Jaheim - "The Makings Of A Man"

"同世代派になったJaheimに祝福!"


Ghetto3部作の次の4thが本作。
同年代の中でも、一番Soul直系だったJaheimは今まであくまでコンセプト派の代表だった。(分類はこちら
けど、さすがに3作も経てばマンネリ化するのは避けられない。3作目でも同世代派になろうとしていたけど、どうしても中途半端な面があったと思う。けど、本作では見事に全方向アルバムになってる。1:Voice of R&Bからいつもと違ったMiddleの曲です。イイ意味での押し気があって、アクティブな感情が心地よい。今までの彼に普通の女性を口説ける曲って無かったからなぁ。

2:Hushも今の彼らしさが出てる曲。特に3:Have You Everの出来の良さ。UPテンポの傑作として、1stのJust in Caseと同じレベルになってる。加えて、この曲はより窓口が広い。今までJaheimに合わなかった人も捕まえる事が出来るレベル。この曲が示すように、本作の成功で+3作は保障されたんじゃないかな。何よりも彼のポテンシャルの高さを証明した作品になっていると思います。今までのファンの絶賛を勝ち取りながらも、新しいファンも呼び込めるレベルの作品なのは間違いない。チャートアクションが追いついてないのが信じられないくらいです。

4:Loneyも毎度おなじみのWomackの曲のカバー。以前にK-ci達がカバーしたけど、Jahiemが歌うと明るくなる。それがやっぱりJaheimらしさだね。5:Life of a Thugもそこそこ聴ける。今までのイメージと一番違うのが、6:Just Don't Have A Clueです。曲の作りとしてJahiemらしさが全く無い。その割りにはフィットしてるんだよね。声だけで彼と分かってしまうけど、これだけUPの曲で映えると思わなかった。本曲が一番押し気がある。こういう曲を流しながらドライブするのがお薦めです。

7:She Ain't Youもそこそこ聴ける。けど、本作で一番の出来は8:Neverじゃないかな。このサビの良さ。ぜひとも納豆のCMソングとして使って欲しい。このサビで納豆のCMをすれば売り上げ倍増間違い無しです。ネヴァーーネヴァーーーネヴァーーーと畳み掛けるサビが最高です。9:I've ChangedはKeyshia Coleとのデュエット。昔のMayJ.とのデュエットよりもウマが合っていると思う。Jaheimと一緒に歌えてこれだけ映えるって、やっぱりKeyshiaもSoul直系だね。

個人的に一番気に入ったのが11:Make A Wishです。普通に聴くとパンチ力が無いのだけど、彼の優しさが一番伺えると思う。数十回聴いた後に気づいたんだよね。0:56からの"Close Your Eye"と歌い上げる所が、好きで好きでたまらない。こういう声の表情が一番欲しい。そう痛感した。

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    Leonard Julien III - "Reflections of Soul"

    流石!啓志ブランド


    店で何気なく見てたら帯に「解説:鈴木啓志」と書いてあったので、問答無用で視聴しました。さすが啓志さんが薦めるだけのことはある歌手だね。歌心がGlenn Jonesに近い。エゴやネガティブさがゼロで大人の安定感を感じる。歌があまりに健康すぎて店で流せないレベルなのも、全盛期のGlenn Jonesに近いんじゃないかな。

    二十歳の頃にGlenn Jonesを聴いた時には、そのあまりにも陰影模様がゼロな所が逆にムード感&性的な魅力までゼロと感じて聴きこめなかった。けど、今はこの大人の安定感が心地よい。30歳以上の大人にピッタシの内容になってます。収録曲も粒そろいだし、本人自身もかなり歌えるしね。

    「古くはピーボ・ブライソンのために用意された楽曲のデモを吹き込む仕事や近年ではミリー・ジャクソン、アウトキャストのサポート、さらにはあの「ゲット・レディ!栄光のテンプテーションズ物語」製作にあたり本家オーティス・ウィリアムズよりデヴィット・ラフィンの歌の吹き替えを依頼されるなど、USジョージア州アトランタを拠点に活動する知られざる実力派シンガー兼サックスプレイヤー」と帯に書いてあった時は、ホントかよと思ったけど、最初の数曲を聴いて正しい事が分かりました。家で何度も聴きましたが、やっぱり心地良くて完成度が高い。これだけ素直な歌心はもうGlenn Jones自身は出せてない。一時期売れた歌手ほど、歳を重ねた今の現状にネガティブな面を見つけてしまうから。最初は自主製作のCD-Rで作ったというけど、なんでこんなに素直で明るいの?と疑問ありまくり。けど、聴き込むほどにシンプルに「彼が凄い歌手なのだ」と納得してしまうモノがあります。

    この帽子と真っ黒なシャツのセンスは疑問だけど(というよりこの帽子に似合う服なんてあるのかな?)、それ以外の写真はまともです。だからジャケで引かないでください(笑

    どの曲も手触りが似ているし完成度も高いのですが、1,2,3,4曲目はどれもかなりいい。その中でも3:And I Love Youはタイトル通りで、曲の歌いだしに色気を感じる。アルバム全曲が同じテンポ&手触りなのに傑作と言うなら、私は真っ先にMario Winansの1stを思い浮かべます。あの作品も聴き込むほどにナイーブの深層に辿り着けるけど、本作も同じように聴き込む程に啓志さんが代表するSoulワールドに辿り着ける事間違いないです。10年前にGlenn Jonesで挫折した身としては、やっと深層に行けて嬉しいです。

    4:The Love I Let Slip Youはサビの歌い上げが決まってる。前半の山場じゃないかな。こんな声の表情は自分じゃ絶対に出せないのは分かってるけど、いつかこれ位の素の明るさを出せるようになりたいねっ。サックス奏者という割にはあまりサックスを使ってない作品な気がします。けど、これだけ声が良ければ、全く問題なし。

    曲作りの良さを一番感じるのは5:Since The Day I Met Youです。歌い方もちょっとアレンジが聴いてる。こういう微妙な手触りの違いが大事なんだと思える。曲の中盤での高音もかなり出てます。びっくり。6:Never Give You Upはよくよく聴くと女性を求めている感があって、それが単純なエロと違う奥深さ。若者は絶対に表現できない世界。7曲目もかなりいいです。

    8:This Time It's Realも声に色気を感じる。それだけでなくある種の説得力も感じる。あくまで大人の態度で問いかけてるような、耳奥で木霊する優しさがたまらない。この声の良さが分かったら、いい女です。それは断言できるな。けど、30歳未満の女性じゃ無理でしょう。若い女性は若い男と付き合って、トコトン傷ついて欲しいと思ってます(笑 最後の10:You're Gonna Miss MeはSamのカバーかな。いい感じで歌ってます。

    言っちゃ悪いけど、ピーボは聴き込んでいるし、ベストは2種類も持ってるけど、本作はそのベストに並んでいるね。点数つけたら全部10点の100点でいいんじゃない? 全部10点なんてO'Jayzのあのアルバム以来だけど、同じくらいの価値があります。こういう作品とめぐり合うのだから、やっぱり一生聴き続けるんだよなぁ・・・と改めて痛感した傑作です。


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      Peabo Bryson - "Missing You"

      キャリア後期の傑作


      70年代後期から80年代の間に一時代を築いたPeabo Bryson。
      ライオネル・リッチーの一時代前にいた歌手であり、何よりもダニー・ハザウェイ亡き後に、ロバータ・フラックがデュエット相手に選んだことでも有名。90年代前半には「美女と野獣」をセリーヌ・ディオンと歌ったり「アラジンの主題歌」をレジーナ・ベルと歌っていたから、僕らの年代にも馴染みがある。

      今まで中古屋で見つけては買っていたので、The Peabo Bryson CollectionThrough The Fireを聴いていたけど、個人的にはちょっと微妙な位置づけだった。
      歌が上手いのはわかる。だけど、Donny Hathawayと比べると、どうしてもSoulが足らないと思ってた。なぜロバータ・フラックがDonny Hathawayの次にPeabo Brysonを選んだのか、その一番の理由が分からなかった。もちろん非常に曲はいいよ。歌手としての能力も高いしね。でもライオネル・リッチーほど一般に有名じゃないし、Luther Vandrossほどファンがついているワケじゃない。そんな立ち位置。

      このアルバム:Missing Youは純粋にジャケで選んだ。良い表情してるから。
      アルバムの中身が想像以上に良い。大御所の最新作って一歩間違えたら若作りな音がイタイ作品になるのに、本作はめちゃくちゃ良い。08:10,000 Resonsの良さ。リズムが効いたトラックなのに本人の良さが出てる。06:To Love Aboutもそう。Peaboがファンキーに歌うなんて初めて聴いた。新しい魅力と言っていいんじゃないかな。

      若い音に見合った大御所の作品は、それだけで聴きこむ価値がある
      もちろん他の曲も凄くいいです。01:Heavenlyから良い曲。02:Count on Meも良いんだよね。03:Waiting For Tomorrowも良い。最初に聴いた時、ここら辺で「オイオイ今回の作品はすげーじゃん」とつぶやいてしまった。04:I Promise I DoはPOPS寄りの曲なんだけど、歌の上手さと重ねてきた年齢が渋い味を出している。このレベルはまだJaheimであっても出せないね。やっぱり年齢が醸し出す魅力ってあるし、それはこういうPOPS寄りの曲ほど明確になると思ってます。Peaboのベストでは感じなかった部分。だからこれもAランクで。

      逆に05:Missing Youはピアノ一本で歌い上げているのが良い。ピアノをもうちょっとJazzタッチにしてほしいけど、良い曲です。ファンキーな06:To Love Aboutの時点でここにUPするのを決心しました。流れてきた時に、ついつい手が止まって全身が固まってしまった。もちろん若い人の「ファンキーといいつつ追っかけると乱暴が見える曲」のような押し気は無い。あくまでもエレガント。けど、やっぱりこれはファンキーです。Peaboの若い時にバリシャウトの曲があるならぜひ聴いてみたいのだけど。

      07:Don't Make Me Cryこそが80年代の歌手って雰囲気の曲。これこそが正統なバラディアーだ。Reason好きな本サイトとしては外せないのが08:10,000 Reasonsです。曲に込めた感情が難しいと感じるので上手くいえないですが、このタイトルとこのレベルなら緑ランクです。9:Don't Give You Heartが一番ディズニーの曲に近いかな。一歩間違ったら大味なバラードになるのに、年の功とでもいうべきか。9:I TryはちょっとJazzっぽいね。こういう曲が良いから、捨て曲の無い作品になってる。11:My Last Goodbyeは声に一番色気がある。こちらも良い曲です。全部で11曲だけど、ほんとパーフェクト。彼のBestより断然良い。Best聴くなんて横着やめて、こういう作品を聴く方が間違いなく伸びるから。本作を聴いて一番思ったのが、

      やっと大御所の真価が分かった
      この感覚、IsleyのEternalを初めて聴いた時と同じです。表面だけなぞって聴いたフリするのは良くないしね。心のから好きと思えなければ、やっぱりコメントはできないし、だからこそ今までPeboの作品をUPできなかった。けど、本作のおかげで、僕はPeabo Brysonを本気で好きと言える。それくらいの傑作。もちろん曲のレベルでEternalを越すのは無理なんだけど、非常に近いレベルになってます。ということで結論。


      R&Bを全く知らない女の子へのプレゼントとしては本作が一番
      一緒にYouTubeでアラジンと美女と野獣のVCを見た後、「これが彼の最近の作品の中で一番傑作」と言ってCDを貸せばいいと思います。POPS以外は体質的にダメな人でも聴ける。聴き続ける毎に味がでる。そして少しずつSoulが分かってくると思うから。そうそう、アラジンの主題歌と美女と野獣が収められた92年の"Through The Fire"もお勧めなので、本作と一緒に2枚一緒に渡すのが良いと思います。こちらの作品は後日UPします。あら今、Amazonみたら1円になってるじゃないですか。ならプレゼント買いしておくべきかも。ちなみにこの作品にPeabo BrysonのMy Bestがあるので個人的な位置づけはすごく高い。この曲、Bestには収録されないんだよなぁ、全く。
       

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        Marc Nelson - "Marc: My Words"

        「ナイーブ」から歳を重ねて


        99年発売のMarc Nelsonの前作:Chocolate Moodは本サイトの色々なところで取り上げているぐらいに傑作です。けど、残念ながらジャケとタイトルがチグハグすぎて売れなかった。浜辺で独りいじけているポーズは個人的にはかなりナイスだけど、タイトルとの関連が意味不明。あのアルバムのタイトルは「Too Friendly」にすべきだったんだよ。シングルカットまでしたんだから。

        Too Friendly
        「あなたのことはともだちだとおもってます」と言われて振られた事がある男性は世の中に沢山いると思う。少なめに見積もっても3名中1名はいる。ならば、やっぱり歌手にもそういタイトルの曲で歌って欲しいんだよね。なのに「恋愛が終わった」ことを嘆く曲は多くても、この部分を取り上げてくれた曲は少ない。そんな中でMarc Nelsonの曲はTooまでついているから感激大。きっと大事なポイントで男よりも友人としての態度を優先したのだろう。そういう事を何回かやると、その後告白しても「貴方のことは男として見れない」と振られる羽目になる。前作の07:Too Friendlyを聴くと「男として見れない」と言われて○○寸前になる情景が浮かんでくる。リズムが効いてるナイスなMiddle-UPなのに全体的にナイーブで独りの夜に似合う。ポイントポイントで力強く歌っているのにその声には泣きが入ってる。

        これを名曲と言わなければ、一体何が名曲になるんだ??
        とこの世に向かって訴えたい気分大。だから今になってもたまにMarc Nelsonの前作は聴きたくなる。流石にマクナイトの1stは完璧すぎる世界だから聴く前に一定量の準備が必要だけど、Marc Nelsonの前作の方は「いじけ度合い」の分だけ窓口が広いから。

        そんなMarc Nelsonの07年の3枚目が本作のMarc: My Wordsです。2007年は新作チェックを殆どしてなかったので発売された季節は分かりません。ジャケ的には冬なんだろうね。そりゃ彼が夏の海岸のジャケだったら卒倒するから。この顔の角度といい閉じられた瞳といい、ナイーブらしさが出ているのだけど、なんか全体的には「もっさい」んだよね。せっかく前回と比べてアルバムタイトルは良くなったのにジャケのレベルは下がってる。そういうパーフェクトの無さに妙に親近感を感じた貴方は、僕と一緒でMarc Nelsonのガチファンです(笑

        そんなガチファンの期待をがっちり答えるのがMarc Nelson。
        ホント素晴らしい。ナイーブな疾走感をKeepしたMiddle-UPの曲は今回もばっちり収録されてます。01:Just Say Soを試聴した時点でファンは絶対に買う。アルバムの中で一番疾走感があるのは08:Sex Me Down。なんでこのタイトルでこの手触りになるのか意味不明だけど、曲は最高。この曲をとことんつきつめても男と女が絡んでる情景は浮かんでこない。どんな情景を歌っても声がナイーブでエロさが少ない。これだけ曲作りの才能があっても歌手として大成功しなかったのはナイーブが強すぎてエロさが少なすぎるから。そこに惹かれるかどうかだけなんだよね。

        もしBoyzIIMenにMarc Nelsonが加入したままの状態だったらどうなっていたのだろう?とたまに考えてしまう。これだけ才能あればBabyfaceがいらなくなる気もする。けど、Marc Nelsonの作る曲はBabyfaceほど一般ウケはしない気もするから、よく分からない。99年の次が07年で8年ぶりの新作。この先もMarc Nelsonがソロ作を発表できるのか、よく分からない。どれだけ本気のファンがついているのかも。。けど、今30歳前後の男性陣にアドバイスするけど、112のナイーブな曲が好きならばBoyzIIMenよりはMarc Nelsonの方にハマルよ。それだけは確かです。

        本作、曲のレベルの高さで前作の91点に並ぶと思ってる。全体的にはMiddle-UPの曲は減ったけど、これは歳を重ねたからだろう。もう海岸まで走っていくような躍動感は無い。けど、その分だけ落ち着いた手触りで、そこに惹かれている。06:I Don't Wanna Be In Loveの良さ。アルバム中にLong VersionとStrong Versionの2曲を収録しているぐらいに本人も気に入っているのだろう。けど、個人的にはStrongと名付ける所がMarc Nelsonの根本的なWeakなんだと思う。Strongが当然の人はStrong Versionとは絶対に名付けない。空気より当たり前のことについては人は命名することすら忘れるから。いつもがWeakだからこそStrongとつけたMarc Nelsonに惹かれるか?

        個人的には惹かれたい。けど、この15曲目のStrong Versionの一体何処がStrongなのかさっぱり分からない。。だから惹かれるとは言えない。自分よりMarc Nelsonを好きな人に教えて欲しいなぁ。


        07:Can I Get Another Chance
        この曲こそが一番惹かれる。99年から歳を重ねた事を一番痛感するから。歌詞がついてこなかったけど、Time Stress Don't Wanna Let Goと歌ってるように聞こえる。その部分にどうしようも惹かれる。泣ける。いやちがう、泣き顔が浮かんでくる。もう今となっては顔の輪郭も殆ど覚えてないのに・・・。Can I Get Another Chance:あの時、僕には他の選択肢があったのだろうか? あの頃は他の選択肢なんて何処にも無くて一本道だと思ってた。あれから長い時間が経ってやっと気づく。あの頃は全部相手が決めたと思ってた。違う。全部自分が決めていたんだ。

        3分3秒という曲の短さ。Marc Nelsonの他の曲に3:30より短いものは無い。この短さがこの歌の意味だと思う。個人的にもこの曲が4分以上続いたら困る。そして続く曲が08:Sex Me Downだから。この連結のマッチ感が半端無い。何度連続で聴いてもSex Me DownにはToo Friendly以上の情景が浮かんでこないのにね。

        12:Did I Lose The Chance
        個人的に緑をつけたくなる曲を選んだら2曲ともChanceが含まれている。何故なんだろうね。この曲はDidという単語が示す通り時間軸で過去という雰囲気が強い。07の方が「生」と「泣き」が強くて、こちらの方がLoseという単語が示す通り強さがある。この疑問形はIfの意味でとるべきだと思うから。要するに07は「Getできていたら?」であり、12は「Loseしていたら?」のフェーズ。だから後悔度合いでは07より12の方が低い。こういう聴き方が大事なんだと思う。あんまり同意得られないと思うけど。。


        Marc Nelsonらしい良曲が多い傑作だけど、僕はこの中から4曲だけ抜き出して連続リピートしたい。その曲が07→08→12→15でいくのか、06→07→08→12でいくのか、その結論が未だに出ない。Strongの意味がつかめてないから。けど、この4曲は円環でありそれぞれが時計の12,3,6,9の文字盤に対応する。時計の針の根元の場所に「Chance」という単語がある。そういう歌世界。冒頭に「ナイーブから歳を重ねて」と書いたけど、その答えが

        Chanceを囲んでその円環を一曲ずつ歩いている
        そのChanceという言葉に未来感がゼロなのがMarc Nelsonらしい。円環をぐるぐる回るだけだから、聴いてると行き場の無さがイヤになるかもね。少なくとも前作は海岸を目指してた。きっと朝日を見たかったのだろう。今回はそんな一直線の勢いが無い。けどさ、「今晩は気が済むまで回っていればいいんだよ」って思う。無理に明日を探す必要は無い。明日なんてほっといても勝手にくるから。それが社会人。

        冷静に見ると90%には届かない歌世界。けど、残りの10%の人を「鷲掴み」なのも事実なんだよね。明るい時は「えー、俺も10%に入ってるの?いやだなーそれ(笑」と言えるけど、そういう気分の日は「このアルバムこそがドンピシャ」になるね、正直言うと。

        こんな事ばっかり書いていると、この作品の売り上げに貢献してMarc Nelsonのためになるのか、逆に売り上げの足を引っ張るのか、その判定すら私自身は全く分かりません。アルバムの中の感じられる部分はわずかだし、「その先のお前の感情が間違っている」と言われたら否定は出来ない。けど、今回の冒頭にあれだけ書く位に好きだったMarc Nelsonの前作よりも、本作の方を気に入りました。前作は振られた直後を思わせる曲群だったけど、今回はそこから膨大な時間が流れてる。だからかな。

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        ちなみに初めて聴くなら間違いなく前作です。
        本作はあそこから3歩は深化してるから慣れてないと窒息するよ。ってそんなにDeepな作品じゃないから「つまらない」って投げ出すぐらいかな。

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        改めてジャケをみる。この伏目がちな目は確かに「ナイーブ」から歳を重ねてに相応しい。表情全体で未来よりも過去を志向している。Chanceの周りをぐるぐる回っている情景が似合うジャケになっていると思う。

        最初のChanceを掴まえたから恋愛が始まって、途中のChanceを掴まえられなかったから終わった。どうせダメになるなら両方掴まえれない方が良かったと思ってる? この痛みを重ねた表情がいい。年に一回ならこういう日があってもいいと思う。そんな意味ではこの表情には惹かれてます。

        この冬の格好も個人的にはナイス。じゃあなんでパーフェクトじゃないかっていうと、やっぱり白さがめだつTシャツ?なんだと思う。まるで下着も真っ白なブリーフのようで、そこら辺は「いい奴」と思わせるけど、垢抜けてないんだよねぇ。この白いTシャツを濃い紺色とかの抑えた色にすれば、かなりナイスなジャケになると思うのだが。


        そうそう実はMarc Nelsonのデビュー作も買いました。まさか1991年にデビューしてたとはね。動画もあるんだから重ねてびっくりです。やっぱりMarc Nelsonは顔がかなり細長いなぁ。ちなみにアルバム自体はナイーブじゃないです。I Want Youをカバーする時点でナイーブ派とも言えるけど、2作目、3作目ほどナイーブじゃない。 過去の名曲のカバーは納得するけど、それをアルバムタイトルにするのはイマイチかもね。他の曲はアーリー90'Sとでも言うべきミドルの曲。40歳前後の人なら懐かしいかもね。まだ「夜に映えるミドル」という所までは来てない。

        04:Count On MeはまるでJohnny Gillのような歌い方で結構珍しい。05:It's My Worldと06:Treat Her Rightが一番あの頃のテイストだね。07:Holidayも08:Summer Loveも悪い曲ではないけど、第一線に出れるほどの作品でもないと感じる。クレジットをみると殆どMarc Nelson本人が製作に関わってないからしょうがないのかもね。R KellyやJoeのデビュー作と同じぐらいに自由に作らせるべきだった。残念。Marc Nelson本人の意思が通ったのはI Want Youのカバーだけだったのかも。


        ちなみに彼がリードをしてたAz Yetもメランコリックな曲が多いからハマル人にはハマルと思うよ。曲はいいのでMarc Nelsonの1stよりはこちらの方がオススメ。112のデビュー作を気に入った人はハマルかも。あの作品よりも暗いけど。
        Az Yet - Last Night
        Az Yet - Hard Say I'm Sorry
         
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          Ryan Shaw - "This Is Ryan Shaw"

          「欠乏感の無いシャウト」に惹かれるか?


          見るからに吼えそうなジャケ
          解説コメントの通りオールドスクールな曲群
          だから試聴3曲目で買ったけど、家で一通り聴いたら言葉に出来ない違和感が溜まってた。その理由が自分でも不明(言語化できない)だったけど、2ndのEvermoreを聴いて、やっと分かった。

          以前のシャウト論は恋愛後半に偏りすぎ。まあそれはうちのサイトの常ですが(笑、恋愛前半でも通用する包括的な定義として、シャウトには欠乏感が必要と断言します。

          このRyan Shawは根本的に欠乏感が足らない。それが言いようのない違和感だったのだが、言語化できると不思議と親近感が沸くというか、「これはこれで一つのスタイルだよね」とは思えるから不思議だったりもする。

          02:We Got Loveも03:Nobodyもいい感じで吼えてるんですよ。個人的にはまだ欠乏感の無いシャウトが合わないから色はつけないけど、ここら辺がすんなり来る人は気に入ること間違い無し。04:I Am Your Manもそう。タイトルのくせに欠乏感ゼロなのだけど、良曲なのは確か。シャウトとオールドスクール感が絶妙なのが06:I Found A Loveだね。欠乏感の無さがAという冠詞に出ている気もする。07:I Do The Jerkまでいくとなんかパスなのですが。

          恋愛初期のカップルならばもうちょっと欠乏感がある曲の方がいいと思うけど、個人的にはアリかも。08:Lookin' For A Loveは誰かのカバーのハズですが、今は分からない。09:I'll Always Love Youが一番欠乏感が出ているのだが、I Willという意識の強さが合わないかも。

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          ということで、「シャウトに欠乏感が必要なんてアホちゃう?」と思う人は大絶賛間違いなしのアルバムです。個人的には言語化できたことで、前よりは聴けるようになった。けど、何回か聴いたけど、2ndのEvermoreが一番好きだね。あの曲には奥底に明るい悲しみがあるから。12:Over & Doneは1stの中ではEvermoreに一番近いね。けど、明るさの方が強すぎて。


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            Bradd Marquis - "Finding My Way"

            吼えるRollercoaster


            以前にVivianの作品を聴いたとき、06:Emotional Rollercoasterにハマった。ローラーコースタという名前の通り、感情の急激なアップダウンに加えて捻り込むような回転までも表現されていたから。あれ以来、僕は男性歌手が歌うローラーコースターを探してた。この歌はガチど真ん中。泣きとシャウトがMAXでたまらない。

            曲の出だしのざらついた声が最高で
            感情MAXの歌いだしが最高で
            サビのシャウトが最高で

            07年の作品だけど全く知らなかった。ジャケの色調が本作の手触りを伝えてる。逆に本人の表情は暗くないのもポイント。このジャケで「傑作」と感じない人は買う必要ないです。けど、一部のR&Bファンには歓喜モノ間違いなし。中古も新品も4000円超えは当然だと思う。とりあえず、2作目も発売されているみたいだから嬉しい限り。mp3va.comで買ったけど、このレベルならCDも欲しいぐらい。

            他の曲もいいんだよね。「心が弱いと感じる時ほど、聴きたい音楽があるのなら」のレベルでなく、その上の「聴くと心が弱くなる音楽だからこそ」。これこそが真の傑作認定基準と思っているから、いつまでたっても本サイトはメジャーになれない。けど、なれなくていい。この作品の方が大事。だから、ラヒーム以降の久しぶりの歌手なので非公開にしてたのもあけます。それぐらいに感動しました。こういう歌手をずっと求めた。
             
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              Mac Graham - "7 Grahams"

              彼女が気づいた事実に気づく事


              不思議な手触り。確かにSoulAtfさんが取り上げる事だけのことはある。これだけBlack Musicを聴きこんでいるウチの基準でも、間違いなくOnly1です。内向的なんだけど、感覚は鋭敏に外に向っている。レゲエ感満載のジャケットで、確かにアルバムの最初は見た目どおりのゴキゲンな曲が多い。01:Rock Uはかなりイケる。けど、03:You'l Never Knowの時点でNeverを含んだタイトルが持つべき深みがある。この明るいジャケの真逆の手触り。

               

              明るいジャケだけど、グラサンなんだね。昔のR. Kellyと一緒。だから、このグラサンの奥でどういう瞳をして歌っているのかすごく気になる。04:Frined Of Mineは明るい方に振れたけど、こちらのタイプの曲もレベルは高い。

              06:She Knowsが一番良い。久々に100回リピートできる。繰り返して聴く毎に感覚が鋭敏になってくる。この歌手は見えてる。僕らが見過ごすか、ぼやけてしか見えない何かが見えている。それをこのように表現してくれる幸せ。Youtubeの時はここまでとは思わなかった。アルバムを通して聴いて気づいた。この曲の凄さを痛感してる。03:You'll Never Knowは完全に重なりすぎるからこそ、僕にとって新たな気づきは無い。けど、この曲は先の世界を見せてくれる。この繊細な外向性


              乱暴な内向性はずっと理想像だった。それはマクナイトのデビュー作に惚れこんだ15歳にとって当然過ぎる態度。乱暴な外向性は昔から興味なかった。繊細な内向性も嫌いじゃないけど、まさかこの世に繊細な外向性があるとはね。純粋な衝撃。
               

               

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                Mary J. Blige - "Growing Pains"

                MaryJ.の入口としては一番かも



                この作品までは発売当初に買ってた。もうちょっとで一言コメントが書けそうな状態でずっと伸びたままになってた。深いものを書こうとしすぎなのはダメだね。。

                06:Hurt Againが傑作。サビではNever Hurt AgainといっているからタイトルにもNeverをつけたほうが良い気もするけど、Deepすぎることもなく気楽に聴けるのに、聴き続けると深みが出てくる曲。この曲なら小学6年生の女の娘でも大丈夫だと思う。

                08:Till THe Morningも明るくて良い。10:Fade AwayはちょっとDeep。MaryJ.のコアからすればまだ軽い方だけど、一般的には重い部類。11:What Love Isはタイトルから攻めてる。10曲目との連携が良い。この2曲を聴くと2作目のMyLifeを聴きやすくした感覚で、MaryJ.の入口として本作はかなり良いと思う。小学生で10と11を聞き込むのはまるで有名私立の中学受験みたいな感覚だけど、Hurt Againだけでなくここまで行くのがオススメ。

                12:Work In Progress (Growing Pains)はアルバムタイトル曲が()の中って初めてだと思うぞ。そこら辺がイマイチ混乱というかネガティブでそんなこともあって伸びてました。この曲にそこまで惹かれてない。赤レベルかもしれないが、うーん無色。14:If You Love Me?は位置づけに困る。01:Work Thatは1曲目としては良い。02:Grown Womanはパス。03:Just FineはUPテンポ。好きな人は気に入ると思う。05:Feel Like A Womanは、、うーん。05:Stay Downは出だしが深くて、結構好きです。MaryJ.の声の表情をみても、ここら辺が彼女の一番のニュートラルだと思う。05と06の連結はオススメ。07.Shake Downはfeat. Usherだがうーん、深くは無いけど、キャッチーさはあると思う。

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                2007年は休止中だったので、再開後にぜひとも取り上げたいほどの位置づけではなかったけど、緑の曲が3つという価値はある。ジャケも良い。ジャケの振れ幅は大きい人だけど、このジャケはTOP5には入ると思う。

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                  Wanya Morris - "Unreleased"

                  曲は良いのにミキシングが・・・


                  「2007ソロデビュー作品なんだぜ」とジョッキーの紹介から始まるBoyzIIMenのリードボーカルだったウンヤのソロ作。ノリはヒップホップ寄り。グループ内で一番年下だったから、よい子のグループ像に枠を感じてて、ソロのときは絶対に逆に張ろうと決めていたのだろう。その衝動はよくわかるが、、、イマイチな曲が多くて、こちらの方向でデビューしたソロ歌手の作品には並べていない。それが当時のシンプルな結論。

                  だから書いてもネガティブのオンパレードになりそうでレビューできなかった。今回はショーンの作品が良かったから、並べて聴けば何か切り口が見つかるかと。 改めて聴くとメロディーが利いてる夜に似合うアダルトな作品。Joeに近いかな。声の質はウンヤの方が重いから。二曲目の歌い方を聴くと上手さは感じる。やっぱりビッグヒットしたグループのリードボーカルだったことはある。Joeよりも喉の使い方は上手い。流石です。

                  どうしてもウンヤのソロ作ということでこちらが身構えてた。。彼らのファンの中では珍しいDoin' Just Fine好きなんだから、あれはウンヤの振られたダークな心情が爽やかにでた曲だから、もっとちゃんと本作を聴き込んで当時にレビューしなくちゃだめだった。。

                  それぐらいに一曲目から四曲目の連続は良い。この04:Specialは緑。この五曲目が、、これが弱い。曲としても掘り下げとしても中途半端。もっともっと深くて暗い底の雰囲気をださないと。ここで躊躇しない元恋人のBrandyブランディを見習うべき。彼女と別れた心情なんだよね?Doin'は。ほんと惜しい。プロデューサーがダメ出しするべき。後ろで吼えてるウンヤのやるせない声は良い。だからミキシングも下手。バックコーラスを手前に出しすぎ。もっとMaryJ.の2枚目聴き込んでコーラスとの配置を学ばないと。

                  6六曲目も面白いタイプの曲。だけどサビの声が小さすぎ。せっかくの曲を収録最後にびびって大人しい雰囲気に修正してる。だから聴いてて混乱してくるよ・・・。ウンヤじゃなくてプロデューサーに勇気が足らない。これはウンヤに人を見る目がなかったという事実だろう。しょうがない。若い頃から成功するとそうなる。

                  曲の間にジョッキーが紹介してくけど、このジョッキーは良いね!!
                  おおー07:I Don't Wanna Knowは良い曲じゃん。Doin'に続く曲。なのに低音域響かせすぎ。オイオイ、、、このバックコーラスに焦点あわせろよ。ここまでイコライザーいじりたくなったのは初めて。良い曲がこうやってダメになるのを連続でみると悲しくなるね。この明るい曲は一度底に行ったからこそ出せる情景なのに。それを分からず低音域を強調してグループ時代との違いを出そうとしすぎ。加えて、こういう曲は余韻大事だからジョッキーも曲の最後で声被せるな。無音を五秒はキープしてよ、、、

                  08:Daddy Feel Goodは結構低い場所で攻めてる。やるせなさが攻撃的になって、jodeciを聴いてた当時のアンチリスナー層にも届く内容。素晴らしい。この曲はミキシングも良い。ウンヤのbadな面に光を当ててる。七曲目の続きなのは勝負かけてるし、個人的には納得です。 9曲目は面白いなぁ。けど、ミキシングがオカシイ。低音域が強すぎ。もっとウンヤのボーカルに焦点あてないと。曲の途中で電話?の場面が入るのは面白い。 10曲目も掘り下げが中途半端。大成功に調子乗りすぎて破産ぐらいまでいくと名曲になるのだが、流石にウンヤには荷が重い。お約束のようにミキシングはダメすぎ。サビではちゃんとウンヤの吼えっぷりに焦点あててる。けど遅すぎて唐突感しかない。。

                  ーーー
                  全体として曲の粒は揃ってる。けどそれを台無しにするミキシング。先日のラフエンズの奇跡レベルのミキシングを体験すると、このレベルの酷さは同情を通り越して怒り。選んだのはあんただろ、とウンヤにまで怒りたいレベル。 もしRuff Endzぐらいまであればソロ2枚目も作れた。曲を分解して聴けば凄く良い。リードとバックコーラスとリズムパートの組み合わせがここまでダメなのは珍しい。以前はトータルとしてイマイチにしか分からなかったから、Ruff Endzにはほんと感謝です。
                   

                   

                  このジャケを改めて見る。良い笑顔。このジャケぐらい良い作品になる可能性は十分にあったのに。

                  色々とやるせないな。
                   

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                    Howard Hewett - "If Only"

                    エレガントなシャウトと熱さ。もしかして遠い想いも。


                    以前にブルースマンさんに本作にリクエストをもらった時は聴きこめなかった。今回改めて再度のリクエストをもらったのを見た時は「・・・無理かも・・・」だったけど、やっと言葉が降りてきた。最近はブルースマンさんのリクエストが良い意味で緊張感をもたらしてくれる。きっとそれだけ掴んでるものがあって、ご自身の感性と本サイトを比較したいのだろうと感じてきた。

                    01:I'll Be Right Hereから熱がある。これを熱として受けとめれると扉が開く。過去の傑作"It's Time"とは違った部分の魅力だから、殊更に比較しちゃだめ。オープンマインドでどれだけ接することができるか。It's Timeを聴きこむのも時間がかかった。逆に聴きこんだあとは本作も時間がかかった。素直に言えば人間的に似てないのだと思う。だからこんなに歩みが遅いんだね。。

                    苦言?を言えばアルバムタイトルの02:If Onlyが今までと同じ路線だから、どうしてもエレガントで比べると"It's Time"に及ばない。このジャケもシルクハットの姿がこれまでと同じ路線に思わせる。クリスマスアルバムぐらいぶっ飛んでると分かりやすいのだが、このジャケだと過去の延長線上で聴いてしまってた。03:To Please Uもそう。エレガントにキャッチーさが入ってる。歌いだしの部分とか興味深い。これをキャッチーととらえることも以前は全くできなかった。

                    04:Can U Feel Meは緑です。理由が上手く言えない。けど、不思議とウイスキーを飲みたくなる。せっかく明日のケンカイさん達のために作った紅茶ウイスキーを開けてしまった。"It's Time"は水晶のような硬度だったけど、本作はウイスキーぐらいの純度になっている。その良さがやっとわかった。05: Make Me Say Ooohhhも06:Is this True Loveも良い。決して飛ばす曲ではない。07:Enoughは歌い方に年齢相応の余裕を感じる。これを純度が下がったと思うのは30台まで。40を過ぎたらここに良さを見つけないとね。いまはそういう部分が身体的に分かる。年齢を超越する歌と、特定の年齢層だけにダイレクトに届く歌があって、本作はダイレクトなんだね。そんなこともやっと具体的になってきた。

                    08:I Wanna Knowなんてタイトルの歌詞だと学生時代に聴きこんだJoeのあの曲が浮かんでくる。あのB級感の曲が当時すごくしっくりきた。え、B級感っていっちゃだめ?いやいや同時代に聴いてた人はみんな褒め言葉としてそういうよ。Joe特有の美メロは弱いから。あの曲と比べるとやっぱり対象年齢が違うよね。この曲は不思議とマクナイトっぽさを感じる。エレガントが弱いからかな。

                    09:How Do I Knowの存在だけでマストバイだし、これが本作のコア。最初はエレガントに始まる。期待通りのオープニング。少しずつ熱くなってくる。この喉の使い方。シャウトと言ってよい。他の著名なシャウターと比較すると120%エレガントなんだけど、

                    20代のシャウトと40代のシャウトは違う。
                    1955生まれだから、2007年では52歳か。じゃあ50歳でもいけるのだろう。ほんと、男はこうやって歳をとらないとね。
                    曲が終わった後にトーキングがあるのもびっくり。それだけ本人にとっても思い入れがあるのだろう。インタルードにしないんだね。そして10:Love Youに繋がる。深さではこちらか。Howard Hewettに重い深さを感じるのは初めてかも。それだけの価値がある。書きながら気づいた。この2曲は大御所最後の恋愛歌に限りなく近い。52歳の作品をここに入れていいのか謎だが、過去のIsleyとかの名曲に劣らない。11:Don't U Wonder 2も持続してるね。最後のイマジンもアレンジが良い。

                    ーーー
                    ということで、紅茶ウイスキーの写真を載せておきます。ボトルは蒸留所だけで売ってるレア。(あ、ニッカでなく白州蒸留所だけど)

                    あれ、改めて公式サイトをみたら内容が変わってる。2018だっけな、アサヒビールの人たちとワークショップを実施してて、その年は隅田川の本社の会議室が取れなくて、青山の子会社:ニッカウヰスキーの本社の会議室。道順調べるためにサイトを見たら、ウイスキーのアレンジ方法として「珈琲豆をつける」「紅茶の葉をつける」があった。興味深くて両方作って、会社の飲み会に持っていったら紅茶版が大人気。それ以来、ブラックニッカなどのウイスキーは必ずこの方式で飲んでる。最後に紅茶の葉はホットケーキに入れる。凄くおすすめよ!

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