Men At Large - "One Size Fits All"

一般的では無いが、最高のプロポーズ・ソング


本作を良く聴いてた98年は100枚ぐらいのアルバム枚数だったけど、その時から本作の11:Will You Marry Meが結婚ソングのTOPだと思ってた。先日、結婚ソングを取り上げる中で改めて聴いて、今の1000枚以上のアルバムの中でも一番好きだと痛感した。90'Sとかそういう枠組みを超越してる。

Prayの感覚なんだよね。曲名にMarryが含まれる曲はもちろんのこと、他にも有名になった結婚ソングと比べても、真にPrayを感じるのは本曲だけだと思う。そもそもBlack Music自体にPrayの感覚が弱い。もちろんゴスペルならばPrayだけども、こちらはそういうPrayが欲しいワケじゃない。Play&Prayと並べるのはPlayを全否定する道徳観に与しているワケでは無いから。このPray感は結婚ソングというよりもプロポーズ・ソングに近いと思う。


アルバム自体は啓志本で知った。
この94年のアルバムで彼らは2枚目となる。ジェラルド・リヴァートがグリーンランドで見つけた巨漢2人だが、彼らに関しては2枚目の方がいい。キース・スウェットやジェラルドも客演しているが、彼らの助けが必要ないほど起伏に富む歌い方をする。隠れ名盤。

ここまで啓志氏が褒めてれば買いでしょう。
確かに01:I'm In A Freaky Moodから起伏に富んだ歌い方。巨漢から生み出す声の大きさは当然だけど、抑制が効いてるのがいい。彼らの1stと比べても歌が上手くなってる。02:Let's Talk About Itはご機嫌なミドル。雨が降ってる理由は不明だが、あの頃らしいVCでナイス。03:Holidayも結構オススメ。彼ら自体はこちらのように大ヒットには恵まれなかった。せめてシングルでR&BチャートNo1は欲しい。ナショナルチャートに恵まれなくても。そんな意味では、この2人組の名前を知らない人も多いだろうけど。

それでもこの2作目はオススメできると思います。なんてったって啓志さんが「隠れ名盤」と言ってるのだから。04:Good Things Don't Lastも1stには無い内向的な感覚が良くて。そもそもこのジャケが結構好き。アルバムタイトルのOne Size Fits Allを日本語で言えば「大は小をかねる」になると思うけど、抑制が効いてるデザインだから。そういう繊細さがFits Allに結びついていると思う。05:Don't Cryはジェラルドやキースも参加した豪華な曲。ちょっと客演の2人がメインボーカルで、彼ら2人はバックボーカルの感もあるけど、曲としては悪くない。本当ならここで客演を喰うぐらいのパフォーマンスが欲しいのだが。

06:Feet Wetは珍しい心情が綴られていて個人的に注目してます。08:First Dayは悪くは無い。今から聴くべきか?と言われると迷うが。10:Funny Feelingは明るいMiddle-UP。アルバム全体として色々なタイプの曲が収められている。こういう点も隠れ名盤に選ばれた理由なんだと。


さて、11:Will You Marry Meです。間違いなく本作の中で一番深い。世の結婚ソングの中でも一番深いと思う。なぜ、この曲がプロポーズソングの中でTOPと言えるのか、Prayの存在だけで証明できるのか、そこは不安だったりする。相手の立場になれば、もうちょっと明るい曲の方がいいとは思う。この曲の先に理想的な明るい結婚生活が見えるワケじゃない。そういうタイプの曲じゃないから。

じゃあ、何が見えるって、お花畑というよりも嵐かな(笑

「苦楽を共にする」とは良く言われるけど、個人的には苦労の方がウエイトが高い。この世は「選んだ苦労」か「押し付けられた苦労」しかなくて、「幸せとは《したいこと》と《しなければいけないこと》が重なった地点」だと思ってるから。この曲を良く聴いてた二十歳の頃はここまで分かってなかった。もっと世の中を甘く考えていたから。けど、10年以上働いて最近よく思う。客観的には苦労とみなされる事の中に、自分自身は苦労と思わないことがある。そこが真の居場所であって、対価としてのお金をもらいつつも成長していくことができる場所。もちろんそんな場所は最初は何処にも無い。一歩ずつ選んだ苦労を積み重ねて初めて見えてくる。

この視点に立つならば結婚も「楽になれそう」の視点で選んじゃダメなんだよね。稼ぎも浮気も、どうみても悪い事が想像できないから選んだ相手に限って、向こうの親の介護で大変になるもんだから。もちろん買ってでも苦労する必要は無い。相手の男のアホな部分とはとことん戦うべき。すぐに治らないけど(笑、我慢してたら一生変わらん。そもそも女性の立場に立って一番有りえない事って、結婚相手が自殺する事じゃないかな。妻子を置いて。

この意見に同意してくれるならば、この曲を選ぶ男の良さが分かると思うよ。一般的な結婚ソングからはかけ離れた地点だけど、奥底の強さが見えるから。

90'sの隠れ名盤だけど、この曲だけは時代を超えている。
個人的には、この曲と同じレベルの女性側の曲を探したい。オススメの曲があれば教えてください♪

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そういやGeraldの葬式に彼ら2人も出席したとか向こうのネット・ニュースで見た。やっぱりジェラルドは彼らにとっての恩人なのだろう。



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