マイケル・ジャクソン

 父親ジョーが「幼い頃からエンターティナーとして、自分や兄弟を厳しく鍛えたこと」、それは完璧ではないにせよ、ひとつの愛の形だと「大目に見る」感情に気づいたという。

マイケルは言う。

「私は『お父さん』が欲しいからこそ、父を許したい。彼はたったひとりの私の父親なんです。過去の重荷を肩から降ろして、これからの残りの人生で新しい関係を父親と築き上げてゆきたいのです。」
「マイケルジャクソン」西寺郷太著 講談社現在新書

マイケルが死んだ後に書かれた新著だから適当に過去のエピソードを孫引きしてるぐらいかな?と思って手にとってみたら、中身が非常に濃い。マイケルとジャクソンファミリーの歴史がコンパクトに、かつ著者の心地良い思い入れと共に書いてある。これだけの内容なら普通の本としても発売できるだろうにね。出版不況で新書にしたんじゃないかな。

去年の6月のマイケルが死んだ日、たまたま出張でホテルにいたのでCNNニュースを見てました。クインシー・ジョーンズだけでなく、ベリー・ゴーディまでテレビに出てきた時はマジモン驚いた。まだ生きてたんだ(失礼) それにテレビでテディー・ライリーが「自分の最高傑作はRemember the Time」と言ってたから。確かに20年近く前のデンジャラス発売の頃一番好きだったけど、まさか最高傑作と言うとはね。

追悼番組ではマイケルのJackson5時代のPVを見て、ウェンツ瑛士とかの今どきのアイドルがマイケルの凄さに初めて気づいてたのも良かった。確かに95年ぐらいから整形崩壊とかのネガティブニュースばっかりだから、マイケルにポジティブ・イメージがあったのはデンジャラス発売時に中学生だった僕らの年齢層まででしょう。そんな意味では再評価されているのはいい事だと思う。

けど、追悼番組もJackson5とスリラーとBAD時代が多くて、あまりinvincibleを取り上げてなかった。何よりコメンテータが訳知り顔で理解されなかったマイケルに同情してたのも見ててムカついた。そういう台詞はinvincibleを100回聴いてから言え。

本当のファンはhistoryの2枚目を聴き込める人
次のレベルがinvincible
Black MusicファンはOff The Wallを推す
これが全てです。それ以外は社会現象(POPSを含む)としてのマイケル以外を語る資格は無い。

この著者は本当のファンだね。
DISCIIをリリース時にはじめて聴いた時、正直言って僕自身、このアルバムに収められた曲の歌詞やサウンドのあまりの「悲痛さ」「メディア批判」「怒りの表現のストレートさ」に困惑してしまった。《中略》しかし、一曲ずつに焦点を当ててゆくと、その評価は一変する。

だから素直に尊敬します。著者イチオシのThey Don't Care about USは聴きこまなくちゃね。この本は、ジャクソン5がモータウンからEPICに移籍した頃の、一番今まで知らなかった部分が詳しく書いてあって嬉しかった。

しかし、ここからも兄弟達には、険しい道が待っていた。「移籍したのだから、すぐに自分達が主導権を握ったアルバム製作が出来るはずだ」と喜び勇んでいた兄弟達の期待は裏切られる。移籍後の二枚のアルバムはEPIC社長のロン・アレクセンバーグの方針により、当時時代を牽引していた「フィラデルフィア・ソウル」の名プロデューサ「ケニー・ギャンブル&レオン・ハフ」の手に委ねられる
《中略》
これまでの秘密主義のモータウンのソングライティング・チームとは違い、ギャンブル&ハフは「音作りの構造」をていねいにマイケルや兄弟に見せてくれた。この時のレクチャーは後の「作詞・作曲家マイケル・ジャクソン」にとって大きな意味を持つことになる

この部分は初めて知りました。まさかギャンブル&ハフが出てくるとはね。うーん、びっくりした。マイケルの幼児虐待疑惑についてはTVで再検証番組をやってたからある程度は知ってた。一番最初にマイケルを告発した人が自殺した時点で、やっぱりマイケルだけが悪いワケでもないんだなって、世界中が感じただろうしね。この本では「マイケルの性器の斑点と、子供の供述書の絵が違っていた」と書いていたけど、以前に読んだ別の本では「一致した」って書いてあったんだが・・・
まあそこは置いておいて。新書で740円だし、内容は濃いし、かなりお薦めの本です。


映画:THIS IS ITは見に行きませんでした。
残ってるリハーサルの映像を繋ぎ合わせて、売り物にする発想が嫌いだったので。
オルテガは当初「自分は『映画監督』ではなく、マイケルとともに舞台を作り上げる役割だった」と断った。しかし、もしも他の人間が監督となり、映画を作るのであるなら「マイケルの想いを出来るだけそのままに伝えるために」一番近くにいた自分がまとめるしかない、と決意を固め引き受けたという

この本で、この部分を読んで、やっと見る気になった。そしたら映画はもう終わっているし、レンタルも無いし・・・。レンタルをしないというのは、一つの潔さだと思うから好感度UPなんだけど。「あくまでもコンサートのチケットを買っていた人のための映画である」というのは、正しい態度だと思うから。
すみません、最近(2010/10)になって、レンタル解禁してます・・・・

実際DVDで見てみると、体のキレの凄さ。まずそれにつきる。you rock my worldのPVとは違う。あれは全盛期の1〜30%だったけど、このDVDでの動きはマイケル自身も言う通り80%はあります。それだけで見る価値あるね。リハーサル映像を見てると「確かにこのレベルならばコンサートに行く価値がある」と思った。個人的にはWhatever happensの方向を突き詰めたSoulシンガーとしてのマイケルがずっと見たかったけど、やっぱりKing of POPです。UPの曲を歌って踊って、それがマイケルだね。DVDを見てて痛感した。

何よりもダンサーが純粋にマイケルに憧れていて、それが見てて心地よい。個人的には2枚目のダンスのオーディションが一番楽しかったです。なかなかのイケメンもいたりして、今後の彼らの活躍も興味を持った。ただ、マイケル亡き後の彼らのダンスをYouTubeで見たけど、ダンサーだけっていうのはなんか物足りなくて・・・やっぱりマイケルが歌って踊ってこそと、改めて感じました。

とりあえず、今からHisotryのDISCIIを聴きます。



コメント
ごぶさたです。新書で出たのは、それがいま一番売れているフォーマットだからだろうね。ぼくはHistoryの2枚目なら"Stranger in Moscow"で、invincible なら、"break of dawn" を一番よく聴きます。

ところでDVDなら、Dangerousのツアーのやつ(ブカレスト)があるから、よかったらどこかのタイミングで渡します。

あと2001年、"invincible" の発売直前に行われた、デビュー30周年記念コンサート、BS-hiで一度放映されたけれど、物凄く良かったです。歌も踊りもキレキレ。絶好調の頃のブリトニーとの絡みや、アッシャーとのダンスバトルもあったり。録画していたHDDが壊れて、非常に悔しい思いをしました。DVDも探したけれど、残念ながら海賊版しかありません。知っているかもと思うけれど、YOUTUBEで、ある程度は観られます。

こちらこそごぶさた。

結局、Historyの2枚目はどれもあんまり発見が無かったです。今度、帰省した時にスワン・スピーカ聴きに来て下さい(笑
  • 若井 寛
  • 2010/09/15 9:41 PM

コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

All List

categories

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM