反省と内省

前回、反省と内省の違いとして
反省=行動を振り返る
内省=感情を振り返る

と定義したけど、その先に「抽象名詞」がくると分かったので、ここに書いておきます。 内容が音楽とズレているけど、Part1をここに書いてしまったので、そのままPar2もこちらに書きます。なんやかんやで内省的な歌手ほど評価が高いBlogだしね

個人的には抽象名詞を扱えることが人間が人間たる理由だと思ってる。単純な数なら他の動物でも扱えるし、豚でも自己意識を持っているらしいがそんな動物達も抽象名詞までは扱えないと思ってる。「歩く」という動作を「歩み」としてモノ化する。この視点こそが思考のレベルを一段上げるから。

A1:貴方が好きだ
A2:私の中に好きという気持ちがある

この二つの差こそが出発点。「好きだ」というのは形容詞+断定の助詞と分解してもいいし、形容動詞でもいいんだけど、「本人の気持ちを直接表現している」という点は同意できるでしょう。逆にA2は明らかに一歩引いた視点から眺めている。恋愛の初期を表現するならば両方可能だけど、一般的に歌詞ではA1を使う場合が多い。個人的にはA1とA2の比率は95:5ぐらいだと思ってます。A1だけで押すのも肉食過ぎるし、A2しか言わないのも草食系すぎる。こういう言葉のバランスを相手に合わせれること。一般的にはデートコース等での「気持ちを伝えるときのシュチュエーション」を重視する風潮が多いけど、個人的にはこちらの使い分けも気にしていいと思ってた。
逆に恋愛が終わった後は、

B1:貴方がいなくなって悲しい
B2:あの時の○○は間違ってた

反省とはB2の事だから、やっぱり反省する限り動詞由来の抽象名詞か「○○した事」と「事」をつけて名詞化するしかない。気持ちをストレートに表現すればB1になるけど、曲の中でB2の表現も多い。Sorryという単語は行動に対する評価だからこそ、「○○した事はごめんなさい」になるからね。個人的にはB1:B2=70:30ぐらいだと思ってます。その上で内省なんだけど、これはやっぱり

C1:私の中に悲しいという気持ちがある
C2:私の中の悲しさは○○
C3:私の中の悲しさの奥に○○

C1とB1は眺める視点の違いだと思うけど、異質なのがC2。そしてC2まで出ている曲は非常に少ないと思ってる。個人的にはここら辺の世界に入るのに一番オススメなのがMaryJ.の7 Daysだと思ってる。恋愛の中での自分自身の気持ちの流れを一日の中の光と影の移り変わりで表現してるから。VCコーナーでも取り上げたくらいに傑作だと思ってます。そしてこのC2こそが内省なんだよね。C1は単純に感情の存在の有無を述べているけど、C2は感情自体を俎上にあげてある種の評価/結論を出そうとしているから。そしてC3になるとその気持ちと他の事象を因果関係等で連結しようとしてる。そういう意味で

動作系の抽象名詞が反省で、感情系の抽象名詞が内省

これがpart2の結論です。そんな意味では動作由来の単語を並べれば、「デート」「告白」「○○」「浮気」「喧嘩」「別れ」・・・で反省に一歩近づくし、感情由来の単語を並べれば、「切なさ」「楽しさ」「苦しさ」「怒り」・・・で内省に近くなる。もちろん動詞なのか感情なのか曖昧な単語も多いから(怒りとか)、厳密な議論でなくて、あくまでも大きな枠組みの話をしたいのだけど。無理に内省的に考える必要はまったく無いけど、BとCの間には大きな壁があって、C1とC2の間にも大きな壁がある。内省系の曲ではこの世のMAXだろうStevie WonderのAFLALFについて、C2からAFLALFという言葉までの全てのステップを書き出せるかどうか?それこそがあの曲を本当に聴きこんだ証になるのだと。

「目が見えない僕は恋愛においてもスタート地点が普通よりも低い場所だと思ってずっと生きてきた」「だからこそ僕は君のことをこれだけ好きになったんだ」「君と付き合えたことでやっと僕は自分の人生が人並み(Fair)と思えるようになった」「そんな気持ちで君と出会うまで生きてきたからこそ、こういうクリティカルな場面で愚かな部分が出る」・・・途中まで書き出せばこんな感じかな。別れがきた事をFairという視線は、付き合えた事をFairという感情の100倍価値がある。一部の境遇の人間にとっては「聴き込む事で救われる」ぐらいのレベルに行っていると思う。



----
■relfection
内省を英語で言えばreflectionになるのは当然だけど、reflectionというのは重い単語です。私のもってるBlack Musicの中でこの単語を使っているのは
[Album in 890]
After 7 - Reflections
Jason Champion - Reflections
Leorard Julien III - Reflections of Soul

[Song in 12116]
Jason Champion:Reflections:Jason Champion -07- Reflections
Rachelle Ferrell:Individuality (Can I Be Me):Rachelle Ferrell -09- Reflections Of My Heart

少ないねぇ。After7とLeorard Julien IIIはアルバムとしてはreflectionなのに、曲名としては無いですね。逆に曲名としてreflectionがあるのは2曲のみ。12116曲の中の2曲しかないのはちょとびっくりだけど、insideよりも珍しい単語だと思うので、insideが10数曲だったから妥当というべきか。ちなみにアルバムのリンクが張っている2作は非常にお勧めです。


■内省とナイーブの違い
結構、似たイメージの単語だし、歌手分類としてもほとんど同じになると思う。けど、ナイーブはウブだし、内省はコムヅカシイだから、やっぱりよくよく見ると違う。もちろん先天的な部分は同じだと思っているので、その先の成長過程で、普通になる人と内省的になる人に分かれるのだろう。ずっとウブというのはありえないので(30過ぎてもウブって魔法使い?)、ある程度、歳をとればどちらかはっきりすると思っている。いまMarvin Gayeの伝記を読んでいるけど、彼はモータウンに来た時もずっと周囲にナイーブと思われていたんだね。けど、Marvin Gayeは内省的か?と言われると個人的には違うと思う。内省とはinnervisionsのStevie Wonderrこそが相応しい。Marvin Gayeで一番ぶっとんでるのはAnnna's Songだけどこれは突き詰めれば甘えであって内省ではないから。

内容が偏っているのでUPするのを躊躇ってたし(だからeid=76)、たまに見ては書き直してたけど、これ以上は上手く書けない所まで来たのでUPすることにしました(笑 あんまりここら辺に興味持つ人も少ないと思うけど、ここら辺を考えちゃうのが昔からの癖なので(汗

---
[11/8]
もうちょっと追加します。

D1:別れて凄く悲しい
D2:私の中の悲しさが心を全て占めるぐらいに大きい
D3:私の中の悲しさが大きくなった後に段々と小さくなって、けど○○が生じるとまたMAXのサイズまで戻って・・・

D1が普通の反応だけど、内省的な人はD2の視点で眺めてる。そして、もう一歩視点が上がるとD3のような視点で見ることもある。すると悲しさよりもその変遷を生むモノに焦点が移るんだよね。ここからがリアルな内省の世界。この世界が出ている曲は少ない。そしてももっと掘り下げていくと、最終的に「なぜこの世に悲しさがあるのか」まで行って、感情の存在理由まで考えるようになるから。そのくせにたまにI Miss Youと叫んでしまう。こんな姿が個人的な理想像だから、ヘンなサイトになっているのだけど。。



コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

All List

categories

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM