Eric Benet - "Lost In Time"

Sometimes I Cry の積み重ね


ファンだけでなく、今まで「Eric Benetとは合わない」と感じたリスナーも気に入る傑作なのは間違いない。処女作ではナイーブな歌手だったのに2作目で一気にSex中毒サイドに行ってしまった彼だけど、本作は曲だけでなく彼の心情が良い。純粋に浸れる。そこを一番表現しているのが1stシングルに選ばれたSometimes I Cryです。「たまにふっと想い出して、人知れず泣く」という形を芸術作品の最高級まで昇華してる。

個人的には後悔の渦にダイブするようなR KellyのWWFUの方が好きだし、「I Cryの瞬間を曲として表現してほしい」と思っているけど、マイナーな意見なのは分かってる(笑 一般的にはこの作品で表現された形の方が聴きやすいし親しみやすいんだろうね。本曲を聴くたびに「え、この表情になっちゃったの?」と感じた1999年の2作目を想い出す。あの表情の瞬間に全ての縁が絶たれたと思って10年以上経過した。逆さにしてもEric Benetのファンとは言えない身だけれど、だからこそ純粋にうれしいです。


1:Never Want To Love Without Youから傑作でしょう。曲としては淡々としているのだけど、声が違う。透明度がある。そんなの処女作だけかと思ってた。ジャケもいいんだよね。3作目は狙いすぎと感じていたので、こちらの方が良いと思う。ジャケが良いと思うのも処女作以来だ。基本的にEric Benetはイケメンなんだから、心情さえ良くなれば写りは文句なしになる。

2:Feel GoodはUP-Middleの曲だけど、このはしゃぎ度合いに親近感がある。エロエロな曲と違って教育上も非常に良いと思う。デュエットしてるFaith Evansもいい味だしてるしね。3:Sometimes I Cryは本当に傑作曲です。WWFUのダイブよりは一般的だから他の歌手も歌っていると思う。だから毎度のリストを作ったけど10曲か。12116曲中の10曲は0.01% 思った以上に少ない。sometimesがinsideよりも少ないなんてちょっとショック。リストを見ても他の曲で傑作は無いから、本曲がsometimesの最高傑作なのは間違いない。100回連続で聴ける。何よりサビではファルセットでシャウトする。本作では全体的に高い声が良いけど、このシャウトが最高です。Eric Benetを聴いて頭のてっぺんからじ〜んとくるとは・・・。この歌を聴いたらハル・ベリーも許せる気になるかもね。そう思ってしまうほどに傑作です。

4:Always A Resonの凄さ。Sometimes I Cryと同じレベルです。Reason好きのサイトとしてはタイトルにReasonという単語が含まれる曲は必ずチェックします。AlwaysなのにAがついている事。これこそが日本人が絶対に分からないと言われる冠詞の使い方。「は」と「が」の使い分けに近いとは言われるけど、どれだけ文法の本を勉強してもよく分からん。けど、この曲からは「いつも、その時々の理由があって」という感覚をうける。もっと分かりやすく言えば、「君を好きになったこと。君と付き合ったこと。浮気したこと。喧嘩したこと。別れたこと。そして今、僕が後悔していること。それらの全てにひとつずつ理由があった」という雰囲気だね、絶対に。歌詞を見るとfall in loveに焦点がある。けど、恋愛のいい面だけ歌っているならもっとはしゃいだ雰囲気がでるから。Sometimes I Cryの後にあるという事実は奥に痛みがあるということ。だから歌詞に出来ない想いのメインが上の言葉だと思います。この2曲だけ連続して100回聴けば見えてくると思うよ。ただ、本曲は全体的に短いと思う。一つ一つの情景を重ねているのは分かるけど、その奥に君の核があるよね?それは何?それが全ての深源じゃないの?とまで思う私は、だからこそダイブ派なんだけど。。

5:Paidの良さ。Eddie Levertを呼んできてここまでマッチするとは。この男臭くてファンキーな雰囲気が最高です。UPの傑作間違いない。30歳以上が車で流すには必須だね。6:Take Itは一緒に歌ってるChristte Micheleには悪いけど、ちょっとレベルダウンしていると個人的に思う。けど、これもAランクだね。個人的には前曲の野郎だけのUPの方が好きだけど、こちらを好きな人も多いかも。8:Summer Loveは確かにタイトルどおりの手触り。《寛ぐ明るさ》を感じる曲で、夏といっても暑さより涼風だね。夏の木陰のような清涼感にあふれてる。それにしてもfeatの India Benetって娘?知ってる方はぜひ教えてください。

9:Lost In Timeは子供っぽい素直さを感じる。このタイトルでこの雰囲気か。凄いと言っていいと思う。この曲が歌えるってことは、今は幸せなんだろうね。おめでとう。10:Good Lifeは久しぶりにLedisiの名前を見たけど、個人的にはちょっとパスで。11:Something's Wrongはこの場所にある意味が不明。Lost In Time→Good Lifeで閉めれば最高なのにね。このご時世にアルバムを買う人のために、曲順はもっとまじめに考えていいと思うのだが。曲のフェーズとしては恋愛のど真ん中周辺に置くべき曲だと思うので、アルバムを聴いてきてここまできた時の心情に合わないから、ちょっと混乱するなぁ。

ということで、ファンならALL10点の110点をつけるかもね。個人的にそこまでファンじゃなかったけど90点オーバーは確実でしょう。Eric Benetの最高傑作間違いない。なによりもSometimesの志向性を突き詰めた姿が素晴らしいから。文頭ではSEX中毒と書いたけど、さすがにこれは語弊が良くない。アルバムを聴き終わって感じるのは「ダークサイド」。

一時期、ダークサイドに落ちたこともあるけれど、今はこの場所にいるよ。
とまで言える男は根本的にイイ男だと思う。付き合っていた相手がヤク中、自殺未遂というレベルでいえばはっきりいってK-ciよりもEric Benetの方が現時点で断然良い場所に立っていると思う。男の真価はここで測るべきであって、それ以上でもそれ以下でもないと思うな。

今年の初めに「ハッキリ言えば、"R."が無くて、Chocolate Factoryと"Happy People"を発表したR Kellyを想像すると、今のEric Benetに感じる違和感を上手に説明できると思う」と書いたけど、R.を作るのがダイブ派であって、この作品を作るのがsometimes派なんだね。ダイブしか認めていなかった人生だったけど、ここまで傑作だとsometimes派も素直に賞賛できるようになった。そういう頑固さが一番駄目なんだけど、それはなかなか直らない。だから、この歳になってもまだ聴きこんでいるのだろう。あそこでは「だから今はEric Benetの3作目を聴き込んでます。このジャケのカッコウつけている写り方。これがそもそもジンマシンで、真面目に聴いてなかったからなぁ。。」とも書いたけど、結局、ダメでした。Eric Benetがダークサイドに落ちてた時の作品を聴きこめるリスナーの方は素直に尊敬してます。だから、最後に再掲。

----
[2005/04]
エリック・ベネイの新作が発売という事ですが、「ゴシップなんちゃら」と書いてあって気になった。ゴシップを追っかける気も無いが、裏側から人を見て分った気になるのは糞だと思うが、誰にも綺麗じゃない面はある。それを昇華できるのが偉大な人だと思うから、ある程度は取り上げる。臭いものに蓋はしない。

エリック・べネイの1stは結構気になってました。けど、買おうと思った時に2ndが発売されて、そのPVを見てなんか買う気になれなくなったんだよね。 1stの頃のさっぱりとした髪型じゃなくなったからだと思ってたけど。悪い噂をちらほら聞いた事もあったけど、ハル・ベリーの旦那で浮気中毒、乱交パーティ三昧のsex中毒とは知らなかった。ハル・ベリーの方もハルベリーは、男運がないのではなく、男を見る目がないのです。彼女の父親は暴力夫で、それを見てそだったのもひとつかもしれませんが、最初の夫か、ボーイフレンドだったか、(有名な俳優だったように思うのですが)、その人にもさんざん暴力を受け、耳が不自由になったはずです。(人種問題もあったかな。)上手く言えませんが、 自分も母親と同じ運命になりたくないのに、なっていってしまう、というか、 エリックべネイにも捨てられたくない一心だったような、、あれだけの女優だからこそ、もっと毅然と生きていって欲しいと思うのですが。
と教えていただいたので、これについて真正面から書きたいと思います。

まず真っ先に思ったのは、sex中毒ってありえるのかな?ってこと。
食欲、性欲、睡眠欲が動物ももつ3大欲望だが、これらは中毒にはならないハズなんだよね。食欲が抑えれずに太る人はいるけど、それは何かの補償行為であって食中毒って言葉はそういう意味では使わない。睡眠欲もそう。休日は昼過ぎまで寝てる人もいるけど、(自分も仕事が疲れたらそうだけどw)、24時間以上寝たら体のあちこちが痛いだけだしね。睡眠中毒なんて聞いたことないでしょ。sex中毒も一緒だとおもう。まあ、最中に麻薬でやってれば別かもしれないけど、それは麻薬中毒じゃん。バカが直る姿を見たがってる神様視点で考えれば、生きて子孫を残していくのが動物の基本であって、そこに中毒要素を入れたら、(数が増えすぎて)全生物がとっくの昔に絶滅するでしょう。

だからナンパ中毒の方がしっくりくる。人間は動物が持たない欲望を結構持ってる。メジャーなのは名声欲や金銭欲かな。動物の世界にアイドルはいない、神もいないってのは凄く納得するしね。一生で使い切れないほど金を持ってるのにまだ増やしたがるとか、それは人間特有の欲望なのだと。口説いた女性の数で自らの優位性を誇示したいってのは否定はしない。絶対に自分は違うと言える男の方が少ないと思うが、乱交やSMまで行くとどっかが壊れてるとは思う。適齢期の異性以外を対象とするのもそう。

けどねぇ、歴史を紐解くとそういう訳でもないしね。戦国時代とか同性愛が普通だったと聞くし、今の時代の枠組みだけで異常と正常を分けるのは本当は良くないのかもしれない。婚外婚前性交があり得ない時代から見れば、現在の殆どの人は異常かもしれないしね。相手も同意の基にやってるなら、他人に迷惑かけなきゃ、とやかくいう話でもないのかも知れない。とかいうと、以前の援交女子高生の言い分と一緒になるから困るんだけど。あの当時、河合隼雄が「魂を傷つける」と書いて、「それで通じるなら苦労しない」と誰かが反論してたが、その両方とも納得する。なんか真正面から書いた割には筆折れしてますが、、、ハル・ベリーは自殺未遂まで行ったとの事だから、エリックベネイは問題外なのも当然です。

人間は自分自身が無意味だと思うのに耐えれないから、何処かで意味に対して呼吸してる。それが何処かはちゃんと見極めた上で付き合った方がいいのは確かだが、それが難しい。なんかの本を読んでたら、「そこそこ稼いで、浮気しないで、優しい男性をさがしてる」みたいに書いてあって、「そんな奴いねーよ」と思ってしまった。「若くて、スタイルよくて、可愛くて、気立てがいい」なんて「そんな奴いねーよ」って思うでしょ。一番安全パイなのは、「若い頃に十分遊んだから」と言ってる男性になるのかな?うーん、、、、

問題はハル・ベリーの方。同じ運命になりたくないと思いつつ、そうなってしまう事について。
・そういう男性を改心させる事で、母親の態度、今までの自分の態度が間違ってなかった事を証明したい
そんな本人も認識できてない根源的な欲求があると思うんだよね。自分を振り返っても、何かが失敗した時に「あと1歩足らなかった」とやっぱり思いたいんだよ。全部間違ってたってのは、努力すればするほどなかなか認めれない。そいういう時ほど名曲による心の奥底からの救いとも言える根源的な解決が求められる訳だが、MaryJ.の4thでのアレサとのデュエットはそこまでの深さはなかったから、女性歌手には期待しにくいと思ってる。男性歌手じゃ始めっから絶対無理だと思うしね。

最近、ふっと思うのは、もしハル・ベリーがそれを達成できたとしたら、彼女はずっと幸せな生活を送れるのかな?ってこと。目標喪失の自己喪失じゃないけど、なんか逆にぽっかり心に穴が開くような喪失感に悩まされる気もする。結局は、母と自分自身が間違ってた事を受け入れられなかった事から始まった事に気づき、人知れず泣くと思う。そんな情景に寄り添える曲があるのなら、ぜひとも聴いてみたい。そもそもハルベリーがここまで幸せになれるかどうかも分らないのだが、自殺未遂をするぐらいの、エリックベネイの前妻との子供を育ててるっていう姿勢は凄い好きになるなぁ。幸せになって欲しいです。エリックベネイはジャケぐらいはチェックします。彼の1stでファンになって、彼の所作に心を痛めている人がガツンと書いてくれたら買います。

去年は9月の富士山&Javier処女作だったけど、今年は北岳登りながら本作を聴きこんでました。北岳から富士山が綺麗に見えました。遠くから眺める富士山もいいもんだね。やっぱり登山中にR&Bを聴くのは夜中に真っ暗の中、意識を集中させながら聴くのとは違った魅力がある。山登りのように長時間、体に負荷与えることで研ぎ澄まされていく感覚があるから、だからこそやめられないのだけど。その結論として本作に一番近いのがAfter 7 - "Reflections"だと分かった。この穏やかな内省感こそがSometimes派だね。この作品も昨年、改めて聴き直して痛感してたのに、まだ真の意味での理解が足らなかった。今回のEric Benetの作品とMIXして真のsometimes派のコレクト集を作って、もういちどゼロベースで聴きこまなくちゃ。

---
今度、マクナイトはUPします。Kelly Priceはパスです。Johnny Gillの新作はジャケが最高。これは絶対買わなければ。Syleena Johnsonの新作は迷ってるなぁ。Joeはタイトルが気になるから買いかな。





コメント
  • 通りすがり
  • 2011/09/18 2:41 PM

いつも色々と教えていただいてありがとうございますm(_ _)m
  • 若井寛
  • 2011/09/20 10:08 PM

この情報もしかして知ってましたか?
  • 通りすがり
  • 2011/09/20 11:15 PM

>この情報もしかして知ってましたか?
いえ、まったく知らなかったです。
苗字的に関係者かとは思いましたが。
  • 若井寛
  • 2011/09/23 4:52 AM

  • 通りすがり
  • 2011/09/23 8:24 PM

コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

All List

categories

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM