Leonard Julien III - "Reflections of Soul"

流石!啓志ブランド


店で何気なく見てたら帯に「解説:鈴木啓志」と書いてあったので、問答無用で視聴しました。さすが啓志さんが薦めるだけのことはある歌手だね。歌心がGlenn Jonesに近い。エゴやネガティブさがゼロで大人の安定感を感じる。歌があまりに健康すぎて店で流せないレベルなのも、全盛期のGlenn Jonesに近いんじゃないかな。

二十歳の頃にGlenn Jonesを聴いた時には、そのあまりにも陰影模様がゼロな所が逆にムード感&性的な魅力までゼロと感じて聴きこめなかった。けど、今はこの大人の安定感が心地よい。30歳以上の大人にピッタシの内容になってます。収録曲も粒そろいだし、本人自身もかなり歌えるしね。

「古くはピーボ・ブライソンのために用意された楽曲のデモを吹き込む仕事や近年ではミリー・ジャクソン、アウトキャストのサポート、さらにはあの「ゲット・レディ!栄光のテンプテーションズ物語」製作にあたり本家オーティス・ウィリアムズよりデヴィット・ラフィンの歌の吹き替えを依頼されるなど、USジョージア州アトランタを拠点に活動する知られざる実力派シンガー兼サックスプレイヤー」と帯に書いてあった時は、ホントかよと思ったけど、最初の数曲を聴いて正しい事が分かりました。家で何度も聴きましたが、やっぱり心地良くて完成度が高い。これだけ素直な歌心はもうGlenn Jones自身は出せてない。一時期売れた歌手ほど、歳を重ねた今の現状にネガティブな面を見つけてしまうから。最初は自主製作のCD-Rで作ったというけど、なんでこんなに素直で明るいの?と疑問ありまくり。けど、聴き込むほどにシンプルに「彼が凄い歌手なのだ」と納得してしまうモノがあります。

この帽子と真っ黒なシャツのセンスは疑問だけど(というよりこの帽子に似合う服なんてあるのかな?)、それ以外の写真はまともです。だからジャケで引かないでください(笑

どの曲も手触りが似ているし完成度も高いのですが、1,2,3,4曲目はどれもかなりいい。その中でも3:And I Love Youはタイトル通りで、曲の歌いだしに色気を感じる。アルバム全曲が同じテンポ&手触りなのに傑作と言うなら、私は真っ先にMario Winansの1stを思い浮かべます。あの作品も聴き込むほどにナイーブの深層に辿り着けるけど、本作も同じように聴き込む程に啓志さんが代表するSoulワールドに辿り着ける事間違いないです。10年前にGlenn Jonesで挫折した身としては、やっと深層に行けて嬉しいです。

4:The Love I Let Slip Youはサビの歌い上げが決まってる。前半の山場じゃないかな。こんな声の表情は自分じゃ絶対に出せないのは分かってるけど、いつかこれ位の素の明るさを出せるようになりたいねっ。サックス奏者という割にはあまりサックスを使ってない作品な気がします。けど、これだけ声が良ければ、全く問題なし。

曲作りの良さを一番感じるのは5:Since The Day I Met Youです。歌い方もちょっとアレンジが聴いてる。こういう微妙な手触りの違いが大事なんだと思える。曲の中盤での高音もかなり出てます。びっくり。6:Never Give You Upはよくよく聴くと女性を求めている感があって、それが単純なエロと違う奥深さ。若者は絶対に表現できない世界。7曲目もかなりいいです。

8:This Time It's Realも声に色気を感じる。それだけでなくある種の説得力も感じる。あくまで大人の態度で問いかけてるような、耳奥で木霊する優しさがたまらない。この声の良さが分かったら、いい女です。それは断言できるな。けど、30歳未満の女性じゃ無理でしょう。若い女性は若い男と付き合って、トコトン傷ついて欲しいと思ってます(笑 最後の10:You're Gonna Miss MeはSamのカバーかな。いい感じで歌ってます。

言っちゃ悪いけど、ピーボは聴き込んでいるし、ベストは2種類も持ってるけど、本作はそのベストに並んでいるね。点数つけたら全部10点の100点でいいんじゃない? 全部10点なんてO'Jayzのあのアルバム以来だけど、同じくらいの価値があります。こういう作品とめぐり合うのだから、やっぱり一生聴き続けるんだよなぁ・・・と改めて痛感した傑作です。





コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

All List

categories

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM