Laurin Talese - "Gorgeous Chaos"

《爽やか》とは《愚かさ》への視座



shohさんが絶賛するなら聴く。
フィラデルフィアで活動する女性シンガー、ローリン・タリーズのデビュー作『Gorgeos Chaos』がめちゃくちゃ良い。しなやかで表現力豊かな歌声を生演奏で引き立てた、今年屈指のヴォーカルアルバム。ちょうど日本盤が出たのでぜひ!!

JazzとR&Bの中間地点のような作品で確かに傑作。歌手の能力も歌自体もバックの音も文句ない。けど、それよりも感動したのは08:Kissing A Foolの歌世界。

爽やかな女性像とは?
爽やかな男性像には拘っても、女性像についてはあまり考えてこなかった。もちろんSadeを筆頭にTerry EllisやAdriana Evans。今になってもすぐにAngel Grantも思い浮かぶなぁ。彼女達は爽やかというよりも「オシャレ」という言葉紹介していたけど、もちろん爽やかだと思ってます。このTaleseが凄いのは、アルバムの最初はある種の重さも感じるのに、8曲目以降は彼女達の作品と同じレベルの爽やかさになること。

 

Sade達の作品も当然傑作だけど、基本的には全編が爽やかだった。それは素晴らしいことだけど、重さと爽やかの両方を感じて、かつその中心点にKissing  A Foolという曲を持ってくるところに感動している。

爽やかな女性が重さを身につけるためにも
重い女性が爽やかさを身につけるためにも


これは奇跡といっていいかも。今年のJavierを大絶賛したけど並ぶかもしれない。女性歌手がFoolについて歌うこと。この価値を知らなかったらBlack Musicの初段にすらなれない。まさかFoolをこういう風に見詰めるとは・・・ これが女性特有のアプローチなのか、男性でも通用するのか、それすら今は分かりません。Soulの女王アレサが表現したFoolの流れを太くしたMaryJ. まさかそれをKissingとアプローチするとは。そんなことが有りえるなんて、今まで全く想像すら出来なかった。feat. Vivian Greenだからかも。Beautifulという傑作を歌ったVivianの軌跡は確かにFoolに相応しい。

 

あれ?なんか、これって、Vivianと比較すると流石に爽やかを感じるっていうだけのオチ?

それって、「ホトジェニックが弱い友達と一緒にコンパに行けば相対的に美人に見える」と同じ文脈? うーん、ここまで考えるとTaleseを褒めているのか自分自身も分からなくなってくるような・・・・。

 

フィラデルフィアという場が持つ価値

同じ過ちを繰り返さないことが大切で、VivianのFoolを十二分に咀嚼できたからこそアルバムの後半部分の爽やかさに繋がった。そんな意味では、大切なのは反面教師の先輩? うーん、なんか普通の結論に帰着してちょっとショックですが、、、根本的にいいアルバムだよ。8曲目のFoolを軸にして両翼が広がってる作品。その中心部分を、自分独りで捕まえたのか、先輩のフォローがあったのか、それって、本質的にはどっちでもいいんだと。Taleseに器があるからこそ受けとめれるのだから。

 

---

知らなかった。Kissing A Foolはカバー曲で、オリジナルは1988年にジョージ・マイケルが発表とは。。。

最初に書いてからFeat. Vivianと知って、ちょっと感動減衰。そして、このタイミングでカバーソングとは。Youtubeでジョージマイケルの元歌を聴いたけど、こちらの方が上だと思う。それはVivianの声につきるのかもね。そういう意味では09:Made Up My Mindの爽やかさと明るさの方がTaleseの良さが全開と言えるのかも。

 




コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

All List

categories

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM