Jaheim - "Another Round"

彼と個人的に仲良くなりたいのなら


前作が良すぎたからそこまで期待してなかったけど、Jaheimだからね。迷わず買う。ジャケ的にもOK。髪型がトレードマークだったのに短く揃えた所に好感持った。偉そうな座り方だけど、不快感は無い。

最初聴いた時は、売れ線から外れてるとネガティブに思っていた。シングルカットした1:Ain't Leavin Without You やりたい事はわかるけど、このタイプの曲で音数削る意味が不明。これじゃ売れないよ。

それにアルバム全体の性格を作っているのはJahiemの自作曲だから。Singerタイプの歌手って、自分自身で曲作りやプロデュース始めると、こういう作品になるんだよね。どうしても曲のレベルは下がると思っちゃう。

"Singerタイプ/作曲も出来る"の区別は「他人に曲を提供してるか?」になると思います。自分自身が歌う曲だけ作ってればやっぱりSingerタイプでしょう(誰かに提供しなくても自作曲がNo1ならいいかも)Singerタイプの自作アルバムをどれだけ気に入るか? これが本当のファンかどうかの踏み絵になる。

個人的には「う〜ん」と思って1ヶ月以上過ぎたのだけど、なんかやっぱり聴いてたんだよね。それは12:In My Handsがあるから。これは間違いなくJaheimの最高傑作曲です。初めて聴いた時からそう感じたし、改めて全作聴き直して確信できた。個人的には今までの中では2ndDiamond In Da Ruffなんだけどね。1stは良い曲が多いし前作もレベル高いけど、やっぱりDiamondなんです。けど、それよりもこのIn My Handsの方が上です。

いい年齢の重ね方をしてる
シンプルに言うとこれが理由。大人になってねぇ、、、ってしみじみ思う。こういう感覚って売れた前作よりも、彼の個人的な面が良く出てる本作の方が良く分かる。だから「この一曲あるからOK」って気分でずっと聴いてたのだけど、聴き続けるとそれ以外の曲も良さが見えてきた。

02:Finding My Way Backの良さ。曲としてはシンプルで褒める所も少ないのだけど、Jaheimの個人的な面が良く出てる。声の表情がそう。とりたてて売ろうとしてない面が良さになってる。4:Till It Happens to Youも推します。曲の最初のメロディーラインはもうちょっと直せる気もするけど、ちょっとつまり気味で歌っているのが味なのかもしれない。サビだね。サビに売れない個人的な雰囲気が出てるのに、それが心地良いから。

06:Impossibleはオールドテイストがいい。アルバムタイトルの07:Another RoundはPOPな雰囲気が弾けているけど、前作の売れ線の曲の方がいいかな。テンポが良い曲ならば08:HERの方を推します。やっぱり低い声でこそ説得力が出る歌手なんだから。ブリッジの早口な展開がイイ。HERというタイトルはシンプルすぎて、それだけでは恋愛フェーズが分からない。けど、ちょっと焦ってるんだよね。この焦ってる感がいい。幸福感は無いのだけど、どん底でもない。悲哀感の10歩手前で焦ってる。「彼女のそばに行かなくちゃいけなんだけど・・・」っていう雰囲気、ナイスです。こういうの大事です。

09:II Pink Linesはタイトルが意味不明なのだが、曲はいい。さっきの曲もそうだけど、Jaheimは形が僅かに崩れ始めた恋愛を歌わせたらピカイチだね。本作で実感した。10:Otha Halfもいい曲です。こういう声の使い方は彼の独壇場ですね。この先、継げる人は出てくるのだろうか。

11:Closerですよ。Come Closerという歌う男性歌手は多い。明るいCloserだね〜〜。エロさが無い。それがいい。エロさは必須なR&Bだけど、Jaheimはいい意味でエロくない。単に女性に縁が無いのと違う。この声のレベルの1/10でも出れば、絶対に「ちょっと相談したい事あるから寄っていい?」って女性から言われると思う。だからCome Closer。なのにエロくない。それがいい。ちょっとブリッジが弱いのが残念かも。もう少し手を入れればかなりの傑作曲になるね。

改めて12:In My Handsです。Destinyと恋愛のど真ん中を歌っている割には生真面目さが伝わる曲。それが彼の良さなんだろうね。

ということで、このアルバムを気に入ったら本当のファンです。
誰かに「Jaheimイイよね」って伝えたい時は1stか前作流すけど、家で一人で聴く時は本作を選びます。それ位に気に入りました。結局、作品を全部揃えるというのは、単なるマニア魂なのでなく、こういう作品を聴き込むことに価値があるからだと思う。HIT曲ばかり聴いていても、こういう面はぜったいに養われないから。

「好きになった人といつも友達止まりなんだよね」という人ほど、この作品を聴いてください。友達止まりってことは、やっぱりその人の個人的な面が見えてないのだし、それは相手が隠しているのでなく、自分側の理解の枠組みが足らない事に気づいた方がいい。どんな人気者にも売れない面はあるし、その売れない面の中に本当の傑作がある。In MY Handsはシングルカットしても絶対に売れないけど、真のファンほどこれが最高傑作って分かると思う。

相手から「個人的な関係を作りたいよぉ」と言われれば楽なんだけどね。けど、それで付き合い始めた美人/美男子も相手側の仕事の状況等で、それが出来ない状況になる事がある。その時に自分側から働きかけれないと、やっぱり長くは続かないんだよね。個人的な関係を作るのに四苦八苦した経験が無いと、そいういう状況に手も足も出ないから。そういう時に限って、違う異性からアプローチがあって、そちらになびく。そうやって恋愛遍歴を重ねた人は、25歳を越して結婚を考えた時に悲惨な状況になるのだけど。。そんな意味では「最終的には全ての人は恋愛の前で平等」だよ、あのスティービーワンダーの歌の通り。

こういう失敗をしたくなければ、意識的にHIT曲以外を聴きこむ訓練をした方がいい。その対象となる歌手として、やっぱり本サイトはJaheimをイチオシします。Jaheimみたいな男を「本当のイイ男」と言います。そしてIn My Handsです。これが全てです。此処まで来れば、二度とそのレベルで悩む事は無くなります。


このレビューを書きながらEn-Wikiを見たけどアルバム自体はR&BチャートでTop2で、Singleはイマイチのチャートアクションか。なんかそういう売れ方は大御所だね(笑 Find In My BackのVCを見ました。彼のスーツ姿にかなり萌えた。白人美的センスからは外れるが、やっぱりかっこいいねぇ。デビュー当初と比べて大人の雰囲気になったのに、あの瞳の輝き具合が異常だ(笑 ダイニングでの絡みはイラナイ気もするが、いいVCだと思う。けど、曲としては、若者マーケットへ訴える力が弱いからHITはしないだろうね。良い曲なんだが・・・。


P.S.
個人的にはTyreseにもこんなアルバムを出して欲しいなぁ。Alter Egoは良いのはジャケだけだったから。改めて聴き直すか。


コメントのお返しをしようと思って書き始めたら長くなったので、こちらに載せます。

傑作曲もファンも多いJaheimに対して「In My Handsが最高傑作」と断言すると、流石に冷や汗が出る。けど、レビューは勇気の積み重ねだから。そして、何よりも大事なのは、どの曲が最高傑作かは大した問題じゃないと言うこと。物事の評価軸は複数あるし、軸が変われば点数も変わる。

だからこそどんな評価軸なのかを明示しなくちゃいけない。なのにIn My Handsは未だにちゃんと説明できない。リピート100回を数日したけど、上手く説明できない。こんだけ連続で聴き込む曲って、前作には無かったのにね。Destinyと言ってるのに幸福感があまり無い。笑顔で歌ってないと思う。なのに悲哀感も無い。幸福感も悲哀感も無いDestinyなんて見た事も聞いた事もない。だから微妙に混乱してる。それにHandsなんだよね。DestinyにHandsか。それが真面目さだと思うのだけど・・・。歌詞も探して見たけど、一般的な状況であまり特定できなかった。

今の時点で唯一言えるのは、余裕が無くて切実感があること。これだけ切実感があるのはJaheimの曲で初めてだと思う。切実といっても「去っていかないで」の状況では無いのだけど、やっぱり今まで「包容力がピカ1」と言われたJaheimにしては、切実感を感じる。きっと今の自分自身ではJaheimがこれだけ切実になる場所で、「ああ、大丈夫だよ、Non Problem」って調子に乗るんだろうなぁ、、、と思う。だから、意味不明な状況なんだろう。この前、内省であれだけ書いておきながら、やっぱり気づくのが遅すぎるのかも・・・・。この時点でこれだけ切実感が出るのを共有できれば、Jaheimの優しさにかなり近づけるかもしれない。そういう自戒の意味を含めての最高傑作で、これがウチの軸です。

---
改めて。

先日からも何度も聴いているけど、やっぱりDestinyをHandsで表現するその姿勢に一番感銘を受けている。今までアルバム700枚以上聴いているけど、DestinyをHandsで表現したのは初めてじゃないかな(他の曲で知っていたら教えてください)。 突き詰めて考えれば考えるほど、この姿勢こそがJaheimの核の気がしてくる。

Destinyって言えば若い男女の勘違いが50%ぐらい入った曲って相場が決まっているのにね。そりゃそうでしょう、30歳過ぎてDestinyって歌う人は純粋に仕事を捨ててる。それが人生なのかもしれないが、オイラはパスです。そんなのはアホだった学生時代だけでいい。あの時にHandsか。そんなの無理に決まってるだろーーー!!と3回ぐらい叫びたい気分だ。きっとJustinとDestinyしてた頃のブリトニーも一緒に叫んでくれると思う(笑 

Destinyって「恋愛のど真ん中の幸福感」か「別れた後のどん底感」かどちらかに決まっているのにね。そりゃそうでしょう。付き合う前にDestinyと言ってる人は勘違いがヤバイ(笑 付き合い始めたらど真ん中に直行がDestinyだから、「付き合う」と「ど真ん中」の間にフェーズは無い。そして「喧嘩」と「別れる」もかなり近いのがDestinyなんだと、そう思ってた。そのくせ別れた後にグタグタしているのがDestinyだと。けど、もしかしたらど真ん中から僅かに崩れた瞬間にHandsがあるのかも・・・。いや違う。付き合うとど真ん中の間かもしれない・・・

改めてHandsの深さを思う。KissとかじゃなくHandsと表現したJaheimに、初めて彼を聴いた時と同じ位の感銘を受けてます。AFLALF(これからStevieのあの曲はこれで略します。WWFUと同じで頻出回数が多すぎる)と同じくらいにDestiny=Handsは教えられるなぁ。





コメント
こんにちは!!お久しぶりです。Jaheimの新作は2、6、4曲目が気にいってきいてました。In My Handsは聞き込んでなかったので今聞きながらコメントしてます!!!
Jaheimのファーストのころはバックの音が声と相性が良かったけど、三作目からバックの音が出すぎている印象があり聞き込めてません。
jaheimのファースト、Lutherのセルフタイトルアルバムは全然ふるくならない、どころか好きな曲がどんどんでてくるアルバムで大好きです。
これからもブログみさせてもらいます。
  • kenshiro
  • 2010/08/13 7:52 PM

それと先月、今月雑誌BMRで鈴木哲章さんが記事を書かれています。JOEについても書かれています!!!
  • kenshiro
  • 2010/08/13 8:07 PM

早速のコメントありがとうございます。

In My Hands聴きながらと書いてくださったので、真面目に書き始めたら長くなった(汗

哲章さんがBMRとは!!教えてくださってありがとうございます。これは読まねば。
  • 若井寛
  • 2010/08/13 11:41 PM

コメントのお返しありがとうございます。自分のコメントに間違いがありました。BMRに最近書き出されたのは、鈴木啓志さんのほうでした。間違いです。
しかし、記事(特に先月)はとても深く読めました。ところで、SADEの新作は聞きこまれてますか!?!?自分はうまくはまれずに、loveisstrongerthanpride lovedeluxe を聴き返しているところです。stronger than pride Clean Heartが自分にはしっくりきています。
これからも読ませていただきます。ありがとうございます。
  • kenshiro
  • 2010/08/16 11:39 AM

啓志さんの方なんですね。先月号は書店で探していても見つからなかったので、今後はマメにチェックせねば。

Sadeはまだ聴いてません。ちょっと遅れてますね。もちろん購入リストには入っているので、レビューは気長に待ってください(笑 Sadeの過去の作品のレビューは個人的に達成感があるので、気合入れます(そうやって聴くと空回りしそうな作品だから手が伸びてなかったのですが)

Clean Heartは激押しです。間違い無いです。この曲の良さが分かって、同じフェーズを女性から出されれば(それが一番難しい)、人生ずっと幸せ間違いないですね。
  • 若井寛
  • 2010/08/18 11:59 PM

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