Babyface - "Return Of The Tender Lover"

再び I Want Youと言うために


Babyfaceの最高傑作。悲しいことにwikipediaには「プロデューサ業に比べると歌手としての評価は高くない」と書かれているけど、本作の発表によって歌手としての評価も上がっていくだろう。それだけのレベル。これまでI Want Youというタイトルの曲はMarvin Gayeの作品が最高峰だった。それは全Black Musicファンの総意。けど、本サイトはこの作品に納められた05:I Want You (Feat. After7)を最高傑作とする。

そもそもMarvin GayeのI Want Youは突き詰めると自己の不甲斐なさについて歌っている。それはAnna's Songと並べて聴けば分かる世界。

Want:「欲しい」という言葉をどれだけ純粋に言えるか
これだけなんだと、やっと明確に分かった。Marvin Gayeは不甲斐なさの分だけエゴが抜けている。けど、この曲は純粋に明るさに持っていっているんだよね。その凄さ。これが15,16歳ならばまだ納得する。声変わり直後ならこのWantを出せる。けど、この歳(57)でこの純粋なWantが出せるならば、彼の人生自体を賞賛できる。

Loveと歌う曲にかすかな違和感を覚える時点でズレているのは分かっている。けど、優しさと親切の違いを突き詰めると、「愛してる」も言えなくなる。相手が「愛されている」と感じるのはいい。けど、自分から「愛している」と言った時点で一瞬歯車がずれる。以前にも書いたけど、

自分と相手の間の行動である限り、全ての単語の認定権は相手が持っているのかもしれない。
「優しいことをしてる」と思って行動すると「親切」になる。
「親切なことをしてる」と思って行動すると「ちょっとマシなこと」になる。
「ちょっとマシなことをしてる」と思って行動すると「単なる邪魔」になる。
こういう連鎖になっていると思い始めているのは事実。

 

だから。
Loveを一旦保留にすると、僕らに許されているのは、Belong:「側にいたい」とWant:「欲しい」だけ。
いや、厳密に言うと「殆ど許されて無い」というべきかもね。BelongもWantも嫌いな男性から言われたら、余計に虫唾が走ると思う。まだ、「愛している」の方がプレゼントとかくれそうな感じがする。そんな意味では、

男は己の人生をかけてLoveを越すBelongとWantを見つけなくちゃいけない
というのが正しい言明かも。この曲はこの地点まで示してくれている。ここに同意してくれる人がいるならば、本作がBabyfaceの最高傑作であることも納得してくれると思う。以前のTender Loverと比べるようなことはしない。最高傑作を他の作品と比べるヒマがあったら、Belongと並べて聴きたい。それが素直な気持ちです。

ちなみに当然だけど09:Our Loveも緑レベルの傑作だよ。他にもいっぱい緑の曲はある。01:We've Got Loveだって緑でも全然OKな完成度。けど、ここまで書いたら、その他の曲はいいでしょう。聴くべきと感じる人は、ここまでの文章で必ず聴くと思うから。
---
[02/14]

このアルバムの最高曲は06:Love And Devotionだね。個人的にはI Want Youの方が好きだけど、Babyfaceの声の伸びが違う。彼の全作品の中でもTOPだと思う。それだけの声の表情。Toniとの前作も改めて聴いた。Hurt Youをイチオシしてるが、あの作品の最高曲は04:Where Did We Go Wrongだね。当時、「全曲聴いてちょっとびっくり。03:Hurt Youの先の地点の曲は無いじゃん。じゃあ03が最深部か」と書いたのは間違っていました。ごめんなさい。。この痛みを含んだ声が最高。Hurt Youよりも行き場が無くて、その分だけ切ない。そういう意味で、僕はBabyfaceのファンとしてはまだまだです。Tender Loveは聴き込みました。そのうちUPしますね。

 
[01/24]

「原点に戻る」が成功した稀有な作品

タイトルから一目瞭然の「原点に戻る」作品だけど、普通は「夢よ、もう一度」の願望以上にならずにイマイチな事が多い。元の作品であるTender Loverが発売されたのは89年だから、25年以上に前になるのか。あの作品ってうわさの風船ジャケじゃなかったけ? いかん見つからない。もちろん持っているけど、NJS(ニュー・ジャック・スイング)感というか80'Sテイストが強すぎて、ちゃんと聴きこめてない。だから、最終的には両方聴きこんでからにしたいけど、それでも本作が傑作なことは分かる。

恋愛から結婚、そして離婚までを描いたトニブラとの前作から一転、明るい面を見せているけど、だからこそ若い頃になかった深みを感じる。個人的には私小説すぎるThe Dayよりも気に入った面もあって、僕の中ではBabyfaceの作品の中でTOPに来るかもしれない。Returnと名づけたように歌詞世界はTneder Loverと同じだけど、深みが違う。もちろん音も違う。あの時代の音が好きな人には不満な作品だろうね。

「深みが増した」かどうかの客観的な判断はできない。声の表情で感じるしかない。そして、その深みに惹かれるかどうかは、もっと個人的。だから、本作を「成功した」と受けとめるかも人によって違う。けど、僕の中でJodeciのカムバック作品はイマイチだったし、本作には感銘を受ける。この作品の中でもTender Loverの時代をなぞった曲と、深みが増えた曲の二種類がある。その差だけは、リスナー同士の中である種の共通認識ができるんじゃないかと思ってる。

まだ3回ぐらいしか通して聴いてないから、深みが増えた曲は3つぐらいしか見つかってない。89年と比べて変遷まで言えるようになるには1ヵ月ぐらい欲しいのだけど、現時点でJodeciの作品よりも感銘をうけたことは伝えたくて、この時点で書きました。逆に、Jodeciの作品の良さを伝えてくれるサイト等があればぜひ教えてください。こないだ会社の近くのマクドナルドであのJodeciの作品の曲が流れていてびっくりしたけど、ね。



コメント
baby faceは当時は爽やかすぎて敬遠してましたがreturn of〜はこの記事みて聞いてみる気になりました

mila j - complete
https://youtu.be/TN7cD4yubbU

おすすめは日系ハーフのmila j
妹のjhene aikoもメジャーデビューしてます オートチューンを多様してますが90'sのトラックをサンプリングして最近の感じにしていてこれはこれでアリかも
  • yuya
  • 2016/03/09 11:41 PM

Javier Colonが新しいAlbumをリリースしたのはご存知ですか?

今回は1stAlbumでも何曲かプロデュースしていたThe Underdogsや
前作でも制作に関わっていたTommy Simsも何曲かプロデュースしてます。

しかもJavier ColonがTommy Simsの "It Don't Matter to the Sun" をカバーしています!

↓こちらに色々と情報もあり試聴もできますのでぜひ!
http://bmr.jp/news/153983
  • まっちゃん
  • 2016/04/29 11:41 PM

知らなかったです。ありがとうございます。Javierなら問答無用で買います!
それにしてもTommy Simsのカバーまでしてくれるとは感激。
  • 若井寛
  • 2016/05/07 5:02 AM

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