Angel Grant - "Album"

隠れ「オシャレ名盤」


Jam&Lewisが手がけた傑作なのに、発売当初の97年も、そして今でも話題にはなってないと思う。たまたま夢人さんのレビューを集中的に見ている時に気づいたから買ったけど、想像以上に良い。

オシャレ名盤に該当するのはSadeと、Terry Ellisと、Adriana Evansの1stです。個人的にはこれらしか認めません。Tamiaの1stは悩むけど、売れ線集めの2番煎じの曲が多くてパス。ここまで厳しい基準を本作は違いなくクリアする。

「あ〜あTerry Ellisが2nd発売しないかなぁ」と思う人は即効で買っていい。中古価格500円以下はあと1年で無くなる。そう言いたくなる位に誰でも納得する名曲が多い。

01:Hey Youから歓喜レベルの傑作。オシャレを目指しすぎる女性はヴィヴィアンみたいなもんだから。この曲に込められた絶妙さはもっと上。この絶妙さは自分(or旦那)の稼ぎによってどれだけでもファッションに費やせる金額を変える柔軟性から生まれると思う。その柔軟性が備わっている女性ならば、絶対に気に入る。

ジャケをみると、顔つきといい紋様といい、ちょっとアラブ風。もしかしたらジョブスのようにあちらの血が入っているのかもしれませんが、歌は純粋にR&Bです。よくよく見るとこの手の模様はタトゥー?ちょっとやりすぎ感もありますが。アラブ風の曲をJam&Lewisが作るなら聴いてみたいかも。

02:Knockin'もいいんだよねぇ。午後に似合う情景が良くて、声質もTerry EllisやAdriana Evansと近くて、3人のアルバムでMIX作ったらかなり凄くなる。03〜06は純粋の好みの世界なので、異質なのが07:Illusionsです。タイトルから稀なんだけど、単純なオシャレ系じゃない深さがある。音もMiddle-UPでちょと挑発的。12:Whenever You Cryと15:I Love Youもオススメ。緑3曲選んでしまったので、赤をつけるのは控えますが、全体的に捨て曲が無いのは確か。

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「オシャレ名盤であるAdriana Evansの1stとTerry Ellisの1stに並ぶ」と言えば、分かる人には絶対に伝わる。じゃあ、本当に同じか?と言われると、あの当時に話題性が低かった理由は真面目に考えるべき。

心を鬼にして本作のネガティブさを指摘すれば、「素直さ」「無邪気さ」が弱いのかもね。
それは作る楽曲群のレベルが高すぎるJam&Lewisのコントロールに打ち勝つのが難しいからであり、SoloやジャネットぐらいじゃないとJam&Lewisの作る曲の中で自分らしさを出すのが困難なのだと思う。そりゃ新人の時から出来るのはSoloぐらいだって。楽曲の良さからオシャレ名盤に並ぶとしても、最終的に現状「隠れ」になっているのは、そこが問題点なのだと思う。けど、01と02曲目はホントに傑作だから。07の緑は個人的な趣味がちょっと入っているかな

「これをあの当時に聴けなかったのは大きな後悔」と言わないのはオシャレ系だから。けど、この曲を付き合っている時の、それも一番上手く行っている時に流せば、カップルの午後の最高の瞬間を彩るのは間違い無い。 それは断言できるね♪

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うーん、アルバムのタイトルがAlbumなのは、やっぱりミスだったと思うよ。ここだけ直せば「隠れ」にならなかったんじゃないかな。これを決めたのはJam&Lewis? ならばAngel Grantはそこだけは譲らないべきだったね。それがうちの結論です。

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    コメント
    確かに色褪せないオシャレ名盤ですね
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    • 2019/02/16 11:07 PM

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