Grenique - "Should I"

あいつの浮気相手は私のシャドー


このVCを始めて見た99年の時は、「おお、すげーー」で止まってしまった。10年以上経過してやっとわかる。オンリーワンだったと。

浮気すること、浮気されること、この両者を突き詰める曲を探していたのに、結局、「浮気すること」を突き詰めた曲は知らない。どれも「男は狩人」&「いい女がいた」以上の世界に行ってない。「浮気されること」を突き詰めた曲としては、やっぱりこのGreniqueのBlack Butterflyに収められた07:Should IがTOPだと思う。

彼氏に浮気されている状況で、「私は去っていくべきか」、それとも「相手と面と向かって言うべきか」を自問自答している情景を描いた曲の時点でDeep。輪をかけてVCがぶっとんでる。本人の服装を変えて二度撮った映像を重ねただけなのに、そのコンセプトが最高だから。

浮気相手を「私が本命なんだから」となじる態度に、「え、なんのこと?あの人に彼女なんていたの?」とすっとぼける表情。Grenique自身の演技力も結構ある。 奥の部屋で何も気づかずTVを見てる彼氏も絵になってる。お互いにどつきあってたのに、そのうちベットの上でお互いに相談しあって、最後は2人で手をつないで出て行く。その終わり方も示唆的で。

けど、このVCを見た時から、「理想的には、最後に2人が重なって1人の人間になって欲しい」と思ってた。本タイトルの「あいつの浮気相手は私のシャドー」とはそういう意味です。成長するということは自分のシャドーを取り込んでいく事といったのはフロイトだっけ? せっかくGrenique本人が二役やってるのだから、そうやって締めて欲しかった。現時点で10年は残る作品になっているけど、こちらで締めたら50年レベルになるんじゃないかな。

浮気自体については、情景描写から言い訳、その後のオチまで、この世には文学だろうと映画だろうとゴマンと作品があるけれど、一番は神田昌典著 「成功者の告白」に書いてあった「だから、浮気はするなといったんだよ。ビジョン心理学のチャック・スペザーノ博士によれば、新しく現れた女性をさけるのでなく誘惑を拒否すれば、新たに現れた女性に求めたのと同じ魅力的な部分が、夫婦間に現れる。しかも二週間以内に現れることが多いそうだ。ところがこのメカニズムを知らないと、新しい女性に簡単になびいてしまうんだよ」

友達の結婚式でスピーチする機会があったら、絶対にこのネタ出したいと思っているのだけど、皆が「若井に喋らせると絶対に普通じゃ終わらんから危険」と思ってるからなぁ。けどさ、35にもなって色々結婚式に出ると、やっぱりスピーチのネタにも被りが見えてくるわけですよ。それぐらいなら、このネタの方が絶対にいい。参加者にとっては結婚式よりもこのスピーチの方が記憶に残るぐらいの強烈度だから、そういう意味では当人には悪いのだが。。

>新たに現れた女性に求めたのと同じ魅力的な部分が、夫婦間に現れる。
これさ、個人的には「絶対現れる」のでなく、「いい夫婦関係ならば現れる」なんだと思うよ。そこら辺をもうちょっと突き詰める必要はあると思ってます。当然ながら身体的要素(身長・顔の作り等)はどうしようもないしね。そもそもそういう観点で浮気するのは問題外と思っているのだろう。いや、配偶者に現れるのでなく「夫婦間に現れる」と言っているのだから、「誘惑を拒否」した時点でそのウエイトは下がる=「大きな枠組みでの解決策」といいたいのかも。そう考えていくと結構深い言葉だと思える。そんな意味でも、Greniqueはぜひ2作目でこの道に歩いて欲しかった。

VCがぜんぜんYoutubeに無いので、うちで公開しておきます。文句言われたら、この内容英訳してKedar Massenburgに送って正式許可をもらうぐらいの心意気で。Kedar自身があれだけGreniqueに期待していたのならば、せひ2作目を作って欲しかった。マクナイトを1stで退場させなかったマーキュリーを見習って欲しかった。




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