R Kelly - "Write Me Back"

彼が一番治したい事


思わせぶりなタイトルと言うべき?
ちゃんと意味を調べてようと思って検索してたら林剛氏のBlogを見つけた。林氏がBlog運営してたのを遅ればせながら知りました。R&Bの曲ってタイトルよりもサビのフレーズの方が大切だし、アルバムのタイトルも収録曲の中から選ばれる事が多い。だから真面目に考えるだけ損な事もあるけど、今回はちょっとひねってる。「R Kellyにしては珍しいかも」とは発売時に感じてた。

前回の"Love Letter"が凄く良かったから今回はレベルが下がると思ってた(汗。R Kellyの作品で連続で傑作だったのって"Chocolate Factory"と"Happy Peaple"の連続ぐらいじゃないかな。あとはいつも駄作?→傑作の連続な気がしてて、今回はパスと思ってた。

ところがAmazonで高評価だったので。ジャケも悪くないしとタイトルも気になってたのもあり買うことにしました。確かに皆様の言うとおり"Love Letter"を受けつぐ曲群。程よい感じで熱さが持続してて、アルバム全体の立ち位置がいい。前作を気に入った全員に薦めれるのは間違いない。01:Love Isから期待通りの曲調。02:Feelin' Singleって独身って意味なのか不明だが、曲はかなりいい。03:Lady Sundayもいい。最初の3曲で買ったことを満足できると思います。04:When A Man Liesもタイトルの割りにはいいんだよねぇ。

だんだん中盤にかけてだらけてくる気もするが、個人的に気になるのが10:Green Lightです。珍しいタイトルだけどSay Yesと同じフェーズだと思う。本アルバムの中ではPray=珍しく祈りが出てる点に惹かれてる。聴き込むとロンが浮かんでくるのも傑作曲だと思う理由。14:You Are My WorldはAmazonのレビューにもあるとおりマイケルジャクソンそっくりの歌い方が面白い。林氏のBlogでその中でとりわけ話題になっているのが“You Are My World”という曲だ。これはケリーがマイケル・ジャクソンに(と?)書いた曲のデモと言われ、ネット上で公開(リーク?)されていた音源の正規収録版。と書いてある、なるほどねぇ。

個人的には歌い手としてのマイケルはジャクソン5時代の方が見るべき点が多くて、青年以降はミュージックビデオにダンスの方がウエイトが強いと思ってた。けど、R Kellyが同じように歌って初めてマイケルの歌い方の特徴に気づいた。

独特の怒りを込める唱法
なんていうのかな、小節毎の最後に叩きつけるように歌う所がものすごくマイケルっぽくて。この怒りの感情はデンジャラスまででは見られないと思う。個人的にはInvincibleに近い。これだけパーフェクトに声の表情を合わせれるのなら、[You Are Not Alone]と同じレベルで二人の間で共有しているというべきかも。「マイケルの抱える怒り」ってすぐに思いつくのは対パパラッチか対親父な気がするけど、R Kellyも同じぐらい有名人だからどちらでもいける。個人的には対パパラッチな気がするが。

前作:Love Letterの続きともいわれる本作だけど、一番気に入ったのは16:One Step Closerです。Write Me Backって「僕に手紙の返事をくれ」が正しい訳だと思うけど、この曲を聴きこむと違う情景が浮かんでくる。それが冒頭の「彼が一番治したいこと」であり、Back(過去)のMe(僕)にWrite(書いてくれ)なんだよね。

もっと突き詰めれば「Step」
この歌を聴き込むと「もし一つだけWrite Me Backができるなら、あの頃のStepを治したい」と感じる。Green Lightとその点で連続している気もする。この曲を最初に聴いた時から、あれ?って感じてついついリピートしてしまった。R KellyはこれまでにもStepという単語を含んだ曲を発表している。Chocolate Factoryの[Step In The Name Of Love]もそうだし、Happy Peapleの[Steppin' Into Heaven]もそうだね。どちらも凄く名曲。この2曲の時点でStepという単語の重要度の証明になっていると勝手に思ってるけど(笑、この2曲は明るいんだよね。それは素晴らしいと思うけど、やっぱりR KellyこそがPlay&PrayなのだからPray=祈りまで出ないと最深部とは言えない。今までどれだけ彼がStepと歌ってもTerritoryまでは浮かんでこなかった。今回は間違いなくそこが見える。

そんな意味では真に連続で聴くべきはセルフタイトルアルバムの[Step Into My Room]かもね。この曲は恋愛寄りだけど、よくよく聴くとエロくない歌世界はあの頃から結構気に入ってた。このレベルなら男性陣の30%には届く。RoomじゃなくてTerritoryまで行くアホは3%もいないと思うけど、自分自身がそこに該当すると痛感している人がいるならば確実にオススメ。僕があの頃のR Kellyと友達ならば、Write Me Backというタイトルが導くようにこのOne Step Closerを貸す。Territoryを抱える愚かさについて下手に色々と言うよりも「この作品でも聴いたら?」で貸す方がいいと思うから。個人的にはこの曲のおかけでTerritoryの真の解法(→解放)が分かった気がするけど、R.を聴きこんでいない人には意味不明かもね。Green Lightと連続で聴くか、Step Into My Roomと連続で聴くか、やっぱり本丸のTempo Slowと連続で聴くか、そこら辺は今後の課題で。


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ちなみにエリック・べネイの新作も凄く良かったです。こちらも前作の良さを受け継ぐ内容なのがナイス。今年は8月後半から10月までで富士山、北岳&間ノ岳、穂高と、1〜4位までの山に行ってくる予定なので、そろそろそれぞれの山で聴くリストを決めねば。9月中旬は友達の結婚式参加のためにカリフォルニアに行くけど、アメリカ本土だとまた聴くリストに迷うなぁ。アメリカは5年ぶりなので楽しみ。羽田発JALにしたけど、よくよく考えたらアメリカの飛行機会社の方が座席で本土の選曲を味わう楽しみがあるから、ちょっと失敗だったかも。。

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いかん、寝れん。4曲リピートなめてた。。
軽い気持ちで寝る前にGreen Light, One Step Closer, Step Into My Room, Tempo Slowの4曲をこの順番でリピートしたら寝れなくなった。びっくりするほどにこの順番がはまる。いや、多分、スタートはStep Into My Roomだと思うのだけど、One Step Closerとの連携がピッタリで一周ごとに螺旋階段を下っていける。

去年のLove Letterで提案した「You're Body's Callin'-Remix→What I Feel/Issues→本作の3曲」もかなりガツンと来たけど、それ以上かも。明日も会社なのに2時はヤバイ。なんでTempo SlowとGreen Lightの連携がこんなにいいんだ?そこも不思議だったりする。

One Step Closerを初めて聴いた時から何処かで懐かしかったけど、4曲連続を3回繰り返して聴いてやっと分かった。このOne Step Closerは僕が思うR Kellyの最高傑作:Youに繋がるんだ。本作の後半4曲は追加で収録されたというけど、You Are My Worldだけでなく4曲全部が過去のストックから選曲したんじゃないかな。聴けば聴くほどYouと同時に作った気がしてくる。もしかしたら、いつかR KellyはYouをちゃんと収録するのかもね。そのとき、彼がどんなアルバムタイトルにするのか、それは凄く興味がある。

どれだけ有名になってどれだけ偉大な歌手になってもR Kellyはテリトリーを歌った時点で愚かな男の代表だし、どれだけ治っても絶対に許してもらえない事を何度も重ねてきたと思う。その愚かさをとことん聴きこんでた自分は、同じぐらいに愚かだったと言われても否定はできない。マイナスとマイナスがプラスになるのなら、人と曲の間にもそれがあってもいいと思うし、それが可能なのはやっぱりR Kellyとの間だと思う。僕はディアンジェロとは出来ないしK-ciとも出来ない。けど、R Kellyとは出来ると思ってる。それがOne Step Closer&Youです。もっとはっきり言えばこの曲のサビの通りOne Step Closer To Youなんだろね。

寝ます。




コメント
こんばんは

R.Kellyの新作(というかここ数ヵ月の新作)を購入しておらず、YouTubeなどでも聴いていないのでレビューによる表現を楽しみにしていました。
今は過去に購入したアルバムを自分の中でじっくり消化しています。

ここ数ヵ月ではMonicaの新作もどんな感じなのだろうと気になってますね。
Monicaで前から少し気になっていたのですがブログで『Still Standing』を取り上げてくださった時『After The Storm』を前作と書かれていましたが、この二作の間に『The Making of Me』というアルバムがあります。
二年以上前のことを凄い今さらなこと言ってすいません。

あと今日HMVのオンラインニュースを読んでいたら気になった記事が。
T-boy Rossというシンガーソングライターの唯一のアルバム『Changes』が初CD化とのこと。
Marvin Gayeのあの曲を作った人です。
どんな風に歌っているんだろうかと気になりました。

R.Kellyに関係ないコメントすいません!
  • Tour
  • 2012/08/18 8:36 PM

上のURL
http://page.freett.com/tassagitta/index.htm
HPを始めました。こちらからはリンクしましたので、リンクしていただけたらと。
1995年生まれであまり聴き込めておらず若井さんの影響ありありで書かせてもらっています、すいません。

Tourさんこんばんわ。

Monicaの件、ご指摘ありがとうございます。すっかり記憶から抜け落ちてました。発売当初に数回聴きこんでUPするほどの感覚を受けなくてそのままスルーになってました。

今聴きながら書いてます。あのアルバムタイトルは2曲目のカーティスの元歌のMaking Of Youから出来たのだと思うけど、Angieの時ほど感動しなかったのを思い出しました。あの曲は女性がカバーする男性の曲の中ではTOPにくると思うし、女性が思う男性の理想像の何かが明確にある。そこを突き詰めて、話題をそちらにもっていって書こうと思って、そこが分からないままにスルーした形になってました。Monicaの方の該当箇所は直しておきます。AngieとCurtisのMaking of You2曲リピートは、迷ってます(笑

T-Boy Rossってダイアナ・ロスの弟だよね
。泉山女史が「聴かなちゃよかった」とまで書いてた作品だから確かに興味あるけど(笑
  • 若井寛
  • 2012/08/25 9:02 AM

tassagittaさんへ

このご時世でBlogでなくHPで作成するのは珍しいね。ついつい計算してしまったけど今17歳なのかな。自分の高校時代と比較すると流石にびっくりだけど、時代が違うしね(笑

若いんだから思ったことを素直にやっていけばいいと思います。歳をとるとそういう事が出来なくなるから。

Linkしておきました。さすがに苦手アーティストとジャケコーナーがあったら心が動いたので(Doin' Just Fineもそうかな)、参考になるか不明だけどLinkを外した倉庫ページを置いておきます(笑
http://www.p2s2rb.com/Shed.html


サイトに一言アドバイスするならば、「苦手な歌手」と「好きな歌手」以外に、「いつか聴きこみたい歌手」があればいいかもね。それが貴方のR&Bに対する全体像になって、読んでいる人に全体像が伝わりやすいと思うよ。もちろん「いつか」の歌手は20歳ごろの予定とか適当書いておけばいいんだけど(笑

苦手は苦手でいいです。有名な歌手はどうしても義務感が出るし、素直に苦手でOK。僕も5CD買ったがドリフターズは良さが分からん。。ただ苦手歌手を掴めた時は快感だね。快感ぐらいに嬉しい。まあ気長に(笑
  • 若井寛
  • 2012/08/25 9:30 AM

貴重なアドバイスをありがとうございます。
受験もあるのでなかなか忙しいですが、
がんばっていきます。
「いつか聴き込みたい歌手」作りたいと思います。
では、失礼させていただきます。
  • tassagitta
  • 2012/08/25 6:50 PM

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