Marques Houston - "Naked"

身も蓋も無く言えば、SEXとの距離感が違う


05年製作のMarques Houstonのデビュー作:Nakedの02:Sex With Youを聴いて、「あーこれこれ、こういうのだよ」と頷いてしまった。草食系っていう言葉から一部誤解があるんだね。女の娘と縁が無いのでなく、単にガツガツしてないだけだから。肉をとりたて求めないだけであって、目の前に出されたら食べる。けど、昔の世代の男みたいに「据え膳食わぬは男の恥」と考えた事も無くて、食べたくない時は食べない。こういう距離感。

もっとぶっちゃけていえば、「女の娘の裸に興味を持った時、どれだけエロ本/画像が気軽に手に入ったか」だと思うな。人間の欲望は禁止される事で盛り上がる。すくなくとも自分が中学生の頃は、まだコンビニよりもパパママショップの方が多かった。コンビニでエロ本なんて売ってなく、いかがわしい店の前にエロ本の自販機があった。皆で100円ずつ集めてじゃんけんに負けると自販機で買わされる。そんな時代は裸の画像を手に入れるのは非常に大変だった。けど、「女性 裸」で検索してすぐに見つかる時代になれば、欲望の種に水をやって育てる必要が無い。栄養多寡。それが良いのか悪いのか、そこまで分からない。直感的には、良い60%、悪い40%かな
 

断言できるのは、この02:Sex With Youを両親がいる前でも/恋人がいる前でも流せば、誰にでも分かる。絶対に「なんでこの曲はSEXって連呼しているんだ/のよ」とは言われないから。「せー」で終わる。まだエロい顔して6を英語で言った時の方がSEXって聞こえると思う。別に歌手の発音が変だといいたい訳じゃないです。単にSEXとの距離感が、昔の年代(77生まれのうちらは昔に入れてもらって構わないです)と違うだけだから。

以前に「早めに初体験を済ませない方が大きい仕事ができる」とか斉藤孝教授が書いてて、結構納得?してしまった。正常な妄想が文化の出発点だとも思うから。ちなみにオフィシャルVCは王道の上半身シャツなし(裸にジャケを羽織るだけ)だから、いい意味で伝統のエロさを振りまいているので、ちょっと安心(笑

続く03:Marriageもいい。「結婚するのはもっと女遊びをした後の30歳以降で十分」というオヤジ達の意見を無視した結婚観が良く出てる。この2曲の連結だけで買っていいし、逆にこの2曲以外の曲はわざわざ8年前の作品を買ってまで聴くレベルでもないとも思う。


SEX臭さがゼロのSex With Youの続きがMarriageなんて、そりゃ確かに今の若い世代の典型例だよね。05以降のソロアーティストの核心の一つに至極納得してしまった。

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僕はセックスというのは一種の・・・・なんといえばいいのかな、soul-commitment(魂の結託)のようなものだと考えています。もしそれが良きセックスであれば、あなたの傷は治癒されるかもしれないし、イマジネーションは強化されるかもしれない。それはひとつ上のステージへと、より良き場所へと通じる通路なのです。僕の小説においては、そういう意味合いにおいて、女性は霊媒=巫女的なのです。やがて姿を見せるであろう世界の先触れなのです。
「村上春樹インタビュー集 1997-2011 p229」


この地点に一番近い曲ってなんだろうなぁ、、、思いつく曲があったら教えてください。
 

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