Mokenstef - "Azz Izz"

女性の《からだ》の奥にあるもの


基本、男性歌手メインで聴いているけど、たまにふっと女性歌手の作品を聴きたくなる時がある。90'Sは全部押さえたと思っているけど、未だに知らない作品は多い。このMokenstefのデビュー作もそう。Amazonのリンクを辿っているうちに見つけた。

歴史に埋もれたグループだし、Amazonのレビューでも点数は高くない。Us-Wikiを見てもアルバム一枚で退場。けどアルバムの完成度はあの頃の平均以上はある。そして誰もが褒めるように04:He's Mineは傑作曲。SadeやTerry Ellisが女性のマストアイテムであるならば、同じレベルで本作も女性のマストアイテムになると思う。

2人で部屋にいる時にSade等を流すと「オシャレな女性」をアピールできるけど、この曲を流して相手の反応を見れば、浮気度合い(1人の女性で満足できるか)が浮かびがあると思う。そんな女性のマストアイテムを男性側が聴きこむと、アルバム全体から女性のからだの奥にあるものがふんわりと漂ってくる。その感覚に、けっこうびっくりしてしまった。


とくにシングルカットされた01:sex in the rainについて。名曲の03:He's Mineに加えて、sex in the rainというタイトルの曲がこのデザインのジャケであれば、迷わず買う。

R&Bをある程度聴きこんでいる人からすれば常識だろうけど、"Rain"がタイトルに含まれる曲は傑作が多い。けど、その中でもSexが含まれる曲は本曲だけ。この時点で男にとってはマストバイでしょう(笑。本サイトは「嘘はつかない」をモットーにしているので率直に書けば、中/高校生の時に夕立にドキドキしない男の子はいない。sex in the rainはその先の情景。

R. Kellyがよく歌うin the Kitchenとどちらが男の欲望を掻き立てるのか分からない。キッチンは生クリームとかに派生するから、雨の方が「情景が絵になる」と思っているけど。

ところが全くそういう情景は無いんですよ、この曲01:sex in the rainには。目の前ににんじんをぶら下げて男の欲望を煽ろうという感覚が無い。じゃあ題名と合ってないかと言われると、違う。確かにこれはsex in the rainを歌っていると思う。けど、純粋に女性の中で完結した世界。この素晴らしさを、誰か♀ががつんと掘り下げて欲しいほど。

VCは黒のレザーを着込んだ歌手達がステージで歌っている情景と、男と女のベットシーン。途中でレザーのジャケットを抜いてノースリーブになるのはある種のSexy感を訴えているようにも思うが、肝心の男女のベットシーンは外が嵐なだけ。それも雷つき・・・このシングルのジャケは最高なのだがVCは期待はずれのような。


02:Just Be Gentleは普通かな。03:Azz Izzがナイス。ミドルの傑作曲で、ある種の攻撃性が出てる。アルバムタイトルにも選ばれたが、この名前の由来は全く不明。発売当時の雑誌か何かで覚えている人はぜひ教えてください。基本的にR&Bの間にラップが入った曲は嫌いなのだが、この曲は受け入れれる何ががある。

04:He's MineはR&Bチャートで7位となっている。確かにそれだけの曲。
あ、いまYoutubeで調べて思い出した。このVCは98年にスカパー入ってとことん集めてた時にあったやつじゃん。当時は歌手名も曲名も知らなかったけど、曲が良かったからAランク集に入れたような。

改めてこの曲の良さを説明したい。まず、タイトルが秀逸。Mineとまで言っているのに爽やかさが漂うのが素晴らしい。ある種の所持欲みたいな感情は手前の03:Azz Izzの方に感じる。He's Mineの構成図を突き詰めると女性上位の関係になると思うけど、そういう情景は無い。確かにTOP10に入るだけの完成度。

06:Baby Come Closeもオススメ。Slowでしっとり歌い上げる曲で、当時聴いた記憶がある。07:Stop Callin' Meもインタルードながら曲のレベルは高い。08:It Happensもナイス。その後の曲群は個人的にはパスなのだが、ここまでの曲のレベルが高いので、19年前の作品をわざわざ購入したかいがあった。

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01:Sex in the Rainと04:He's Mineを並べつつ、掘り下げてみたい。

.ワイイあの娘もふつうにウンコする
▲ワイイあの娘もふつうに屁もする
カワイイあの娘もふつうに性欲がある
ぅワイイあの娘もふつうに月1回、血がでる

こういう認識順番を勝手に想定すると、,鯒Г瓩覆た佑鰐簑螻亜重度のオタク以上にはなれない。意外と△惑Г瓩覆っ忙劼眤燭いもね。「絶対に屁はしないんだ」って。そして問題はだったりする。い發修ΑEたり前といえば当たり前だし、知識としては中学1年で習うのかな?けど、男には良く分からない世界だから。その良く分からない世界の存在の奥にを持ってくる人が一定数いるのも事実。だからを認めない人って、実は△茲蠅眤燭い里もしれない。

そして、遊び人になれる/なれないの分岐点がの存在認識およびその喚起方法を試行錯誤するかどうかだと、本作が発売された頃に痛感してた。男性の性欲は視覚優位だし(だからこそ雨に濡れた服)、女性の性欲は視覚優位ではない。だからある程度の訓練?をしない限り、男は女性の性欲が分からない。「理解する必要があるのか?」といわれると良く分からない。ただ、全く頭から否定していると、結婚して、仕事が忙しくなって、家庭に費やす時間が減って、奥さんから離婚を切り出されて、浮気相手の存在を知って愕然とするのかもしれない。 とまあ週刊誌ネタのような話の展開をしてしまったが、生物である限り欲望がゼロになることは有りえない。そこに性別の区別は無い。

平安朝における「眺め」とは、折口信夫によれば、春の長雨期の男女間のもの忌につながる淡い性欲気分でのもの思いだという。たしかに例の伊勢物語の「起きもせず寝もせで夜をあかしては春の物とてながめ暮らしつ」や、古今集の小野小町の「花の色はううつりにけりないたづらに我身よにふるながめせしまに」などの「眺め」には「性的にぼんやりしている」気分という意味が揺洩していることはいなめない。
「意識と本質 精神的東洋を索めて」 井筒俊彦著 P54

この小野小町の和歌は百人一首に納められた超有名な和歌だし、幼い頃から知ってるけど、どこにも「眺め=性的にぼんやりしている気分」なんて解説は無かったぞ。まじかよ、こんな解釈始めたら漫画の「ちはやふる」がいい意味で青年漫画になっちまうじゃないか。

そもそも揺洩(ようえい)って単語を生まれて初めて見たんですけど・・・でぐぐったらなんで渡辺淳一になっちゃうの? 真面目な本を真面目に読んでいた時の方が不意打ちだね。。本当はMokenstefについてはやめようと思ってた。女性の性欲を掘り下げるなんて、そこまでぶっとんでる内容はやりたくない。どこまで01:sex in the rainと04:He's Mainに何か奥を感じようとも。それがどれだけ10年前のBodyの先にある世界だと思えても。

けど、同時に読んでた本でここまで書かれたら、取り上げざるを得なかった。。

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
 桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。
 ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のも  ろもろのことに思い悩んでいるうちに。

これが一般的な現代訳。これが「性的にぼんやり感」かよ・・・。ありえない扉が開くぞ。
そもそもさ、「男は性的にはぼんやりしない」と思う。ぼんやりを倦怠感とすれば想像がつかない事も無いが、倦怠感はあくまでも明確な対象がある。けど、ぼんやりはその対象が無い。うーん、視覚優位とは違う何かがあるような。。うーん、いかん、ここら辺を考えすぎると危険信号。

とりあえず、まずは10年以上前のBodyから振り返ろう。
 /燭膨阿こんだ女性陣の歌ほどBodyと歌ってた
 男も「からだの相性」があると痛感した
 C棒陣がBodyと歌う曲は、女性陣よりはイマイチだが、それでも聞くべき曲はあった

いま聴いてもChantay Savageは傑作。女性がこの曲の存在を知らなくて死んでいくなんてとても可哀相だと思う。エロさがゼロの地点がいい。とことんBodyを歌って性欲がゼロになる地点。R Kellyのtempo slowはsexが魔法だと思ってしまう男の性なのかもしれない。sexを突き詰めると男の方が実態から遊離するような気もしてる。ジャネットはloveとbodyの連結が素晴らしくて。どれだけ女性の性欲を認めたくなくても、この曲は聴きこんでいい。この曲を高校生で聴けた僕らは幸せなんだと思う。Romeはそのまんま。どれだけ欲望に根ざしていても、それをこれだけストレートに出せば爽やかになるという事実。男の希望じゃないかな(笑 そしてAmyth。そもそもさ△鯆亡兇靴討い訝棒は何名いるんだ?鳴くといえばホトトギス。夜に鳴くからこそのホトトギス。結局、あのセレクト集は女性陣の曲が少ないんだよね。。

で、Mokenstefの本作に戻る。03:Azz Izzが気になる。なんでだろう。sex in the rainとhe's mineをつなぐのはこの曲のようにも感じてる。

男の性欲は視覚優位で、「眺め」は視覚の世界で、女性の眺めは性的にぼんやりか。

うーーん、何かが見えそうな。

とりあえず今日はここまで。また何か分かったら?追加します(ホントかよw

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[2013/8/4]

で、追加(爆
当然ながらこれ以上分からん。だから男の事。先日、普段からチェックしているサイトに上がった作品が気になってて、Amazonで注文して今日読んだので。

短編集としてみると、他に5作含まれている。どれもそれなりに面白いとはいえるし、エロというニーズに配慮しつつも、普通に文学的な感性に接近した本質をもっている。その意味で上質な短編集である。表題作はおっさんがテーマになっているが、全体として見れば、当時の作者の年代、30代前半くらいの感性が描かれている。ただし、この30代前半の感性は現代の30代前半とはもう微妙に違っているだろう。そこを補正するなら、現在40歳の男が読めばけっこう普通に文学的な感興があるだろう。
《略》
この短編集は興味深い作品であり、興味がもてる作家だった。彼は、何かの転機で、けっこう国際的に評価される水準の作品を生み出しそうな気もする。

このレビューに惹かれて買ったけど確かにそんな手触りがある。74年生まれの作者の感覚はすんなり伝わる。「男の性欲を爽やかに描けること」は、同性からみても一つの才能だと思う。この点で村上春樹はせこい。SEXシーンは出てきても男の性欲は殆ど出てこないから。「男が読むエロ本を女が読む必要があるのか?」というのは大命題だが、この本ならば読んでもいいんじゃないかな。短編集だからこその爽やかさがあってナイス。そういえば20代前半の時、女の子の気持ちが分からなくて色々と空回りを痛感する時があって、(空回りはいつもの事だがたまに妙にズドンとくることがある)、漫画喫茶の女性漫画のコーナーに行った。

男から見るとむちゃくちゃ。あんなのが女性陣は理想なの? 余計分からなくなったぞ。。

結局、色々と漫画を読んでいるが唯一読んだ女性漫画は「月の子」だけ(バナナフィッシュは女性漫画の枠組みを超えているでしょう)。友達のお姉さんが持ってて、途中まで彼の家で読んで、凄く気に入って全巻そろえた。クマノミに代表される性転換とチェルノブイリを掛け合わせて出来た漫画だけど、妙にツボにハマった。今から考えるとある種のユニセックスに惹かれたのかも。Black MusicはCaseの時にも書いたように「Deepを潜り抜けた先の澄み切った寛ぎ」を探すためだけど、座禅も仏教も結局はユニセックスなのかもね。なんで爽やかなエロ漫画と龍樹の中論を丸一日かけて同時に読んでるのか謎だけど、なんか繋がる部分がある。





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