Devin Morrison - "Bussin'"

『手の中で仕事をするな』


間違いなく才能はある。Ayakoを聴けば情熱もある。スラムダンクは日本の国民的マンガだから、Ayakoを聴いてBlack Musicに興味をもって、彼のアルバムを聴いて一気にリスナー層の拡大 とまで夢想したのに、このアルバムは何かが足らない。

別にうちのサイトが評価するような恋愛軸や内省軸じゃなくてもいい。単にayakoレベルの『本気』があればいいのに、他の曲にはそこまで感じない。Black Musicのファンならば絶対に評価する。けど、全く興味が無い人を振り向かせるには情熱が足らない。想いを感じるのはアルバムタイトルのBUssin'。あとは完成度の高さが逆に欠点になるレベル。

「手の中で仕事をするな」という言葉は『プロフェッショナル仕事の流儀 コンシェルジェ:阿部佳』で知った。仕事をこなすスキルは十分にある。合格点だし誰からも文句を言われない。けど、本人の実力ならまだいける。何より最高を目指してない。あくまで仕事としてこなしてる。そんな時に使ってた。

もちろん内的衝動を最優先させると、どれだけ才能があってもDevanteみたいになっちゃう。けど、歴史に残るのはDevanteの方。あの志向性であれ以上はない。そう断言できるほどの極北感だから。

ほんとAyakoは傑作なんだよね。一曲分の長さは無いのに溢れる想いがある。どうしても晴子じゃダメで、綾子じゃなくちゃいけない。それがストレートに伝わる。ダブルヒロインというには無理があるし、どうみても晴子の方が人気があるだろうけど、それでも綾子という衝動。それが綾子のファンじゃない身でも心地よい。だから部内のメーリングリストに「面白い作品見つけました」って流した。会社でYoutubeにリンク張って職場全員にメールしたのは初めて。この曲なら8割には響くと思ったから。その8割にアルバムを薦めたら、全員とは言わなくても半分以上は気に入る。そんなレベルの作品であって欲しかったけど、この作品じゃ無理だと思う。。

02:With YouとかFt. Joice Wriceで、女性ボーカルを上手く使っているし、ほんと非の打ち所はない。05:The Call(407)もそう。曲のレベルは高い。けど、それはあくまでもBlack Musicの文脈の中だから。大ヒットするためにもっとPOPS寄りにすべき、とかは思ってない。大事なのは自己の素直な衝動を昇華させることだから。実質的な最後の曲でありFTがない分だけ個人寄りな11:Love Yourselfについて。ここでもう一歩踏み込んで欲しかった。全て本気じゃなくてもいい。実質11曲の作品だから3曲あればいい。それだけなのにな。。

 

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    Khalid - "Free Spirit"

    音が捻って、余計においてかれる


    相変わらず凄い。前作のデビュー作もすごかったが、今回は音が洗練されてリズムが効いてる。特に02:Bad Luckと03:My Badのセンスの高さ。両曲ともタイトルにBadがあるのが謎。自己をBadに振ると尖った音になる?底が見えない。才能出し切った感がないから全体サイズが見えない。もうちょっと二番煎じの曲があれば理解できるのに。相変わらずジャケのレベルも高い。このジャケに見合う作品にするのも難しいのに、軽々と達成。この十字架のようなポーズに相応しい中身。04:Betterは前作と同じ方向性で、なのに焼き増し感はない。。
     

    個人的にはアルバムタイトル曲に一番感じない。そらはこちらの問題なのだろうか?その判定ができないくらいに彼の事を分かってない。17曲もある構成なのに手抜きがない。なによりも人間としてのタイプが不明。カリードに似てる人って、これまでの人生で会ったことあるのか? 誰も思いつかない。「爽やか」とか「遊び人」とか「内省的」とか一般的な分類からかけ離れている。

    先に進んでいると感じるのは15:Aliveと16:Heavenです。前作にない何かが見え隠れする。ここを掴んで言葉にできれば僕は成長したといえるだろう。もう一度デビュー作から聴きなおしだね。。現時点では色付けなんてできない。

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      Brian Mcknight新作

      ちょいワルオヤジの先にある地点


      Hideさんから教えてもらって見ました。先行VCでトップコメントまで書くのは初めてかも。 それぐらに期待大。というよりも逆に今までの新作にミスマッチを感じる事が多かった。今回はいつもよりもリズムが効いてる曲もさることながら、本人の表情に惹かれた。やっぱり92年のデビュー作のときと同じく、歌う表情に惹かれないと本当の好きは出てこない。

       

      「ちょいワルオヤジの先」なんて書いたら他のファンに怒られるかも。。けど、この表情はどうみてもデビュー作の澄み切った内省感の延長線上ではない。奥様と離婚したりとか色々とあった。それについてはとやかく言う気は全く無い。けど、作品にどこか迷走を感じていた。

       

      時が満ちた

      マクナイトほど才能があってもやっぱり時の流れはある。どれだけがんばってもかみ合わない時もあれば、想像以上に上手くいくときも。これまでの色んなことが混ざり合って良い味に熟成されてきたんだね。当時あれだけファンだったからこそ、デビュー作のままのマクナイトであって欲しいという思いが強かったけど、今回の歌っている表情を見ると、そういうファンのエゴから自由になれたと思う。

       

      この髭の色合い惚れたのもある。この髭はいつか目指したいな。

       

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        Calvin Richardson - "Gold Dust"

        押してダメなら引いてみろ。引いてダメなら○○○


        えっとこの新作は何枚目になるんだ? と一瞬戸惑うぐらいに長く活躍しているのはファンとして嬉しい限り。デビュー当時のカントリー・スタイルなジャケになっている。帽子の紐が無造作になっているのは個人的に意味不明だが、今まで以上にカントリーなのは期待できる。音楽的には今までの延長線上だから、ファンにはオススメだし、全く知らない人が聴くならば3作目ウーマックのカバーの方が良いと思う。

        一通り聴いた時はいつもの彼のスタイルで驚きはない。ちょっと一歩引いたスタンス。04:Love You Tonightの歌い方とかに感じる。08:She Never Had A Real Man Like Thisが先の地点。09:Beautiful Womanもオススメ。

        誰もが一度は「押してダメなら引いてみろ」という言葉を聞いた事があると思う。実際に引いてみてらそのまま終りになった経験を持つ人も多いと思う。ネットで調べてもすぐに何個も見つかる。かなり前の記憶だから自信ないけど、確か『めぞん一刻』に載っていた。この続きが。「引いてダメなら○○○」って。けど、今の若い人はめぞん一刻なんて読んだことないかもね。

        本作には引いてダメな時の答えが載っていると思う。歌詞として明確に書いてあるわけでもない。アルバム全体としてうける感覚なので、特定の曲に明確に表現されているわけでもない。だから緑もつけない。これまでのリチャードソンをちゃんと理解している人だけがたどり着ける世界だから、間違っても本作だけ聴いても無理だと思う。もっといえばリチャードソン本人が言語化しているワケじゃないと思う。言語化していたらもっと分かりやすくなると思う。だから、この答えを血眼になって探しても見つからない。

        「そんな曖昧なら書くなよ」ぐらい言われるかもね。。けど、以前に書いたとおり、テクニックとしての駆け引きを突き詰めてもどこにも行かない。単にリチャードソンは今までに無く一歩引いたスタンスなだけ。彼が持つ深みが、引いてダメなときの答えも垣間見せてるんだと思う。僕がいいたいのはこれだけです。

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        前作は2年前。せっかく雪山で聴いて檄ハマったのに今年は謹慎中。。この作品を雪山で聴き込んだらもうちょっと気づきがあるかもね。雪が少ない12月だったのに、最近は凄い。12月の丹沢がこれだけ雪なのは、神奈川に引っ越してきて始めてな気がするや。

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          Johnny Gill - "Game Changer II"

          ネクストレベルのBaby


          タイトルが前回+IIだから路線踏襲。もちろん踏襲といってもJohnny Gillだからレベルは高い。IIと名づけるタイトルが出せるようになるのは、96年のLet's Get,,,以降の次回作が発表できない状態からみると奇跡に近い。

          若い時に、若者マーケットに向けて若者向けの歌詞で歌った歌手ほど40過ぎて新作を発表してない。若者向けでなく本人が歌いたい志向性を突き詰める歌手は大ヒットに縁がないから、時代を振り返ったときに選ばれる曲もない。第一線から落ちて新作が発表できない時もある。けど、コアなファンがついてコンスタントに発表できてる。この部分は以前にも整理したけど、まさかIIというタイトルが作れるほどの道があるとは。この事実はある種の勇気をくれる。ひとつの歌手・ジャンルを本気で追っかけるのはこの勇気のためなのだと。

          このジャケをみると髭の白さが目立つ。1966年生まれだから53歳か。この声の艶は在りえないレベル。01:Ony Oneから売れ線の音と声。Bメロから早口になる展開がおもしろい。良い曲提供してもらってるね。02:FiestaはFeatでカリブなノリの曲だど、なんなく歌いきる。他にも3曲Featがあるけど、どれもJohnny Gillの世界観の方が強い。90'S後半は歌えなかった種類の曲。当時、無理やり歌っていたら引退が早まっただけだと思う。いまは自然体で歌いこなしているから。03:Soul Of A WomanVC見る価値ある。やっぱりファンは女性だけなんだね。ここら辺のねーちゃんねーちゃんなノリはほんと変わらんなー。こういう曲がアルバムに一曲でもあれば次回作が作れる。それだけのポジションを勝ち得た。そこが素晴らしい。後の女性は美人なのかしばし考えてしまったが。。

          04:PerfectはFeatだけど、NewEdition時代の同僚のラルフを連れてくる心意気はスキだけど、2人で歌う利点はあまり感じないかもー。05:Bed On FireはタイトルほどはFireは感じないかな。そりゃこの曲をパーフェクトに歌えるなら若い頃に同時代派になっているよ。06:Best Thingが一番合わない。  07:Favorite Girlは流石。08:Lose A Lover, Keep A Frinedは興味深いタイトル。「別れても友達でいる」って志向性?歌詞を見てみないと分からない。09:That's My Babyが傑作でかつネクストレベル。 Babyの表現方法って百通りぐらいあると思うけど、このBabyが最高峰。真のファンなら分かる。タイトルはIIで連続性を強調しているが、この曲の存在が前作からの《歩み》を示している。10:HomeもFeat。この2人って仲いいね。昔一緒にインタビューに答えている映像を見た記憶がある。11:So Hardはいつもと手触りが違うので興味深い。この女性歌手にこそFeatをつけるべきだと思うな。

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          IIというタイトルに導かれて改めてLet's Get,,,を聴く。歌の上手さは20年前から変わらない。アルバムタイトル曲が1番目で、このHIT性の無さ。今からみると驚くレベル。アルバム全体がこのトーンだから、社会に出る前の世代じゃ絶対に分からない。逆に30過ぎてもこのアルバムの良さが分からないなら、人生で本気のチャレンジが足りないと思う。そこまで言い切れるモノ。ここを共有できないと、今のJohnny Gillの一番良い部分も共有できないと思う。僕の中で96年が特別なのは112とAz Yetだけじゃない。この作品の存在も大きい。そうかR.とStill,,が発売された98年も大きいな。
           

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            2019 Billboard / Best R&B Albums

            「もう誰も愛さない」の再放送をたまたま見つけて最後の2話を見ていたら、そのあとビルボード年間ベスト100があることを知って慌てて録画。やっといま見ましました。中学時代は毎週楽しみにしていたTOP40だけど高校時代から見なくなって、、、それでも年間100は見なくちゃダメ。紅白と同じぐらいにマストだろうに。。反省してます。

             

            カリードがあれだけ活躍していて心強い限り。VCだと彼の神秘性が薄れるね。彼のおかげでうちのサイトもギリギリ時代と繋がっている。今後含めて全10作は発表できるぐらいの器がある。1位になったHip-Hop&カントリーのOld Town Roadは歌の良さよりも、この二つの音楽ジャンルをつなげたLil Nas Xの凄さか。若いのにやるねぇ、雰囲気がウィル・スミスに近い。もってる才能の種類も同じな気がする。

             

            あれだけカントリーがチャートインしてるとは。Hip-Hopの影響でPOPSからメロディーが無くなった分だけ、カントリーの需要が増えているのだろう。そしてCalvin Richardsonはカントリーに分類すべき歌手なんだね。ビリー・アイリッシュがアヴリルにそっくりだなーとか思ってみていたらあっという間の2時間。紅白より楽しめた。紅白も米津が今年も出たらおもしろかったのに。

             

            一番凄かったのはセニョリータ。音楽も南欧風味でナイスだが、何よりもあのカミラ・カベロの表情が凄い。濃厚な絡みなんてどっちでもいいんだよ。あの表情はミュージックビデオでは出ないレベル。この宇多田のVCと同じ本気度。よっぽど2人は真剣なんだね。それでもブリトニーの時みたいに有名歌手同士のカップルは上手く行かないと思っちゃうが。。なぜか男よりも女の表情に本気度を感じる。


            アリアナ・グランデもやっとヒットしている理由が分かった。wikipediaのとおり確かにマライアに声が似ている。鼻に掛かる度合いかな。本人達はわざとやっているワケじゃないのだろうけど、声の1割ぐらいが鼻にかかって出てくるから、トーンが似てる。身長も小柄で西洋風すぎることのない美人顔で、だからこそ現代の歌姫なのか。

             

            Lizzoも思うところはあるけど上手く言葉に出来ない。番組内でVCは流れなかったけど、21 SavageとA Boogie wit da Hoodieはちょっと気になった。こちらも理由は上手く言えないけど。

             

            驚いたのは日本語訳。いつの間にVideoClipにも日本語訳がつくようになったのだろう。半分ぐらいのビデオにはついてた。確かに窓口は広がる。個人的には洋楽は歌詞かビデオかどちらかがあればよくて、両方あると情報多寡になると思うけど、そういう意見がオヤジなんだろうね。。

             

            あらためてブリトニーとジャスティンのことを考える。TOP100にブリトニーの曲をサンプリングして失恋ソングを歌ってた女性歌手がいた。歌手有名人同士の恋愛って、女性側の方が本気になる傾向があるのかもね。結局、男性側に遊びたい気持ちがどうしても残るのが理由と想定。。この2人の今後についてはちょっと興味あります。

             

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            [2019.12.29]

            色々あってRatedR&Bというサイトを知った。そしたら今年のBest30作品を紹介してたいたので、リンクしておきます。

             

            知らない歌手が増えているのは恥ずかしい限り。とりあえず、TopのAri Lennox - "Shea Butter Baby"を聴いた。一通り聴き終わってLeelaが聴きたくなる。Leelaの方が力強いけど、タイプは似てると思う。こういう風な態度である限り時代に併走できないのは分かっているのだが。このリストは地道に聴いて行こうと思います。紹介されている30作品でオススメ等あれば教えてください。

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              Tinashe - "Songs For You"

              奥にある非アイドル性が生む魅力


              アルバムとして発表して無い通り、わざと売れ線からずらした作品。売れることよりも自己の内面的表現をメインにしてるのに、独りよがり感がない。このジャケが何よりも示してる。昔からマルチな才能の歌手・グループはいる。一人/自分達で全てやる。けど、3作目を越すのは難しい。最初の才能の量なんて誰でもそう。マルチな歌手にはある種の特徴がある。うまく言語化できないけど、歌手ベースで100名以上持っている人は分かるでしょう。ある種の内向性。職人気質ともいえる何か。

              Tinasheにはそれがない。売れた後に自作曲を歌う歌手も多い。けど、殆どが駄作。なのに彼女の作品はその壁を乗り越えてきた感があって、そこにどうしても惹かれる。売れて有名になったあとの歌手はこの苦労ができない。どこかにドヤ顔が入っちゃう。そちらの方が人として当然だからネガティブな印象はない。単にTinasheが凄いだけ。

              時代は変わった。華原朋美がこの世代だったらTinasheと同じだけの成功をつかめたかもね。って、ぜんぜんファンじゃない。誰かがカラオケで歌っているか街で流れている以上は知らない。単に何故か二人がリンクする。

              アルバムの理解を助けるジャケもあれば、逆に混乱させるジャケもある。このジャケは混乱させる方。このジャケに惹かれて買う男の子なんていまどきいないよ。分かってやってるね。こういう売れなくなるのを恐れない確信犯な部分がTinasheが持っている自由度。まるでAlicia Keysのデビュー時と同じ。けど、Alicia Keysは幼年期から音楽の素養が高いと思わせる作風。Tinasheにはそれを感じない。けど、今はこのレベルまで曲を自作できる。ほんとびっくり。

              18年のJoyraideよりも19年の本作の方が実験的。Touch & Goとか面白い。全体としてMissyとアリーヤを足して2で割ったような手触りの作品。00年前後をしっていれば、この言葉がどれだけ褒め言葉か分かると思う。Know Betterも高音が得意な歌手の王道路線なのに自作曲のような多重録音があって、ちゃんと視線の角度を変えてくる。声のトーンの対比がはっきりしている分だけ分かりやすいかもね。

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              Bj The Chicago Kidも聴きました。こちらもびっくり。。マジかよ。こちらはまだ言語化できてない。過去の歌手と比べて、似てる人もあげれない。そこはカリードと同じだけど、カリードの方がまだ内面が分かった。Bjのほうが分からない。こちらも本人の過去の作品を聴かないと。Hip-Hopへの距離感が昔と違う。昔もちょっと早口で歌う歌手もいたけど、いまの方がもっとシームレス。その分だけ単純なタイプ分類を拒否する。直感的にはMarc Dorseyに似てるかも。。ぱっと見は全く似てないのだけど、それが時代の違いだと。2015まではラップ調で歌うのは外向性タイプの歌手だった。いまは内向的な歌手もそういう曲を入れてくる。うちの分類軸が時代についていけてないような。

               

              4月まで更新延期で、その間にゆっくりRatedR&Bのリストを聴こうとおもったのに。ここまで驚くと流石に書いてしまった。。

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                Snoh Aalegra - "Ugh, Those Feels Again"

                大人のための音楽は、綺麗で、そして深い


                「大人の男性の寂寥感」や「婚期を逃しつつある」も作ったけど、スノウは30歳以上の男女両方に響く。Rated R&Bの年間ベスト30で5位。このリストはかなり信頼できる。ここ1,2年SoulATFさんのYoutubeリストが更新されなくなって、新しい歌手と出会うきっかけが減っていた。こういう良質なランキングは新しい世界を開く。

                前回まで何度も投稿したTinasheもそうだけど、ほんとうに時代は変わったね。このスノウは1987年スウェーデン生まれで、14歳で契約したが音楽リリースできず。こういうキャリアであっても、30歳になってから本格的な傑作を発表できる。ネットによって流通が容易になった。それによって古いグループの活動歴が伸びたとは良く聞く。30後半すぎてのチャートインは無くても、若い時にHITして往年のファンを抱えている歌手達。スノウもEPで発売して市場の反応を確かめながら作品を重ねて錬度を上げていく。デビュー作が歌手の最高傑作なんてのは百人に一人ぐらいの確率。普通はリスナーとの対話を通じていくから。

                これまで30歳以上にオススメの歌手はCarl Thomasのデビュー作ぐらい。彼は28歳でデビュー。スノウも以前は別の名前で活動していて、28歳でスノウとして発表。

                遅咲きの魅力は25歳以上から
                これはもう公式でいいのでは?小学校の高学年で学ぶ円周率ぐらいの大事さだと感じる。25歳以上でデビューして傑作を発表したBlack Musicの作品はリスト化して訴えていかなくちゃいけないね。Hideさんとの最初の会話はGordon Chambersだったが、彼も遅咲きだけどそれ以上に裏方感があるのでマス・マーケットには響かない気がする。

                02:I Want You Around03:Situationshipの良さ。relationshipは何度かみたけど、situationにshipをつけるとは。この単語は始めてみたし辞書にもない。I want you だけならタイトルもサビも山ほどあるけど、aroundをつける。この二曲はこの部分でリンクしている。会社の新入社員教育では内省や経験学習を推してるが、突き詰めるとsituationshipであり、I Want You Aroundになる。だから講座中に一緒に紹介したいけど、この曲は22才とかの新入社員には絶対に伝わらない。

                 

                とりあえず毎日会社に行く事。前日の夜に散々飲んでも、恋人に振られても次の日の朝は会社に行く事。ゆっくり考えれるのは週末まで持ち越し。何があっても、朝決まった時間に会社に行って働くこと。これだけテレワークが流行っても、この基本形は不変。そこにある辛さと幸せ。部屋に独りでずっと居る方が辛い時もあるし、無理に会社にいって働く事で忘れれる時間帯もある。こういう山場を一回は越えてこそ大人だよ。その心情は、20歳以下でデビューしてそれなりに成功した歌手には歌えない世界だから。

                07:Love Like Thatも緑。曲の最初にファットさが入る。ここら辺がスノウのニュートラルなのかもね。

                このアルバムがどんどん深くなるのはここから。7曲目までなら90年代も00年代もいた。一作の中でこれだけの幅があって両方とも傑作なのは初めてだと思う。08:Be Carefulはインタルードで09:Charleville 9200, Pt.Iiの良さ。これが緑なのか赤なのか分からない。うちの直感は同性向けと言っている。その理由は全く説明できないのだけど。。

                11:Njoyもインタルードでクリスマスソングのような手触り。いつのまにか夜になって、いつのまにか暖炉の火。12:Nothing To Meの良さ。11に続くのに時間感は無くなるのも不思議。

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                いまは前作のEPとかFeelsを聴いてます。これだけ幅を持つ傑作を聴くと、逆にTerry EllisやAdriana Evansのデビュー作について考えちゃう。今後デビューする歌手はどれだけ人間的に同じタイプであっても、あれだけ一つの方向で突き詰めた作品は作れないのだろう。20歳のころにこの2作を聴けたこと。うちのサイトはDeepな歌手について語る事が多いけど、それと真逆の作品だから。

                僕にとってアイドルだったんだね。いまの一般的なアイドルとファンの関係じゃない。Terry EllisもAdriana Evansもアルバム1枚だけ。それ以外の芸能ニュースも全く知らなくて、映像はジャケのみ。それでも両者美人だと思ったし、それを上回る作品の完成度。Deepな女性歌手は親戚のお姉さんみたいな距離感。Terry EllisとAdriana Evansは遠い存在としてアイドルだったんだと、やっと気づいた。マライヤとモニカだけはデビュー時にファンだったけど、枚数を重ねるごとにファン心理はなくなっていった。だからこそ、あの1枚だけのTerry Ellisと、2枚目に10年以上かかったAdriana Evansこそが残ってるのだと。
                 

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                  Lucky Daye - "Painted”

                  内省かつセクシーはどこまで達成できた?



                  同じ内省的としてマクナイトのデビュー作と比べると絶賛はできない。ジャケを比べれば一目瞭然。俯き気味の顔の角度は満点だが、紫の波はやり過ぎだと感じる。セクシーさは追い求めるものじゃない。勝手にでてくるもの。出てこなくかったらそれが現状だと思って諦める。とまで言えば極論だけど、彼の志向性とこのジャケに完全にマッチするのが01:Roll Some Mo。この曲は緑太字レベルの傑作。100回繰り返してきける。deepさが無いから誰でも聴けるのも素晴らしい。マクナイトのデビュー作は聴く人を選ぶから。全体的に気軽にきけるのは一つの利点。

                  マクナイトやケニーラティモアとかのカバーを収録してないのは独自路線への拘りかな。そこは好印象。02:Late Nightはちょっとパーティーソングのノリで面白い。明るい内省的なミドルはサディークの独壇場だったけど、結構近いラインに来てる。これも緑。単純なノリの良い曲じゃない。異性と楽しくやろうが1割、内省が1割のミドルって、実は凄いとおもう。

                  03:Extraからはそこそこ。もっとパーティー寄りだから、、曲はいいから赤かな。04:Concentrateも捨て曲ではない。05:Ready For Love (Interlude)は幼さを上手くだしてる。赤の価値ある。06:Karmaはパス。07:Paint Itも合わない。08:Real Gamesは悪くない。09:Misunderstoodは内省に舵を切ったが残念。このフェーズでこれだけの説得力しか出せないなら恋愛経験が少ない。相変わらず滅茶苦茶言ってるけど本当です。スティービーとマービンゲイのあの最深部の曲は三回連続でも聴けないだろう。けど、悪いとは思ってない。10代で聴ける人の方が稀だから。そんな意味ではいまの若者に一番オススメなのかも。

                  10:Floodsは深い世界に降りようとしている。結構ナイス。本作の最深部。中学生には本気オススメ。11:Callからまたフェーズが変わる。そこそこ良い。12:Try Your Fireはタイプで分かれる。個人的には合わないけど、私の問題だと思う。13:Love You Too Muchはアウトロとして良い世界。こういう曲を聴くとCarl Thomasのデビュー作の最終曲とか浮かんでくる。あちらの方が好きだけど時代がちがう。

                  ーーーー
                  個人的には過去の偉大な傑作も比べるともう一歩な位置づけだけど、この年代の同時代派の歌手の作品を紹介するには僕自身がもう一歩なのを(一歩じゃないとも思うが)痛感した作品。もし仮にいま中学二年か三年ならあの時にSHAIを気に入ったぐらいにファンになると思う。そりゃ中学生にマクナイトのデビュー作はむり。あの時SHAIの作品を誉めてないレビューみたら「年寄りは黙ってろ」と思って二度とそのサイトにアクセスしないと思う。

                  それぐらいの傑作度合いなのは確か。あの年間チャートで五位以内に入る価値は感じる。
                  これがいまの私の最大限のほめ言葉です。
                  [03.22]

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                  先日上記の文章を書いてからも聴き続けている。Roll Some MoとChicagoKidsのVibeの2曲で連続リピートすると2時間いける。この二曲ともマクナイトやリチャードソンやRケリーを聴きこんできた身には足らない感覚を教えてくれる。これを年代の違いという一言で済ませていいのか、それもわからない。前作が気になって調べた。EPが2つあってほとんど今回の作品に収録されてるんだね。

                  この2つ目のEPのジャケットこそが理想なのにレーベルが変更したのか。余計なことすんな!! 00年以降では内省でTOPと思えるDevanteもジャケはクソだし、だめなレーベルはとことんダメだね。。こちらのジャケの方が第一印象が良いし、いまの若い人の主流はこちらでしょ。たとえ昔はマイナー側でも。

                  レーベルのお偉い方々は時代の変化わかってる?本サイトは中身と深さにこだわってても、ジャケはすごく大切だと思ってる。現状、VCは売るための路線でいいけど、ジャケは中身の本質を伝える存在であるべき。才能がある歌手ほどジャケはいまいち。だからこそレーベルの出番なのに改悪するなよ、、頭に蛆わいてるレベル。

                  このジャケだったら上記レビューは書き直さないと。「内省かつセクシーはどこまで達成できた?」なんて挑発的なことは書かない。この角度。以前に言ったとおり横顔ジャケは右か左の違いが大切だと。普通は俯く時は上記のように左なんだよ。こちらは右に俯いてる。時の矢印が左から右に流れるように、左は過去で右は未来を示す。右に俯くことは滅多にない。これは攻めてる内省 この攻め気を曲解して紫の波にしてる。そのセンスは死んでも直らんと思うな。

                  このジャケの差は久々に激怒ものだけど、本人がやってたら、、、どうしようね(汗 
                  もしそうだとしても、やっぱり歌手本人にも伝えると思う。「君は売れるということが分かってない」と。
                  JodeciとCalvin Richardsonを聴きこみな。どっちが理想像? K-ciのような人生が欲しければ替えたあとのジャケでよい。けど、僕は両者をデビュー時からずっと聴いてきて、Calvin Richardsonの歌手人生の方が歌手として幸せだと思ってるよ。ならば、このIIのジャケのままのほうがいいよ。

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                  そういえば、Calvin Richardsonの新作もそうだったけど、うちの投稿は2011からずっとTwitter連動している。最近、ファンクラブがみつけて「いいね」するんだよね。Calvin Richardsonは一週間後ぐらいだったけどLucky Daveは次の日にはついてた。すげー。文章分かってるのかな?いまはGoogle翻訳にかければ大意は伝わるとは思うけど。すくなくとも追記をするまでは絶賛はしてなかったけど。。いまは本気、絶賛です。
                   

                  このジャケのように、右向きの内省が生み出す奥底のsexyさ。
                  草食系がメジャーになったいまの若者がもつ本質が表現されている。

                   

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                    Bj The Chicago Kid - "1123"

                    Vibe:バイブの本質とは


                    テンポ → ビート → リズム → メロディ
                    という階層性があると思っているけど、バイブがどこにくるのか分からない。ビートとリズムの間だと思うけど自信はまったく無い。初めて音楽分野でVibeという単語を見たのは1999かな。それまでMTVジャパンだった番組名がVibeに変わった。あのときも?だったけど、結局それから20年たってもバイブという意味はちゃんと分かってない。BJのVibeは今まで無い手触りがあって、なんとなく分かった気になっていた頭を粉砕する。

                    これが日本・米国の差なのか、中年・若手の差なのかそんなことも分からない。もしかしたら今の若い人はこの言葉を多用しているのかも、、本作の1曲目Feel The VibeはDeep感零で百聴繰返できる。聴き続けるとVibeの本質が見えてくる。そもそもVibeという単語を含んだタイトルってありそうでなかなかない。

                    Adriana Evans / Kismet -09- Check the vibe
                    Blu / Out Of The Blu  -13- Can We Vibe
                    Calvin Richardson / Country Boy  -04- Vibe
                    R. Kelly / Born Into The 90's  -02- She's Got That Vibe
                    Zhane / Pronounced Jah-Nay  -03- Vibe

                    私のもってる16723曲の中でこれだけ。有名な曲も多いけど気にならなかったのは、これまではBeatとVibeの差をあまり感じなかったから。

                    テンポ:心臓の鼓動

                    ビート:血流

                    メロディ:心の動き・揺れ
                    今までこうやって対比させていたけど、この本で違う事を知った。メロディは髄であり、心の動き・揺れ=ボーカルの声なのだ。「気分とは体液」と『心の起源』に書いててあった。最近、腸活って言葉がある。プリミティブな感情ほど体が生む。感情は出来事とセットでエピソード記憶になり、出来事と結びつかない感情が気分になるという説は納得している。感情の物質基盤はドーパミンなどの神経伝達物質だが、体液ってどれぐらい濁ったりするんだろうね。そもそも体液が血液かリンパ液のどちらを指しているのかも良く分からん。気分はリンパ液な気がするけど、マッサージ以外でリンパについて言及している分野を見たことが無い。ダイエットだって血糖値計りながらやればうまく行く。この記事とかこちらとか最近は見える化が進んでる。だからいつか気持ちも物質部分は計測できる時代がくるのだろう。

                     

                    一番大切なのは、音楽を聴く耳。耳は進化的に平衡感覚のほうが先。平衡感覚はダンスとも近い。生物の系統進化を追いかけながら、tempoとbeatとrhythmとVibeを理解すること。そのきっかけになる作品。

                    02:ChampagneはシャンパンというタイトルだけあってUPテンポのナイスな曲。03:Get Away(Feat. J.I.D, Buddy Kent Jamz)もラップとバックコーラスの対比が面白い。04:Time Todayが不思議。うまく理解できないけど深さを感じる。悲哀感はないけどドキドキ感もない。そもそも歌手の名前からなぞ。Kidという部分とジャケの服装は連動していると思うけど、Theっているのか? この曲には確かにある種のKid感がある。06:Back It Up (Feat. Eric Bellinger)も不思議かな。
                    08: Playa's Ball (Feat. Rick Ross)はシンプルに良い曲。11:Rather Be With Youも緑つけたいぐらいの出来。
                    アルバム全体的に良曲が多い。
                    Vibeの理解に時間がかかっているので、他の曲はちゃんと聴きこめたら追加しますね。


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                    「百回繰り返して聴ける」を今後は百聴繰返に略そうと思い始めた。そしたらいつの日か《哲》学みたいに中国語になるかも。これだけ経済が発達した中国はいつになったら本気の意味でBlack Musicを聴き始めるのだろう。日本の前にUKがいた。いまだに日本はUKを抜いてない。そのうちに中国にまで抜かれたらかなりショック。アジアの歌手の全米No1は「上を向いて歩こう」の次は韓国の曲だった。。経済での負けはいい。しょせん人口できまる。けど、Black Musicに対する理解度はSoulの深さできまる。どれだけ中華文明といっても、文化的成熟度で中国に負けるわけにはいかない。いつか台湾に使われた禅:Zenも取り戻さないと。密教も禅も日本が終着点で、そこで深化した。この伝統はジャンルが変わっても守りたい。そのためには家で独り座禅しながら聴く若い子がどれだけ増えるか。いまはちょうどそれに適した時期だよ。

                     

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