David Verity(Devante) - "Inexorable"

新しい面を打ち出しても拭い去れない本人の刻印がある


名前をDavid Verityに変えても4作目で戻したから迷走といってもいいかもね。まるで二つの名前を使うことで迷走したTyreseのよう。サンプリングするぐらいだから当然というべきか。(だからDevante名で書いていきます。Youtubeとかではa.k.a.として併記が一般的みたい)

US盤でジャケには本人のコメントは無い。メンドくさいのかストイック=音楽だけで伝えたいのか分からないけど、Devanteらしいとは思う。4作目の中では本作について「エレクトロ調」に挑戦と言っているし、「僕という人間にとって、そして僕というアーティストにとって完全なる変化を表している。様々なスタイルや音で実験したし、あえて僕のこれまでのサウンドから離れてみたんだ。僕はこのアルバムでようやくアーティストとしての個性を確立したと思っている」と本人談もあった。

本人自身が分かってないからこその迷走。
アーティストとしての個性は処女作のReady or Notで確立してる。それをメロディーメイカー以上に掘り下げられなかった周囲が悪い。Devanteのガチファンになった人は、言葉にできなくても心の奥底でシンクロしていたと思うけど。「口があって耳があっても、言葉は地面に落ちる」 この現実を明確に言葉にして、始めて彼の個性が認定される。真に独自性のある個性は鏡を必要とする。本人自身も言葉で把握できてない個性はいつか失われる。相応しい言葉を求めて漂流する傑作の役に立ちたくてサイトを立ち上げたのだから、彼の個性は凄く大切にしたいと思ってる。

 

いや、大事なことは厳密に言う。歌手であれば少なくとも歌として表現できるから、失われることはない。言葉である必要は無い。けど、言葉にしないと別次元のリーチは手に入らない。それが、言葉を操る動物としての僕らだから。


「真のファンは新しい面も気に入る」という基準もある。けど、本サイトはそういうタイプじゃない。新しい面の中にも本人の刻印を見つけてしまうし、100回以上洗っても消えない染みのような強さこそに惹かれる。新しい面といえば01:Supervillainや02:damnは特に頑張ってる。 けど、音が変わっても本人のマインドが同じだとチグハグ感がある。器用に音を変える前にストリートナンパにでもいって、100回断られるのを経験した方がいいのでは? 「100回断られると吹っ切れるんだよ。すると断られるのが楽しくなるんだ。いや違うな。上手く行く方がそりゃ楽しい。けど、100回重ねると相手の嫌悪感満載の表情の中でも-100と-10の違いが見えてくる。それだけでなく、-10からプラスにする道も垣間見えてくる。これを楽しいと言わず何と言う?」 「しらねーよ」があの当時の自分の返答だけど、心の奥底では100回断られる前に折れる心のか細さは痛感してた。だから今でも、こういう場面で思い出すのだ。この視点から言えば、新しい面としては4作目の01:Get U Homeの方がいいと思うよ。音は攻撃的ではないけど、出だしのBaby I〜の声の表情。この歌ならば当時の友達もハマル。両極端が間近にあったからよく分かる。

03:This Time(The Shy Song)はShy Songというサブタイトルが面白い。けど、うーん名前倒れかな。04:Scrollin'もなぁ。05:Get In My Carもそこまで惹かれない。「本作はこのままスルーかな」と思ったら06:Just A Manです。0:17のI'm Just A Manという声の表情が最高で。これが何度も言葉を地面に落としてきた男の自画像。逆にこのジャケの表情の時点で第一線には出れない事に気づかないと。特に右目。よくよく見ると弱い左目もそう。これが本人の新しい面を打ち出したジャケといわれたら、うーん。。07:Unspokenは個性丸出しだね。いつものDevante。08:Where Are Youは失敗作のような。09:My Rockは曲も声も心情も面白い。歌詞カードは無いけど、彼の音楽人生をなぞっている曲。When I was youngerから始まる詞だからだろう。10:Forever Girlもパス。11:Wingsはちょっと大味なバラード。エコーが強すぎる。12:Decemberの方がマシだが、これもフリルが強すぎるような。


本作からDevanteのファンになった人はどれだけいるのだろう?本サイトがパスという曲を気に入って。
そちらの方がこの世の主流なのは分かってる。本作の中で06:Just A Manをイチオシする人はそんなに多くない。それも分かってる。けど、「どの曲が歌手本人のコアに一番近いのか」、その点だけは自信を持ってる。そして、この曲を一番気に入るのだから僕はDevanteのファンだ。Devante自身が認めなくても。。ナンパで100回断られる事も出来ず、別れ際に100回言葉を落とす事もできなかった。その中途半端さを、この06:Just A ManというDvanteの自画像で痛感させられた。だから、これだけケチョンケチョンに書いててもDevanteの事を尊敬している。
僕も、あの頃、I'm Just A Manといいたかった。

この声の表情で。


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この曲が日本盤のボーナストラック? 非常に売れ線でナイス。ジャケもこちらの方が良い。この曲ならば、「この曲のおかげでファンになりました」が沢山でてくる事は間違いない。このレベルの曲があと2個あったら、間違いなくNe-Yoレベルの大ヒット。
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こんにゃろー(`Д´#)。やっぱり日本盤のボーナストラックじゃねーか。しょうがない。日本盤も買いました。。
 



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