Charlie Wilson - "Just Charlie"
「大人の男」のための、聴いてて寛ぐミドルソング集
この歌世界に合わない人が聴いたら全部同じ曲に聴こえると思う。それぐらいにMiddle-Slowテンポの曲の固め撃ち。けど曲の質がどれも高いし、なによりもミドルなのに寛げるんだよね。それが一番素晴らしい。
同じテンポ・曲調だから合う/合わないが明確に分かれる点ではMario Winansの1stに近いかも。けど、本作の方が色気があって、幅広いリスナーに届くと思う。30歳以上の男性がハマるミドル集としてはLSG2もお勧めだが、本作の方がストレートさがあって確実に上です。それだけでなく、彼の以前の作品:Charlie,last name WilsonやUncle Charlieよりも曲の粒が揃ってる。
二十歳以下の男性ならもうちょっと破壊願望を感じる曲の方がガツンとハマると思うけど、こういう完成された大人の男を聴きこむってのもいいもんよ。1953年生まれだから作成時は57歳か。それで《男》をKeepしてるのが素晴らしい。LSG2は浮気OKな雰囲気があったけど、本作はそこまでガツついてない。そこら辺が聴いてて寛ぎも感じさせる点だよね。逆に浮気で寛ぐ人は人生終わってるでしょう。いい年齢の重ね方をしてるんだね。全部で10曲だけど捨て曲が無い。80点といわず90点は確実に行く。ALL10点の100点をつけるにはガツンと深さが欲しい所だけど、そういうのを必要以上に求める所は本サイトの悪い点なので。
ここまでが基本ラインとして、ここからが本気の勝負。
同じテンポ&表情の曲を固め撃ちしてきたアルバムほど、本当の聴き込み能力が試される
のはR&Bリスナーの常識でしょう。アルバム全部を流して「あ〜満足」ってな聴き方も幸せな時間の過ごし方だと思うけど、その先に踏み込もうと思ったら、ここから掘り下げていく必要がある。その点で、Mario WinansはUPするまでに2年かかって、全部を掴むのに+4年必要だった。けど、あそこまでやりこんだからこそ、本当にやるべきラインが体得できたのも事実。
その上で、この本作は、、、ぶっちゃけまだ分かってません(笑 それが全部見えるまでUPしないつもりだったけど、当分、分からなさそうだったから諦めてUPすることにした。基本的に恋愛の終わりを得意としている(厳密に言えば終わった後を得意としている?←書いててアホさを痛感する言葉だが)サイトなので、Mario Winansの1stの方がまだ掴みやすかったなぁ。これだけ同じテンポで同じ表情だとホント区別するのが難しい。
アルバムについてるおまけシールでは2:You Areと4:Never Good Enoughと3:I Wanna Be Your ManをPushしているけど、どうだろうね。この3曲が飛びぬけて良いわけでもないし、他の曲も同じ位に良いから。ただ、4:Never Good Enoughが一番はしゃいでいる雰囲気がある。5:Once And ForeverはSlowに近くなっているから、4と5の間にひとつの区切りがあるね。この5曲目がもうちょっと悲哀感が強いとウチもいけるんだが、いい意味で明るいんだよねぇ。この曲を聴いていると、「まっ、今が良ければそれでいいじゃん」っていう気分になってくる。自分は基本的にその正反対のタイプなのに、この曲の説得力はなんでだろ?ここら辺が謎です。ガツンとはまったThru IT Allに連なるのは、もしかしてこの曲なのかも。この二曲だけ抜き出して聴きこんでみようかな。そしたら何かが見えそうな予感。
確かに6:Life Of THe Partyで上がるから、やっぱり5曲目が本作の中で一番深いんだね。といっても谷じゃなくてあくまで丘と丘の間ぐらいなんだけど。そんな意味では再び高みを目指したのが8:Crying For Youじゃないかな。このタイトルの曲をこれだけのレベルで歌うのが凄い。強がってもいないし、ウジウジもしてないし、これがリアルな男の魅力だと思うな。
うーん、がんばって今はこんなもんです。
これじゃあまだ70%にも行ってない気がするや。このアルバムこそがCharlie Wilsonが体現している男の魅力を掴むのに一番良い作品なのは事実だと思う。
3回聴いてパスしてたUncle Charlieから聴き直しですね。これが素直な結論。
- 2011.08.10 Wednesday
- 2010
- 22:30
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Johnny Gillのコンサートに行った時も、せっかくのThere You Goを知ってる人がわずかだったしなぁ(観客のノリを見れば知ってるかどうかは分かるでしょう)。
個人的にはライブはあんまり期待してないですが。