Don't Wantを積み重ねて

以前のBelongの続き。

この前、ひょんなことからデッサンの練習方法についての本を読んでいた。
絵画で一番重要なことは「観ること」。 誰もが出来ていると思っていても、実は人間は細部まで見て無い。概略をつかんで認識できたら既存の知識が自動的に補完される。本当に細部まで見るのは日常生活において効率が悪い。

「モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか」。
セザンヌのこの言葉は、生涯、戸外の光の表現を追求し続けた画家モネにもっともふさわしい賛辞ではないでしょうか。

夏にポーラ美術館のモネ展に行った。あれだけまとまってひとりの画家の絵を見ると、ある種のモノが浮かんでくるね。

デッサンの練習方法の一つとして、図を描くのでなく「地を描くことで図を浮かび上がらせる手法」があることを知った。地を描く事が本当に見る訓練になると。言葉で説明するよりも実物を見た方が理解は早いけど、いい例がネットになかったので、静岡美術館のロダン館で撮った写真を反転→スケッチ風にして作ってみました。

これは、感情の世界においても同様だと思う。

あれだけTalentのI Don't Wantに惹かれていたのは、1000枚以上のアルバムの中で、この作業をしているのが本曲だけだから。他のDon't Wantは「腹いせ」しか伝えてない。本曲だけが本当のWantを探しに行っている。そして、本当のWantはWantを積み重ねても見つからない。Don't Wantを積み重ねていく事でしか浮かびあがってこないのだと。

  きみに会えなくてもいい
  きみの声が聞けなくてもいい
  きみが笑顔が見れなくてもいい
  きみがぼくのことを好きでなくてもいい


己の慾を剥ぎ落として行った時、どんな男であっても、どこかのタイミングでSEXも外れる。そしたら、最後に残るのは何?
それが人それぞれなのか、あまりに歌が少なすぎて分からない。けど、Belongなんだと思う。あの時の自分の結論は此処だったし、マクナイトの結論も同じ。けど、マクナイトはこの過程を見せてない。過程を見せているのはTalentのみ。他の歌手のDon't Wantは気持ちが冷めた後の強がりしか歌えてない。

Talentの作品はもう手に入らない。こういう作品こそが1万円以上になるべきなんだと。いや、そもそもAmazonにも置いてないんだが。流出盤が以前にヤフオクで取引されていただけ。だから真面目に権利をもつロックランドというかR. Kellyと交渉しなくちゃいけないんだね。

そういえば、そのデッサン本では他の手法として「ビンを縄で巻け。そして縄だけ描け」と描いてあった。これも非常に興味深い手法。こういう事を中学の美術の授業ではやるべきなんだろうね。さてさて、この手法を応用するとどうなるのかな。地をDon'tとした時の、縄か。。そんな事をとりとめもなく考えているのが金曜日の深夜。



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