最近のこと(追加)

邦楽を聴く機会は大晦日の紅白ぐらいだし、社会現象としてのAKB以外には興味は無いのだが、皆がコメントしているのを見てついつい今回のAKB48の峰岸みなみの丸坊主騒動について自分も書く気になった。

まず、改めて話題になっている恋愛禁止ルールについて。
個人的には最初に見た仲里依紗のコメントに至極納得するけど(仲里依紗にはKeyshia Coleと同じ匂いを感じるから気になるかも)、仲里依紗に同じレベルまでつぎ込むファンは少ないワケで。だから、「恋愛禁止のオキテが厳しいからこそ、ファンはあそこまでお金をつぎ込む気持ちになる構図」の方が問題な気もするんだけど・・・。そこに言及するTV有名人がいないのは、AKB商法についての緘口令な気もしてて。丸坊主の必要性は本人が判断したのだから尊重すればいいし、そこまでする話かどうかは「置かれている状況」で決まるから、問題はその状況を作っているモノでしょう。

その根本には「好きな女の娘が他の男に抱かれないで欲しい」があるのだろうけど、それを逆照射して「恋愛禁止のルールを作った方がよりファンがつく」と思ってるぐらいならまだセーフなんだけど、「ファンがつく」じゃなくて「売り上げがあがる」とまで計算しているなら、イヤな世界やね。まあ男性アイドルでも福山雅治が結婚してないのは同じ理由(良い言葉で言えば、ファンを大事にする)だと書いてる週刊誌を見た事もあるから、同じレベルのちょっと形が変わっただけの話なのかもしれないし、「それがアイドルの世界なんだ」と言われたら、「まあそうなんだろうね」と思うけど。

「好きな女の娘が他の男に抱かれないで欲しい」と同じぐらいに真理なのが、「モテル女性はモテル男性と良くくっついたり離れたりする」という事実だし、相手の彼も写真検索すれば確かにイケメンだしねぇ。しょうがないじゃん。そういうもんだよ、世の中。

一番気になるのは今回のニュースを見てショックをうけた峯岸みなみのファンが、「やっぱりもっと若い子じゃないとダメだ」と思う点で、それは純粋にR. Kellyのネガティブの奥底というか、ロリコン一直線というか・・・。それならまだSisqoの1stのSo Sexualを100回リピートしたほうがいい。AKBファンが本サイトに来るわけは無いが、本気でショック受けてる人にはSo Sexualを薦めておきます。

洋楽に興味が無いなら、俵万智の「あなたと読む恋の歌 百首」の岡野弘彦の和歌を薦めます。昔、この本を紹介した時は、あまりにDeepそのまんまだから書くのを躊躇ったほど。


わがおもう をとめこよひは 遠くゐて 人とあひ寝る さ夜ふけにけり

いい和歌だよね。僕の中でこの和歌とSo Sexualは同じ地平線。とはいっても和歌に慣れていないと難しいだろうから、解説部分を抜粋しておきます。

ここまで考えたところで、あらためて提出歌を読んでみよう。おそらくは、右のような状況のなかで詠まれた作品だ。が、なんと静謐でしっとりとした潤いのある歌だろうか。そこには、気品さえ感じられる。
 自分が心を寄せいている女性は、今夜遠く離れた場所にいて、しかも別の男と一夜をともにしている・・・。じっとその夜を噛みしめるようにして、作者は起きているのだろう。「さ夜ふけにけり」というシンプルな言葉が、こんなにも悲しく深く響いてくる歌を、私はほかに知らない。
 言葉が取り乱していないぶん、詠む者は想像力を刺激される。この静かさの底に広がる、闇のような苦い思い。


最初にYahooのニュースで丸坊主姿見た時は、流石にびっくりしたけど、ここまで大きく話題になるとは思わなかった。AKBの恋愛禁止ルールの奥底にある色んな感情の矛盾が見え始めている気がする。乃木坂とかジャカルタとか色々と手を売ってる秋元氏の手腕自体はある意味すごいと思っているけど、この丸坊主事件はもしかしたらこの国の奥底の何かに触れたのかもね。と、佐藤優ならコメントする気も。博多に行った指原莉乃の件は「まあそうだよね」とか「週刊誌にタレこむ男も男だ」ぐらいのスルー感だったけど、今回これだけ話題になったのはとっさに丸坊主にした衝動なんだと思う。それが民族のエトスだとも。アジアでも世界でも話題になるのは、彼らが理解できないこの行動の奥にハラキリや特攻隊が連なっていると本能的に認識しているからじゃないのかな。

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音楽の話題に戻すならば、今年の大晦日の紅白で初めて映像をみたきゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」の歌詞の思った以上の深さの方が収穫だった。

同じ空が見えるかどうかは
心の角度次第だから

以前に夜空ノムコウにSoul的な至らなさを指摘したけど、この歌詞は逆に可能性を感じたり。

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[02/05]
ちょっとネットを見ててしまった。ついつい気になったコメントを引用

> 相手の男も直ぐに坊主頭にすれば話題になって名前が売れたのにね
→確かにその通り

> 恋愛なんて全部正論だし全部正論じゃない
> ガチなところは2人しかわからん
> 周りの意見などあてにならん
→いいねぇ、この視点。両極端が重なる場所に人のコアがある。このコメント書いた人はP2S2マスター3段ぐらいあげたい気分。もう一歩踏み込んだら「恋愛は、突き詰めるほどにどっちが悪いかなんて分らなくなる。自分は何も間違ってないとも、自分が全部間違ったとも言える。それを実感した事無い人は、いい加減に付き合ってたか、真面目に見返したことが無い奴なのだ」まで来る事間違いなし。って、これ自体も最終的な場所ではなくて、結局はシンプルな事実を色んな角度から見てしまっているだけなんだけど。。

> 何よりも、金づるのファンを騙しても意外と平気な子で、それより自分の身を心配して坊主にしたのがなあ
> なんかせめて「ファンに申し訳なくて坊主にしました」と発言してあげて欲しい、ファンのために
→仰るとおりです。マツコやテリーもこの意見なんだって。さすがご意見番として長いだけのことはある。

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[02/10]
なんやかんやで普段は話題にしない人たちまでコメントしているな。特にこれは面白い。世界がどう見るかを一番分かりやすく書いていると思う。

男女の同衾を表現するにあたって「お泊まり愛」という幼児語を持ってくる語法に、私は以前から、かなり強い違和感を覚えてい る。おそらく、出典は、「略奪愛」という一時期流行した言い方からの派生なのであろうが、略奪愛にしてもお泊まり愛にしても、あえて「愛」という言葉を 使っている点に、デスクの底意地の悪さが横溢している。

 デスクは、愛の力を信じていない。信じていないからこそ、安易な接尾辞として愛を乱発している。打算愛、惰性愛、事故愛、拾得物横領愛、行きがけの駄賃 愛、憐憫愛、送り狼愛、焼けぼっくい愛、なりゆき愛、食い逃げ愛、割れ鍋に綴じ蓋愛……愛をめぐる言葉は、派生すればするだけ、本筋から外れて行く。とい うことはつまり、新しい愛の用語を発明しているつもりでいる記者諸君は、愛の濃度を薄めている張本人なのである。

この連載「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 〜世間に転がる意味不明」の斜に構えた視線が苦手な人もいるだろけど、たまにハッとするようなことを書く。この傍線の部分は特にそう。こういう事は中学時代に教えてもらえると、ものすごく将来が伸びるんだけど。って、上記の用語の後ろの方は単に筆者が作っただけのような気もするが。なんか見てると個人的に一つ作ってみたくなったりも(笑

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[02/24]
おお、ついにYahooトップにも秋元本人の記事が出た。けっこう面白いこと言ってるなぁ。

 また、恋愛禁止のルールについては「誤解を生むからもう言いたくない」とした上で、「恋愛禁止条例は一つのネタとしては歌にしたり、言ったりはしている が、決して恋愛が禁止ではない」と明言。「たぶん高校野球で甲子園目指している人は、恋愛する時間なんてないんじゃないかということ。ただ、本当に好きな 人ができたら仕方がないんじゃないとは話をしている」とした。
これぐらいの言い訳?説明?をできるのが、やり手の大人ということかな。

(恋愛も)自己責任で好きなようにして、彼氏がいることにファンのみなさんが悔しいと思いながらも選ぶことになるかもしれない

そんなことしたら社会現象としてのAKBは無くなって、「ちょっとフォトジェニックが弱い人が多い分だけ親しみやすいアイドル」以上にはならないとは思う。あれだけCD買わせる商法は音楽自体を馬鹿にしてると言っても過言じゃないから、個人的には恋愛解禁は歓迎ですが。


うーんとさ、うまく言えないのだけど、結局、AKBが目指していたのは「国民的美少女コンテスト」のようなアイドルでなく、「クラスの中ではそこそこ可愛い娘」レベルだったんだよね。TOPではなくても。そういう距離感で人選してると思っていたのだけど。その上で個人的に思うのは、AKBだけを槍玉に挙げるのでなく、これだけ広がった理由を探る→ある種の社会的変化があったと捉えるべき

オタク気質の男の子が告白してフラれたらネタにされる風潮
これが一番の問題の根っこにあると感じてます。いつ頃からそういう風潮になったのかは言明できない。けど、自分が中学の頃は、そこまでこの風潮は無かったと思う。オタク気質の男の子はどんな時代も一定数いる。本人もフォトジェニックが弱い事も多いし、スポーツができなくて、ちょっと勉強ができるようなタイプ。そういう男の子が誰かを好きになったとする。まあ中学生なんだから顔で相手を好きになっちゃうのもそれはそれで当然。このとき、やっぱり「告白して振られる」っていうのが正しい道だと思うんだよね。冷静に考えたら「太陽が明日西から昇る確率」ぐらいしか上手く行かないと分かっていても、告白することはやっぱり大事。「僕は顔であの娘を好きになった。けど僕には顔がないから付き合えなかった」と言うシンプルな事実。どれだけ他の理由を増やして言っても、このシンプルさは結構普遍的。

この状況の時に、振られるだけでなく、「クラスでネタにされる」というのはやっぱりシンドイし、そういう風潮があればさすがに告白はできないよ。するとその行き場の無い想いが正常に昇華できなくて、20歳前後になってCD券に繋がると、個人的には思ってます。誰かを好きになった気持ちというのは、別に相手と付き合えなくても、ちゃんと告白して振られれば、それはひとつの正しい昇華だと思っているワケで。そんな意味では、オタク気質の男の子であっても、AKBとかアイドルにハマる人とハマらない人の違いは、結局、「告白したい位に人を好きになった時にちゃんと告白したか」だけになると、仮説をたてています。





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