Chante Moore - "Love the Woman"


結婚の偉大さ part2


Chante MooreとKenny Lattimoreのアルバムは結婚後1作目が最高で二作目がレベルダウン。Kenny Lattimore自身の結婚後のソロ作品はカバー集であまりピンとこなかった。Chante Mooreの結婚後のソロ初作品となる本作は、このジャケから以前と同じトーンだと思って全く期待してなかった。

ところがその予想を見事に裏切ってくれる傑作です。アルバムの最初は以前と同じ方向だけど、後半になるに従ってどんどん良くなる。Kenny Lattimoreのような内省的なボーカルが彼女得意の高音と共に溢れ出してくる。この手触りこそが今までの彼女に無かったものであり、Kenny Lattimoreからいい影響を受けているんだなぁ、、、としみじみ感じる。個人的には「夫の偉大さ」と言いたい所だが(笑、伸びたのはもちろんChante Mooreだから。ということで、結婚1作目の続きでこの一言コメントにしました。彼らの結婚後に聴くべき作品はこれら2作で間違いないです。そうそうEn-Wikiが更新されていて彼女の誕生日が載ってました。Kenny Lattimoreと同い年なんですね。

3:Specialの凄さ。このボーカルワークは初めてKenny Lattimoreを聴いた時のような静寂と温かみを感じる。さすがサディークのプロデュースだね。最近はサディークの作品は追っかけてないけど、相変わらずレベルが高い曲を作る。昼に似合う爽やかさに加えて深みのある曲になってる。
1stシングルの4:It Ain't Supposed To Be This Wayも彼女の成長が見える。ムーディーな曲なのにミニマムまで削り込んだ色気が逆に男の気持ちを引っ張り出す。これまでのChante Mooreは色気が過剰気味だったからなぁ。それをサービス精神と受け取るか、う〜ん、、と受け取るかで男性陣は二分されていたが、この曲が全ての男性を捕まえれるラインです。「《過剰な色気》と《つれない態度》が私の勝ちパターン」と思っている女性(ここまではいないと思うけど・笑)は聴きこむと別の世界が開けると思うよ。

5:My Eyesも抑え気味に軽く歌う姿がいい。全体的にタッチが爽やかなんだよね。そんなアルバムの性格が一目で伝わるような、水彩画の絵をバックにしたジャケにすべき。この服のセンスも?だし、ジャケ担当者は失格でしょう。6:Give Me Timeはミニー・リパートンのカバーだそうです。確かにChante Mooreは高音が良く出るからいいカバーになってると思う。ちなみにこの渋い音ってホントにハーモニカなの?

良い曲が多いから悩むけど、7:Do For Youを個人的には一番としたい。タイトルから一目瞭然なKenny Lattimoreへ捧げた曲なのだけど、追っかけるとChante Mooreの強い意志が見える。「私達は一緒にいるべきだ」という意志こそが結婚生活を続けるものであり、愛じゃないと思うな。結婚生活って恋愛の延長線だけじゃ3年持たないと思うのだけど。幸せいっぱいという雰囲気じゃないから、結婚式というよりも結婚記念日に流すのをお勧めします。そうそう自分の結婚式ではChante Mooreの1stのListen to My Songを流したから、そういう意味でもChante Mooreのことは好きだよ。プロデューサのAntonio Dixon-Eric Dawkinsは今後注目せねば。

通に有名なジェイミー・ジャズとシャンテの共同プロデュースが8:Love The Womanです。個人的にはГ筬の方が好きだが、この曲も良い曲です。同じく二人が作った9:Love Actionの方がシャンテの高音が映えるマイナー調のミドルなので、個人的にはこちらの方が好きです。10:First Kissは本作の中で一番明るい曲だと思う。もちろん他の曲が暗いんじゃなくて、深いだけなんだけどね。11:Guess Who I Say TodayはJazzボーカリストのカバーらしいけど、確かにJazzっぽい曲ですね。ジョージ・デュークのプロデュースというのも納得。

12:Love Fell On MeはDo For Youよりも愛の感情があって(タイトルの単語で一目瞭然だが)、こちらは結婚式でも流せる曲だね。歌巧いなぁホント。Chante Mooreってここまで歌が巧かったのか、、とびっくりするぐらいのボーカルパフォーマンス。それを引っ張り出した製作陣もすばらしい。

ということで緑も赤も沢山ですが、個人的にはChante Mooreの最高傑作だと思います。

彼女の作品は全作持っているけど、ちゃんとした紹介は遅れているので、取り急ぎここに追加していきます。



92年発売の1stのPreciousは若い頃の色気があって、本作でファンになった人は多いと思う。個人的には同時代で聴けず、社会人になってから中古で買ったけど、非常に良いアルバムです。持ってない人は今すぐにでも買う価値がるぐらい良い曲が揃ってる。

90'S前半にデビューした女性のソロ歌手で高音が綺麗な歌手って? うーん確かにChante Mooreが一番だね。だからこそこれだけ長く続いているのだろう。この1stの中で一番の曲はKeith Washingtonとデュエットした07:Candlelight and You。R&Bのコンセンサスだと思う。それ以外では、04:Finding My Wayかな。若さのいい面が出てる。寛ぎを感じさせる部分もいい。

03:It's Alrightは凄く90’S前半を感じるなぁ。ちょっと声が幼いのがポイント。アルバムタイトルの02:Preciousは個人的にはうーーん。05:Listen to My Songは落ち着いた曲でメロディーも声もサックスも良いから。

06:As If We Neverもかなり好きです。歌手の幅を感じるな。Youtubeでの歌いっぷりを見てもっと好きになった。よくよく見たらジョージ・デュークのプロデュースか。どうりでサックスが出てくるワケだ。この曲の存在がJazz畑の人たちへの最初のアピールになるのかな。08:Who Do I Turn ToはUPで今から聴くと流石に時代を感じる。09:I Wanna LoveはMiddle-UPでかなり良い。10:Sexy Thangもかなりお勧め。

11:Because You're Mine BeBeのプロデュースとは珍しい。このバックの声はBeBeなの?切迫感が全面に来ている本曲は、離れていく相手へ繋ぎ止める想いに満ち溢れている。
喩えていえば以下のようなシチュエーションじゃないかな。
お互い怒鳴りあって電話を切って3時間後。
このまま何もしないで3日経ったら完全に戻れない地点に行くことは気づき始めた。
相手への不満を並べて嫌がってたけど、やっと意を決して走り出す。
なのに駅についても電車はぜんぜん来ない。
そしたら余計に頭のどこかで「急げ急げ急げ急げ」と声が聞こえてくる。
その声を曲まで昇華した。

マクナイトの傑作1stもそうだけど、YoursやMineと言う時点で恋愛は終わりの方向に歯車が完全に噛み合っているんだよね。あとはその歯車の数と回転速度の違いでしかない。ぎざぎざの数が違うと、自分が一回転してる間に相手は二回転している。そういう違いも冷静にならないと見えてこないのだけど・・・一番救いが無いのは"You're Mine, I'm Yours"でバランスが取れていると思う男。こういうアホは死んでも治らない業があるから、生きてる間に泣きながらSoulを聴くしかないです(厳密に言えば、Soulだから泣いた?泣いたからSoul?どっちもありかな)

この曲はBecauseまでついているから、かなりヤバイ状態だね。もっとはっきり言えば、You're Mineと思うからこそ恋愛は終わるのだけど、それは10代や20代前半では分からないのかもね。けど、いいじゃん、Mine,Yoursの世界で。下手に踏み込む勇気が無いよりは100倍マシだよ。もしかしたら、その先に道があるかもしれない。

けど、ぶっちゃけ、この曲の先には答えは無い。この曲には問題意識しかない。けど問題意識が最初の一歩で、それが無い人は何処にも行かないから。だから、この曲を聴きこむ人は問題点を薄々感じ始めている。それはひとつの希望だよ。この先の真の答えはあの曲が表現しているけど、それは流石に言いません。すぐに聞いたらアホ男は直らないからねぇ。このBlogを全部読めば見つかると思うので頑張ってください(笑

ということで、同時代的に聴けなかったのでHP時代でも取り上げいませんでしたが、このアルバムは80点、いや11曲目を考えると90点オーバーでもいいのかもね。





Chante Mooreの2作目:A Love Supremeですが、今までも聴いてたつもりだったけど、表面をなぞってただけって事にやっと気づいてます。Chante Mooreに対する哲章さんの評価が高いのが謎だったけど、この2作をちゃんと聴きこんだら確かにこの結論になるね。高音部分はTerry Ellisを感じさせるし、低音部分はSadeを感じさせる。両者ともタイプは違うけど、それぞれ同性も惚れるR&B-Soulの女性の理想像なのは間違いない。そんな彼女らを足して2で割った地点があるの自体がびっくりだけど、これが素直な結論。

同 時代に聴いたのが3rd:The Moment is Mineで、01:If I Gave Loveのダークチャイルドの曲が印象的だったけど、本作はガツンと惚れるレベルでは無い。4th:Exposedでは01:Straight UPがデュプリのしゃばり曲でパスしてたからなぁ。真の彼女のレベルを知らないで、5th:Love the Womanの紹介をしてたと痛感してます。今まで男に媚を売ってる面がパスだったけど、それはChante Mooreの真の姿ではなくて、単なる3rd,4thのプロデュースの間違った方向性ということね。。ごめんなさい。これは「結婚の偉大さ」というよりも「よみがえった魅力」というべき世界。

3rd4thはそれぞれ哲章さんのレビューに全面同意なので、今はパスしておきます。

2作目:A Love Supremeの中では、5:I'm What You Need、6:Your Love's Supreme、7:Old School Lovin'を推します。それぞれタイプは違うけど、間違いなく名曲。それにしてもこの7のVCはジャネットのイケメンVCと同じやん(笑 Chante Mooreもそういう年頃だったのね。8:Free/Sail Onが一番Terry Ellisに近いかな。この曲もお勧め。同じ曲名の13:Slow DanceはTerry Ellisの方が断然名曲だが。重さと深さを感じる14:Am I Losing Youもなかなか。15:Thou Shalt Notはう〜ん。

「通りすがり」さんに教えてもらったChante Mooreの離婚もびっくりだったが、それもふまえてKenny Lattimoreには傑作を期待してます。






コメント
  • 通りすがり
  • 2011/08/04 1:44 AM

あらら。。
う〜んこれでマクナイトもKenny Lattimoreも離婚か。Calvin Richardsonまで続いたら立ち直れないかも。まあKenny Lattimoreの次回作でそこら辺は意識したいけど、彼は次回作を作れる立場なのだろうか?
  • 若井寛
  • 2011/08/04 9:43 PM

マクナイトさんは幸せそうですね。
http://www.youtube.com/watch?v=1mSmUAk9qeM&feature=related
  • 通りすがり
  • 2011/08/05 12:28 AM

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