G.I. - "GOD's Image"

新世代の神概念。新しいGODの手触りは午後の穏やかな陽光のような想い



久しぶりのゆっくりした休日で、まったり音楽を聴きながら本を読んでいるのに、なんなんだこの感覚は。。確かに手に取った本は「サバイバル宗教論」(佐藤優)だから、GODとしてはぴったりなんだけど、ここまでG.I.にハマルとは思わなかった。最初にGOD's Imageというタイトルを見たときは若気の至りかと思ったのに、確かにこれはGOD's Image。そして始めて見たImage。90年代はこのような手触りの作品はなかった。

単純なパワーボーカルを期待すると裏切られる。SoulAtfさんが選んだ04:In All I Doはパワーボーカルなんだけど、それ以外は違う。もっと深みがあって重層的なグループ。

何よりもびっくりなのは、Thank Youの場所。普通は最後でしょう。これがR&Bの常識じゃん。
え、ちがう? ほんと? 私が持っている曲群からちょっと調べてみたけど、Lord系のThank Youは殆どアルバムの最後。なのに、このグループは01:Thank Youなんだよね。この時点から新世代。

02:Get Upも良い感じで吼えているミドルなのに、サビでのGet UPがまるで70'sの黒人運動に根ざしているかのような響きがあって、恋愛感の中には回収できない深みがある。そこが素晴らしい。03:Something Got A Hold Of MeはゴキゲンなSlowだけど、タイトル的に神概念寄り。

04:In All I Doはタイトル的に恋愛フェーズでも聴ける。けど、曲の構成、特にサビでのコーラスの重ね方はある種の伝統を感じる。ここら辺、私はちゃんと説明できない音楽的な話なんだけど。05:Silver And Goldは歌詞を見ても宗教的な歌なのだが、すみません、元の歌は全く分かりません。多分、教会で歌われる曲をそのまま歌っているのだと思うけど。
 
06:Interludeの次は07:Temptationが一番分からん。「誘惑」ならもっと誘惑らしく歌えばいいのに、違う。ちょっとtemptationという単語自体に距離をとっているように聴こえる。08:Smethings's Missingの良さ。一見、ふわっとした歌なんだけど、ある種の深みがある。この本と重なる作品ならば深さで文句は無い。この本はそれだけのレベルの本であり、宗教と民族と国家と現代の国際・社会問題を深層まで掘り下げているから。09:Go Crazyの不吉な音感覚。今までのR&BにおけるCrazyって、もっと明るくて「女の子と楽しくやりたい」が満載だったと思うんですけど・・・この曲は逆に「茨の道」が浮かんでくる。その凄さ。

10:You're The Oneの良さ。爽やかな陽光の午後のような曲で、恋愛の中だけを潜り抜けてきた曲とは一段上の場所にある。神概念を反射した後に女性を照らす光のような手触りで、かなりナイス。この感覚を受け継ぐ曲が11:I Promiseです。10と11はセットでこそ価値があり、君が僕にとってOneということをPromiseしている。この確信感が素晴らしく、好きな男性からこの手触りの想いを渡された女性は心底、幸せなんだと思う。これこそが女性に生まれた価値。だからもしかすると、女性陣に本作を薦めているのかもしれない。

そして続く12:Everythingの凄さ。このEverythingが神概念を経由した愛情。万物に対して降り注ぐ午後の陽光のような手触りで、休日の午後にこそ相応しい。こういう曲が流れる部屋・空間が作りたく、こういう曲を喜ぶ人が側に居て欲しく、そんな相手を探すためのあの頃だっと思いたい。僕がここまで痛感することは始めてかもしれない。それだけのこの3曲は凄い。

なによりも新世代を感じるのが最後の13:Reach Out And Touch Somebody's Hand (Bonus Track)です。この曲こそが新しい装いのThank Youなのだ。一般的なThank Youを一曲目に持ってきて、この曲を最後に置く凄さ。Handなんだね。Jaheimの最高傑作もHandだったけど、Handという言葉には僕らが分かって無い深さがまだあるのだろう。だから3曲といわず最後の4曲のリピートも良いし、このまま1曲目にループしてThank Youからアルバム全体を再び聴き始めてもいい。そんな深みがある傑作アルバム。

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個人的な結論としては、このタイトルはノリじゃない。メンバーが連綿と続く伝統を踏まえた上で、あえて選んだタイトル。軽い部分が全く無く、声の端々で宗教感を感じる。全員が正式なゴスペルのキャリアを持っていないと、ここまでのレベルにはならないんじゃないか。R&Bからゴスペルに行っていたDave Hollisterだけど、ごめん、ゴスペルで見ても、こちらの作品の方が上だと思うよ。それ位に凄い。
 



コメント
このグループは2011年にも「The Next Dimension」という
Albumを出しているみたいですね。流行寄りの音になってます。

左から2番目の牧師さんみたいな人は
このAlbumの時点では脱退しているみたいです…

やっぱりVocal Groupは良いですね~(*´-`)
またこういったグループに出会える事を願います。
  • まっちゃん
  • 2015/05/11 2:45 AM

まっちゃんさん、いつコメントありがとうございます。先週末に改めて聞いて、ちょっと緑連発しすぎたなぁ、と。手直ししました。

Mp3vaにはまるとmp3で1500円は出せなくなるなぁ。DISCは売ってないのかな。
  • 若井寛
  • 2015/05/18 10:42 PM

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