Andre De Lang - "Worth the Wait"
北欧の陽光
以前に「北欧のMarvin Gaye」と紹介しているサイトがあった。
南アフリカで生まれ、スウェーデンで音楽活動をしていたAndre De Langの97年の作品です。このジャケの印象とは正反対で「午後のTeaTimeに聴くと寛ぐ曲群」になっている。所々を力強く歌うため「爽やか」には分類されない。陽光感も心なしか弱い気がする。それも含めて「北欧」と言われれば確かに納得する。
03年ぐらいにDisk Unionで見つけてジャケだけで買った。Deepな手触りを期待してたから正反対でびっくり。けど、傑作なんだよね。タイプ的にはKenny LattimoreやJavierなんだけど、Kenny Lattimoreほどオシャレ感はないし、Javierほど素の明るさは感じない。曲にヒネリは無い。けど、粒揃ってる。こちらでは絶賛してるのも意外では無い。
01:Only Good Loveから傑作。ジャケを変えた方が絶対に売れると思うが、曲はかなりナイス。03:A Friendは明るいUPでこれまたいい。04:Worth the Waitはアルバムタイトル曲だけど、確かにこれもいい。この曲が一番午後に似合うね。05:Such A TreasureもUPでご機嫌な曲。06:Don't Stop Believin'は一番爽やかなんじゃないかな。
Youtubeで一通り聴けるから、良さはすぐに伝わると思う。こちら系の手触りが好きな人にとっては1000円以下なら即買いレベル。じゃあなんでこれだけ紹介が遅れたかというと、昔(05年以前)は殆ど情報が無くて北欧等の基本的な事さえ知らなかったのが一つ。あと、やっぱり傑作だけど分類に困るんだよね。07:Love of My Lyfeや08:Wish is my Commandにアンドレの個性を感じる。とくにwish is my commandというタイトルをつける人は、普通とは違う何かがある。
普通はYour wish is my commandなんだけど、もちろん歌詞の中ではそう歌ってるけど、タイトルからyourを削除した理由。こういう所に心の扉があると思う。結局、アンドレはyouに拘ってない。聞き込むほどに己しか見てない内向的な視線が出てくる。
聴けば北欧の午後の公園が浮かんでくる(って北欧に行った事は無いので、単に雪が残ってる公園ですが)のだが、やっぱり聞き込むとこのジャケの表情が浮かんでくるんだよね。そういう深さって大ヒットと背反だから。個人的には好きなんだけどね。
デザイナーには悪いけど、勝手にジャケの色調を変更してみました。アルバムの全体的な雰囲気は間違いなくこの左の画像です。
- 2013.03.23 Saturday
- 90's
- 13:06
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ジャケットと全然違うイメージですが、良い曲が多いですね
北欧でこんなアルバムがあるですね