Dave Hollister - "Chicago Winds...The Saga Continues"

世俗、娑婆、そしてこの世の事



2003年のReal Talk以降、ゴスペルで歌っていたDaveがSecular Music(世俗音楽)に帰ってきた。シングルカットの01:Spend The Nightの完成度は高く、Daveのべストには必ず収録される出来栄え。Teddyのリミックスは絶賛するほどでも無いとは思っているけど。確かに90年代に回帰というのもよく分かる。けど、この作品の真の価値はゴスペル側からSecularを照射した点。それが分からない限り、曲の充実度から以前の作品を上と思ってしまうだろう。

ゴスペルに本気でコミットした歌手といえば、アル・グリーンやGlenn Jonesがいるけれど、彼らを完全に聴き込んだ立場じゃなかった。デイブはデビュー当初から彼と一緒に歩んできたから、本作こそは突き詰めないと。secularとは「来世や死後の世界ではなく、この世に関することを表す形容詞」なのだが、Daveのようにキリスト教を信じているワケではない。けど、宗教観の根っこは一つだとも思っている。

四生(ししょう)の盲者は盲なることを識(さと)らず
生まれ生まれ生まれ生まれて生(しょう)の初めに暗く
死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し

※空海の沙門遍照金剛撰より抜粋
 
03:I'm Waitingなどの世俗度が高い曲もあるけれど、アルバムタイトルにもなった06:Chicago Windsこそがゴスペル畑に行ったからこそ歌えた曲であり、これまでの作品には無かった部分。本アルバムはこの曲をどれだけ聴き込めるかで決まる。けど、まだそのラインを僕は達成してない。だから緑にはできない。他には08:Done02:I'm Differentも良いね。05:Wish You Wellもナイス。それ以外は、うーん。ジャケについては結構気に入ってる。よくよくみたらデイブの顔が映りこんでいるんだね。シカゴの情景も色合いも素晴らしいけど、そこに顔を入れた点も賞賛すべきじゃないかな。

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世俗というのは日本人には意味が分かりにくい単語だと思う。俗物→「世間的な名誉や利益などに心を奪われている、つまらない人物」というように「俗」はあまり良い意味では使われない。けど、もっと身体的に分かる単語としては「娑婆」の方がいいと思う。この言葉は「刑務所にいる人からみた外の自由な世界」という意味で使われる事が多いけど、もともとはサンスクリット語の大地からきているらしい。ここら辺の感覚がもうちょっと分かったら追記します。



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