イマドキの若者の距離
《状況の近さ》は魔法の鍵になるか
会社の後輩が4年付き合った彼女と別れた。その直前の職場の飲み会の時点で「うちらヤバイんです」とは言っていたけど。流石に別れた次の日は会社を休んでいいと思う。4年ってそれぐらいの重さだよ。学生時代から付き合っていて、社会人になっても1年間以上続いたのだから、それなりに結婚も視野に入ったこともあっただろう。会社内ではHideさんとコンサートに行く話題以外、うちのサイトの存在すら言ってないけど、そこまでの状況があるならば、一気にBlack Musicの核心部を体験させようと、先輩的に思った。
同性歌手か異性歌手で一瞬迷ったけど、同性歌手。
そしたらSisqoの「男のSink」や、TERELLのHard For Meとかマクナイトの1stとか、一切の手加減無し。
なのに、数日後、「全く良さが分かりませんでした」と言われたぞ。
って、よくよく聞いたら、
そもそも音楽をイヤフォン以外で聞く環境もない。それが彼にとっての普通
「え、それってマジ!? じゃあ昔からスマフォで聞いてたんだ。そりゃ、全く知らないジャンルをいきなりイヤフォンで聴くのはハードル高いよ」とは答えておいたけど、よくよく考えると、確かにそれが普通なんだろうね。中学生ぐらいになって、自分自身で好きな音楽を選ぶタイミングの時にもうスマフォがあった。そしたら、スマフォで聴くのが普通になるのか。。僕らが中学生の頃って、CDラジカセからスタートだったけど。それもAIWA製。今の若者はアイワなんてメーカー、知らないだろうなぁ。
イヤフォンで聴くのでなく、スピーカーで部屋で流す。そちらの方が音楽に対する窓口が広がる。なぜか、まだ上手く言語化できないけど・・・。
2日後、さすがにこのままじゃプライド?が許さないのでPeabo Brysonに全てを賭けることにした。ディズニーの曲もあるし、WhyとFireの連環もある。これでもダメなら「縁が無かった」でいいです。僕は玉砕です。
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うちの将来の夢のひとつが女性雑誌orラジオ番組に恋愛相談コーナーをもつこと。
そこで、視聴者からの問い合わせにコメント&オススメの曲の紹介する。
本サイトはもともとBlack Musicにある線以上の親和性を持っている人向けだけど、まったくそういタイプじゃない人にいつか何かしたいんだよね。その時の鍵が「状況の近さ」だとずっと思っていたけど、その手前に音楽再生環境があるとはね。。
こうやって自分の中の当たり前すぎる常識が壊れることは、ある意味、いい経験なのかも。
「玄関チャイム恐怖症」を知ったときはそれなりにびっくりしたし、「ピンポンダッシュという言葉はどこへ??」とある種の感慨があったけど、今回の方が僕にとっては強烈だったです。
- 2018.09.26 Wednesday
- その他
- 19:10
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私のラジカセもアイワでした。
Black Musicはメインストリームのアーティストしか、残念ながら、なかなか受け入れられないですね