Calvin Richardson - "All Or Nothing"

透徹な世界に色づけ口づけを



Calvin Richardsonのデビュー作は「情熱から欲望を抜いた」点が絶句。オンリー1にしてナンバー1。Rhythm Nationを見て初めて買った作品だし、22の頃に聴けたことは本気で感謝している。あまりに完成度が高すぎて一作退場の可能性も大きかったのに、こうやってコンスタントに新作を発表できる歌手となって本当に嬉しい。従兄弟のK-ci&JoJoよりも今は息が長い歌手となっているから。

2作目以降は「熱さを」ベースにした一般的な作品を発表してたけど、今回はちょっと違う。この作品からCalvin Richardsonのファンになる人はいないと思うけど、デビュー作をいきなり聴いて気に入る人も僅かだとは思う。入口としては今も昔も3作目 そもそも僕がBlogで再開したのもあの作品をどうしても紹介したかったから。だからeidが2だしね。けど、本作は新しい道が見え隠れする。
その何かが、先日、垣間見えた。
 


[12.08]
やっと見えてきた。

通勤中、リチャードソンの最新作聴きながら、苫米地による空海の解説本読んでたら、両者がリンクして霧が晴れてきた。そこまでの作品じゃないと感じてた自分が間違ってた。

と、おもったら列車が動かない。ある意味、良い機会。
朝の通勤列車が信号トラブルで全車両止まってるなか、スマホから書いてます。

今になっても、もうすぐ20年でもリチャードソンの最高傑作はデビュー作だと思ってる。情熱から欲望を抜くこと。琥珀色の蒸留酒のような輝き。そこから随分と時が流れたけど、空海の到達点は曼荼羅や教典で理解することよりも、リチャードソンから理解した方が具体的に体感できる。密教が空に対して行った色づけは、リチャードソンの情熱感に近いのだ。こういう気づきこそが真の幸せ。

カルマと歌う黒人歌手がいるように、キリスト教とか仏教とかの区別なく、ある種の帰着点に向かって大きな流れが出来ている。われわれはどこからきて、なにをもとめ、どこにいくのか。その答え。歌を聴くことで、歌詞から気づきを得て、メロディーから癒やしを得る。今後の世界は、音楽のジャンルをその思想性で区別すべきだと思い始めた。

今日は早退して寝て深夜3時に起きて運転。6時過ぎから開始。冬期登山も一歩ずつ経験を重ねてきたけど、標高2000のマイナス20℃のテント泊は初体験。流石に緊張する。ここ二年ぐらいは山を重ねる登山が多くて出発前の緊張から無縁だった。

やっとここまできた。理想とする歌世界の理解のためにも色々削らなかん。その最短は削る場所に行くこと。情熱と欲望から照射するのはデビュー作から変わってない。今回は何かがここに加わってる。それを見つけるために。

なぜアメリカ旅行を重ねるのでなく、登山になったのか分からない。道は一つじゃない。薦める気もない。ただ僕がやってる全ては重なってきてる。やっと動きだした列車が向かう先以外は。

問題は、そこだな。こういう幸せとも思える気づきをあと何回重ねれば独立できるのか。そこが見えてないのが致命的。雪山を歩きながら考えるべきことは多い。


 

雪山から帰ってきた。
冬季に一泊二日で行ける最高峰の甲斐駒だけど、黒戸尾根の登山道は信仰の道だけあって途中に行場が多い。駒ヶ岳と名がつく山は各地にあるけど、最高峰だから統括しているのだろう。他の霊山と比べても剣が刺さった場所が多い。「突き抜ける青い空と雪の頂に刺さる剣」の光景が不思議とCalvin Richardsonの情熱に似合う。奥の富士山がワンポイント。何よりもこのざわついたような太陽。カメラの結露だと思うけど、太陽以外はちゃんと写ってる。こういう瞬間なんだよね。正しい道を歩いていると思えるのは。

22のとき、デビュー作を聴きながらこの風景を見ていれば、手の隙間からこぼれていったものをすくうことができたのに。。同じ高校から同じ大学に行った同級生は学生時代に既に雪山に登ってた。。大学時代は学年が違ってたから全く連絡とってなく、35の時の同窓会で知った。それも自分を雪山に駆り立ていた理由の一つなのだろう。

Calvin Richardsonのデビュー作はまさしくこの風景の世界。
これまでずっと「琥珀色の蒸留酒のような輝き」と表現してたけど、違うね。こちらの風景の方が彼の奥底の心象風景に近い。この本作で一番近いのは、タイトル的には01:All Or Nothing。こういう対比こそがデビュー作でHalf the Timeを歌った彼らしい。けど、07:Make Me Say Nah Nah Nahの方がこのざわついた太陽に近い。これこそが欲を抜いた情熱。

この風景を見ながら、昼でも氷点下の空気を吸う。どれだけ高い場所にあるスキー場もここよりは低い。レジャーはもういい。この場所は覚悟しないとこれない。ぎりぎり30代。ドアが閉まる前に駆け込んだ感覚。そしてやっと、もう一歩掘り下げるようになった。


基礎的な情報として大事なのは、「効果が高い痩せ薬ほど自殺を誘発する」 基本的な欲望は単純に無くせばいいというモノじゃない。だからこそ、「釈迦は悟った後に何故死ななかった」という設問に価値がある。この設問を建てた時点で魚川祐司は30年に一人のレベルになった。最近はGoogleの影響かマインドフルネスが流行っているけど、講師で呼ぶなら彼を連れてこないと。本当の一番を味わう事。全く興味のかけらも無い人を振り向かすにはそれしかない。

本作は、この風景がメインじゃない。他の作品のような熱さメインでもない。多分、新しい方向性は10:Make Up Loveなんだと思う。普通に聴くと変哲も無い恋愛曲なんだけど、深さがある。この曲の奥にこの峰の風景を見る事ができれば、本当のキスの意味が分かるのだと思う。そもそもmake up loveって常用慣用句なのか? 探しても出てこない。 けどmake loveとは明確に違うと思う。Calvin Richardsonをもっと分かっている女性から鼻で笑われそうだけど、、とりあえず、タイトルは色づけから口づけに変えた。ここまでが現時点での私の暫定解です。

また、聴きます。
 




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