Devante - "Ready or Not"

僕が発した言葉は 相手に届く前に 地面に落ちてしまった

これはダミー
相手の気持ちが決まってしまい、何を言っても効果になる状況に置かれた時、

 峺世い燭せは何もない」という顔をして、くるっと振り返って立ち去る
◆屬擦瓩討海料曚い世韻脇呂い突澆靴ぁ廚箸いΥ蕕覗蠎蠅鮓詰める
それでも言葉を発してしまう


この作品は間違いなくです。これだけの感情に満ちた作品は始めてかも。。当然ながら、無理に発した言葉は相手まで届かない。途中で地面に落ちてしまう。普通はそれが分かるから言えないし言わない。

それとも、その時に言えなかったからこそ歌にした? もしそうならば、曲のどこかに後悔が入る。歌詞にもメロディーにも入らなくても声の表情には絶対に入る。それを感じなかったから。

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R&BにおいてDevanteといえばJodeciのDevante。このDevanteは別人です。2003年にインディーで発売されても、殆ど日本では流通しなかったらしい。やっぱりジャケが悪すぎるよ。今まではどんなにネガティブに感じてもジャケは置いたし、別案も最小限変更にしてた。このジャケは無理です。。若ければ若いほどジャケと作品の完成度の間に関連性は無いし、作成当時は18歳だったらしいが、それでもこれだけアルバムの性格と違うジャケは珍しい。



アルバムタイトルのReady or Notもそう。収録曲とは別につけた名前にしては・・・。Devante本人はMp3サイトに自作曲を投稿する形でデビューしたから、やっぱり才能があって、逆にジャケなんかには無頓着だったんだと思う。

それは全然問題ないんですよ。18歳なんだから、本人が拘る部分だけにとことん突き詰めれば。だからこそ問題はレーベル側。いくらインディーといえども最低限の仕事ってある。もし仮にDevante本人が顔の写真に拘ったなら、写真立てに入れて女物が散らかる机の上に無造作において、遠景で撮ればいい。
こういう両者が歩み寄れる地点を見つけるのが仕事だろ。ちょっと怒れてくるかも。


「本当に素晴らしい作品は再発売される」というルールは正しい。だから昔の自分もインディーには興味なかった。けど、それは「再発売時に皆が買う」からこそ続く。そんな意味では再発売してくれたREWINDレコードには凄く感謝してます。アルバム自体は薦めてくれたDJRさんが言うようにMarc Nelsonに近い。特に06−07の連結がそう感じる。個人的にはMario Winansの1stにも近いと思う。Youtubeでも聴けるし、ここまで情報があれば潜在的なリスナー層は絶対に買うと思う。

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01:Enter-Ludeは珍しいタイトル。interludeをわざわざ変える前にジャケを変えたら?と思うけど。アルバムの実質的な開始は02:Beautifulで、最後は15:Whenever You Callで終わる。02で出会いを歌い、15で終わった後を歌う。アルバム全体として一つの絵巻物のようで、曲を進めるごとにフェーズが進んでいく。

その中でも「言葉を発するだけ逆効果になるのに、言ってしまう」状況を感じるのが06:Stillです。先日は、
Devanteちょっとおかしくないか?このStill。俺がオカシイというよりもDevanteの方がオカシイと思うぞ。歌詞カードないし、マイナーな曲だから探す事も今はしないけど、このサビって「君にとって僕はまだ大切な男だよね」ってフェーズじゃん。おいおい、終わった後なんだから、そんなこと聞いても意味無いよ。そういうのは別れる前に尋ねろ。で、尋ねたら別れる日が早くなるんだけど。

普通のstillって、「別れた後でも、相手の事を考えてしまう」じゃないの? え、これが一般的だよね。え、Devanteのstillの方が普通なんてありえないだろ。そういうの。

と書いたけど、答えは凄くシンプル。相手の気持ちは終わったけど、恋人という形は終わってない状態。純粋に下線で引いた通り。個人的には,△呂△辰討皚は無いから、気づくまでに時間がかかってしまった。

その次は15:Whenever You Callです。これも「キミが連絡してくれればいつでも側に行く」という内容だから。別れた後にこんな事言っても、余計に嫌われる事はあっても、良い方向に転がる事は200%無い。それでも歌うんだね。

そんな意味では「キミを乗り越える」という直訳になる14:Get Over Youにも06や14のような無理筋を感じる。13:After Tonightもそう。「今夜が終わっても、僕らはまだ隣同士で、良い友達だよね」って、純粋にありえない。言うだけ逆効果になるだけ。そんな意味でも冒頭の一言コメントを感じる曲が4曲もあって、それら全てが緑ベルの傑作だから。

ちなみに他の収録曲のレベルも高い。それらについては後日追加します。

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[05/13]

売れなかった傑作を聴きこむと自分の同様の部分が浮かんでくる
それこそが聴きこむ意味であり、一つの幸せの形なんだと

タイトル欄に書いたこの言葉は、本作を聴きながら感じた内容。今までもHITは全く気にせずに作品を探してきたけど、これだけ明確には分からなかった。このDevanteを聴きこんでちゃんと説明できるようになったから。

HITしなかった傑作って、やっぱりそれなりの理由がある。
どんな人にも、HITしやすい部分も、HITしにくい部分もある。
そして、人生の色々なタイミングで、これらを交互に掘り下げる必要がある


多分、シンプルな事実はこれだけなんだと思う。掘り下げるっていうのは、最低1年/最長3年だと思ってマス。どれだけ価値があって為になっても、3年経ったら振り返りは必要。その上で、「もっと続ける」と決めればいい。ずるずる5年や10年行くのは、掘り下げているのでなく次に行く勇気が無いだけだと。

一番の問題は、HITは意識しなくても集まるけど、「HITしない」は意識しないと集めれないという事実。もちろん「中途半端な作品」はHITしないし、中途半端な作品はそこら中に転がっているけど、それを本気で追っかけるのはね。やるからにはそれだけ価値がある方がいいに決まってる。けど、「HITしなかったけど実は傑作」を見つける事ほど難しい事は無い。

結局、ジャンル全体を追っかける意味は此処にある。もちろん特定の個人にとことん焦点を当てるのでも構わない。全作がHITするのはありえないのだから、どこかで売れない作品も出てくるし、その中には、製作者自身にとってはとても重要だけどHITには結びつかなかった作品があるから。

その上でDevanteの本作にうつる。昨日書いたようにジャケは問題外。Devanteという名前自体もやっぱりマイナス。どれだけあだ名だったとしても、全く一緒なのは。Joeみたいにメジャーな名前ならしょうがないけど、それでも普通は「Joe XXXX」で変えるでしょう。

音楽的に一番の問題は03:Can't Affordと04:Things You Likeだと思う。この2曲では誰でも分かるぐらいの明るさが欲しい。もちろん聞き込めばちゃんとDevanteの笑顔は見えてくる。手を抜いて作っているわけじゃない。個人的には中間地点の05:Like I Doは面白いタイプの曲だとも思うけど。

07:7 Daysは良いミドルなんだけど、06との連結は謎。「かけつけなくちゃ君がいっちゃう」情景を伝えるMarc Nelsonのミドルの方が上だと思う。08:Soul Sistaも気軽に聴けるタイプの曲だが、ちょっと喜びの伝え方が弱いような。というよりも「押しが弱い」のかな。この作品の中で、一番押してるのはこのジャケだと思うな。09:Summer Loveも気分転換にはなるのだが、積極的に聴きたいと思わせるのにはちょと弱い。10:Assumptions (Remix)は不安感が前面に出た曲でナイス。11:Unconditionalもナイス。12:Gonna Be AlrightもナイスなMiddle-UP。

そんな意味では、Devanteは恋愛の上昇局面を歌にするのが苦手なんだろうね。上昇局面自体が苦手なのか、それを歌にする部分だけが苦手なのか分からないけど。ただ、明るい歌がゼロだったAlicia Keysの1stはHITしたんだから、上昇局面が苦手だけでは理由にならないかな。個人的には曲順はもうちょっと考え直しても良い気もするけど、シングルのHITの理由とは関係ないから。

別に勝手に試作したジャケを推すつもりは微塵にも無いけど、このアルバムにあった完璧なジャケならば、このままの収録曲構成でもHITしたのかもね。そう思う一番の理由が、Devanteの吼えっぷり。「相手に届く前に 地面に落ちてしまった」と書いたけど、このシャウトには「もしかしたら届くかもしれない」と思わせる何かがある。一般的には完全無理筋だけど、それでもここまで重ねたら開く扉がある。

とは、言えない。自分が断言できるのは自己の体験の範囲内。けど、Devanteに真に惹かれるならば、試す価値はあると思うよ。っそれぐらい15:Whenever You Callには惹かれてる。この曲が本作では白眉。

 



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