Peabo Bryson - "Missing You"

キャリア後期の傑作


70年代後期から80年代の間に一時代を築いたPeabo Bryson。
ライオネル・リッチーの一時代前にいた歌手であり、何よりもダニー・ハザウェイ亡き後に、ロバータ・フラックがデュエット相手に選んだことでも有名。90年代前半には「美女と野獣」をセリーヌ・ディオンと歌ったり「アラジンの主題歌」をレジーナ・ベルと歌っていたから、僕らの年代にも馴染みがある。

今まで中古屋で見つけては買っていたので、The Peabo Bryson CollectionThrough The Fireを聴いていたけど、個人的にはちょっと微妙な位置づけだった。
歌が上手いのはわかる。だけど、Donny Hathawayと比べると、どうしてもSoulが足らないと思ってた。なぜロバータ・フラックがDonny Hathawayの次にPeabo Brysonを選んだのか、その一番の理由が分からなかった。もちろん非常に曲はいいよ。歌手としての能力も高いしね。でもライオネル・リッチーほど一般に有名じゃないし、Luther Vandrossほどファンがついているワケじゃない。そんな立ち位置。

このアルバム:Missing Youは純粋にジャケで選んだ。良い表情してるから。
アルバムの中身が想像以上に良い。大御所の最新作って一歩間違えたら若作りな音がイタイ作品になるのに、本作はめちゃくちゃ良い。08:10,000 Resonsの良さ。リズムが効いたトラックなのに本人の良さが出てる。06:To Love Aboutもそう。Peaboがファンキーに歌うなんて初めて聴いた。新しい魅力と言っていいんじゃないかな。

若い音に見合った大御所の作品は、それだけで聴きこむ価値がある
もちろん他の曲も凄くいいです。01:Heavenlyから良い曲。02:Count on Meも良いんだよね。03:Waiting For Tomorrowも良い。最初に聴いた時、ここら辺で「オイオイ今回の作品はすげーじゃん」とつぶやいてしまった。04:I Promise I DoはPOPS寄りの曲なんだけど、歌の上手さと重ねてきた年齢が渋い味を出している。このレベルはまだJaheimであっても出せないね。やっぱり年齢が醸し出す魅力ってあるし、それはこういうPOPS寄りの曲ほど明確になると思ってます。Peaboのベストでは感じなかった部分。だからこれもAランクで。

逆に05:Missing Youはピアノ一本で歌い上げているのが良い。ピアノをもうちょっとJazzタッチにしてほしいけど、良い曲です。ファンキーな06:To Love Aboutの時点でここにUPするのを決心しました。流れてきた時に、ついつい手が止まって全身が固まってしまった。もちろん若い人の「ファンキーといいつつ追っかけると乱暴が見える曲」のような押し気は無い。あくまでもエレガント。けど、やっぱりこれはファンキーです。Peaboの若い時にバリシャウトの曲があるならぜひ聴いてみたいのだけど。

07:Don't Make Me Cryこそが80年代の歌手って雰囲気の曲。これこそが正統なバラディアーだ。Reason好きな本サイトとしては外せないのが08:10,000 Reasonsです。曲に込めた感情が難しいと感じるので上手くいえないですが、このタイトルとこのレベルなら緑ランクです。9:Don't Give You Heartが一番ディズニーの曲に近いかな。一歩間違ったら大味なバラードになるのに、年の功とでもいうべきか。9:I TryはちょっとJazzっぽいね。こういう曲が良いから、捨て曲の無い作品になってる。11:My Last Goodbyeは声に一番色気がある。こちらも良い曲です。全部で11曲だけど、ほんとパーフェクト。彼のBestより断然良い。Best聴くなんて横着やめて、こういう作品を聴く方が間違いなく伸びるから。本作を聴いて一番思ったのが、

あぁ、やっと大御所の真価が分かった
この感覚、IsleryのEternalを初めて聴いた時と同じです。表面だけなぞって聴いたフリするのは良くないしね。心のから好きと思えなければ、やっぱりコメントはできないし、だからこそ今までPeboの作品をUPできなかった。けど、本作のおかげで、僕はPeabo Brysonを本気で好きと言える。それくらいの傑作。もちろん曲のレベルでEternalを越すのは無理なんだけど、非常に近いレベルになってます。ということで結論。


R&Bを全く知らない女の子へのプレゼントとしては本作が一番
一緒にYouTubeでアラジンと美女と野獣を見た後で、「はい、これが彼の最近の作品の中で一番傑作だから」とCDを貸せばいいと思います。POPS以外は体質的にダメな人でも聴ける。聴き続ける毎に味がでる。そして少しずつSoulが分かってくると思うから。あ、アラジンの主題歌と美女と野獣が収められた92年の"Through The Fire"もお勧めなので2枚一緒に渡すのが良いと思います。こちらの作品は後日UPします。あら今、Amazonみたら1円になってるじゃないですか。ならプレゼント買いしておくべきかも。ちなみにこの作品にPeabo BrysonのMy Bestがあるので個人的な位置づけはすごく高い。この曲、Bestには収録されないんだよなぁ、全く。




コメント
初めまして、ネットで色々検索していたらたまたま若井さんのHPにたどり着いて、衝撃を受けたものです。こんなにも事細かく、しかも面白く書いていらっしゃって、内容も共感できるものが多いで思わず興奮してコメントさせていただきました。
すごい量なのでぱーと拝見させていただいたのですが、とくにサマリーに心奪われました笑
本当にユニークに、かつ的を得ていてうまくまとめてあるな〜と一人でにやけながら見ていました^^
そこで一つ質問なのですが、もし若井さんが良ければ、こんな素敵なブログやHPを私のブログでちょこっと紹介させていただくことは可能でしょうか?私のブログは大したことなく、ある意味自己満のブログですが、こんな面白いHPを少しでも皆さんに楽しんでいただけたらと思い筆をとらせていただきました。
もしだめだったら全然構いませんのでお時間のある時にでもお返事いただけたら幸いです^^突然失礼しました!

初めまして、若井です。
リンクはご自由にお張りください。特定のページに直接張っていただいても構いませんし、(引用先と引用範囲が分かる形なら)記事の一部分をコピペしていただいても構いません。

読めば読むほど変人さがバレてしまうBlogなので(汗、直接Linkを張るよりご自身が気に入った部分だけ引用していただいた方が、良いかと思います。

お名前的にtamiaが好きだと思いますが、tamiaのBetween Friendsは紹介遅れててすみません。
  • 若井寛
  • 2011/08/21 4:37 PM

お返事、そしてお心遣い本当にありがとうございます。
私のブログを読んでくださっている方でこういう系の音楽を知ってる方もきっと若井さんの変人さを超越した内容に感動を覚えると思います^^v
tamiaは今年中か、来年には新しいアルバムが出るみたいですね☆between friendsのときより少しだけ声は変わった感じがしましたが、それでもあの突き抜ける感じは今も健在のようです。
また時々お邪魔させていただきます。
本当にありがとうございました!
  • tamia好き
  • 2011/09/06 5:34 AM

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