Blackkurrent - "Urban Soul"

ヒネった音に割り込む重い声



まっちゃんさんから教えても貰った本作。南アフリカのグループだから購入が遅れてしまったけど完成度は半端無い。10代でこういう作品に出会うとジャンル全体を本気で好きになれると思う。ミドルもスロウも申し分なく、ボーカルグループとしての声の種類も素晴らしい。全体として、00年代の男性グループの作品の中でTop3には確実に入るんじゃないかな。

ジャケはスーツ姿なのに音はちょっとヒネってる。そのギャップにびっくり。初めて聴いた瞬間にNate Jamesが浮かんできた。ヒネり方がVun Huntほどカルトじゃなくて、Dweleとかにも近い感覚。なのに所々でリードの声が割り込んでくるんだよね。この新鮮な感覚は今まで聴いた90年代や00年代ボーカルグループにはあり得なかった。もしかしたらテディーとアーロンホールが所属してたGuyこそがヒネったミドルの音と重いボーカルの組み合わせの先代かもしれないけど、20年前じゃ音の種類が全く違う。そんな意味でも、音に拘る人にも声に拘る人にも薦めれる激稀なグループ。さすがPヴァインが発掘して発売するだけのことはある。

シンプルに01:Simplify (feat Mingus)を聴けば音の特徴はすぐに伝わる。と言いたいところだがYoutubeには音の悪いライブ録音しかない。。これじゃ音の特徴は分からないね。本サイトは音派とは口がさけても言えないけど、R&Bの基本レベルなら分かってる。ここまで凄ければ音派でなくても分かる。それ位にナイス。feat Mingusだからラップの印象が強い。そういうタイプの曲なのに2分前後でボーカルが割り込んでくる。その感覚が凄く新鮮で。
 
02:Scandalousも歌が「アフリカ」という単語から始まる印象的な曲。後ろで吼えてるリードがナイス。03:Todayはちょっと音が重くなってきてボーカルとクロスする事が多い。1st Verseのリードとは違う高目の声もいい。グループとしての声域の幅が素晴らしい。個人的にはこうやって少しずつ不安感が出てくる曲が好き。若いのにダラダラ付き合うカップルが一番嫌いだから、この曲のように突っ走って別れて欲しいネ。4曲目は04:She'll Never Knowというタイトルだから予想通りのストーリー。ここら辺からリードがサビでNever Knowと吼える。いいねぇ、絵になってる。

05:For Youはピアノから始まるInterludeでこの先はSlowになっていく事を伝えてる。06:In Love With Youはシンプルな恋愛曲なのだが声が聴かせる。この一曲でMiddleだけでなくSlowもいけることが分かる。07:Nobody Knowsを聴くとグループの中にSlimクラスの歌い手がいる事が分かる。確かに5人もいるなら、これぐらいのレベルでそろえて欲しい面はある。Nobody Knowsというタイトルの曲は非常に大事。終わった後にこの言葉が洩れないならば、本気で相手に尽くしてなかったんだと思う。私が現在リスト管理できてる14958曲の中で以下の曲が該当。

Aretha Franklin:The Queen In Waiting - Disc 1:Aretha Franklin -09- Nobody Knows The Way I Feel This Morning
Devante:The Foundation:Devante -02- Nobody Knows
Leela James:Lets Do It Again:Leela James -07- Nobody Know's You When You're Down And Out
Otis Redding:The Soul Album:Otis Redding -05- Nobody Knows You (When You're Down And Out)
Sam Cooke:The Man Who Invented Soul (Disc 2):Sam Cooke -15- Nobody Knows You When Your Down And Out
Sam Cooke:The Man Who Invented Soul (Disc 4):Sam Cooke -01- Nobody Knows The Trouble I've Seen
Tony Rich Project:Words:Tony Rich Project -02- Nobody Knows

08:Love The Way (feat. Mingsus)でテンポがミドルに戻るのもお勧め。ヒネった部分は弱くなって、バックトラックにピアノが参加。音作りのセンスは間違いなくある。09:Get Naughty (feat. Dk)も想像以上に座りがいい。恋愛上昇局面だけでなく下降局面でもミドルで表現できる事。これは本気で素晴らしい。10:Blinded By Greedって面白いタイトルつけるなぁ。「強欲によって見えなくなった」って、かなり稀。この曲で吼えるリードに敬意を表して赤で。(最後にバックコーラスでごまかしている感もあるので、欲を突き詰めて慾まで掘り下げては無いから緑ではないかな) 

11曲目はアウトロ。12はremix。全部で12曲ですが、この完成度は半端ない。00年代も色々とボーカルグループを褒めてきたけど、ここまでスロウもミドルも良くて重いボーカルも高いボーカルも揃っているのは初めてじゃないか。
 



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