Will Downing - "Sliver"

心の奥のひっそりとした想い



今年(2015年)の新作以来、遡って聴いてました。14年の"Euphoria"はカバーソング集。ウィルらしいメロウな声で過去の名曲を聴くのはオススメだけど、コメントとしては横におく。13年の"Sliver"の一曲目01:Stuff That I Likeはリズムが効いてる佳曲なんだけど、アルバムが進むに従っていつもと違う部分が見え隠れする。結論として、Will Downingの個人的な部分が一番表現されている作品が本作なのだと。いつもは聴く側の配慮を第一に考えているような歌いっぷりだけど、本作ではそのラインをオーバーしている。重すぎる悲哀感ではない。もっとひっそりとした手触り。やっぱり人の奥にあるこの部分を共有できないと、本気で好きとは言えない。それは現実の異性であっても同性の歌手であっても変わらない。ウィルの曲で100回連続で聴きたくなるのは初めて。これこそが真に重なるということ。ウィルとは諦めていた部分もあったから、素直に嬉しい。

02:One Step Closerはタイトル的にも興味があるし、ある種の示唆に富んでいる。こういう曲を聴けば距離の詰め方が分かる。05:The Blessingは単なる夜に映える曲以上の何かがある。声の表情にパーソナルな面があって、「マスに伝わらなくてもかまない」という覚悟がある。この覚悟こそが心の奥に繋がる扉。ウィルのデビュー作"Come Together As One"も聴いたけど、さすがに処女作にはそういう曲もあるのだけど、あくまでも片鱗。本作こそがWill Downingの個人的過ぎる距離であり、これこそが求めていた立ち位置。06:What Would You Do?はリズムも聴いててキャッチーなんだけど、いつもとちょと違う。

 
07:Sexyの良さ。
本人の個人的な面が出たSexyこそが詰めるべき距離なのだ。以前にも話題にした通り「世の男性は皆モテたいと思ってる。けど、そのモテたい形は実は皆違う。その違いを把握する事から始まる」 この違いが表現されているSexyの曲はそんなに多くない。だからこそ本作をこれだけ薦めたくなる。08:You Were Meant Just for Meはfeatが書いてないけど、良いデュエット。09:Never Find Another Loveはタイトルから攻めている。こういう地点を求めていた。どんな男であっても忘れられない女性はいて、それを認めているかどうかの違いしかない。そういう地点の曲だから。30過ぎてもこの曲に共有できなければ、決定的に勇気が足らなかったのだろう。10:Ooh Baby Babyのリアルさ。Babyという単語はR&BのBを担うぐらいの基本なのだけど、このBabyにはウィルの個人的な想いが載っている。一般化しないBabyの良さはR. Kellyでも証明済み。

11:Only Oneこそが100回連続できける曲。こういう意見はR&Bリスナーの中でも僕だけなのかもね。それはちっとも構わない。どんな場所を探しても、いつもマイナーだった。けど、だからこそOnly Oneであり、この曲こそが僕にとってのWill DowningのOnly One。誰かと一緒に聴くならばチョコレート・ドロップスだけど、独りで聴くなら間違いなく本作。いや、本当に好きな相手と一緒にいるときも本作かもね。本作が流れている部屋で喋る言葉はすべて相手にちゃんと届くと思う。メロウだけの曲を流している部屋だと、その場の雰囲気を盛り上げるためだけの言葉に受け取られる可能性がある。そいういう心配を吹き飛ばす出来栄えこそが、何よりも素晴らしくて・・・

 



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