Anthony Hamilton - "Back To Love"

Bestとはどうあるべきか


00年代の歌手では超重要なAnthony Hamiltonなのに今までずっと紹介が遅れてしまったことについては別途書いたのでこちらは本論から行きたいと思います。

音楽の分野でBestといえば通常はベストアルバムになる。これについて思う事は色々あるけど、今回取り上げたいのは本作の5曲目のように「Best Of Me:自分のベスト」の方です。「自己ベスト」と言えば一般的には本人のパフォーマンスのMAXを指すことが多い。アスリートの分野での最速値や最大値であったり、歌手なら一番良いチャートアクションであったり。逆に日常の生活で「自己ベスト」ってあまり使わないよね。今の私の生活の中で思いつくのは「今日の資料とプレゼン良かったよ」「自己ベストでした(笑」ぐらい。こんな事は数年に一回ぐらいですがベストだからそれでいいのかな?とアホなことは置いておいて、今回一番取り上げたいのはこの05:Best Of Meのように恋愛フェーズでのBestです。だから厳密に言えば

恋愛におけるBestとはどうあるべきか
ここでのBestは意見が分かれると勝手に思ってる。イヤ、一般的には「恋愛におけるBest」で浮かんでくる情景は近いのかな? 私が現時点で持っている12446曲の中でBestがタイトルに含まれる曲は30曲。この中にはBest FriendsやBest Beatというタイトルの曲もあるから、実際に恋愛におけるBestを歌った曲はもうちょっと少ない。もちろんタイトルに含まれてなくても歌詞の中でBestが出てくる曲まで含めればゴマンとあるだろう。けど何故か今まで全てのBestに惹かれなかった。

今まで聴いてきた「恋愛におけるベスト」を伝える曲って、凄く頑張ったデートの最後に「今日はありがとね。凄く楽しかった」と言われて、「(疲れたぁ、、けど頑張ったかいはあった)」という感情が伝わる曲が多いから。あれ、俺の感性は間違ってる? ここら辺を考えていくとこちらの本にあるようにクリスマスは高級ホテルとかの思想になるからイヤなんだよね。もちろんすぐに二人ともジャージ姿でレンタルDVDを家でみるような、まったりしすぎの付き合い方もイマイチとは思うのだけど。若者の可処分所得がどんどん減っているからしょうがない面があるのも確か。

個人的に思う「恋愛におけるBest」を見事に表現してくれたのがAnthony Hamiltonの"Back To Love"の05:Best Of Meです。このBestにガツンときた。ということで、やっぱりガツンと来ないと心の底から好きとはいえない聴き方をしている。加えて、ガツンとくるには「今までの他の誰でもダメだから諦めかけていた」っていう部分も必要だから、僕自身は何もマシになっていない気もする。それは分かっているけど、もう一度05:Best Of Meを聴いてみてほしい。この曲はBestと言いつつガツンがない。ガツンがないBestにガツンとハマル。
普通のBestっていい意味でも努力感や頑張りました感があるのに、この曲はそれが無い。

「今日はありがとね。凄く楽しかった」
「(疲れたぁ、、けど頑張ったかいはあった)」
ここまでが一般的な流れだとして、ここでアホ男は余計な一言をいっちゃうんだよね。だからアホなのだが。
「今日はありがとね。凄く楽しかった」
「こちらこそありがとう。確かに今日は凄く楽しかったよね。今までのデートでベストでしょ」
これぐらいなら可愛いもの。もっとアホになると「俺スゲー頑張った」とか言うかもしれん。

「うん、ほんとベストだよね。でも瞬間最大風速だよね」
と返した女性はどれだけいるのだろう? そう返された男性はどれだけいるのだろう? もちろん瞬間最大風速なんて言葉を使う女性は少ないと思うけど、同じようなニュアンス=「いつもはグタグタだけどたまに頑張ってくれるよね」とかなら、そこそこあるかもね。


恋愛におけるベストとは何気ない日常の中で感じるもの
05:Best Of MeはそんなBestになっている。これがAnthony Hamiltonの価値観であり、そこに完全に同意する。どれだけ歌を聴き込んでも日常のワンシーンしか浮かんでこない。最初はそれが凄く新鮮で、気づいたら何度もリピートしてた。痛感したのは数日後かな。もし若い頃にこの曲が発表されていたら、その時に魅力がちゃんと分かったのだろうか?と考え込んでしまった。


ちなみにこのアルバムは01:Back To Loveから名曲です。アルバムタイトルにも選んでいるのだからAnthony Hamiltonとしても訴えたい点なのだろう。通常のBack To Loveは戻りたがっている気持ちがあったり、癒えない痛みがあったり、あれからの成長があったりするのだけど、この曲は全てに当てはまらないと思う。個人的にはかなり不思議というか凄いと言うか、、未だに良く分かってないです。Fallin' Love Againという歌詞が耳に残るのだけど、「やり直したい感」にくどさが無いのが凄い。

03:Wooは確かシングルカットされたハズ。29位か。ナイスなMiddle-UPの曲なんだけどね。意外に感じるのが04:Pray For Me。このタイトルの時点でかなり珍しい。というよりも初めてじゃないかな。Prayの時点で珍しいのにFor Meだからなぁ。あまりに珍しくて不思議な曲だから未だに歌詞を見ないようにしてます。けど、何度聴いても不思議なんだよね。

そして05:Best of Meになる。この2曲がアルバムのキモであり、このMeの連続に一番大事な何かがある気もしているけど、全く分かってません。だからとりあえずAmazonでのレビューをみてました。Pray For MeはBabyfaceだったのね。知らなかった。。Babyfaceが作ればいい意味でも悪い意味でも一発で分かると思っていたのに、これはいい意味でびっくり。けど、Best Of Meについて言及しているのは現時点で6名中1名か。それも「軽快で心地良い"Best Of Me"も良いし」と言っているだけなので、そこら辺が一般的な反応になるんだろう。

なんかこれだけ恋愛でのBestについて色々と書いていると、まるで「でも瞬間最大風速だよね」と過去に言われた事があるようにみえるかもね。けど、それは違うよ。真の90’SR&Bファンなら分かるはず。恋愛におけるBestといえば伝説のAt Your Bestだから。シングルカットしたワケでもないのに日本のカラオケにまで収録されているのはあの曲だけじゃないかな。(訂正) 歌わせたR Kellyと歌いきったAaliyahの凄さ。あの曲をとことん聴きこんで、ずっと問題意識を持ち続ければいつかこの場所にくる。それは断言できる。


At Your Bestから始まったBestの旅は、このBest Of Meで一つの終着点を迎えた。これがリスナーにとってのSoul Journeyだと思ってる。


Anthony Hamiltonの他の作品について次回以降でUPしていきます。

来週の予定は、Anthony Hamiltonの他の作品か、Freddie JacksonのFor YouHamilton Parkで行きます。いや、やっぱりHamilton Parkかな。




コメント
若井さんこんばんは。

このアルバム今日届きました。
さっき初めて全曲聴いてみたけどありました。引っ掛かった曲が。

自分は4曲目のPRAY FOR MEをアルバム聴き終わった今ずっとリピートしてます。

アルバム一曲目から流していて俺がいつも感じる何か引っ掛かる感覚でした。この曲だけなぜか気になりました。それがこのアルバムで俺は4曲目のPRAY FOR MEでした。

後でちゃんと見たら若井さんもこの曲が不思議と書いてあったので、やっぱり若井さんもそんな感覚なのかぁと思いました。

自分は不思議とかじゃないんですけどマクナイトのi belong to youやTOMMY SIMSのDon't Matter To The Sunを聴いた時のようなあの感覚でしたので(苦笑
  • KOTA
  • 2012/03/16 4:04 AM

Kotaさんこんばんわです。
何故か?最近、失敗続きで謝罪文とかで余計に忙しくなってます。。 まあそういう流れの時はあるものなので、これを機会に日常ベースから見直していかないとなぁ。出勤時間も-1時間とかで早めないと。
というネガティブなつぶやきは横において(笑

Pray For Meはあれらの曲と比べると明るいね。上ではBestの終着点と書いたけど、実際は違う。そこら辺を「一つの」と言う言葉で暗示してる?けど、もっと素直に書くべきだったかもなぁ。

本作の1:Back To Loveと4:Pray For Me、5:Best Of Meはセットで考えるべきだと思ってる。本当に掴めるならば3曲全部がちゃんと掴めるのだと。そんな意味では1,4が全然分かっていないので、ゴールの扉を開いたら、道が先に伸びてたような感覚。

まあそこら辺がリスナー人生をやめられない点なんだけど♪
  • 若井寛
  • 2012/03/16 11:28 PM

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