反語が生み出すアンビバレンス:祈りと呪いのSo Blessed

Mariah Careyの最高傑作:Emotions



今まで感覚でしか分かっていなかった。なぜ本作がMariah Careyの最高傑作なのか、そしてThe Windが彼女の全曲の中で一番深くて次がSo Blessedになる理由を全く説明できなかった。1:Emotionsと04:Make It Happenが彼女のミドル最高傑作であることを否定する人はいないだろう。問題はSlowの曲。マライアぐらい有名になるファンも多いだろうし、アルバムも沢山発表されているから、意見は山ほどある。その中でタイプが違う人を振り向かせれるだけのものが出せなかった。

今回、改めて聴いてやっと分かった。blessという単語が内包している反語こそがこの歌の深みをもたらしている。言語学的にも一番価値が高い単語ほど反語をもちやすい。その理由は、そこまでの単語を使わないと表現できないような事象は発生確率が稀だから。最高の単語は常に意味がオーバーする可能性があり、そのオーバーこそが皮肉に、そして年数が経つにつれ反語に近くなっていく。今回のblessは「神聖にする・清める・聖別する、神の加護を祈る」るだけど、それが反語として「呪い」になる。分かりやすい変遷。けど、この曲にアンビバレンス:両義性があるとは、当時、まったく気づかなかった

こちらでも書いているのにね。
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな 右近

この「誓い」は相手が破ったことにより、そのまま呪いとして本人にブーメラン。このblessも同じ地平線。マライアから発せられたのか、以前の彼氏なのか、そこまでは不明だけど、blessはそれだけ重い単語。07:You're So Coldに続いて08:So Blessedだから呪いから始まっているように思える。ところが曲の最後の方では光が見えるんだよね。去っていった相手の幸せを祈るレベルまで後一歩のような感覚。そこら辺の割合は聴く人の気持ち・状況で変わるのかもね。

そして最後の10:The Wind

これは風化していく想い出を描いているのだと、今日、やっと気づいた
Windに何を込めたのかずっと分からなかったから、当時アルバムコーナーに書いただけにした。ちゃんと底まで降りて摑まえたらSpecialコーナーにする。マライアはそれだけの歌手だから。
改めてジャケをみる。南国の海岸のようだけどセピア色。これはやっぱり想い出の表現なのかもね。

 




コメント
91年リリース。27年経ちますね。懐かしい。また、聴いてみたくなりました。今年の新入社員は、マライア知ってるだろうか。一番、知名度あるのは誰ですかね。アリアナ・グランデか、テイラーかな。
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  • 2018/04/09 10:54 PM

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