Mac Graham - "7 Grahams"

彼女が気づいた事実に気づく事


不思議な手触り。確かにSoulAtfさんが取り上げる事だけのことはある。これだけBlack Musicを聴きこんでいるウチの基準でも、間違いなくOnly1です。内向的なんだけど、感覚は鋭敏に外に向っている。レゲエ感満載のジャケットで、確かにアルバムの最初は見た目どおりのゴキゲンな曲が多い。01:Rock Uはかなりイケる。けど、03:You'l Never Knowの時点でNeverを含んだタイトルが持つべき深みがある。この明るいジャケの真逆の手触り。

 

明るいジャケだけど、グラサンなんだね。昔のR. Kellyと一緒。だから、このグラサンの奥でどういう瞳をして歌っているのかすごく気になる。04:Frined Of Mineは明るい方に振れたけど、こちらのタイプの曲もレベルは高い。

06:She Knowsが一番良い。久々に100回リピートできる。繰り返して聴く毎に感覚が鋭敏になってくる。この歌手は見えてる。僕らが見過ごすか、ぼやけてしか見えない何かが見えている。それをこのように表現してくれる幸せ。Youtubeの時はここまでとは思わなかった。アルバムを通して聴いて気づいた。この曲の凄さを痛感してる。03:You'll Never Knowは完全に重なりすぎるからこそ、僕にとって新たな気づきは無い。けど、この曲は先の世界を見せてくれる。この繊細な外向性


乱暴な内向性はずっと理想像だった。それはマクナイトのデビュー作に惚れこんだ15歳にとって当然過ぎる態度。乱暴な外向性は昔から興味なかった。繊細な内向性も嫌いじゃないけど、まさかこの世に繊細な外向性があるとはね。純粋な衝撃。

この曲の手触りとタイトル"She Knows"が伝える事。それは「彼女が気づいた事」への感性。彼女は違和感を感じたのだ。それを鋭敏に感じ取ること。内向的な男はこの時点では気づけないと思う。だからこそ、本曲のもつ深さを感じる。Youtubeで動画をみる。期待通りの瞳。これならグラサンいらないよ。いや、素顔だとナイーブ過ぎるのかもね。

本作には収録されて無いけど、このMidnightを聴くと良い意味でオールナイトな雰囲気。ここまで自然体で両極端を表現できるとはね。本サイトの理想のPray&Playを達成している。このMac Grahamは育てなくちゃいけない。3作目ぐらいで最高傑作を発表できるポテンシャルを感じる。以前のCaselyと同じなんだと思う。彼が二作目を発売できなかったのは、僕らの大きな損失だった。

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基本的に同性向けの作品と思っているけど、「こいつはいつになったら告白してくるんだろう」とキレそうになった女性にはオススメかも。いくら自己を内省的と認識していても、この曲に惹かれない男は単なる自己耽溺。とりあえず本曲を流してみて判断するのをオススメ

 

[2017.7.18]

まさか投稿1ヵ月経過して百回聴くことになろうとは・・・。仙台登山中に散々あの頃の作品を聴いた。そして帰って来て一番心が欲していたのがこの"She Knows" この曲は自分の死角に連れて行ってくれる。それが久々の感覚で。

ビジネスのセンスは四象限における2軸の作り方にある。
著名コンサルタントに講師をしてもらっている講座の事務局をしながら、後の席で一緒に勉強させてもらっている。下手なビジネス系大学院に行くよりも良い。その中で一番痛感するのが四象限の破壊力。ビジネスのセンスというよりも「物事の概要を鷲掴みにするような理解の仕方」のコアこそが、4象限の軸取り。

内向的・外向的はユングが使い始めた分類だけど、そこに乱暴・繊細の軸を掛け合わせること。常識的には内向=繊細、外向=乱暴だけど、その理解では人生は貧しくなる。圧倒的に魅力のある乱暴な内向性こそがStevie WonderやBrian Mcknightが体現している世界観。そして、これだけ繊細な外向性を感じる歌手は初めて。だから、ここまで拘っている。03:You'll Never Knowを聴くと声の表情としてもJavierに近い。けど、Javierの本質は内向的だから。なぜって、彼の笑顔ははにかんでいるから。

「乱暴な内向性」は普通じゃない生じない道。Brian Mcknightは兄弟の存在だろうし、Stevie Wonderは障害なのかな。それが単純な繊細=内向性の道を歩ませなかった。K-ciとか遊び人タイプの歌手は当然「乱暴な外向性」。もちろん乱暴という日本語には悪い意味の方が強すぎる。英語の「ワイルド」の方が適切だし、当たり前だが男には女性をリードする部分は必要。逆に「繊細」という言葉は日本語では良い意味が強いけど、英語の「デリケート」と同じで「折れやすい心」の部分もあるから。

レアなのは「乱暴な内向性」と「繊細な外向性」
これらは努力しないと身に付かない。そして、何故だが分からないけど、どれだけ乱暴な内向性を身につけても、その反転は「繊細な外向性」ではないんだよね。やっぱり、乱暴な外向性になっちゃう。特に心を許した極一部の相手に対しては。それが昔からの僕の悩みで、この歳になるまで答えを知らなかった。だから、一ヵ月後に百回リピートする羽目になっている。

内向的と外向的の差は、価値を己の中に見出すが、他者との交流の中に見出すかの違い、と仮定する。
すると、繊細と乱暴の違いは何だろう。最初の一言を待つか喋るかの違い?それは受身/能動の違いのようにも見える。心の奥底にある種のスイッチがあって、それは生まれつきどちらかに倒れている。もしくは3歳までに倒れる。その後、運命的な事が生じるとスイッチが反転することもある。それを己の意志で操作するには、まずは意識の層に持ってこなくちゃいけない。すなわち言葉で表現すること。内向的/外交的は社会人になって散々飲み会で苦労したから、かなりマシになった。繊細と乱暴は未だにちゃんと分かってない。

今までの経験上、この答えは同じ歌手の違う作品か、似たタイプの歌手の作品を聴き込まないと見えてこない。これまでもBlack Musicの豊穣な世界から答えを見つけてきたけれど、未だに探すテーマがあるとはね。こういう時に今の音楽業界の状況は辛い。一つ一つの曲を手軽に聴けるようになった分、本気で探す時に作品が足らない。このMacだって、90年代ならば3作は必ず発表できた。それだけの器があるから。

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そういえば前回、人の相性の3分類を話題にしたけど、あそこには書いてなくて、今、実は大事だと思っているのが、横になってから睡眠に落ちるまでの時間。ある種の繊細さ(心配性に近いかな)を測るのに一番の指針だと思っていて、個人差と状況差が激しい部分でもある。なかなか寝付けない女の子は、自分よりも寝付けない男の子はクソだと思っている面が多くて、逆に3秒で寝る男を単細胞だと思っていることもある。なかなか寝付けない男の子は3秒で寝る女の子をアマゾネスと思っているかもね。そして、相性としてもバランスとしても、この点はお互いが逆な方が良いと思ってます。理由はまだ上手く説明できない。繊細と乱暴のスイッチが見つかれば、ここら辺もちゃんと説明できるようになると思う。
 




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