今年もよろしくお願いします


あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

恒例となった?新年の富士山の写真ですが、「今年は一味ちがう!」 
後輩が右の画像のようにウエラブルの機材を持ってきてたので連続写真を繋げた動画です。富士山登山がこれだけメジャーになっていますが、10回登った身としては、富士山からのご来光よりも、日本2位の北岳からのご来光の方が富士山をバックに日の出が見れるので感動の度合いが違う。

北岳もついつい5回目を登ってしまいましたが、それだけ登る理由がこの動画なら伝わると思うので♪ 他の写真はこちら (途中に私の写っている写真も一枚置いておきます。最後の2枚は北岳の写真です。希望者の方がいたら北岳登山ツアーを企画してもいいかもネ)

--
昨年の振り返りとしては、ID251〜280だから30投稿か。その割には2015年の発表作品でちゃんと紹介したのは4枚だけ。JodeciもCaseも短いコメントだけで、Janetはコメントもなしか。。なんか凄く間違っている気もするのですが、今年も同じような状態になりそう。。2015年の作品で取り上げて無いものでオススメ・感想があればこちらにお願いします。
 
0



    Javier Colon - "Gravity"

    どこまでも爽やかで、どこまでも深く  【Soulの深み】 


    彼の最高傑作。デビュー作よりも三作目よりも上。朝に聴ける爽やかさがありながら、深夜に聴ける深さもある。この二つが違和感なく一作の中に納められていることが奇跡。Javierと同じくらい爽やかなKenny Lattimoreは2作目で深い作品を作った。けど、その分だけ爽やかさは減衰している。Javierのデビュー作はとことん爽やかだけど、深くは無い。改めて己の爽やかさを掴まえた3作目は傑作だし深さもあるけど、Deepな作品を追いかけてきたこちらが驚くレベルじゃない。だから僕はずっと両方同時は無理なんだと思い込んでた。

    Tommy Simsの傑作曲をカバーしたと聞いた時点で、一番の深い作品になると期待していたけど、同時にここまで爽やかさをKeepできるとは・・・ 何よりも素晴らしいのは、前半が爽やか中心、後半が深さ中心なのに、分裂感が無いこと。「二種類の曲群をMIXしました」っていう感覚じゃない。前半の中にも深い曲があり、後半の中にも爽やかな曲がある。単なる曲順の妙じゃない。前半の深い曲は一見爽やかだけど、聴きつづける毎に深さを感じる。後半の爽やかな曲は一見Deepなのだが、聴き続けるほどに明るさを感じるから。これは奇跡のレベル。もともと彼のデビュー作自体が奇跡だった。このレベルの奇跡を二度もできるなんて本当に驚愕している。

    このレベルになると色なんてつけない。全部緑でいい。
    個人的にはデュエットの08:For A Reasonだけは普通だけど、それ以外は本当に緑でいいと思ってる。07:Hard Wayから深化する。このタイトルは前回は出来なかった。前回の成功がこのタイトルの曲を発表する勇気を与えたのだろう。

    成功によって余裕ができる。その余裕の使い方。その余裕に見合った人間性を持ちえているのか
    この問いかけへの完全回答。彼の声の表情も最高だが、曲自体のレベルも凄く高い。総合プロデューサーのJohn Burkはものすごく良い仕事をしている。「Tommy SimsのIt Don't Matter To The Sunを収録」と教えてもらった時はアルバムの最後の方だと勝手に想像していた。なのに9曲目で歌う。次の10曲目はWalkin'で、11:Never Know、12:Walking Blindだからタイトルを見るだけでその先の歩みが分かる。最後はハレルヤか。最近、モハメド・アリが亡くなったけど、ブラックムスリムに辿りついた彼と比較すると、ここでハレルヤを持ってくるJavierの正統さを思う。悪い言葉で言えば「良い子ちゃん」だけど、彼にとっては凄く素直な言葉なのだろう。
     

    0



      Slim - "Refueled"

      女性が癒される存在へ



      1996年の112デビューから20年。Slimもこの高みに来たか。ジャケは攻めているけれど、興味深いアルバムタイトル。「燃料補給」と直訳すれば、ジャケに写ってる車に対する補給に見えるし、収録されている曲もこのノリが多い。ところが所々に傑作が。08:Aint Going Nowhereの良さ。アルバムタイトル曲が無い本作において、この曲こそがRefueledを体現している。どれだけ仕事で疲れて家に帰ってきても、この曲を部屋で流すだけで、癒されると思う。「また明日も頑張ろう」という気持ちに、穏やかにじんわりと包まれると思う。何よりも30歳以上の女性に届く射程こそが素晴らしい。

      1978年生まれだから、今は38歳か。確かにそれぐらいの歳ならば30-35歳がメインターゲットになるだろう。前作もかなり気に入ったけど、So Goneというタイトルの曲をデュエットして、あれだけ傑作にするのにはびっくりしたけど、今回も同じぐらいの感動。淡々とした曲だけど細部が光る。作曲者はホメるべき仕事をしている。良い意味でイノセントな声を出す歌手だけど、この声のまま《癒し》を表現できるとはね。

      05:Drugも名曲なんだよね。R&Bの文脈では、ここまでストレートなタイトルは珍しい。Drugという割にはHer Sex, My Sexという単語が耳にのこる曲だけど、そこまでいやらしく無いのはSlimの声のおかげかな。07:Hey Youの歌いだしこそがSlimの独壇場。10:Ready To Fallも良い曲です。

      ということで、水曜日から仙台出張なので、続きはまた今度で。
      112のデビュー作を核に、同じ手触りとしてDay26のあの曲と、そこからの歩みとして本曲がある。じゃあ、ここら辺を集中的に聴き込むかな。そうそう、さすがにそろそろ回答を書かないとね、So Goneのデュエットにおける配置。これが分かった人、いやうち以上の回答でもいい、そういう人はぜひ己のセンスを信じて欲しいと思ってます。
       

      0



        2016年新作

        JaheimとSilkの新作は評価に迷う。数個惹かれる曲はあるのだが、ある種の感情を揺さぶられないというか・・・。だから一言コメントが浮かんで来ない。完成度で言えばSilkの方が上だと感じている。
        01.Quiet Sormから期待させる。このオープニングこそSilk。5人組に戻ってLil' Gの歌いっぷりも良い。昔より深い声で吼えるようになったなぁ。02:Love 4 U To Like Meこそが本作のベストだと思っている。ミドルテンポで傑作を発表できるなら次回作まで安心できる。04:Baby Suitも彼らしい。07:On My Mindもナイス。09:I Love Youもファン納得のレベル。こういう曲は良い意味で昔のSilkを感じる。結局、1stのLose Controlの解釈と3作目のI Wonderの解釈が通常のR&Bリスナーからズレているから、本作もちゃんと理解できてないのだろう。。

        けど、Lose Controlの解釈はウチが正しいと信じている。こちらにも書いたけど男性の方が肌感覚が弱い。進化生物学的に言えば、女性の方が赤ん坊を抱える事が多かったから、肌を通じて赤ん坊の存在をより感じられるように進化してきた。それがSEXの時の肌感覚の性差に繋がる。そしてLose Controlだけが男も肌感覚を鍛える道を訴えている。I Wonderについては俺が間違っている。この文章を書くために10年ぶり?それ以上かな、聴いて痛感した。さすがにこの地点で振り返るとWonderはない。あの時、どういう選択をしていればBestだったのかも痛感する。けど、当時は全く分からなかった。

        脱線したので灰色にしておくけど、Silkの本作は久しぶりの新作発表(2006年のAlways And Foreverはカバー集だと思うので、2003年のSilktime以来の13年ぶりかな)なのに良い意味で苦悩がなくて、全編明るい曲。それもホメるべきなんだろうね。


        Jaheimは14曲の構成が水増し感。01:My Shoesとか、こういう始まり方は確かに彼らしいのだけど。02:Craziest Placeとかうーん。曲名としては良いけど、04:Struggle LoveもStruggleを感じない。個人的にはR. Kellyが全面バックアップした作品を聴きたい。R. Kellyの才能の幅の広さとJaheimの声の組み合わせ。R. Kellyが作れば本当のStruggle Loveが出てくると思う。JaheimだけじゃまぶしすぎてStruggleなのに「地面をはいずりまわるような感覚」が出ない。それは褒めるべき点かもしれないが。

        一番気に入ったのは07:Something Tells Meです。連続リピートできるのに泣けてこない。不思議な感覚。自分に合わない曲は10回も連続で聴けば飽きてくる。この曲は1時間ぶっとうしで聴いたのに飽きがない。なのに揺さぶられない。いかん、こういう時ほど実は大切なんだろうけど・・・。今の自分じゃ何も見えない。己の死角に触れるような感覚。指摘じゃなくて触れるからこそ泣けてこないのだと、なとなく思う。残りの曲は、うーん過去のJaheimの作品にも収められた方向性だし、そちらの時の曲の方が上だと思ってしまう。05:Songs To Have Sexはナイス。ただなぁ、個人的には心情的には惹かれないのだが。09:Be That Dudeも良い意味で彼らしい。11-14はまとめてパスだけど、ファンなら満足する作品だと思う。なのに文句をつけているのは僕にとってJaheimはもっと至高の存在だから。この歳になると痛感する。もっと自分よりも若い人の意見を受け入れるべきなのだと。その筆頭こそがJaheim。聴いて人生変わったといえる年下歌手はJaheimだけ。TyreseやSisqoは深堀できた、という感覚だから。


        ----
        ■Brian Mcknight - "Better"

        発売当初に買ったけど、個別に紹介するほどは感銘をうけなかった。別に手を抜いているわけじゃないけど、本人のBestに収録される曲はないような・・・。特定の方向性でキャリアハイの曲が無い。03:Can't Take ItはMiddle-UPなテンポで、Slowなバラード以外に名曲が少ないマクナイトとしては珍しい。04:Betterも今の素直な姿なんだろうね。05:Uh Oh Feelingはいつもよりも明るい。06,07曲目は全体的に良いのだけど、名曲が無いからアルバム全体としては聞き流してしまう面がある。08:Goodbye(Feat. Kimie Miner)は今までなかったタイプ。聴き込むと味がでる。09:Get You Into My Life (Feat. Glasses Malone)を気に入った人は、本作の位置づけ高いと思う。11曲目がなぁ。個人的にはちょっとガックリくる。全作聴き込むファン以外、たとえば2,3枚アルバムを持っている人に薦めるほどではないかなぁ、、と思ってます。お気に入りの曲がある人はコメント欄で教えてください。

         

        0



          After 7 - "Timeless"

          そして最後は透明なToo Lateだけになる 【Soulの深み】 


          皆が納得する一言コメントは「奇跡は持続している」になるだろう。まさかここまで傑作とは。Babyfaceが発売したアルバムは彼の最高傑作となったし広く世間に受け入れられたから、一年以内に兄弟グループであるAfter7も同じ方向性のアルバムを発表した。

          これをポジティブに捉える人もいれば、「二番煎じじゃないの?」と思う人もいる。後者だったので聞くのが遅れました。。。最初の1回目の再生でびっくり。まさかこれだけ完成度が高いとは。92年の映画「ブーメラン」でどっぷりはまったガチLaFaceとして、After7はちょっと手前に活躍していたグループ。傑作のRelfectoinsは95年発表だけどノーマーク。哲章さんが褒めていたからあわてて聴いたのは2001年。90'Sに一度もAfter7を聴き込んでない身なので、一歩引いていた面もある。

          歌手人生において21年ぶりの新作というのは奇跡に間違いない。そして、21年間という長さの両端にある本作とRelfectionsの完成度をみれば奇跡は二乗レベル。本作には色んな方向性の曲が収められていて、誰が聴いても気に入るのも素晴らしい。この作品の中でどの曲を気に入るかで、その人の性格まで分かると思う。

          そして、ごめんなさい。僕は05:Too Lateなんです。

          Black Musicがなくては回っていかなかった日々。
          それが遠い過去になった今でも、作品を探して聴きこむ。
          どれだけ仕事が忙しくなっても、サイトは更新する。

          それは根本的には「今まで聴いてきた中で最高傑作」という曲に光を当てたいから。これだけ聴きこむと、この水準は「ハードルあげすぎ」だけど、それでも年に数曲は見つかる。だからこそ、僕は今でもこのジャンルにいる。こういう出会いがある限り。

          0



            Solange - "A Seat At The Table"

            「私は私、姉は姉」の先の地点



            姉のビヨンセの近作すら聴きこんでないけれど、妹のSolangeがここまで伸びるとはデビュー当初は思いもしなかった。兄弟・姉妹のツテでデビューする歌手は多いけど、殆どは一作で退場。三作目までいけば賞賛に値する。本作は8年ぶりの三作目だけど、ここまで傑作ならば大絶賛。同じ立ち位置での一番の成功例はマイケル・ジャクソンの妹のジャネットになるのかな。けど、兄と妹は別性だからまだ甘い。僕が体感で知っている90年代以降で、同じ性別で、年長の方が凄くメジャーで、そしてここまでの作品を発表できたのはSolangeだけだと思う。だから本サイトの絶賛ラインである「ここまで聴き込んだ大量の作品のなかでもNo1」

            本作は巷の評判が高いのと、このジャケで買った。New Classic Soulの傑作群を聴きこんでいればジャケ買いできる。最近は新作のジャケすら目にしない生活になってて、ホント反省してます。歌手名と作品名すら削ったのはそれだけの意気込みなのだろう。

            名前を知らずに流れているのを聴けばSolangeとは気づかない。それぐらいに深みのある声を身につけている。そして曲の良さ。本作を聴いても「Solageって姉の七光りだよね」という人はBlack Musicに居場所が無い。アルバムタイトルのとおり、それだけの席を打ち立てた作品となっている。

            この作品を「Solangeの人生」と重ねてどれだけ深く聴けるかは、純粋にリスナーの境遇に影響する。もっとシンプルに言えば、姉の七光り、兄の七光りと言われ続けた量。その点で、僕は一歳差の兄との2人兄弟だけど、劣等感ほどの差はなかったから、心の奥底の本当に深い部分で共感できる素地がない。そういう人がガツンと描いた文章読みたい。それが一番の気持ちです。
             

            0



              King - "We Are King"



              巷で絶賛されているのは分かるけど、本気で好き・核を掴んだとは言えない作品。簡単にネットを探しただけだが、そもそもなんでQueenでなくKingなの? アルバムタイトルもWe Are Kingだし。別に女性グループだからQueenにしなくちゃいけない義理もないけど、やっぱり何かしらの意志がある。それを分かってないのが原因なんだろう。

              3人組の女性グループ構成で一番思い浮かぶのはSWVだけど、これだけ90'Sは抑えてもSWVはスルー。その理由も上手く言えない。同じ三人組としてはBrownstoneもいるし、こちらはガッチリ掴んだ感覚がある。他の3人組女性グループって思い浮かばない。

              このジャケの雰囲気とアルバム全体の雰囲気が合って無いと思う。楽曲群はもっと淡くて綺麗。このジャケはカリブ海のようなノリで、ポップで夏に会う雰囲気。個人的にはジャケで損していると思うけど、こういうジャケに惹かれる人もいるのだろう。個人的にはグループ名前にもジャケにも?がつくので、なんか聴きこめない。

              何よりも曲ごとの理解が出来ないんだよね。アルバムで駄曲は無いから一作丸ごと飛ばさずに聴けるのだけど。。06:In The Meantimeは惹かれるけど理由は上手く言えない。09:Heyもいいね。こちらの曲の方が「彼氏の存在を必要としている」と思える。

              ジャケとグループ名とアルバムタイトルを気にしなければ、十分に楽しく聴ける。本作にガツンと惹かれる女性はいると思う。そういう女性に実際に会わないとこれ以上は理解できない。会ってもまったく話がかみ合わないと思うが・・・。そこら辺は全タイプの異性と縁があるハズないから全く気にしてないけど、前回書いたTexudoと同じくR&Bにおいて理解できない傑作があるのはショックというか、諦めているというか、、2作続くとショックが大きいな。

              0



                After 7 - "Timeless" -2peak

                15歳に向かって歳を重ねていく  【Soulの深み】 


                16年の最高傑作はJavierだと思っていたけど、もしかしたら本作と同率1位かもしれない。以前にToo Lateを絶賛したけど、改めて聴いてるうちにこの作品はツーピークだと思い始めた。Too Lateと同じぐらいに03:More Than Friendsは価値がある。どれだけ僕自身がToo Late派であっても、同じだけの価値があるならばちゃんと認めなくちゃいけない。

                何が一番凄いって、この青いパッション。この歳になってもMore Than Friendsという志向性で傑作を発表できるとは・・・純粋な奇跡。だってさ、「友達以上になりたい」だよ。そんな《青い》こというのは中学生まででしょう。

                純粋に小学生にオススメできる曲を、58歳で歌う凄さ
                ここまでレベルが高ければ、青でなくと表現したくなる。それぐらいに絶賛すべき。そのためには以前の記事に追加でなく、新しくページを作る。もともとBabyfaceの復活作の二番煎じだと思っていたから、どれだけToo Lateが傑作でもやっぱりBabyfaceの作品の方が上だと思っていた。けど、Too LateとMore Than Friendsのツーピークならば、こちらの作品の方が傑作なんだと思う。そして爽やかさと深さを突き詰めたJavierの最高傑作に並ぶと言えるのかも。

                 

                恋愛はMore Than Friends → I Want You → Too Lateという流れがあるけど、この中で一番傑作を歌って欲しいのはどのフェーズ? 

                こういう質問をした時点で、その人の死角が浮かびあがる。
                だからこそ、ここまでここに書いてもBabyfaceを推す人はいるだろうし、それはその人にとっての真実だから外野がとやかく言う話じゃない。ただ、両極端でのバランスこそが僕がBlack Musicに求めていることであり、だからこそPlay(遊び)とPray(祈り)、Sweet(甘い)とSwear(誓い)、Regret(後悔)とBaby(ベイビー)というサイト名にしている。これだけ完璧なツーピークに並ぶ作品は思い浮かばない。

                 

                小学生高学年にBlack Musicの英才教育をするならば、間違いなくKolorsと本作。それ以外にもTevinやRPM2000があるけど、やっぱり超がつくぐらいの傑作ならば、この2作になるのだと。
                 

                0



                  Az Yet - "She's Magic"

                  ミトンの手袋のような冬の優しさ



                  まさか2作目を20年ぶりに発売できるとはね。彼らの1枚目も、大絶賛する人はなかなか見かけない。けど、ソロ活動で発表されたMarc Nelsonの良さ。その人気に引っ張られてグループとして2枚目が発表できるのは素晴らしい。ジャケはサイバースペースなデザインだけど、Marc Nelsonが中心になっているかぎり、冬に似合うSlowがメイン。

                  ソロ作との違いは悲哀感の無さ
                  あの悲哀感が大好きなファン心理では物足りないからこそレビューが遅れたけど、これはこれで一つの方向性とやっと気づいた。ミトンの手袋のような優しさがアルバムに満ちている。カワイイと形容される事の多いミトンの手袋だから、男性は小学生までだと思ってる。ボンボンのついたニット帽よりはマシかもしれないけど、個人的にはパス。-10℃を覚悟する冬期登山では3本指もあると知ったけど、それもちょっとね。。けど、女性に対してはやっぱりミトンぐらいの接し方が良いと思うし、この作品はそんな手触り。大ヒットするのかは謎だけど。。

                  この歌世界に親和性の無い人が聴けば、全部同じ曲に聴こえるだろうね。それだけ統一性があるとは言える。08:Better Than Sex以降は他のメンバーが作っているけど、新たな魅力とも言えないと思う。何故だろう? 09:Feel Good Bluesなんて最悪。スパニッシュギターを使った10:Tell Her How I Feelは良い。なぜか11曲目がOne Last Cryのカバーなんだよね。マクナイトも新曲を提供して欲しかった。。

                  その上で01〜06までの楽曲群。全部赤をつけていい。そして、その中でどう聴きこむか。
                  アルバムタイトル曲は01:She's Magicだけど、これは緑ではない。03:Young Girlでしょう。Marc Nelsonのソロ作には無い手触り。曲名のとおりPOPなんだよね。「若い娘」を目の前にして、このトーンを出せれば、魅力的なナイスミドルと言える。その絶妙さ。04:Real Manが個人的にはイチオシ。恋愛での行き場の無さは身を潜め、その分だけ内省感が強くなっている。

                  緑2曲だとしても、じゃあ全くAzYetを聞いたこと無い人にオススメかと言われると困る。1作目を持ってる人には絶対オススメ。Marc Nelsonを好きな人にもオススメ。全く知らないなら、このトーンの入口としてはMario Winansの方がいいとは思うかも。
                   

                  0



                    Keith Sweat - "Dress To Impress"

                    ちょいワルオヤジの指針 ☆祝R&Bの入口☆



                    今年、Keith Sweatの新作が出てAmazonのレビューを見てたら「前作ほど傑作ではないけど悪くは無い」というトーンの文章が多く、逆に前作である本作が気になった。昨日から聴いてるけど、最初の1回目で傑作と分かる内容。レベルの高さでは2008年のJust Meに並ぶけど、9年間の深さがある。初期の傑作は96年のセルフタイトル。あれは遊び人タイプを鷲掴み。次が内省タイプのためのStill in the Game。その内省は悟りのカリブ海まで進化する。そして、本作で完全に重なった。かつ誰でも聴ける窓口の広さ。素晴らしいの一言につきる。

                    Amazonじゃ全員(10人)が5.0の最高点。これは奇跡レベルだし、確かにそれだけの価値がある。

                    このジャケもそう。これこそがにやりキース。キース・スマイルなんて明るいもんじゃない。にやりキースという語感そのままの表情。この表情に惹かれる「ちょいワルオヤジ」40〜50歳の遊び人を全員満足させながら、この奥深さか。在りえないぞ。。

                    01:Good Loveから傑作。ちょっとけだるい感覚が凄く良い。基本エロなんだけど、ちょっとエロに疲れた感覚が出てて、全てのタイプの共感を誘う。車で流してても、助手席に座る女性には「遊び人」判定されない何かがある。「楽しくやろう」という感覚は濃厚なのにね。掘り下げると不思議な曲。Keithが本作で達成した地点は今の僕では因数分解できない。それぐらいに素晴らしい。

                    Silkファンとしてはもうちょっと傑作でほしかったのが02:Tonight(Feat. Silk)。SilkにとってはこのTonightという単語がどれだけ価値があるか。なのに、これかい。。赤色レベルなのは確かだけど、緑を期待してた身としては色無しで。Keith+Silkの魅力がちゃんと出てこれば、こんなもんじゃないでしょう。
                     

                    続きを読む >>
                    0



                      | 1/2PAGES | >>

                      All List

                      Categories

                      Selected Entry

                      links

                      recent comment

                      profile

                      search this site.

                      others

                      mobile

                      qrcode

                      powered

                      みんなのブログポータル JUGEM