黒人を救うハズだった太平洋戦争

『黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人』


そうした流れの中で一九三〇年代、日本人の中根中が登場する。中根は人種差別に苦しむ黒人たちを、こんな言葉で魅了した。 「やがて日本とアメリカの間で戦争が起きることになる。日本人が同じ有色人種の黒人を解放するために、この国に乗り込んでくるからだ。そして日本が戦争に勝てば、黒人は自由になれる。そのときのため、日本はハワイに土地まで用意している。もちろん、日本に住んでくれてもいい。だからこそ、日本と一緒に白人を倒すために戦うのだ」
本当に中根中(なかね なか)が日本政府から支援〜指示を受けていたのか、その証拠は探しても出てこなかったらしい。けど日露戦争において明石元二郎がロシア帝国の共産主義者に援助していたことを考えると、十分にありえることだと感じる。近代戦争に勝つには戦場の勝敗だけでなく相手国自体を弱体化する必要があるし、相手国で虐げられている人達こそ一番のターゲット。日本の明治維新でも関が原の戦いで大損した毛利と島津にターゲットを定めて英国は支援したから。

ずっと日系人の強制収容は酷いと思ってたが、こういう活動もあったなら文句言えないかもね。太平洋戦争で仮に日本が勝ってたら完全な黒人解放・差別撤廃だけでなくアメリカの一部を黒人国家にしていたとは思いたい。けど、朝鮮半島を植民地にして満州を傀儡国家にした日本。ロシアの植民地になる前に朝鮮半島を保護国〜同盟国にすることと、満州を漢民族でなく女真族の国家にするのは当時の状況ではそこまで間違っていなかったと思うけど、創始改名とかやりすぎ。こういう日本が勝ってたらSF小説でも黒人国家が出てこないのは寂しいね。

この本はアメリカの黒人理解として必須の本だと分かったので、まずは紹介までで。内容等はまた今度。

一番興味深いのは大分県の杵築。そこで生まれた主人公。大分自体がキリシタン戦国大名:大友宗麟の領国であり、古くから海外への親和性があったのだろう。育った土地がもつ伝統って本当にあるね。昨年12月の大分出張時に土日使って九州の百名山2つに登ってきたけど、大分空港から別府にいく途中に小高い丘があって杵築城が見える。この作品を読んだ後だったら観光してきたのになぁ、、と思うほど。杵築紅茶はかなり旨いが大分空港にしかなくてふるさと納税でも買えないのがちょっと残念。ほんとこの紅茶はディルマの次に旨いです。
 
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そもそも国力的に戦うこと自体が間違ってた太平洋戦争だけど、さすが長沼さん。この作戦なら勝てたというか良い状態で講話にもちこめたのは完全同意。パラオもグアムも日本の委任統治のままってちょっと胸アツ?。そろそろ中学の授業で、真の民族解放とそれに反対する帝国主義国家に勝つには、何をしてはいけなくて、何をすべきだったのか考えさせた方が良い。こういう議論をへっぴり腰なのは日本だけでは? そしたらこの明治維新前からの分析は全て必須。

そもそも戦艦大和も世界最大サイズの大砲って、単にパナマ運河通行のためにアメリカ戦艦のサイズが決まってただけじゃん。こんな大事なことは中学時代に教えてよ、まじで。本当の世界初と、相手と勝負してない中での初は価値が全く違うだろうに。

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