめんなさい、いま気づいた。この重さはなんなんだろうね。これがFunnyという言葉がもつ空虚さ?なのか。「面白い」だけでなく「奇妙」という意味をもつ単語だけのことはある。Sonja Marieって知らないなあ。けど、And I Gave My Love To Youは良い。というよりも捨て曲ゼロのサントラだから。それも凄いんだけど。
SWVがAll Night Longで参加しているのもポイント。SWVはうちのサイトで取り上げてないけど、たまたま縁がなかっただけで、良いグループだと思ってます。Chante MooreのWey Uも興味深い。これってサントラのみ?
Patti Labelleの歌と比較するとアレサの化け物具合が分かる。Faith EvansがKissing Youで参加しているのも面白い。For RealがLove Will Be Waiting At Homeで参加しているのも良い。Shannaだけは知らない。いま調べても出てこないのだけど。最後はホイットニーとCeCe Winansとのデュエット。映画でもサントラでもボディーガードの方が有名だけど、両軸ともに本作の方が上だと思う。ケビンコスナーに守られるホイットニーが理想像なのは分かるけど、まずは足元を固める(=女の友情)方が大事だと思うし、収録曲としても本作の方が深いから。
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マライア・キャリーとジャネットが本作に参加してないのが、一番の注目点なのかもね。
って、そんな裏側から無理して考えなくても普通に聴いて普通に傑作な作品
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ブルースマンさんから下記のリクエストをもらったので。
92年にジャム&ルイスが全面プロデュースした映画『Mo'money』のサントラのレビューよろしくお願い致します!
『Boomerang』や『New Jack city』のサントラのレビューは拝見したのですが、Mo'moneyはまだでしたので…
よろしくお願い致します!
ごめんなさい、そもそもサントラにちゃんとリンクはってなかったので貼っておきました。
このサントラについては以前にこれだけ書いただけですね
折角リクエストもらったので改めて今聴きながら書きます。
01は5分だけどオープニング。え、2曲目って Vandross, Luther & Janet Jacksonだったのね。当時はルーサーのことは全く知らなかったなあ。この二人のデュエットって珍しいと思う。ルーサーの声が若いのが良い。 05はMC Lyteか。RAPなのにバックの音がポップだね。今から聴くとミッシーが作る明るい曲みたいな感覚。07はJohnny GillのLet's Just Run Away。ジャケのように都会の夜景が似合う曲。
09はI Adore You でCaron Wheelerの曲。おお、当時はキャロン・ウィナーのことを全く知らなかった。これは、、、今なら分かる。Adoreを含む曲として傑作なんだね。中学生の頃も2012年の頃も分からなかったなあ。Public EnemyのGet Off My Backは今もパスかも。Color Me BaddのForever LoveはいまでもVCが浮かんでくる。Shaiっぽくて内気な中学生が気に入る曲。当時の日本で流行ってた「愛は勝つ」と比較すると、邦楽でなく洋楽になったのも一目瞭然なんだと思う。Ralph TresvantのMoney Can't Buy You Loveこそが本作のコアなんだろう。曲名からしても。今から聴くとNew Editionのこの作品との類似性を感じる。こちらの曲の方がPOPだけど、サビ直前でのバックコーラスの入り方が特に。
KrushのLet's Get Together (So Groovy Now)については、いまでもKrushのことを知らない。このグループであってるのかな。確かに女性ダンスグループって感じの曲。Sounds Of Blacknessの Joyは当時は全く知らなかったけど、さすがSounds Of Blacknessらしさを感じる。New Style はなぜかJam & Lewis名義なのが面白い。ほぼインスト曲だしね。 My Dearを歌うMint Conditionはトニブラの旦那がいたグループだよね。ジャムルイが発掘したグループだったんだね。Brother WillのThe Harlem Yacht Clubは今回も良さが分からない。
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赤の太字と青の太字が今回の気づきということで、よろしくお願いします。なんだかこの映画も見たくなってきたので、Amazonとかで探してみようかな。
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2003年に下記のように書いた。Ruscolaが名前を変えたのだと思う。2007年の作品だけど、ベスト盤に近い。
Dru Hillの5人目のメンバーで、地元ボルティモアじゃ彼らの処女作より売れたというRuscolaの"One Love One Struggle"
このタイトルから感激モノなんだけど、収録曲もホントに凄い。一番気に入ったのは、"Dream in Colors(Acoustic)"です。 5Stepレベルの名曲だと思う。この歌を聴いてると、「そっか、、、明確な形を持たないおぼろげな夢は《色》って表現するのが一番なんだ」って感じた。「君の持ってる夢の色合いに惹かれてるから、、、だから好きなんだ」 っていう手触りの曲は凄く優しくて、若さがもたらす輝きの中でもトップレベルだと思う。若い頃にこんな男性と付き合う事が出来たら、どんどん伸びるのは間違い無いと感じる。 そんな意味では若い男の子に聴いてほしい曲。若い男性でこのレベルって、有り得ないというより、この世の何処かには有るとさえ思った事が無かった。見つけるのさえ難しいし、値段は5000円を越してる希少盤だけど、この曲は聴き込むだけの価値がある。久々に、18の頃に聴き込みたかったって痛感したよ。
ってもちろんあの頃に聴いてちゃんと分かったか?っていう問題があって、その答えは明白なんだよな。余計に痛い。
夢、夢、夢なんて言ってないで、もっともっと色合いにまで融解させて、重ねれば良かったのか・・・
1曲目が01:Sextasy Interludeで、2曲目が02:SextasyというR. Kellyばりの曲名だけど、独特の手触り感はKeep。というよりもDream→Sextasyという流れだから。03:Let's Get Personal(Remix)もあるし、10:Dream in Colorsもある。03は今回のRemixも良い。03は元歌もあるね。10曲目は「Dream In Colors (Acoustic)」の方が淡々としてて良いのは間違いないが、これはYouTubeにないんだね。。
04:Your Body's Callingもこのタイトルでこの手触りになるのは奇跡。この曲は以前にはない。05:Can't Wait feat. Woody Rock of Dru Hillは懐かしい名前だし、新収録。個人的には続く06:Can It Be Youの方が好きかな。07:Still In Loveはストレートで淡々した曲。人によっては眠たくなるかもね。08:Don't Goの方がタイトル通りの不安感がMIXされて絶妙さが出ている。泣き叫ぶの10歩手前ぐらいの心情が良い。4-8は新収録で09:Mood For Loveは前作の再録。11,12曲目はうーん、普通に寄りすぎかな。
Dream in Colors(Acoustic)とSextasyを並べて聴くだけで、10代後半〜20代前半の男性は目からうろこだと思う。清涼感のある情熱とセットで聴きこむと良いと思う。
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優しい手触りの内省感ではかなりの傑作。After7のReflectionsにも近い。エリック・ベネイの方がもっと色気がある。けど、その手前の地点を体現することの方が大事。色気なんて服脱げば勝手に出てくるから。「淡い色気」の地点を出せるようにならないと。
ああ、やっとわかった。Mad Issuesの逆側がこのDream In Colorsなんだ。DreamがMadに触れるかColorに触れるか、そんなやじろべえ。当時はもちろんのこと、2003年の頃も分かってなかったね。「18の頃に聴きこみたかったよ」なんて軽いもんじゃない。僕の完全な死角。
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本日(10/30)購入しました。いまさら幼年時代を持ち出してグタグタいうのもねぇ。1月末に届く予定なので使ったらまた取り上げます(笑
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以前に散々、Venovaについて語ったのに、ドレミファソラシドが吹けるようになったらその先で挫折。挫折というかやる気が続かないというか・・・。やっぱり近所迷惑になるから夜中は練習しにくいし・・・ そこで楽器熱も冷めたと思いきや、今日たまたま見たこの記事が気になる。
?音ゲーに寄せて、楽譜の読み取り負荷を限界まで減らす
?よく使う和音を一つのキーにして、運指の負荷を限界まで減らす
?音声発生をスマホ側にして、鍵盤装置のサイズ・コストを下げる
これらコアの3つのアイディアが素晴らしいし、これ以外の案が無い位の納得感もある。PCキーボード自作した立場だともうちょっとカッコよく安くMyキーボードを作れる気もするが、特許もとったアイディアに対する正当な値段だとは思う。じゃあ、なんでこんなに悩んでいるかって、Venovaが続かなかったことに対するうしろめたさなのかな。。
いや、もっと根が深いかも・・・
数年前に母親がいつのまにかヤマハの電子ピアノ買ってて、あれを見るたびに小学生の時のバイエルの記憶が出てくるから。高校時代の引っ越し後、実家に鍵盤楽器類はゼロだったのに。「私は子供にピアノ教えようとしたのに、あなた方たちがついてこれなかった」と未だに思っているのが・・・。レイ・チャールズの幼年時代の学習方法こそが理想なのだから。そもそもこれだけクラシックが嫌いなのも、胎教で聴かせすぎたからなんだけど、それすら良いことしたと思ってるのもなあ。
うーん、うーん
そうか「あの時は間違ってた。代わりにこれを買ってあげるから」って謝罪&プレゼントとしてこの製品が欲しいんだね。これが心の一番奥底の感情。かといって、いまから親に訴えてもしょうがない。それぐらいなら自分で買って、自分で自分を慰めれば良い。それが大人というものだから。悩むだけならどこにも行かない。悩んだ先に行動してこそ変わる。最終的には、過去すら位置づけが変わるときもある。まあ2万円弱だし、数日悩んで判断します(笑
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そういえば先日のSam Bosticの1曲目もドレミファソファ、ドレミファソラという超シンプルなメロディーラインにマホガミーレベルのFooFooが載る。最初に咳から始まる自然体の良さ。このインタルードにこれだけ感動するのも自分だけな気もするが、、、この曲とこの記事を近いタイミングで知ること自体がセレンディピティなのかもしれん。そう前向きにとらえよう。
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会社に進退届まで出して告発する。テレ朝の 西脇亨輔氏の素晴らしさ。
「増税メガネ」もいいけど、本丸はこっち。単純な自殺では絶対にないけど、単純な他殺でもないとは思ってる。刃物を持ちながら、お互いにもみ合ってる状況はあったのだと。感情的に極限のときに刃物を出すのだけは絶対にダメ。最初はどちらかがどちらかを脅そうとして刃物を出したのだと思う。ところが、「やれるもんならやってみろ/みなさいよ」と言われて感情が極限になる。そういうものなのだと。片方が完全に悪い事件ではないとは思うけど、捜査を強制的に終了させるような権力の使い方は完全に悪い。それだけは確かだから。
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個人的には「誰もいない駅。無人改札。駅から歩いて数分で海岸線にでて、その先は海」
『ソウルの終着駅』という志向性で探したいのはそれぐらいのマイナーな曲。最初からそこを目指して来る人はいないけど、街のターミナル駅から列車にずっと乗っていたら、たどり着いてしまったような。
ターミナル駅こそが大ヒットした曲。
そこからたどり着く場所。
孤立したマイナーな曲と違って、終着駅は線路でターミナル駅と繋がっている。聴き込むと大ヒット時代が浮かんでくる。そんなイメージ。
改めて聴いてたら、アーロンホールのインサイドオブユーは終着駅に該当すると思った。もちろんターミナル駅はガイ。聴き込むほどに本人の不器用さが浮かんでくるのが好きな点。
これでトニーズ→Sam BosticとTim&Missy→Digital Blackと合わせて3組。ボーイズツーメン→ショーンで4組でもいいかも。
こちらについても該当する作品を見つけ次第、更新してきます。皆様からの推薦もまってます♪
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けど、先日、『隠れ緑』というコンセプトに気づいた。
Art N' Soulの- Ever Since You Went Awayの良さ。一見、誰でも気軽に聴ける曲なのに、よくよく聴くと深い曲。アルバム全体なら傑作はだいたい達成してる。売れる曲から深い曲まで揃ってるものだから。けど、一曲の中で達成出来てるのは珍しい。
一般的には聴きやすい良曲扱いになっていて、そこに深い意味を感じる人はいない。けど、聴き続けるといつの日か気づく。
この視点で過去の紹介記事を振り返ると一番はBig Bubだね。
特にこの3曲目のコール・ミー。
サビは
オール・アローン
バイザフォン
ーーコール・ミー
だから
この詞ならばCarl Thomasばりにとことん重くなるハズなのに、曲調と声が明るさをキープしてる。当時は全く良さがわからなかったけど、AAA(Always All Alone)をこのトーンで言えれば、それだけで別世界にいけたから。
マリオワイナンスのデビュー作も隠れ緑にできる。
そしたら8:You Never Knowでしょう。この明るさは奇跡だから。
今度も増やしてせめて全部で5曲ぐらい見つけて、セレクト集を作りたいです。
推薦あったらコメントください。
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先日、Art N' Soulを改めて調べていたらリードのソロ作が発売されていることを知った。このジャケに惹かれる人はすぐに買ってよいレベルの作品。追い込まれてる感も追い込んでる感も満載。この顔の角度と眉間の哀しみ。色の薄いグラサンもいい。艶のあるギターに襟がボアのジャケ。この表情の真逆の成金?みたいな恰好だけど、この表情だと逆にバランスが取れてる。それぐらいに表情だけだと苦悩が出てる。文字の色合いも配置も良い。全体としてジャケ特集INするぐらいの素晴らしいジャケ。
大ヒットの地点に行けない人の最高地点は、じっと聴きこむほどに癒される
なんて言葉はケナしていると思われるかもね。部屋を真っ暗にして、揺らぐろうそくの火を眺めているような気持ち。誰もが憧れる「暖炉のある家」じゃない。ろうそく一本。けど、本質は炎のサイズではないから。
「自分が勝ち組にいる」と思ってる人はトニーズは聴いても、本作までは来ない。本作を「負け組の空間」と言えば全然言葉が足らない。「全てに勝っていると思っている人は、それ自体が負けている」のだから、「負けを見つめれる人」の空間なんだと思う。
目の前に掲示されるような負けもあれば、誰も気づいていなくて自分自身がだけが気づいた負けもある。
02:Get Awayの声に悲哀さを感じれるようになれば、負けに気付く感性があがる。上げた方がよい。それしか言えない。ボビーの全盛期の同名タイトルと比較するのがアホらしいぐらいの負け感が心地よく。
04:Zodiac Signはサディーク登場。05:Still Missing Uの明るさ。このタイトルでこの明るさを表現できる凄さ。人生の価値って、これだけの気がしてくる。癒しに必要なのは高い商品・サービスじゃない。単にこの曲が流れていれば良い。06:This Is Your Songもいいんだよね。4曲目のサディークとの共作のあとから深くなる。
7月にDigital Blackを取り上げた。あちらはTim&Missy派のSoul終着駅。
そしたらトニーズ派のSoul終着駅は本作で間違いない。
そうか、僕はこういう作品を「Soul終着駅」として紹介していけばいいのだ。
それが20年以上続けている意味なのだ。
やっとわかった。言葉だけじゃない。道自体が降りてくるならば、それが何よりのSoulの贈り物。
本作で一番深いのは07:Break Up 2 Make Upだと思う。その理由を今、言葉にできない。この曲は全身を包んでくれる。けど、まだ言葉にできない。あと数年かかるかもね。けど、それもショックでなく喜びと思えば良いのかもしれない。そんな気持ちにまでさせてくれる作品。
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トニーズのティモシーがプロデュースした作品。トニーズ・プロデュースの中では一番ガツンとこない。個人的には緑色をつけたくなる曲は無い。けど、全曲が赤太字ぐらいの完成度の高さを感じる。だからうちのサイトが生理的に合わない人には一番おススメできる。そんな人がこの文章を読む確率は限りなく低いのも分かっているが(汗、そうとしか言いようがない立ち位置。
このジャケにセンスを感じるならば即買いできる。
これが一番良い判定方法だと思う。グループ名にもアルバム名にもSoulという単語が使われているが、中身に見合ってる。とくに「Touch Of Soul」という言葉は限りなく正しい。日本語に訳すと「Soulに触れて」よりも、「Soulのそよ風」にしたいぐらい。
[そよ風」のようなミドルが多くて、だからドライブに似合う。最初のドライブ・デートでいきなり重い曲流したら、それは純粋に嫌がらせ。別にデートでなくても普通はこれぐらいは同乗者に気を使うよね。こんなサイト作ってると、そこら辺の距離感すら疑われている自覚はあるけど(笑
捨て曲が無い・全体の統一感がある・それぞれの曲に個性がある
この3つが成立することは滅多に無い。朝でも昼でもいける。流石に夜はもうちょっとムーディ?な曲が良いと思うが。そういう意味では、ドライブ・デートの行き道だよね。帰りは道ならもう一歩だけ攻めてもいいかもしれない(笑
20年前にドライブ特集したけど、あちらの作品と比べても、かなり上位。ブラウンストーンは攻めてる女性限定だし、ジョデシーの1stは攻めてる男性限定。ドライブ・デートに限定したら、ジョン・セカダとK-ci&JoJoの1stと本作ぐらいでは。ジョン・セカダの方が肉感的だから、やっぱり本作の方が「初めてのドライブ・デート」には良いと思う。
05:Ridin'が野郎系なんだけど、それでもこの手触り。これは奇跡に近いと思う。こういう風にちょっと違う種類の曲が入ってるからこそ、上記3つが達成できると思う。6曲目のインタルードを挟んで、ちょっと夜に近づく。アルバムタイトルの08:Touch Of Soulはタッチという割にはリズムが効いてる。そもそもKeithのJust A Touchのアレンジだから。改めてKeithの曲を聴くとKeithのネットリな声は、ひとつの才能の部類だね。この曲は返歌までは行ってないと思う。アレンジかRemixぐらい。それよりも次にインタルードがくる。
10:All My Luvの方がグループの個性が出てる。LoveをLuvと略すのはたまにあるけど、どんな心情から生まれているかを真面目に考えてもいいかも。スラング・簡略化だから軽い気持ちという理解は単純な気がする。「余裕のKeep」の方がまだ納得できる。10曲目から掘り下げずに11:Goin' Onのテイストに行くのがこのグループの特徴で、そこに軽さが無いのが良さなんだと思う。もっとエレガントに振る12:That's How Love Goesが、このバックトラックの名前が出てこないのだけど、曲のサンプルがうまい。ここら辺の曲作りの良さが、上記の3つの両立になっている。
とかなんとか考えながら聴く必要もない。シンプルに流して、シンプルに聴けばいいんだと思う。当サイトでの「R&Bの入口としてもおススメ」はスロウからアップまでの種類を重視しているから本作は選べないのだけど、だけどドライブでは本作ぐらいの統一感の方が良いと思ってます。
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どの曲がTOPなのか、逆に選ぶのが難しいけど、今なら分かる。
01:Ever Since You Went Awayなんだと思う。このタイトルは深い。タイトル的には悲哀系。それをこれだけ明るく歌う。気になって調べたら、この紹介記事を見つけた。
“Pillow”“Anniversay”あたりを彷彿させるメロウナンバー!
この曲をPillow+Anniversaryというならば、それは凄く深くて正しいと思う。
え、VCあるの? まじかよ。え、なんでこんなにサディークに似てる? サディークとティモシーは従兄弟で、このリードとティモシーは兄弟。だから従兄弟同士か。こんなに似てるの?? すげーな。ちょっとそこにびっくり。似てるからこそ、二番煎じに思われるだろなあ。可哀そう。
02:Stay With Meと並んでいること。この01-02が奇跡なんだね。さらりと流すようにきける01-02だけど、ここが凄い。単体だとこの01は隠れ緑で、この02は赤太字。二つ並ぶと緑太字ぐらいの価値。
無理にDeepに振ったつもりは微塵にもないけど、Deepを言い訳にしてたんだね。
それを痛感する2曲です。正面から向き合うと良く分かる。
だから、僕ももっと精進します。
この先のテーマは隠れ緑か。。。先は長い。
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トニーズのドゥエインがプロデュースした作品。
このジャケの通り巨漢で吠える。けど、そのシャウトがK-ciとかのシャウトと違う。シャウト=声量MAXだと思い込んでいたから、聴いた当初は違和感。けど、90'Sにbmrで活躍してた女性批評家の皆様がガチ褒めしてた。「この作品の良さが分からん男は、私の視界に入るな」と行間から浮ぶ文章で、最初に本作を聴いたときの挫折感は今だに記憶の片隅にある。
やっと良さが分かったのは、スピーカーを自作したあと。
あのサイズのスピーカーで聴いてやっと身体的に理解できたけど、今なら言葉にもできる。「インナーマッスル」なんです。他の全てのシャウターは鍛えた筋肉を見せつけるアウターマッスル系だから、根本がまったく違う。
今ではスポーツ分野で常識の「インナーマッスル」だけど、ここ15年ぐらいで市民権を得た記憶。源流は高岡英夫で基本は腸腰筋。 普通のシャウトは胸や腹や腕の筋肉だから誰が聴いても分かるのに、こちらは違う。聴き手にもある程度のレベルをもとめる。
そんな中でも06:Lip Serviceはアウターマッスル寄りの吠え方をするので分かりやすい。吠え方も歌詞もエロ度合いが多いから、余計に分かりやすい。日本語でリップサービスなら「お世辞」だけど、本作を聴くと「まずは軽いキス」ぐらいのノリだと思う。英語でも「口先だけの同意」俗語ではフェラチオか。うーん、やっぱりエレガントさがある。曲からはお世辞もフェラも浮かんでこない。
7曲目のインタルードを挟んで、08:Young Doctor Feel Goodとか、エロとシャウトが増えるのだけど、どんな顔して歌っているのだろう。この歌い方はJohnny Gillにも近いが、Johnny Gillよりも肉感的なんだよね。サビでバックに回ったときの吠え方がとくにJGに似てる。
Heeeeyから始まる当時の僕でもわかった曲。どんなガキでも分かる良さ。曲全体がオラオラ系だし、女声の入り方も良い。さらに曲名がジャマイカ・ラムだから。ラム酒のRumなんて曲名は本作だけでは? この曲が一番の入口なのは間違いない。
続く10:Easy Come, Easy Goはつなぎの曲だと当時も思ったし、今でも思う。特徴的なのは11:Clap Your Handsです。この素直な空間の良さ。素直で落ち着いた空間だと自然ににじみ出るセクシーさ。男の真の理想かも。この曲にガチ惚れする女性が正しい道。12:Most Wantedは曲のタイトルに合わせてる。一般的なフェーズだから、歌の上手さは感じても心情的には11曲目の方がビビる。
13:Can We Vibeは女性からこのフェーズで歌い始めるから深い。
この深さを20代のころは分からなかった。最終的に、男はこの言葉を女性から引き出すべきなのだ。全てのエロ本は「イク×3」だから、あれらは全て間違っていた。と、やっとわかった。10年ぶりに真面目に本作に向き合って良かった。2010年の頃ですら、ここまでは分かってなかった。。今まで謎だったVibeのコアも見えたと感じる。Can Weなんだね。
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これだけ傑作の誉れ高い作品の曲に色付けするなんて、ありえない。
当時の挫折の道をトレースしないように、9曲目だけYouTubeにリンク張っておきます。ポイントは8と11です。そして、「インナーマッスルな吠えっぷり」という言葉。初めて本作を聴いてから20年かかった。めっちゃ長かかった。けど、音楽の分野で久々に自身の成長を感じることができた。嬉しさとショックの両方が同時に襲ってきて、、だから今日はここまでで。
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こちらのレビューを読めば一般的な理解の助けになると思うのでリンクしておきます。
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90年代を代表するグループの一つ、トニ・トニ・トニー(略称:トニーズ)のプロデュースといえば、Art N' SoulとOtis & ShuggとBluがあって、それぞれが傑作。ところが全部レビューしてないのね。。ちょっとショック。。
レビューはできてないけど、かなり聴きこんでいるから、聴けば似てるかどうかは分かる。01:Party All Nightと16:Time Won't Wait For Loveを聴けば、皆に同意してもらえると思う。Youtubeには全曲が一つのファイルでUPされているから最初と46:12から聴いてもらえれば。
遊び人すぎることもないし、内省的過ぎることもない、絶妙のライン
が体感できると思うから。
昔はここが苦手だった。今でも苦手。
苦手というよりも「せこい」という感じかも。ほんとこの幅を見ると大学時代で一番遊んでた友達が浮かんでくる。あの年齢の時点で性格的に両方もってて、身長が180cm越して、誰もが福山くんに似てるというんだから。何が一番ショックって、僕の部屋に遊びに来た仲では一番紅茶の旨さも分かってたし、何気なく貸したMarvin Gayeの良さは当時の僕より分かってた。加えてたまたま車で流してたAngie Stoneのマホガミーについて「Soulだねえ」と自然体で喋る。彼がいなかったら、もっと手前で満足して、聴きこまなかったと思う。
そんな彼の良さにリンクするのが11:Rub Downです。何気ない曲なんだけど、聴きこむほどに味がある。そりゃ、最初からParty All Nightにはコミットできないよ。けど、この曲ならいける。ちょっとセクシャルで、サイドチェンジが見え隠れする。びっくりなのが15:It's Alright。この低い声はBoyzIIMenのマイケルレベルなのだが、B2Mではここまで彼は歌わなかった。この4曲以外ももちろん良いのだが、この4曲あれば、絶対に伝わる。14:Stay With Meだって文句ないが、これは内省派の当然だから。新しい気づきは15の方。
このジャケが良いんだよね。ぼかしぐあいも含めて。けど、違うジャケもあるんだね。そちらをみると、確かに90年代な気がする。このジャケの方が、UKのグループだからこそのオシャレ度を感じる。そもそもこのmixiの記事のように、結構有名なんだね。ずっと知らなかったです。。すみません。
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最初にKotaリストから聴いたときはガツンとこなかった。けど、今回、深南部の光岳に登ってるときに「あ、この作品だ」と思って、それからずっと登山中はアルバムリピートしてました。作品と山がマッチするのは、2020の日光白根以来かも。数年に一度のレア度。
典型的な若い男の作品なのに03:Don't Goが想像以上の作品。これだけ吠えてれば、それだけで傑作認定では? シンプルにUPテンポで吠えまくっているだけなのに、なぜか良い。これなら全米No1になれるぐらいの窓口の広さ。90's前半で比べるならJodeciレベルのイケイケ・オラオラぐらいの押し気があるのに、Don't Goというフレーズには当時のK-ciたちが歌えないリアルさもちゃんとある。
06:Hot Shot feat. Big Eezy & J-Rockaはタイトルからしてクラブど真ん中なのに、この良さはなんだろう? 聴き続けると内省キャラから変わっていく影響度を感じる。そういう意味では手取り足取りにナンパのやり方を教えてくれたあの伝説曲に並ぶのかも。
07:Anythingを聴くと良く分かる。良い意味でスレてない。Tevinの若い頃まではさすがに行ってないけど、この素直さは遊び人では出せない。08:You and Iは06:Hot Shotと同じリズムをバックに持ってきて、Hot Shotという掛け声をHaHaにしてる? その上にミドルテンポの主旋律を重ねる。え、この構成はかなり感動してるんですけど。
09:That's How We're Livin' feat. Jay Colin"は本人達の明るさとオレ様感が奇跡的にまじりあってる。この女性の声の重ね方も良い。この曲を聴くと確かに「明るさ80%+オレ様20%」ぐらいが一番良いと分かる。これが若い男の子の王道なんだと。内省的な曲はどうしてもボク感になるからなぁ。なのに11:It Takes an Angelがかなり爽やかでびっくり。これだけ心情的にも曲的には幅があると、「売れ線狙いで色々なタイプの曲を集めました(全部中途半端ですが)」になっちゃうのに、本作は全ての曲に本人達のリアルがある。まじかいな。
12:Don't Go (remix)がまた良い。え、これRemixなの?R. Kellyばりに変えてくるんだけど・・・全く別の曲ぐらいの変化が心地よい。13:Lovely Dayもなんていうのかな、最初に聴いたときはどっち側にアピールする曲なのか不明なのだけど、ある種のサイバー感は出てる。
以前からずっとサイドチェンジには拘ってきた。逆サイドから正サイドがメインだったけど、正サイドから逆サイドも。けど、本作はこの一枚で両方できるのでは? 僕がサイドチェンジでここまで褒めるのは22年間で初めてだと思う。こんなしょーもない名前のグループなのに。こんだけ褒めていいのか? ほんとか。
聴き続けると、初見では筋肉モリモリ男が吠えてるだけに聴こえる02:The Rules feat. Ragga P.にも魅かれるから。
普通の男の子は9曲目のアルバムタイトル。内省的な子は03:Don't Goで、正サイドは02:The Rulesで。全てに入口があって、かつHot Shotなどの他の曲も良い。だから若い子が無人島に1枚だけ持っていくならば、本作かもしれない。
歴史に埋もれるにはあまりにもったいない作品。
サイドチェンジなんて独自用語でなく、一般的な用語である「キャラ変」としてアピールしておきます。
男の子だけでなく、女の子にも聴かせて、どの曲が好きか回答もらえばそれだけ好みが分かると思う。
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やっとこのタイトルの相応しい日本語訳が分かった。
「男は初めての男になりたがり、女は最後の女になりたがる」の言葉を見つけたのがどんな本/サイトか忘れたけど、「男がフォルダ保存、女が上書き保存」よりはしっくりくると思ってる。
男女で価値判断軸がズレてること。
それは譲り合いのベースになるのか、分かり合えないの原因になるのか、それすら良く分からない。けど、この3PCのFirst Come First Serveを聴くと深い地点で癒やされる。最初はガツンと来なかったけど、聴き続けるほどに何かの扉が開いていく感覚。
Serve:サーブという単語が良いんだよね。Loveよりも具体的で傅(かしづ)く男の姿が浮ぶ。女性に尽くすこの感覚は、まるで執事属性。メイドカフェに興味ないけど、若い頃に執事カフェあったらバイトしてみたかったかも。
以前に「男が気にする肉体的浮気と、女が気にする精神的浮気」について書いたけど、これを本能的に知ってる人がやり手だと思う。それと同じように、男は『これまでで最高』とアピールして、女性は『生まれて初めて』とアピールすれば良い。
って書くと、出来の悪い恋愛テクニックに思えるけど、本曲名はアルバムタイトルにまでなってるから。さっぱり意味不明な女性でも頑張って数十回聴いても良いかもよ。「最初の体験は全部覚えていて、以降の体験は差分で記憶する」男の思考が垣間見えると思うから。
浮気を問い詰められたら、女は「やってない」だけ言い張って、あとは「記憶にない」で逃げる。
男は逆に「やっただけ」を言い張って、あとは「記憶にもない」という。
ここまで過激な世界は流石に縁遠いけど、今回の件は思い当たる節もある。そんなFirst Come First Serve
後生大事にしてるのは男だけで、女はとっくの昔に上書きしてるんだから。極論でいえば「弱い男ほど初めてに拘る」なのだろう。この曲はそこまで気づいた想いにも寄り添う深さがある。そこに一番惹かれてる。
生物的にビルトインされてるレベルに光をあてるだけではソウルと言わないと思う。それを乗り越えるキッカケになること。それがソウルの定義。同じ場所で足踏みしてると思った人にはオススメ。
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おお、Average Guyzもこのアルバムタイトルなんだ。けど、曲名としてはない。このグループはかなりゴスペル寄りだから、やっぱりこのフレーズは聖書由来なんだと思う。
]]>『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』という本を読んでた。精神科医でもある著者の心の叫びは伝わる。一般的なトラウマは、大災害やレイプとか誰が見ても納得できるものが多い。そこまでいかなくても、自分自身はトラウマとして抱えているもの。それを言語化して理論的にも捉えたくて職業にまでした衝動には心地よい部分もあるのだが・・・
言いたいことは分かるのだけど、なにか違和感が溜まっていく。そして、読み終わったら逆にトラウマの正反対が気になりだす。トラウマ=心の傷だけど、その反対語は「無傷」でなく「原体験」という知恵袋の説は面白い。けど、何かが足らない。しばらく考えて「至福体験」の方がしっくりくると思った。けど、
全ての至福体験がその当時に分かるワケではない。世の中には失って初めて分かることもある。
至福体験を、その関係が終わったあとに、かけがえのなさと共に気付くと、トラウマになる。
男なんてのは最初はLoveに対して確固たるイメージを持ち得ないのだと思う。終った後に気づく。そしてLooking For Loveが始まる。それを感じさせるのが1番好きな理由です とまで書いたのは、こちらに近い。とはいえあれ以上、自分のことを書いてもしょうがないので、逆の視点から。
ちょうどたまたまエラメイの曲を聴いてた。この11:A Messhはチャラい男が変わりつつある瞬間だけど、その場で気づける女性は2割いるのかな。そもそも、この曲の最後でも「誠実」までは行ってないと思う。そんなに人はポンポン変わらないよ。
ソウルが書き変わっていくのは感じるが、それが実際の行動として表出され、その頻度が上がり、第三者でも分かるレベルになるには数年かかるかもしれないし、それまで耐えきれない女性もいると思う。
「トラウマと至福体験のリンク」って書くと、トラウマがいつか至福体験に結び付くように見えるかもね。
その点については全く否定する気はない。前を向いて歩いていれば、いつかそういう時はやってくる。リンクは貼らないけど、その情景について書いたこともある。
けど、この世には至福体験からトラウマに結び付くこともある。こんなこと言うと、トラウマを抱えている人から「ふざけるな」って怒られるかもね。その意見も良くわかるから、言語化できない違和感として溜まるのだ。そんな意味では、「発達性トラウマ」でなく、シンプルに「至福喪失トラウマ」ぐらいで命名すると一番しっくりくるのかもね。
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これってシンプルにいうと「引きずってる」になるのだから、どこまで掘っても普通に戻ってくることは良くある(笑)。なのに、なぜやってるのか。それが業と道なんだね。二つそろえばしあわせなのかもね。
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ビクターに入社するも宣伝部に配属になり、そこで宣伝の重要性に目覚める。
実際、学校を出てすぐに作曲家を始めた人は、「どうして俺のレコードは売れないんだろう?」と戸惑っちゃうわけですよ。そういう仕組みを理解できてないからね。レコードを買ってくれるファンの方と、その仕組みを支えている会社の方たちがどれほど有難いか、その実感が希薄なんだと思います。私はそれをイヤというほど叩き込まれたので、どんなにキャリアを重ねても、そういう方たちへの感謝を忘れることはありません。近年、「コミックマーケット」にサークル参加して自主制作CDの販売を始めたのも、そうした気持ちからです。CDを2,000枚焼いて会場に運んで、一人ひとり握手しながら手売りする、その労力もわかってるけど、自分の作品を買ってくださる方の顔を見ながら1枚ずつ手渡す感触が、何ものにも代えがたいということも知ってるんです。ですので、レコード会社に就職したことや、そこで宣伝に配属されたことは、結果的に私の後の人生に大きなプラスとして作用したんだと考えています。
配属先に不満なうちの新入社員全員に読ませたいほど。父親が亡くなる前に「作曲家になる話はどうした」と言われ、会社を辞めて、ジャズを学ぶためにNYのバークリーに留学。ほんと興味深いキャリア。
余談になりますが、私の世代の音楽業界人は、皆、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンなどのロックを夢中で聴いていた人たちでした。でも、特にビートルズの存在が強烈すぎて、その洗礼を受けてしまった人はなかなかそこから抜け出せないんです。アニメ業界でも、「宇宙戦艦ヤマト」と「ガンダム」を子どもの頃に体験してしまった人が、その影響をなかなか拭えないのと同じですよ(笑)。でも、私はビートルズをくぐり抜けてこなかった。この感覚は後々、いろんなタイプの新しいアニメ音楽・ゲーム音楽をつくるときに大いに役に立つことになります。
この余談がめっちゃおもろい。メジャーな洗礼を浴びない良さってあるんだね。
実際、バークリー音楽大学で学ぶことは目から鱗の連続でした。図書館に行くと、サド・ジョーンズやクインシー・ジョーンズの手書きの譜面も見放題なんですよ。譜面オタクだった私には天国のようでしたね。
おおーきました御大!!こういう流れで名前が出てくるのがBlack Musicに限定されないクインシー・ジョーンズの凄さ。
例えばね、高倉健さんを崖の上に一人で立たせておいたら、風の音と波の音だけで10分は絵が持ちますよ。でも、アニメのキャラクターやCGでそれをやっても1分も持たないんです。そこは音楽で助けなくちゃいけない。私はその役目を果たしたいと思ってるんです。二次元はどこまで行ってもやはり二次元なんですよ。映像作品で、キャラクターの息遣いや感情、立ち居振る舞いの表現を成立させるためには、どうしても音楽が必要なんです。私は、そのための技術の積み重ねが、BGM音楽「劇伴」という領域の現在の姿だと思っています。
『高倉健なら10分もつけど、アニメやCGじゃもたない。だから音楽で助けなくちゃいけない』
この達観を知っておくことが、リスナーとしても音楽の世界を広げる土台になると思う。
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アレサの最高傑作はCall Meで、これは女性にとってloveにかなり近いと以前に書いた。やっと男性陣の曲を見つけた。そしたらonが入ってた。ここに言語のコアがある。なぜ性別が変わったらonがいるのか。
バックコーラスの重ね方がクリエイティブ過ぎて、途中のサックスがダンディーで、歴史を作れる曲なのに歴史に埋もれてる。
この違いってbelongに近いのかも。男性陣が歌うと切なくて、女性陣が歌うと吠える。callは男性陣が歌うと吠えて、女性陣は切ない。
男から呼びかけて、女性が応えて寄り添うからなのか、まだ分からない。けど、ここには何かがある。今生で探しているソウルのコアの1つがある。
流石Kotaリスト。CDジャケ見たときはこの右から2人目の人相の悪さに一歩引いたし、一番右の彼は顔の角度が上向き過ぎ。逆に左の二人は良いね。特に一番左の彼はTeddyに顔が似てると思うぞ。そもそもSmooth Approachというグループ名は、名前負けしなければ凄く良いし、この一曲で名前負けしてないと認める。それぐらいに良い。
Call on Meを1曲リピート中なので、、他の曲は今度で。50回ぐらい聴くと、この曲を聴くだけで影絵のようにcall meが浮かんでくる。この曲、Blackstreetの返歌のような気がする。1:30前後の歌詞とメロディーラインの一部を合わせてるような。
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ジャケを見ると右側の人は流石に太りすぎな気がする。この首の下のたるみは寿命が短くなるレベルで心配。けど、本作は良い。01:AyoからゴキゲンなUPで、ジャケの大人しい白いシャツから想像できないほど。02: take you homeも良い意味でハチャケたミドル。あれ?こんなテイストのグループだったけ?と思うほど。
03:Only Your Loveからスロウになって、いつもの雰囲気になる。声が太いのに透明感がある不思議な手触りにずっと魅かれてる。曲調とジャケの服装が似合ってる。鉄骨の色もジーンズの色とも合ってる。今回Largeを特に強調してるのは意味不明だが、文字が枠だけなのは良いかも。
きましたよ。このタイトルをこうやって歌ってくれると、それだけ泣ける。もしかして、Jaheimの同名曲よりも上かもしれない。続く曲群も赤を全部キープといいたいぐらい。
一番良いのは11:Yes I Doだと思う。不安感が上手く出てる。こういうタイプの曲は彼らにしかないから。12:Spaceも続く曲としてよい。13:My Homiesもシンプルな曲なんだけど、なんか良い。作品の発表ペースが体に合ってる感じ。14:Out of Town Loverは別れた後に街を去っていった恋人に対して歌っているように思える。有りそうでなかった曲。こういう情景を抱えている人はハマると思う。
全体的に捨て曲がなくて、2曲緑で残り全曲赤でもいいぐらいだと思ってる。自分たちの個性も、ファンの要望も、マンネリに陥らない変化も、色んなことが見えてきている安定感を感じる。以前に自問自答と書いたけど、その先にこういう穏やかな空間があるのだから、この先でこの方向性の良さも広まるのかもしれない。
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名前だけは昔から知っていた本グループ。デビュー作は昨年Kotaリストでやっと聴いたけど、先日にDJRさんからリクエスト
今回レビューしていただきたいアーティストは、II D EXTREMです。
まず話題になるのはJohnny Gillの兄Randy Gillです。ジャケを見ても正直3人のうち誰がRandyか分からないのですが、歌を聴けばすぐ分かってしまうどの声がRandyなのか分かってしまうお兄さんです。
それを抜きにしても素晴らしいグループで、メンバーが楽しそうにコーラスし、リードボーカルが入れ替わる感じは1stや2ndの頃のBOYZ II MENのようで、聴いてるこちらが楽しくなります。Randy以外の2人の声も力強くRandyだけのグループじゃないと感じさせてくれます。
「レーベル」「ハワード大学」とデビューまではShaiと共通点が多いところも感慨深いです。
え、Johnny Gillのお兄さんいたの?それは知らなかった。確かに構えて聴くとどの声か分かるね。1作目は良い意味でゴキゲンな感覚なんだけど、2013年に発売された2作目は存在自体が奇跡。
1作目が1993
2作目が2013
こういう軌跡のグループじゃないと生み出せない空間は確実に存在し、それは35歳以上の癒しになる。この2作目の1曲目のプレルードだけで分かる。タイトルが01:Just Understand (Prelude)だから。
Understand:「分かってるよ」という言葉で、女性が癒されるのが《大人の男》
大人の定義は色々とあるけど、この定義が1曲目を聴くだけで受かんでくるから。逆に最低の「分かってるよ」は離婚の原因になる。それぐらいに深い意味がでる単語だからこそ、大切にしなくちゃいけない。もっと掘り下げたら、もしかしたらこの言葉だけでセクシャリティーまで出てくるかもしれない。
だからこそ、聴くべきは2作目なんだけど、若い人が本作をいきなり聴くぐらいなら1作目かな。ほんとDJRさんが言う通り、Randyだけのグループじゃない。他の2名も同じぐらいに歌える。
04:If I Knew Then (What I Know Now)
この明るさの良さ。説教オヤジの正反対。この光をUnderstandという言葉で召喚できるか。それだけなんだと思うな。
それを抜きにしても素晴らしいグループで、メンバーが楽しそうにコーラスし、リードボーカルが入れ替わる感じは1stや2ndの頃のBOYZ II MENのようで、聴いてるこちらが楽しくなります。
仰ることはほんと分かる。普通なら20代の時しか持てない明るさを、この歳で出せる凄さ。ある意味、奇跡度合いではAfter7の復活作に近いけど、あれは15歳に戻ってるから。どうせなら20代の方が良くない? という気がする。
魅力的な大人の男に高い年収が必要だと思っていると精神的に貧しくなる
この作品の雰囲気だけがあればいい。After7の作品は突き詰めるほどに居場所がなくなる透明感があった。あちらは本気で聴くほどに人を選ぶ。ということはモテなくなる。だから、こっちの作品の方が良い。たまには一般的な基準に合わせないと。
女性陣が聴くと理想が爆上がりするから、絶対に聴かないでください。
こんなこと書くのもCalvin Richardsonのデビュー作以来かもね。
06:I Love You Too Much (To Let You Hurt)
普通はこの曲を推す。それは良く分かる。女性が一番癒されるのは1曲目と本曲だと思う。けど、男性が目標にすべきは4曲目だと思う。この理解こそがうちのサイトの補助線。
13:Become As Oneも分かりやすい。歌詞の中にUnderstandという単語が何度も出てくるから。けど、それ以上に価値が高いのが
14:Slowly, But Surely (I'm Falling In Love)だと思う。この地点まではBoyzIIMenは来てない。もちろんJodeciもK-ci&JoJoも。ショーンのソロ作は違う方向性として傑作だったけど、この世には成功の果実を食べた人には歌えない深さがある。言いたいことはそれだけです。
そうか、これがToo Lateと対になるんだ。まさか、あの透明な世界に色がつくとはね。
2曲並べて聴けば、色即是空、空即是色が体感できるのかも。このWith Youという部分の吠えっぷりが特に。
最後が15: Love You Completely (Postlude)なんだから、ほんと傑作。このLoveを人間相手だと思うと理解が浅くなる。そういう世界に彼らは生きてるし、僕らは遠くからその世界を眺めてる。傑作の最後がゴスペル調なのは珍しくないけど、本作は歌いあげる先に人間の残像が見え隠れして、それが興味深い。
おお、この後はIf I Know Thenのライブ盤だったり、Sexy Quiet Stormじゃん。良かった。
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今日、この記事で初めて「おぢさん」という言葉を知った。パパ活女子にカモにされる非モテ弱者男性のこと。ここまで書いてきた男性像の真逆。そうであっても、この作品を1000回聴けばおぢさんから脱出する道が見えると思う。
この飽食の時代の現代日本で非モテ弱者男性(おぢ)→ホスト狂いのパパ活女子→勝ち組ご指名ホスト→そういうクラブをグループで経営している面白反社会的勢力という食物連鎖が成立
この意見は本当に正しいと思うし、僕らが求めるのは運命の歯車としての食物連鎖を逆転させるぐらいの価値があるモノ。それをSoulというし、本作はSoul。
確かにこんなマニュアル作る相手はかなりやり手だと思う。
《パパ活女子のカリスマ逮捕》「おぢには“病み営業”」
こうやって自らのトライ&エラーで成功法則を導き出し、それを言語化して、ここまで図示化する才能には素直に感嘆する。とくにこのページのお金を引き出す部分のやり取り。彼女の半生、そして、この記事の最後のページが切ないね。本作はおぢさんへの指針になるけど、もちろんこの女性を救うことはできない。そういう作品もちゃんと紹介しなくちゃいけない。「好きで好きで仕方なかった」がプリクラになる時代なら、地雷系女子に光が届く曲を紹介してこそ、Black Musicの一番深いサイトだよね。その地点はまだまだです。
ほんと昨晩の夢はヘビーだった。「殺される夢」とかじゃないけど、深夜のトイレの後も、5時頃インコの鳴き声で起きた後も夢が継続してる。朝の7時に「あー、もうムカつくから今からもう一度寝て、違う夢をみてやる」と思っても夢は継続していた。さすがにここまでは初めて。。「人生で初めて」ってのはやっぱりずっしりくるモノがあるね。
そんな日でも、仕事を開始して30分もすれば仕事モードになって、気づいたら20時を過ぎる。仕事終わってゆっくりすると、また夢の内容を考え始める。BlogのTOPに書いてもダメで、本グループの前作を聴きながらBlog2に書く。それでも心が安定しないから探し始めて、mp3vaで本作を見つける。
「終わりよければ全てよし」ならば本作を見つけた時点で今日は良い日だ。このグループはそれぐらいの価値がある。野郎系+女子高生でも選ばない雪フリルみたいなジャケ・・・まるで日本に旅行に来て、プリクラの枠であそんでるノリ。普段ならパスなのに、前回の傑作度合いに惹かれてる。
01:Introは前作から雰囲気が継続している。ヘイヘイいってるだけなのに、これだけ魅かれるのは何故なんだろう。
吠えるSHAIなんだよね、それが全て。
02:For Ladies Onlyの良さ。昨晩の夢の中で曲は流れてないけど、こんな手触りの夢だった。一度、Black Musicを経由しないと正しい距離がとれない。だからこの曲があってよかった。
03:Ooh Ahh - Part 2は前作に比べてゴキゲンなミドル感になってて良い。続くアルバムタイトルの04:Your Body's Callin'はR. Kellyの返歌。曲の最初を聴けば誰だってわかる。カバーじゃなくて返歌にしている部分には好感を持てる。
今更、夢の世界でCallinすんな
と逆キレしたくなる気持ちも載るかもね。色つけないけど。05:Do U Wannaは不安感が上手くでている。曲の練度は前作よりも悪いかな。前作のアルバムタイトル曲なんて、聴き続けるほどに傑作だと感じる深さがあったから。
06:Monkey N' Da Middleはさすがにパス。07:Be With Me Tonightは前回には無いアゲアゲを感じる。奥底とかのやるせなさは無くなって、俺も人生これぐらいのノリで生きたいわ。最後の08:Wedding Dayは、、傑作曲じゃない。これならAhmirの方が上。けど良かった。今日の最後にこの曲が傑作だったら逆に引き返せない地点まで凹む。
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あまり褒めてない気もするし、アルバム全体の完成度は前作を越してないけど、今日本作を聴けて良かったです。僕はいつだってBlack Musicがないと回っていかないことを痛感できた。それぐらいにこの吠えっぷりは好き。
今日の一番言いたい単語は
ふ ざ け ん な
子供がいて、離婚してて、仲の良い女友達と2人で暮らしてる。学生時代の友達と東北の山に行ったら、たまたま現地で二人に会って、怪我を助けて連れて行ったまま、家に泊めてもらう。
そんなアホ丸出しの世界観全てに対して。伊豆沼に行ったあともまったく夢に見なかったから、もう出てこないと思ったのに。
ふ ざ け ん な
シャウトは突き詰めると己に対して吠える。ならばこのグループの声で吠えたい。それが全てです。
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と先日書いたけど、やっともうちょっと進んだ。
「ここまで馬鹿=Crazyになるのが本当の恋愛だよね」とも思う。音楽じゃないから泣けることは無いけど、何歳になっても「これぞCrazy」ともいうべき態度。このCrazyの先に幸せな結婚生活があることは、女性陣は絶対に理解できないだろうし、それを理解することが正しいのかも良く分からない。
と1年前に書いてる。右手と左手を合わせれば答えになったのに、それぞれ答えの片割れをもったことに今まで気づかなかった。今日、久々に残業が早く終わってサイトのメンテしてて気づいた。
Crazyとは「みっともない」をかなぐり捨てた態度だし、そんな態度は同性の男からみても呆れるレベルだし、それを見て関係を閉じる女性は間違っていない。けど、その前に女性から間合いを詰める事ができていなかった点は気づいても良いのかも。その時は分からなくても、この先の人生で引きずる代償としての長さがあると思う。
逆に女性から距離を詰めるタイプの人もいる。10%ぐらいだと思うけど、男から動くのを待つぐらいなら自分から動いた方が精神衛生上良いと思う。そんなタイプは逆に最後の最後で引かなくちゃいけない。
押すタイプの女性が最後に引くよりも、受け身タイプの女性が最後に押す方が難しいと思ってる。
ここで言う「最後」とは、あくまでお互いの体が触れ合わない時点。触れ合った後は根本からお互いのエンジンが変わる。変わらないなら体を使った単なるゲームと捉えていい。それぐらいに根源的な話をしているつもり。
何をもって相手の本気を信じるか。
それをあらかじめ決めておく。決めておかないと、際限のない確認作業の沼に落ちるから。そうであっても、出会う前から決めているのは珍しい。その最善の事例がシャーデーになるのだろう。
女子力のコアを突き詰めて、最後にシャーデーにたどり着く。この結論には、全ての黒人音楽ファンの合意を得れると思う。逆に前回の考察でシャーデーが浮かばなかったのが恥ずかしいぐらい。だからこそシャーデーに辿り着くまでのパスもそうなる希望がある。
そしたらいつか《入身》という言葉も世界に広まるかも。
そこまでいけば、僕は仙台時代に稽古してた柳生心眼流に恩返しできたことになる。「からだ」として入身を知ってること。そこに対する感謝。知らなければこの文章は生まれてない。参考までにうちの流派の入身3本を動画で見せたいぐらいだけどやっぱりここは女性が演舞しないと。そしたらあの先輩達じゃないと。毎週の稽古に参加するのは10名強の規模だったし、その中でずっと続けていたの女性は2名。男の自分でさえ変人扱いだったのに、女性で古武術を稽古しているなんて、輪をかけて変人扱いだったと思う。だからこそ、あの2名はその時点で女子力のコアに近接していたと、今になって気づいた。
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そういえば今年の新人で学生時代に華道や日本舞踊をやっていた女性がいた。一般的な女子力はこちらになると思う。ただ、周囲のあざけりを跳ね返す本気さがある分だけ、人はSoulに近づけると思ってます。改めてSadeのこのジャケを見る。日焼けを気にしない肌も、櫛を通してないような髪も素晴らしい。何よりもこの瞳。これが女子力の全てで、この瞳に近いレベルをあの先輩たちは持ってたから。
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ジェヴェッタ・スティールのことは、先日ブルースマンさんからのリクエストで初めて知りました。このジャケ自体がWhitney Houstonにそっくりだと思ったけど、作品全体の雰囲気も声も80年代のWhitney Houstonに似てる。01:All In Timeと02:Hold Meがこのジャケに見合った良曲。本作自体は93年の作品だけど、作品自体は80'Sの良さを体現してる。
映画「バグダッド・カフェ」で使われたWhere Do We Go From Hereのアップテンポの良さが80'Sの輝きだと思う。Love Is A Losing Gameも良い。このタイトルに見合った曲なのに明るいんだよね。これが80'Sの真の明るさ。03と06の二つがあれば、これを冒頭のコメントにしたい。サックスの使い方の良さも80'Sの方が90'Sよりも上なんじゃないかな、と本作を聴いて思った。07はパス。08:Baby Are YouがWhitney Houstonに一番近いタイプの曲な気がする。逆に80'S当時のWhitney Houstonには緑の曲を歌う深さが無いと思う。09:If You Want My Lovin'もWhitney HoustonのUPっぽい感じ。この二つは個人的にはそんなに合わないから色付けしないけどパスな曲ではない。
11:Open Bookはバックコーラスの女性との対比が良い。90'SからはRAPになるから。80'Sしかない構成なのかもね。そのレアさを感じる。最初の冒頭コメントは「映画から入った人も満足する傑作」と書いたけど、ホントにそんな感じ。全11曲だけどお得感まで感じるほど。逆に発売年の93年に聴くと、80'Sテイストが古さを感じてチャートアクションが悪くなるだろうね。。90年や91年ならまだ大丈夫でも93年だと、、、。けど、新しい音に合わせるよりも、本人のソロ作として出したいモノを全部素直に出した良さの方が歴史に残る。その中でも03と06を推します。それが本サイトの価値判断軸。こういう曲を聴き込む女性が爽やかなんだと思う。
え、なんでこれだけ良い作品を今日の今日まで知らなかったの?いくらインディーといっても2002年なんだから。
歌える。吠える。けど、奥に深さや泣きまで感じる。半端なく良い。これだけ良ければ本作だけで一ヶ月は聴き続けれる。 似てるのはAmythかな。アップの曲もスロウの曲も似てる。
Kotaさんのおかげて00'Sの傑作は全部取り上げたと思っていたのになぁ。まだこのレベルの作品が見つかるとはね。ほんとKotaさんは丁寧に集めてるね。
今はまだアルバム半分ぐらい聴いたところ。けど、この時点で分かる。こちらでも聴ける曲もあるので、ぜひ。
アップならば12:U 4 Meが特に良い。吠えてるのに切なさがあってfeatの女性の攻撃的な声も良い。こういう切ない疾走感のアップが本サイトの理想。フェードアウトの終わり方以外の全てが良い。そう、マーク・ネルソンのアップの曲だけが持つ疾走感がある。加えて太い声で吠える。マーク・ネルソンの声は太くないからなぁ。ってことは、アップの最高峰なんだね。
ミドルは08:Fa' Sheeezyの早口が切迫感まで呼び起こす。90年代から歌手も早口になっているけど、これはかなり早い。なのにサビはゆったりなんだよね。この緩急が心地よく。普通はこの年頃でここまで早口だと軽さが出るのに、まじか。この早口は40半ばでも浸れる深みがあって、学生時代から今までを俯瞰しながらウイスキーが飲みたくなる。こんなときほど宮城峡。発売当初に本作を知らなかったように、学生時代は宮城峡を知らなかった。けど、それを後悔するのはまだガキで、それもこれもあれもどれも思い浮かぶ全ての感情を飲みほす。このグループはそれぐらいの所作に見合う。
10:First Come First Serveはアルバムタイトルでオーソドックスなスロウ。一般的には「先着順」って意味だけど、それがこのトーンまで深くなるとはね。まるで聖書からの言葉のような深さ。この深さが全年代に響く。
本作が体現するのは、ど真ん中の男の理想像。
いくら清涼感のある情熱といっても、毎日がそんな日であるワケではない。もっとざらついた日もあって良い。ならば、そんな日はこのトーンになる。本作が男性のど真ん中。少なくともBlack Musicにおいては本作がど真ん中。足りないのはレーベルのPush。けど、今更そんなのはいらない。真の傑作はこうやって語り継がれる。
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もう手に入らない作品だし、各種サブスクでも見つからないけど、Youtubeには全曲置いてる人が多数いる。その気持ちは良く分かる。音楽が文化である限り、本作は聴き継がれるべきなのだ。20年経っても歴史に残ってるのだから、この先何十年と残るだろう。
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冷静にみればこのタイプをクドイと感じる男性や女性がいるのも分かる。一般的など真ん中ではないし、間違っても全米No1をとるような作品では無いことは分かる。けど、本作ならば全男性の30%に響く。清涼感のある情熱は10%もない。好きな歌手が80%に響くタイプで有りたかったが、それだと無理なんだよね。業がのらないから。。
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女性が思う女子力と、男性が思う女子力は違う。男性から見た女子力は家事力とほぼ重なってるかもね。そんなアホな理解の男性は蹴飛ばせばいいけど、女子力のコアがやっとちょっとだけ見えた。そもそもセクシーな女性と女子力は違う。女性力なら重なるかもしれないけど、女子だからね。
女性の魅力 − セクシャリティ = 女子力 (女性からセクシャリティーを引いた結果が女子力)
という基本式は全員に納得してもらえるのかな。ここで不満あったらブラウザ閉じるしかないのだけど。。だから女子力が高い男性がいても良いとは思う。清涼感のある情熱が男性限定でなくて女性でも良いのと同じ。けど、双方に難しいとは思う。
今までは リリーフランキーの「消しゴム貸して」 だけだった。
今回、小田嶋隆の唯一の小説で見つけた。遼太郎と美沙の物語における美沙の行動・発言は半端ない。
この女子力は消しゴムよりも深い。
深いとは「傷を抱える人に寄り添える」と同値。
「大丈夫だよ。猫ならあたしが殺したから」
「消しゴム貸して」も知らない人には意味不明だけど、このセリフはもっと意味不明、といよりも動物虐待に見えるかもね。
読めば分かる。もちろん殺してない。殺したのは相手の抱える《闇》。殺したというよりも、握り潰したという感覚。
まじか、ここまでダイレクトにしたのは生まれて初めて見た。そもそもこんなことがこの世に可能だと、1mmすら考えたことがない。
女子力に一番近かった90'S歌手は、アンジー、ジャネット、アリーヤだと思う。
MaryJもトニブラもマライアもホイットニーも女子力から遠いと思う。
けど、曲単体でみればSoftest place on earthかな。そういう意味では女子力=抱擁感に解釈してる面はある。00'SならLeelaだしね。20'SならSnohか。ここら辺が今までの本サイトの女子力の理解だったけど、この小説での美沙はもっと凄い。
ここを掘り下げて言語化するためにどんな曲を聴けば良いのか分からない。上記の曲は抱擁感が強すぎてミスリードする。2001年にWhyChristmasでも書いた。
けどね、逆にそおいう時ほどチャンスなんだと思う。相手が心の扉を閉じた時ほど。そこで心の奥に滑りこめれば、相手の核は必ず掴めます。もちろん難しいのは心を閉じた相手に滑りこむ事だけどね。だから精神的な体重は絶えず可変にしなくちゃ。
・ガンガンに削って滑りこむのが必要な時もあれば、
・ガンガンに膨らませて包み込むのが必要な時もある
実際、両方出来る人はあんまり見た事ないけど、鍛えれば両方出来ると信じてます。
包み込んで溶かす時と、滑りこんで砕く時がある。
それは分かるんだけど、どっちが必要なのかは人それぞれの、相手それぞれかもね。唯一確実なのは、こんな話は解答はないという事。過去の事では済まないけれど、過去の事だもん。けど人間は自力で過去に出来ない話もあるからなぁ、、、もし、相手のそこを過去にもっていけるのなら、かなり大きな魅力だと思う。
削り込んで、滑りこんで、相手の闇を砕く。
そんな世界があることは当時から想像できたけど、それをここまで完璧にやるのか。本人が過去にできない話を過去にする。といよりも、ホントに目の前で砕いてる。
「・・・・猫は?」
と、遼太郎は自分ながら奇妙な質問するものだと思いながら、ずっと気になっていた生き物の消息を訪ねた。
この返事だから。「奇妙な質問」「ずっと気になっていた」のリアリティー。もちろん僕の奥底にあるのは猫とリンクしてないけど、遼太郎の気持ちは分かる。だからこそ、美沙の凄さも分かる。
《心地良いひっかき回し感》なんだよね、美沙の行動で感じるのは。『ノルウェイの森』ならばミドリに近い。相手のネガティブに寄り添うよりも、「あんたってアホねー。そんなこと考えるよりも、私と一緒にいた方がずっと楽しいわよ」って言ってる感覚。通常ならば若い女性のパリピソングだけど、これは悩む男とは排反事象だから。
ほんとさ、うちのサイトを10年以上読んでる女性の方で、この小説も読んだうえで、おススメの曲を紹介してほしいぐらい。
ソウルの時代にボビー・ウーマックが体現していた熱さはカルビン・リチャードソンが受け継いだ。その熱さはロン・アンソニーに受け継がれる。
暑いですね。テレワークもあるので部屋の冷房を終日オンにしてる気がしてるこの頃。九州、山陰、北陸、東北と豪雨が酷かったけど、東京近辺は雨無し。そのうち首都圏は水不足になるかも。。
本当なら7月最初の初夏に書こうと思ってたのに、コロナでダウンしてた。雨特集の前に梅雨も終ってたし、このままなら本特集のタイミングも逃すかも、、と思って慌てて書いてます。
情熱を煮込んで、灰汁抜きのように欲望を取り除く。
この世界をいつ知ることができるか、それが真の男になるために必須だと勝手に思ってる。男とは清涼感のある情熱がコアであるべきで、それを達成するにはこの方法が王道。
けど、リチャードソンを受け継ぐ歌手はずっといなかった。やっと見つけたのがこのロン・アンソニーだから。最初の頃は気づかなかった。2か月ぐらいしてやっと見えてきた。だから、この2人を同列に並べることに違和感があるかもね。リチャードソンはジャケで一目瞭然のようにカントリー風味でカッコつけてるからなぁ。個人的にはネガティブないけど、このジャケに嫌悪感を思う人がいるのも分かる。逆にロン・アンソニーは素直すぎるジャケで、ちょっと勿体ない気もするけど、これが時代の差なのかもね。初見では似てない。けど聴き続ければ分かる。熱さには男に対してそれぐらいの伝搬力がある。
この3者を聴き込んで、それぞれに好きな曲を決めて、好きな順にならべて、マイベストをつくる。そこにじっくり時間をかける。なんなら一夏かけても良いと思う。
単にそれぞれの作品を聴き込むだけじゃ勿体なさすぎる。己の感性で似てると思う歌手を並べ、その違いを探す。その果てに自己の核も見つかるから。僕が若い頃は既にウーマックはレジェンドだったからなぁ。ウーマックのカバーは沢山の男性歌手がしていたけど、その曲とリチャードソンの曲の比較なんて簡単すぎて気づきはない。リチャードソンがウーマックのカバー集を発表してくれて、やっと両者の相似点と相違点が見えた。次のステップがリチャードソンとロン・アンソニーとの比較。できれば両者の曲を交互に並べる。それでこそ歌手の分解になるから。分解すればするほど真似できる部分が見える。
印象に残ってる夏といえば、1996年・病室にいたアトランタオリンピックと、2001年・リチャードソンを聴き込んでた夏。1997年はナッツ達高校時代の部活の友達と明治村の夏祭りで、浴衣きたなぁ。浴衣きた夏なんてあれぐらいのような。
本気で聴き込むと何年経っても忘れない夏になるぐらいに価値が出ると思ってます。とりあえず、スマホからの投稿はこれぐらいで。
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日本で一番のコラムニスト(コラムの書き手)は、女性ならナンシー関、男性なら小田嶋隆になるのだと、この数年思っていた。そう知ったときに既にナンシー関は他界していたから、本サイトで直接紹介したことはないけど、定期的にウオッチしてる女性コラムニストの仁科氏が尊敬していると言ってるから。会社でストレス少なく過ごすにも、音楽を深く聴き込むにも、ベースになるのは人間理解を深めることであり、それは先達に学ぶしかない。小田嶋氏はうちのサイトでもこちらとこちらで取り上げてる。
男女の同衾を表現するにあたって「お泊まり愛」という幼児語を持ってくる語法に、私は以前から、かなり強い違和感を覚えてい る。おそらく、出典は、「略奪愛」という一時期流行した言い方からの派生なのであろうが、略奪愛にしてもお泊まり愛にしても、あえて「愛」という言葉を 使っている点に、デスクの底意地の悪さが横溢している。
デスクは、愛の力を信じていない。信じていないからこそ、安易な接尾辞として愛を乱発している。打算愛、惰性愛、事故愛、拾得物横領愛、行きがけの駄賃 愛、憐憫愛、送り狼愛、焼けぼっくい愛、なりゆき愛、食い逃げ愛、割れ鍋に綴じ蓋愛……愛をめぐる言葉は、派生すればするだけ、本筋から外れて行く。とい うことはつまり、新しい愛の用語を発明しているつもりでいる記者諸君は、愛の濃度を薄めている張本人なのである。
この文章だけで、「一生ついてく」=これからも読み続けると決心したのがもう10年前か。
そんな小田嶋氏が他界し、想像以上にファンが多かったことを知った。こんな記事を読むと、「こちらも10年以上のファンだ」と言いたくなって?、コラム集を何冊か読んだ。ナンシー関のコラム集の何冊か読んだけど、コラムには同性の方が共感できる部分が多いと感じる。コラムでは芸能人のニュースを題材(今ならヒロスエとキャンドルジュンとか)にすることも多いし、そこで差が出る。やっぱり異性の視点のモテルと同性の視点のモテルは何かが違うね。
冒頭に貼った小田嶋氏の一番最初のコラム集は70年代の発売。つくば万博の開催と土浦という土地柄も取り上げてる。ある意味で新鮮。当時の新聞記事は当時の事実だけど、当時のコラムは当時の世相。もちろん客観性を求められる新聞記事と違い、コラムは本人の価値観がベースだから、合う合わないは絶対的に存在する。合うコラムニストなら過去のコラムもかなり楽しめるね。
美は細部に宿るとよく言うけど、文章も同じかも。
小説は村上春樹しかまともに読んでないけど、細部で見ると小田嶋隆と似てる。両者とも喩えが旨い。もちろん骨格部分においては、小説は感情、コラムは価値観。感情は独り言や会話で表現されるが、コラムには誰かとの会話調は滅多に出てこない。そうであっても、村上春樹の小説に出てくる主人公はちょっとデタッチメント(世の中から距離をとってる)で、ビールを飲んでは批評的な発言をすることが多いから(特に初期作)、比較しやすいのかも。
2年ほど前、私の友人が新宿駅の構内で自作の詩を売っている女の子に、詩集の購入を希望する旨を告げたところ、?彼女は「私の詩は売り物ではありません」ときっぱり拒絶したのだそうだ。なぜ売り物でないものをわざわざ売っているのか、不可解な話な話なのだが、?私の友人はそこに「詩人の純潔」を感じたともいう。これもまた不可解な話だ。
20世紀は?「核兵器を使わないために核兵器を作る」といったような理屈がまかり通っている時代だ。20世紀の詩人の考えてることなんて想像もつかない。?きっと売らないために詩集を売るという行為は彼女にとってはひとつの詩だったのだろう。(P.19% 下線と番号は引用者)
アマゾンの電子書籍なのでページ表記が%ですが。。色々と興味深い文章は多いけど、この文章を使いながら掘り下げてみたい。大きく4つのポイントがある。この4つを全て網羅できるのが、偉大なコラムニストと小説家だと思う。まず?だけなら単なる変な出来事。誰の人生でも数年に1度はあるかもね。その場では「おいおい、なんじゃそれ」と思って、誰かに言いたくなるような。?の反応が面白い。よっぽどそう思わせる雰囲気の女の子だったのだろうね。ここに?を重ねるのが視野の広さ。コラムニストには必須。そして、?こそがセンスだと思う。頭が回れば?まではできる。けど、?は違うと思うな。
ここまでならわざわざサイトには書かないが、今回の一番の気づきは小田嶋隆が唯一の小説を書いてること。これを読んでて何かが、分かった。それをブログに書きながら言語化したい。
《意志》はトイレコントロールで誰もが幼年時代に存在を知る。《運》も最初のじゃんけんで存在を知る。あまりに当然・幼すぎて、最初のじゃんけんの記憶なんてほとんどの人が持ってないと思う。意志や運については日常の学校、職場、家庭で普通に話題になる。けど、《縁》はそうじゃない。日常では滅多にこの単語は出てこない。年に一度ぐらい?
けど、人生は突き詰めると意志と運と縁からできてるから。今回の東北旅行は25年越しに縁を感じる機会だったので、現時点の理解を書いてみます。
縁は滅多に出てこないけど、礼儀や恩は出てくる。「人との縁を大事に」という言葉は、「人との礼儀や恩を大事に」という言葉でほぼ翻訳できる。90%は重なってるかもね。だから、普通はこれ以上突き詰めない。けど、僕は10%の差が気になる。奥に何かがある。それを突き詰めてソウルといえるか、分からないからこそ書いてる。明日になったら書く情熱も下がるから、今しかない。
「意志と運と縁」でAIに描いてもらった画像を置いておきます。起き上がりこぶし?が意志を意味し、くじ引き棒(穴はなぞ)が運を意味して、巻きすのようなものが縁を意味する、と言われるならば妙に納得するかも。
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去年の作品が良かったので本作も聴いたけど、こちらも良いね。内省的な面がグレン・ルイスに似てるが、あちらには行き場が無かった。本作には変化球を投げれる器用さを感じるし、そこに不快さが無いから。
根本的にはデュオだからこその窓口の広さなんだと思う。歌手2人でなく、歌手と制作担当の2人って珍しいね。この組み合わせじゃないと作れない世界観は、本作でこそじっくり味わえる。このタイトルにして、このジャケの凄さ。手前にモデルの女性を配置し、奥にデッサンしているメンバーを置く。描いている絵は見えなくて、イーゼルは裏側だけ見えるのもCool。これだけCoolなジャケは初めてでは? ジャケ特集をしたら必ず紹介すべきレベル。頭で計算づくすとイヤらしさも出るのにくなるのに、あくまで透明感をKeepしてる。作品自体もそんな手触り。トータルとして、昨年の作品よりも本作の方が上だと思うな。
01:No Goodが良い。02:Friends (Feat. Partynextdoor)で音が重くなるのが良い。苦悩さよりも素直さが増す声も良い。痛みを抱えてない人でも安心して聴けるラインをKeepしている。03:Still Pray For Youも好きです。このバックトラックの捻り方が2stepっぽいんだよね。Craig Davidを受け継ぐ感覚。なのに曲の途中でガラっと変える。この時点で真似のレベルじゃない。
04:Courtside (Feat. Jessie Reyez)も良い。Featの女性の声の使い方が良い。05:Miss Me?は個人的に苦手かな。06:No Cryin (Feat. Future)もパス。けど捨て曲では絶対にない。07:Dangerous City (Feat. Buju Banton)のような発狂ラインを攻める曲が好き。自己の売れない部分に向き合う態度。こんな部分が存在する男を99.99%の女性は嫌うけど、月に1度はこういう日があって良い。それが正しい20代。ほんとかよ、と言われそうだけど、ホントです。曲の途中のRAPがジャマイカ感があるところがこのデュオの凄さ。時代の進歩は内面表現の進歩までたどり着いているね。これこそが20'Sなのだ。
08:So What (Feat. Popcaan)の良さ。多分、07のレゲエ感の方が分かりやすいと思うけど、個人的には07の次に08を持ってくるセンスの方がビビる。もし自分が20代前半なら、他の全てを横において本作を指針にする。ギブオン?いや、いいよ、あれは。あの作品を聴き込んでも女の娘にはビタイチモンモテない。そういう人生だったけど、さすがにそれは誰にも勧めない。
若いんだから、楽しく生きよう
本サイトがそんなことを言うのも滅多にないけど、この二人組が作る世界感としての「楽しく生きよう」ならば120%同意します。それぐらに凄い。深くて窓口が広いなんて、当時はどこにもなかった。マクナイトの3作目?深いか。窓口は広い。もうはっきり言う。深くない。I belong以外は深くないし、あの曲は男性の0.001%しか惹かれない。R&B好きの中でも1%ぐらいなんだから。
10:Keep It Goingは出だしがパスなのに、ボーカルの手触りが内省的。バックトラックはチャラ男の2stepなのに、この歌い方の良さ。ありえん、これは世界が違う。めっちゃショック。このショックは「ナンパしようぜCharlie Wilson」のレベルまで来てる。この一言で、伝わる人には伝わる。
ほんと、いまの10代後半〜20代前半の内省的な男の子がうらやましい。この作品だけあれば良いよ。ほんとに。
11:'flawless' Do It Well Pt. 3 (Feat. Summer Walker)も良い。バックトラックが内省&チャラい。前回は音の消失点と書いたけど、この曲は二点透視図法のようなバックトラック。まじか。
才能って、一言で表現したら逃げだろ。ありえん。本作のショックはさっき書いたチャーリーとRon&バカラックの2作分ぐらいあるかもね
。逆に2面性がなくなる12:Greedyはイマイチ。グレン・ルイスの方が百倍良い。スノウを連れてきた13:Between Us (Feat. Snoh Aalegra)はこのサンプリング曲自体がスノウにマッチしてないのでは?? Usherの曲を参照するならSlow Jamでいかないと。まあそこまでの歌唱力も勇気もないのかもね。スノウを連れてくる時点で良いけど、本曲にスノウの良さは感じない。
本作のアルバムタイトル曲と言えるのが14:A Museだと思うし、ホント、歌手と制作担当の二人組だからこそ作れる世界観があるね。ちょっとバックトラックの音圧が強すぎる気がするから、11の方が感銘をうけるけど。15:For Usも二面性がなくなるから12と一緒で感動は弱い。16:... Again (Feat. Shantel May)もそういう意味では、同じかな。
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ギブオンの2作目は底で呼吸するため、本作は普段の毎日を明るく生きるため。
だから両方いる。
あとはなくてもなんとかなる。Lucky Dayeの作品もなくても、この2作だけあればなんとかなる。
それを、23年になって言う時点で遅いね。。。けど、発売から1年経過後にRated R&Bを見て聴き始める今の時間軸が一番良いと思ってます。
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PlayaのリードボーカルDigital Blackのソロ作。2005年の作品。これまで仕事Deepで一番の傑作はTommy Simsだと思っていたが、あの作品に並ぶ。この一言で、ずっとうちのサイトを読んでくれている人には全部伝わる。Tommy Simsに並ぶというのは、控えめに言って奇跡だから。
このジャケの良さ。Playaはデビュー作も2作目もイマイチだと個人的に思っているが、このジャケは良い。顔の輪郭がすっきりしたのも、このボケ具合のピントも、この表情も良い。Tommy Simsの作品はジャケも極限まで勝負をかけていたから、あのジャケに一歩しり込みする人も多いと思う。本作のジャケは誰でも傍に歩み寄るような手触りだから。
以前ならば手に入らない作品が、アマゾンの聴き放題で聴けるのだから、ほんと良い時代になったね。素晴らしい。
前回、Playa2作目の中でもDon't Be A Strangerを取り上げたけど、本作ではまさかの自己返歌。同じメロディーラインで、バックをシンプルにして、タイトルをhalfwayにする。この深さがTommy Simsの最深部に並ぶ。泣けるとかそういう世界すら超越している。これが人生の価値の全てだよ。
「生きている」ということは、halfway
Tommy Simsは"It Don't Matter To The Sun"や"Love's Patience"というタイトルの曲でコアを表現したけど、これらのタイトルとhalfwayは同じ状況を歌っている。光を当てる角度が違うだけ。それだけhalfという単語もwayという単語も重さがある。
Digital Blackはその気になればK-ciにかなり近い声を出せると思う。R. KellyとAvantが似ているぐらいには。多分、Methroneぐらいまで近い声が出せると思う。なのに成功には遠かった。そのすべての想いを一言で表現したらhalfwayになるんだと。この言葉の重さが生まれて初めて分かった。45歳にしてやっとわかった。本作が発売された2005年に聴けていたとしても、その時は分からなかったと思う。僕のレベルじゃ30代で聴いても本曲の深さは分からなかった。
Jodeciとして大ヒットし、K-ci&JoJoでも大ヒットしたK-ciであっても、halfwayだと思っているだろう。それはソロ作を聴けばわかる。jodeciにSoulといえる深さの曲は無い。BoyzIIMenであってもSoulと言えるのはクリスマスアルバムだけ。K-ci&JoJoにSoulはあるのかな。R&BやBlack Musicという文脈であればビタ一文の文句もないし、「聴いて救われた」と思う人が一人でもいればSoulで良い。だけど、ジャンルとしてのSoulに認定されるハードルは高い。このhalfwayはそこに該当する。Tommy Simsの作品と並べて聴けばわかる。捻っていたDon't Be A Strangerよりも純度が上がっている。この純度こそが必要。
どの曲がSoulと言えるのか、この場所で、この文章を読んでる皆さんと一緒に作り上げていく。
DJRさんに本作の存在を教えてもらって、本当によかった。All in Love is FairやAnna's Songを取り上げても、Tommy Simsに光を当てなければSoulのサイトとは言えないし、この作品も同じ。Sam Salterの未発売作品も取り上げたけど、純度が違う。
03:Playa Play On featuring Clientalはこのジャケのような手触りでホント名曲。もちろんPlayaの2枚目にも収録されていた02:Meet Me featuring Clientelも傑作。この曲ってバックトラックがTim&MissyよりはNEXTっぽいと思うなぁ。10:Wanna Go Backも本作じゃないと表現できない世界観が出てる。11:Messed Aroundもそう。この曲の歌い方が一番K-ciに似ているね。I must be a foolって歌詞だからかな。foolこそがK-ciのための単語だから。12:House is Not a HomeもPlayaの2枚目と同じ曲を収録。やっぱり名曲だね。16: Can't Turn Back Now Featuring Nativeもそこそこ良い。
判断に迷うのが07:Don't Think They Know Featuring Alliyah。なぜにAaliyahでなくAlliyahなのだろう。Playaの2作目は14:Don't Be A Strangerから15:Steady Ground (Feat. Aaliyah)という最高の連結だけど、本作の06-07はそこまでの深さは感じない。halfwayに続けてSteady Ground (Feat. Aaliyah)を並べた方が良いと思う。ここまで言うのには勇気がいるけれど。
ーーー
発売当初に聴き込んだTommy Simsの作品は、あの時にあの作品を聴けたからこそ今がある。もちろんSamのKeep On Movingには救われたけど、あの曲は社会人として一般企業で普通に働くためだから。これまでずっとDay26のPerfect Blaindだと思っていたけど、それは表のテーマソングでしかないね。奥の扉にはこの曲なんだ。じゃあまずはChatGPTに追いつかないと。先日はこの本読んでたけど、真逆の道を気にしすぎてもしょうがない。halfway聴きながら己の道を作っていかないと。9割ぐらいの地点に来たと思っていたのにChatGPTのせいでゴールが遠くなった。まあそれもしょうがないよね。みんな本気なんだから。