新しいヒットの方程式

タイトルは「ヒットの崩壊」だけど、もっと前向き。

90年代の黄金時代を逆に異常値と呼び、現在を正常と見なす視点。帯にある「新しいヒットの方程式とは?」の方が読後感に近い。小室哲也といきものがかり・水野良樹、TV曲の歌番組担当ディレクターなどへのインタビューを踏まえた考察だから、中身が濃い。音楽業界全体を知りたいと思ったらマストな本なのは間違いない。

 

オリコンの創業者の話は面白かった。オリコンのランキングは曲でなく歌手のランキングと見なされやすく、本のランキングよりも何故か音楽の方が人に焦点があたりやすい。AKBはCD券でCD売上枚数を無意味にしただけでなく、選抜総選挙で人のランキングの話題ももぎとったという指摘は面白い。服部良一がキーマンなこと。彼が1947年に作った笠置シヅ子「東京ブキブキ」が日本のヒット曲の原点なこと。「風街ろまん」が日本のロックの起点になったこと。過圧縮ポップという言葉で、BABYMETALやマキシマムザホルモンなどの音楽を形容していること。色々と読んでいて楽しかったです。東京ブキブキは時代を感じるけど、風街ろまんはすげーな。これが僕が生まれる前の1971年か。90年代の作品といわれても信じてしまうぞ。。

 

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音楽を好きな人、嫌いな人で二分割するれば、間違いなく好きの側になるけど、好きな人が皆、ヒット曲を求めるワケなない。この態度がマイナーなのは分かっているけど、根本的にはもうちょっとこちらのスタンスをマスに対してアピールしていかないとね。

 

流せる歌が全く無いような状況を、零にしたい

これだけなんだよね。どんな人でも、常に歌が寄り添ってくれるワケじゃない。通常の歌じゃ救えない状況ってあるから。水野良樹のヒットの定義は彼の実感に基づいていて凄く良く分かるけどね。

 

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物語はストーリーだけど、楽曲にはそこまで複雑はストーリーは組み込めない。その分だけ楽曲のランキングが歌手のランキングになるのかな。。




コメント
日本の音楽業界の本も読まれんですね。
Suchmos、I don't like Mondaysなど、Black Musicに影響を受けたバンドが、最近、日本で人気です。私の一番のお薦めはNao Yoshiokaさんです。知名度はなくても素晴らしいアーティストが日本にたくさんいます。SPREAD REAL MUSICの精神で、いい音楽を日本に広めたいですね。
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  • 2018/03/27 10:49 AM

この本読みました。90年代と比べ、今の音楽業界はだいぶ変わりましたね。家ではブラックミュージックしか、ほとんど聴きませんが、この先、J-POPで実力と人気を兼ね備えた、どんなスターが現れるのか、楽しみです。
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  • 2018/05/05 11:52 PM

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