Bj The Chicago Kid - "1123"

Vibe:バイブの本質とは


テンポ → ビート → リズム → メロディ
という階層性があると思っているけど、バイブがどこにくるのか分からない。ビートとリズムの間だと思うけど自信はまったく無い。初めて音楽分野でVibeという単語を見たのは1999かな。それまでMTVジャパンだった番組名がVibeに変わった。あのときも?だったけど、結局それから20年たってもバイブという意味はちゃんと分かってない。BJのVibeは今まで無い手触りがあって、なんとなく分かった気になっていた頭を粉砕する。

これが日本・米国の差なのか、中年・若手の差なのかそんなことも分からない。もしかしたら今の若い人はこの言葉を多用しているのかも、、本作の1曲目Feel The VibeはDeep感零で百聴繰返できる。聴き続けるとVibeの本質が見えてくる。そもそもVibeという単語を含んだタイトルってありそうでなかなかない。

Adriana Evans / Kismet -09- Check the vibe
Blu / Out Of The Blu  -13- Can We Vibe
Calvin Richardson / Country Boy  -04- Vibe
R. Kelly / Born Into The 90's  -02- She's Got That Vibe
Zhane / Pronounced Jah-Nay  -03- Vibe

私のもってる16723曲の中でこれだけ。有名な曲も多いけど気にならなかったのは、これまではBeatとVibeの差をあまり感じなかったから。

テンポ:心臓の鼓動

ビート:血流

メロディ:心の動き・揺れ
今までこうやって対比させていたけど、この本で違う事を知った。メロディは髄であり、心の動き・揺れ=ボーカルの声なのだ。「気分とは体液」と『心の起源』に書いててあった。最近、腸活って言葉がある。プリミティブな感情ほど体が生む。感情は出来事とセットでエピソード記憶になり、出来事と結びつかない感情が気分になるという説は納得している。感情の物質基盤はドーパミンなどの神経伝達物質だが、体液ってどれぐらい濁ったりするんだろうね。そもそも体液が血液かリンパ液のどちらを指しているのかも良く分からん。気分はリンパ液な気がするけど、マッサージ以外でリンパについて言及している分野を見たことが無い。ダイエットだって血糖値計りながらやればうまく行く。この記事とかこちらとか最近は見える化が進んでる。だからいつか気持ちも物質部分は計測できる時代がくるのだろう。

 

一番大切なのは、音楽を聴く耳。耳は進化的に平衡感覚のほうが先。平衡感覚はダンスとも近い。生物の系統進化を追いかけながら、tempoとbeatとrhythmとVibeを理解すること。そのきっかけになる作品。

02:ChampagneはシャンパンというタイトルだけあってUPテンポのナイスな曲。03:Get Away(Feat. J.I.D, Buddy Kent Jamz)もラップとバックコーラスの対比が面白い。04:Time Todayが不思議。うまく理解できないけど深さを感じる。悲哀感はないけどドキドキ感もない。そもそも歌手の名前からなぞ。Kidという部分とジャケの服装は連動していると思うけど、Theっているのか? この曲には確かにある種のKid感がある。06:Back It Up (Feat. Eric Bellinger)も不思議かな。
08: Playa's Ball (Feat. Rick Ross)はシンプルに良い曲。11:Rather Be With Youも緑つけたいぐらいの出来。
アルバム全体的に良曲が多い。
Vibeの理解に時間がかかっているので、他の曲はちゃんと聴きこめたら追加しますね。


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「百回繰り返して聴ける」を今後は百聴繰返に略そうと思い始めた。そしたらいつの日か《哲》学みたいに中国語になるかも。これだけ経済が発達した中国はいつになったら本気の意味でBlack Musicを聴き始めるのだろう。日本の前にUKがいた。いまだに日本はUKを抜いてない。そのうちに中国にまで抜かれたらかなりショック。アジアの歌手の全米No1は「上を向いて歩こう」の次は韓国の曲だった。。経済での負けはいい。しょせん人口できまる。けど、Black Musicに対する理解度はSoulの深さできまる。どれだけ中華文明といっても、文化的成熟度で中国に負けるわけにはいかない。いつか台湾に使われた禅:Zenも取り戻さないと。密教も禅も日本が終着点で、そこで深化した。この伝統はジャンルが変わっても守りたい。そのためには家で独り座禅しながら聴く若い子がどれだけ増えるか。いまはちょうどそれに適した時期だよ。

 

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    コメント
    私もこのシリーズは聴いてなくて、Vibeとポップでハートフルはちょっと違和感が感じます

    心の反応と感応はそうかなって感じます
    • Hide
    • 2020/06/12 8:39 PM

    おお、フリーソウルのシリーズにそんなのがあるんですね。このシリーズはマルが好きで薦められて何枚か買いました。Amazonのレビューを楽しんで読んでました。「本当にポップでハートフルな楽曲が多い」といわれるとちょっと個人的には手が伸びないが、「コードネーム」さんの意見は面白い。窓口を広げた価値をどこまで認めるかか。。

    • 若井寛
    • 2020/06/12 7:44 PM

    ミュージックマン・タイって、プロデューサーがSoul Vibeって、言葉使ってた記事を思い出しました

    フリーソウルコンピレーションシリーズにVibesもあって、心の反応、感応って意味合いがあるようです

    Bj The Chicago Kidはソウル系シンガーで紹介されることもありますね
    • Hide
    • 2020/06/10 9:56 PM

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