Kolorz - "Kolorz"

甘酸っぱいメロウは不思議と澄んでいて・・・


99年だったかな01年だったかなbmrで批評家達が90'Sの傑作を選んでた。bluは選出されていたけど、このKolorzは見かけなかった。選ばれないレベルの作品なのか日本の批評家も知らないほどのマニアな作品なのか、その答えは明確だと思う。02:a little loveを聴けばメロウ親和性がある人は全員が同意する。これをメロウと言わず、何をメロウというのか。メロウに肉体性が必須だと思っている輩を横に置けば、メロウなR&Bが好きな層の大多数に訴えかける傑作なのは間違いない。

「甘酸っぱいメロウ」は純粋に矛盾。Mellowは熟しているのだから、甘酸っぱいワケない。けど、やっぱり普通のメロウな曲ではない。若さがいい意味で表現されていてSex感が薄い。この貴重さ。聴き込むほどに澄み切った空間がある。アルトサックスの間奏がたまらないのに、アルトサックスって色で言えば暖色系なのに、この歌では不思議な色合い。どんどん黄色に近づいていくのに、その黄色の肌触りが柔らかくて。

SoulAtfさんのYoutubeチャンネルで知ったけど、やっぱり選出基準が半端無い。きっと本国の人だと思うけど、SoulAtfさんと僕の2人で今後のR&Bの評価軸を作っていく。これこそが僕の真の夢。そうであるならばメロウでこの曲は絶対に外せない

 
アルバムは全部で5曲。01:friday grooveは確かに94年当時のグルーブだが傑作ではない。03:early in the mornin'は明るいミドル。歌世界が彼らに似合ってて、いい味出してる。friday grooveよりもフィットしてるね。04:if i had a wishは悪くないけど02、03よりはレベルが落ちる。05:Another Loverもオススメは出来ない。だから5曲の中の2曲だけ。けどその2曲のレベルの高さは褒めていい。a little loveだけで傑作扱い間違いない。

Scotti Bros Recordsというインディーレーベル。場所はサンタモニカ。プロデューサはMichael Denten。まったく知らないのだが・・・
今ならAmazonで2000円程度で買えるのでメロウが好きな人には全部で5曲であっても、傑作が2曲であっても薦めます。

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HP時代にも書いたように初めてメロウという感覚を教えてくれたのがShai "Right Back at Cha"です。その中でもYours。女性がバスローブですごしてるVCだけどイヤラシサが無いのがポイント。そして名曲の誉れ高いが、巷で言われているより深いのがLose ControlエロVCを作る彼らだからこそのイヤラシサがあるし、中学生の頃は純粋にそう思ってた。けど、突き詰めるとLoseなんだよね。この単語は「負ける」よりも「見失う」だと思うし、もっと言えば「緩める」:Looseにも近い。自己へのコントロールを手放す事。これがメロウと肉体性を突き詰めた先にあるのだと思う。Lose Controlをちょっと綺麗なエロソングと思っている限り、一生エロの世界から出れない。

そんな今の視点から逆照射しても、やっぱり僕は若い時にa littile loveを聴きこみたかった。発売年の94年なら高校2年生だし、その歳ではもうここまで澄んだメロウさは持ち得ないけど、15歳の近辺ならば誰もがこの雰囲気を出せる瞬間があるのだと思う。2作目が発売されなかった事実は、この曲が成長途中の一瞬を切り取った奇跡であって、歌手に内在する志向性では無いことを伝えているんじゃないかな。こういう曲を中学時代に聴けるとマジで人生が変わる。内向的な人は自身の性的魅力をアピールする道が分からないものだから。僕はShaiを聴きこんで見えたし、Calvin Richardsonでコアが分かったけど、この曲の方がYoursよりもアルトサックスな分だけメロウが伝わりやすいね。



 



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