III From the Soul - "Time Waits For No One"

「敗北を抱いて飛べ」


今日、Big Bubを聴きながらついついIII From the Soulのことを考えてた。2月にはシャウター特集を作ってスキー場で聴いて痛感してた。ずっと、この3作目に違和感を感じて1年以上経過したけど、やっと分かった。彼ら自身も、敗北を抱いて飛びたいのだと思う。けど飛べてない。

本当ならば、女声が良い08:Slip Into Youに続く09:4 Wayで爆発すべきだったんだよ。1stの「アメフト聖歌隊」ぐらいの勢いで。どこまで吼えても敗北感は零にはできないだろう。けど、1stの頃の勢いがあれば、《負け》という事実の痛さを正面から見詰めたTommy Simsの作品に並んだのに。。

自分達が抱え込んでいる衝動を言語化できてないように思える。
ある種の物事は言語化して意識で捉えないと掘り下げられない。ソロ作のBig Jimの時から敗北感は濃厚に漂ってた。歌手としての能力はGerald Levertに並んでいた。だから、最低でもGeraldの半分はヒットできたはず。けど、1/10もヒットしてない。その理由は「吼えすぎた」が一番似合うじゃん。そうなってないこの3作目は不完全燃焼と思える。

11:You And Meはシャウトとは別の世界が見える。いい曲。12:Where You Want To Beもピアノの出だしが印象的で。彼らの新しい魅力が見え隠れしている。けど、やっぱり吼える方が相応しいと思える。このジャケもそう。全体的に痛みをグラサンで隠しているように見える。特に右にいるBig Jim。眉間の深い縦皺は無いけど、おでこ全体に痛みを感じる。俯き加減の顔が、未だ苦悩の世界にいるようにも思える。

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クラブに縁遠かったので、今までUPテンポを一番聴いてたのは車の中だった。けど、やっぱりスキー場で聴く方がいいね。実際にやってみて痛感した。Dru HillのUPってDo U Believe?しかないじゃん。。本当は彼らの3作目、4作目こそ真のUPに満ちた作品になるべきだったのだ。Jodeciの1stも後半だけだし、本当にアルバム全部をUPとして聴けるのはIII From the Soul のデビュー作だけじゃん。勢いが怒涛すぎて後半のバラードもぶっとうしで聴ける。初めて聴いたのが23歳だったのが今となっては凄く後悔。

以前にチャーリーの曲でも書いたけど、この作品ならば「ナンパのやり方を手取り足取り教えてくれる? そんなのいらん。男に必要なのは勢いだ」とまで思えてくる。自己規定:草食系と言ってる20歳未満の男をぜんぶ捕まえてきて、強制的に大音量で100回聞かせれば、日本の少子化なんてなくなるぞ。Calvin Richardsonが表現している「おとこ」なら難しいけど、このIII From the Soulのデビュー作は聴けば絶対に分かる。

2nd:セルフタイトルこの曲がHITしなかったから、日本盤のみの発売になったハズ。今から聴くと妙に98年を思い出す。R.とかはさすがにぶっとんでた日のためだから、この2ndの中盤のマイナーなメロウの夜こそがあの頃の日常であってほしくて。1stと違って知らない人に今から薦めていいのか、それは分からない。05:Treat You Right、06:Take It Slowとかが特にそう。今の58点は低すぎるな。70点台はあると思う。10:Diamond in the Skyは僕にとって、夜景に似合う曲No1です。このマイナー感と抑えた歌いっぷりがいい。アルバム全体として、男が独りでウイスキー飲みながら夜景を見てる情景に似合う。だからこそ、この3作目の中途半端さを思う。

「敗北を抱いて飛べ」
Tommy Simsには無い「飛べるだけのシャウト」を持ってるじゃん。敗北に対して吼える資格もTommy Simsと同じぐらいに持ってる。これは、僕の中で、最高表現の褒め言葉のつもりです。やっぱり理想は「ガツンと吼えて、以降は拘らない」生き様だから。





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