2015年新作

 

[2015/04]

さっそくJodeciの新作を聴きました。思った以上に良いじゃん。確かにEvery Momentが一番だと思うけど、個人的に注目する曲は他にもある。ワルな男の子の体現でデビューした彼らだけど、ワルっぽさが本作でも上手く表現されている。8:Jenniferは確かにK-ci&JoJoテイストだが、このアルバムタイトルにはK-ci&JoJoの時代も含めているのだろう。願わくばタイトルどおり未来像を見せて欲しかったが、この作品をもって未来像というのもありだとは思った。先行で公開されたNobody Winsはあまりに過去の時代を引きずっていると思ったけど、アルバムの中に置いてみると違和感は無い。Pastの体現として一つのスパイスになっている。個人的に一番注目した曲は、また今度で(笑

もっとびっくりしたのがCharlie Wilson のForever Charlieです。これ、想像以上に良い。全編がMiddle-Upの曲で、そのUPの完成度が高い。LSGの2ndよりも上。Gerald Levertの遺作に並ぶ。あの作品よりもUPのテイストが強い。「50代でも聴けるUP」になってる。この達成度はJODECIの未来像としてもナイス。前作"Love, Charlie"は感銘をうけなかったが、本作はマジおすすめ!

そしてやっぱりCaseですよ。"Heaven's Door"という宗教的なタイトルながら、このジャケが良い。前作は感銘をうけなかったが、これは本当にいい。まさか最高傑作だった"Rose Experience"から先に歩くとは。CaseもK-ciもCharlie Wilsonのシャウトを真似しているけれど、一番深いのはCase。今、「歓喜する円空」梅原猛著を読みながら聴いているが、一番、この本にマッチするから。抽象かつ大胆な仏像として円空はやっぱり天才。何十年後に仕事を引退したらBlack Musicを聴きながら円空仏のようなタッチの仏像を彫るのは、俺の憧れの人生の一つ。そのためにも休みを作って岐阜を回らないと。

おっと、もちろん元気が出ない朝に修造カレンダーばりにカツを入れるCharlie Wilsonの作品もオススメよ!

この3作をもって2015年は当たり年だと思った。
 

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そういえば、昨日、土曜日ながら夜まで会社で仕事をしている時、落ち込んでいる後輩と話してた。
「若井さんは絶対に落ち込まないって、皆が言ってますよ」
「おいおい、みんな無茶苦茶言うなぁ。俺だって落ち込むって。ただ、落ち込んだ時に聴き込む膨大な曲を持っているだけだよ」
「私はあまり深く落ち込まないというか・・・《略》」
「それってわざと落ち込むのを長引かせているだけじゃん。落ち込む時はもっとガツンと落ち込まないと。そういう時のためにマライヤ貸したのに(笑 今から帰りの電車の中でずっと2作目の最後の曲を聴いてればいいと思うよ」

ということで、私が音楽のブログをやっていることぐらいは一部の同僚も知ってますが、みんなそれ以上の興味は特に無い。その人はマライヤが好きらしく、頼まれたので半年前ぐらいに貸してた。7歳下だと好きなのはレインボーになるんだね。確かに同時代的にはそうなるかも。
「私が一番好きなのはこの作品の最後の曲です」と言われた時はどうしようかと思ったけど、会社では否定からは入らない(笑 
「レインボーか、このジャケに引いて聴いてないけど、この曲はJoeがいるじゃん。マライヤはアルバム後半にいい曲があるから、そういう意味では選択のセンスあるね。ちょっと聴かせて」と彼女のipodを借りて聴いてた。「うん、確かにこの曲はいいね」 それはお世辞じゃない。あの曲はそこそこ良かったよ。全体的にはPOPSっぽい部分もあるが、98を連れてきた分だけコーラスは厚いし、デュエットとしていい味出してる。

落ち込んだ時に聴き込む曲リストにCaseの02:Heavy Breathingは見事登録。ついにCaseもBreathというタイトルの曲を作るようになったか。この曲になった時点で、「Rose Experienceから前に歩いた」と感じた。突き詰めると最終的にはこの場所に辿りつく。それがSoul。




Kenny Lattimore - "Anatomy of a Love Song"

昨晩の雨があがった朝が持つ爽やかさ


初期3部作はおろか、お蔵入りになった前作:Back 2 Coolから比べても切迫感の強いジャケット。タイトルのAnatomyという単語も非常に珍しい。色々な意味はあるけど、「解剖学」なんだろう。「恋愛曲の解剖学」というタイトルでアルバムを発表する意志はこのジャケの表情を眺めると、より強く感じる。

クリスマスに向けて発表されて非常に好評だった03:Heart Stopsであっても、このアルバムの中に置いて聴くと、奥底に悲しみを感じる。シャンテと離婚して、その先のことは知らない。あんまり記事を探す気もない。けど、本作にはその時の想いが収められている。この感覚は駄作のTimelessはおろか、前作でも感じなかった。前作の傑作曲を単に再録したアルバムでは無い。より深化している。奥底に哀しみを湛える爽やかさはJavierも表現した事が無い。

本作がKenny Lattimoreの最高傑作なのだ
この意見が20代には伝わらないのは分かってる。けど、生まれつきの爽やかさよりも、沢山の出来事が生じた後の爽やかさの方が価値がある。濡れたアスファルトの分だけ光り輝く早朝のような感覚。Kenny Lattimoreがこの地点を見せてくれたこと、言葉にできないぐらい感謝してる。

アルバム構成は前作の全曲に加えてシングルのみだった4曲を追加して14曲にした形。歌い直して再録したのか、そこまでの判定は出来ないけど、Kenny Lattimoreの想いは感じる。もともと凄くイケメンだったのに、切迫感が強すぎてこのジャケではイケメンに見えない。そこに深く惹かれている。Tyreseから始まったこの流れにDalvinが続く事はないと思うが、TyreseとKenny Lattimoreが揃えば、こちらが王道なのだろう。
 




Raheem Devaughn - "Love Sex Passion"

肌の裏側で崩れている人たちへ



誰でも気に入る曲03:Pretty Lady (Feat. Trombone Shorty)から、とことん聴く人を選ぶ曲(06,07)までが収められているRaheem Devaughnの最高傑作。そして、現時点で誰よりもSoul Musicを背負っているのラヒームなのだ。ここまでホメるのはBlack Musicファンの中でも僕だけかもしれない。けどさ、Jaheimの最近の作品は彼自身の最高傑作と言える?マクナイトだってそう。彼らも一時期はSoulを背負っていた。けど、人はそんなに何作も傑作を発表できない。現時点においてSoulの高みに届くレベルで己の最高傑作を発表しているのはKenny Lattimoreとラヒームだけでしょう。

今まではラヒームのコアを捉えることが出来なかった。逆にJaheimはデビュー作の「ともしびを渡そうとする人」。彼の本質は良い意味でデビュー当初から変わってない。同じぐらいにラヒームを掴まえたく、ずっとそれができなかった。けど、この最高傑作を聴いてやっと分かった。ラヒームは「肌の裏側で崩れている人」の代表なのだ。第一印象は普通なんだけど、心の奥にある種のモノを抱えていて、それがJaheimのように完治してなく、その影の揺らぎが根源的な切なさになっているJaheimは誰が聴いても大丈夫だし、とことん包容力があって優しい。けど、RaheemのDeepな曲は普通の人が10回連続で聴いたら逃げ出す。それぐらいの乱暴さがあって、そのラインを踏み越えた者だけが感じるSoulがある。

Black Musicにハマル人は何かを抱えている。そのラインがアルバムで30枚なのか100枚なのか、それは別にどちらでもいい。抱えているモノが幼年時代なのか現在なのか、それもどっちでもいい。歌手側でもそう。幼年時代が浮かぶ人もいれば、今の行き場の無さが浮かぶ人もいる。そんな中で、ラヒームが紡ぎ出す《人にとって必要な何かが欠けているからこそ表現できる想い》の方に惹かれている。デビュー作はちょっと変わったレベルだったのに、2作目:Love Behind The Melodyから己のコアを表現するようになった。あの作品の13:She's Not Youに惹かれない人は本作も聴かなくていい。このラヒームの声に根源的に惹かれる人は同じタイプであって、「肌の裏側で崩れている人」という言葉が体感として正しい事を分かってくれると思う。見るだけで変人と分かるのは問題外。肌の外側はあくまで普通ラインを保ってこそ、内側の喪失感がある種の魅力になる。本作を通じてやっと言葉に出来て、凄く嬉しい。
 



Will Downing - "Chocolate Drops"

このレベルならば間違いなく「後期の傑作」



毎年、コンスタントに作品を発表できるだけで素晴らしい。JazzとR&Bの境界線上にいたから両ジャンルで有名に一歩遠かったけど、哲章さんがいつも褒めていたから知ってる人も多いと思う。私自身もクリスマスアルバムが気に入って買い逃した作品はMp3vaでそろえてた。タイトル的にそんなに期待してなかった本作だけど、収録曲のレベルは非常に高い。適度にリズムが聴いててルーサーのセルフタイトルFreddie JacksonのFor Youに並ぶと思う。


01:This Song Is For Youからレベルが高い。深すぎることがなく、《底》の感覚が殆どないのもある意味においてはオススメする理由。年齢的にも手触りとしても前回投稿のShaliekと正反対で、交互に聴くと非常に面白かった。02:Never Say No To Youはベット感が強くなっているけど、エレガントがメインなのが素晴らしい。03:Till U Come Bact To Meはタイトル的にDeepだけど、このラインでまとめるのがWillらしい。たとえば相手が同窓会に行ってて帰りを待っている状態。朝まで帰ってこなかったらヤバイのだが、この曲は日が変わっても0:30だろうね。そんなラインなんですよ。どんなラインかこれで伝わるかな(笑

04:Let's Get Closerの良さ。Closerという単語の良さ。それが分かってこそBlack Musicにおいてエレガントの階段を上がれる。そして、この曲はストレートにエレガントが伝わる点が素晴らしい。20代は恋愛においてこのラインは出せなかった。最近は恋愛から距離をとる新入社員が多いと感じるけど、距離をとるならばこういうエレガントな距離をとるように努力して欲しい。間奏でのサックスこそがJazzとR&Bの境界線上から生まれる良さ。それが堪能できる曲になってます。
 



Tyrese - "Black Rose"

歌い続ける意志



両手のガッツポーズは己の道を歩んできた自信とでもいうべきか。2作目の傑作インタルード:Lord You Control Meが描く軌跡を。

01:Addictはそんな感覚を受ける曲。アルバム全体としてはセルフプロデュース感のある楽曲群。デビュー作のようなキャッチーさが少なくて、新たなファンを摑まえる曲は無いような・・・。プロデューサを見るとBrandon "B.A.M." Alexanderが多数の曲を作っているが、個人的にはもうちょっとTyreseの色んな面を引っ張り出してほしかったかな。1,2作目よりは3作目に似ていて、Tyrese自身の個人的な部分が全面に出た作品です。

02:Dumb Sh*tはDggyを呼んでいるが、Black TYのクレジットはびっくり。まだこの名前を使いたかったんだ。。03:Picture Perfectもどうだろうね。個人的には01-03曲目はあまり惹かれない。04:Waiting On Youは良曲。05:Shameは曲も声も重すぎて何かが足らない。06:Don't Wanna Look Back (Ft. Chrisette Michele)はFt.のお陰で明るい雰囲気がでている。07:Prior To You (Ft. Tank)はうーん、個人的にはパスかな。

08:Leaveはやりたいことは分かるのが、もうちょっと音的に作りこんだ方が良くないか?こういう曲ならR. Kellyにプロデュースしてもらえるといいんだけど。もちろんセルフプロデュースの感覚は出ているので、利点とも言えるのだが。09:Without My Heartも同じタイプ。メロディーラインが弱いから全体的に重過ぎるんだよね。その割には曲に込められた後悔は薄い。その点でジャケが似ているR. KellyのR.とは違う。もちろんTyreseはR. Kellyのような愚かなことはしてないからだけど、あの後悔の海に慣れた身には物足りなさも。

10:When We Make Loveは良曲です。声がこの両腕のように上方に伸びているから。11:Gonna Give You What You Needも良曲。手触りが3作目の"I Wanna Go There"に近く、当時を思い出す感覚。12:Body LanguageもTyreseの真面目さが良く出ている。13:The Rest Of Our Lives (Ft. Brandy)はタイトルとFtがびっくり。この2人は一時期付き合ってたような。このデュエット自体はそんなに惹かれなかったりもする。Brandyが強すぎるからかな(汗
 



R. Kelly - "The Buffet "

「貴方はどんなR. Kellyが好きですか」 これをビュッフェとみなすと《深み》にいけない


人を食ったようなタイトルとジャケだから全く期待してなかった。「○も□も聴きこんだしなぁ・・・・なんか作品ないかなぁ〜〜しょうがない聞くか」 最初に全曲聴いた時は第一印象がより強くなっただけ。巷でも「彼の多様な面が納められたビュッフェみたいな作品」という論調が多いし、それに同意してた。けど、2回目で?? いま、三回目。やっと分かった。

側に来る女を絶えずテストするように、ファンも絶えずテストする
もう業だよ、これは。絶対に彼の今生では治せない。そのくせ、ひとたび気づけばそこら中にヒントが溢れていて「分かって欲しい感満載」。そんなR. Kellyに気づければ貴方に落とせない男性はいなくなります。そんな意味では本作を女性陣に薦めているのかもしれない(笑 

R. Kellyの奥のメッセージをあっさり公開していいのか分からないけど、R. Kellyが手加減をしないならこちらもしない。というよりも、そこまでを引っ張り出す曲をつくってくれたこと、その感激。それぐらいに08:All My Faultはくる。R. Kellyの言うことが正しい。人生を振り返ってこぼれる一言はAll My Faultなんだよ。全部己の過ち。そうじゃない男は後悔が足らない。真のR. Kellyはこういう思想だし、それに惹かれている面も、否定は出来ない。

あの当時にRがなかったらどうなっていたのか今でも分からない。98年、僕はR&Bに引きこもっていた。その奥底にR.があった。あれ以上に底の作品は当時、何処にも無かった。以前にも書いたように引きこもり自体は何の問題も無い。達磨大師だってある意味では引きこもっていたのだから。問題はどんな形で引きこもるか。引きこもりの一部が部屋で筋トレやっているのは妙に親近感が沸く。だから殺し屋1軍鶏には惹かれる。けど、僕には柳生心眼流があった。先を照らす作品と適度な運動があれば、どれだけミニマムなスペースで息をしていても何の問題もない。普通の生活と本質的な違いは無い。逆にR.と古武術があったこと。それこそが稀有な幸せ。不思議とこの作品は色々なものを引っ張り出す。

本作の隠れタイトルは見つけた。The Buffetが本当のタイトルのワケない。
けど、世間一般はこの先も本作はごった煮のビュッフェなんだろう。それは別にそれで構わない。世の中には色んなレイヤーがあるから。R. KellyのSoulはR.と同じ底にある。僕の今の生活は昔のように底には無い。だから底に行く必要なんて微塵にない。けど、引っ張られる。そのくせ、引っ張られたことが嬉しいんだよね。
 




Babyface - "Return Of The Tender Lover"

再び I Want Youと言うために


Babyfaceの最高傑作。悲しいことにwikipediaには「プロデューサ業に比べると歌手としての評価は高くない」と書かれているけど、本作の発表によって歌手としての評価も上がっていくだろう。それだけのレベル。これまでI Want Youというタイトルの曲はMarvin Gayeの作品が最高峰だった。それは全Black Musicファンの総意。けど、本サイトはこの作品に納められた05:I Want You (Feat. After7)を最高傑作とする。

そもそもMarvin GayeのI Want Youは突き詰めると自己の不甲斐なさについて歌っている。それはAnna's Songと並べて聴けば分かる世界。

Want:「欲しい」という言葉をどれだけ純粋に言えるか
これだけなんだと、やっと明確に分かった。Marvin Gayeは不甲斐なさの分だけエゴが抜けている。けど、この曲は純粋に明るさに持っていっているんだよね。その凄さ。これが15,16歳ならばまだ納得する。声変わり直後ならこのWantを出せる。けど、この歳(57)でこの純粋なWantが出せるならば、彼の人生自体を賞賛できる。

Loveと歌う曲にかすかな違和感を覚える時点でズレているのは分かっている。けど、優しさと親切の違いを突き詰めると、「愛してる」も言えなくなる。相手が「愛されている」と感じるのはいい。けど、自分から「愛している」と言った時点で一瞬歯車がずれる。以前にも書いたけど、

自分と相手の間の行動である限り、全ての単語の認定権は相手が持っているのかもしれない。
「優しいことをしてる」と思って行動すると「親切」になる。
「親切なことをしてる」と思って行動すると「ちょっとマシなこと」になる。
「ちょっとマシなことをしてる」と思って行動すると「単なる邪魔」になる。
こういう連鎖になっていると思い始めているのは事実。

 



Monica - "Code Red"

ビジョン(曲名)は最高

 

 

最初に聴いた時、全く合わなくて完全スルーしてました。Missyの尖った音を聴いてると、どうしてもMonicaでなくAALIYAHの方が相性が良いと思ってしまう。ただ、八峰キレットでのマッチ度合いは半端なかった。音が主体の音楽は部屋よりも車の方が合うと思う歩いている時や基本速度一定な電車だとイマイチ。ところがアップダウンの激しい場所だと、すごく体に染み込んでくる。未だにボルタリングとかやってないけど、尖がった曲を聴きながらやるのは良いかもしれない。

 

05:I KnowからMonicaの歌世界になる。06:All Men Lieはタイトルが凄く攻めてるのだが曲がついて来れてない。こういう曲はぜひ傑作にして欲しかった。。07:Deepは期待させるのだが、モニカのフルスケールを表現できない。Deepに必要なのは底が抜ける感覚、もしくは捻りこみ(foolの連鎖)。両方とも感じない。08:Hustler's Ambitionは以外と良い。モニカの本心を一番感じるのは09:Alone In Your Heartでしょう。11:Ocean Of Tearsもなぁ、期待させるタイトルなのだが・・・。これがぐらいスケールの大きな名前にするなら、Softest Place on Earthぐらいの10年残る名曲にしてくれないと。彼氏が隣で拳銃で頭ぶち抜いて自殺した経験を包めるだけの曲になってない。12:Saints & Sinnersも「聖人と罪人」というぶっとんだタイトルなのに、モニカのsoulはもがいている。曲が支えきれてない。ふざけるな。Missy以外のプロデューサは全員酷すぎる。タイトルだけみるとアルバムの方向性は正しい。けど、それに見合う能力がない。2:20ぐらいからI need You, I need youと歌うモニカの声が曲を救っている。曲を半分に分けて、前半はばっさり捨てて後半を前に持ってきて作り直すべき。

 

13:I Miss Musicもタイトルには非常に惹かれる。素晴らしい。けど、missというならもう少し哀しい雰囲気がでるんじゃないの? missってすくった手から零れ落ちるものじゃないの? 納得いかないな。最後を14:Anchorというタイトルで締める発想も好き。アルバム全体の方向性をモニカが決めたのか、そこら辺は謎だけど、これだけビジョンは正しくて曲は間違っている作品も初めて聴いた。普通の駄作はビジョンから間違っているか、歌手には荷が重いビジョンだから。

 

色々勝手に書いているけど、ビジョンに見合う能力が無いことは普段から痛感しているので、まるで自分自身に対して書いているような文章。ビジョンが正しいことは大切なAnchorになる。曲名を見る限り本当の傑作になるべき作品だから、もう一度同じ曲名で再チャレンジしてほしい。結局、構成が極度にシンプルな05:I Knowが一番傑作なんだよね。それがこのプロデューサの今の実力。


 




Angie Stone - "Dream"

抱擁感の正統


"Stone Love"から10年以上経ってやっと並ぶ作品を作った。この作品から聞き込むのもアリだし、往年のファンにもオススメできる。それだけの完成度。厳密に見ると"Stone Love"の方が上だと思うが、この完成度ならビタイチモンの文句はありません。Angie Stoneという名前を始めてみた若い人はLeelaのあの作品から入った方が良いとも思うけど、抱擁感のあるLady SoulはAngie Stoneが女王であり正統なのだ。

 

本作の唯一の難点はこのジャケットかな。前作の方がまだマシなジャケットだと思う。Stone Love以降で一番ジャケットが良いのはRich Girlだが、中身はねぇ。。本作はせっかく中身がいいので、ジャケットをRich Girlレベルにすればもっともっと売れると思うな。


続きはこんどね。傑作は相応しい場所で聴かなくちゃ。10月になったら南アルプスの女王と言われる仙丈ケ岳に行くから。日本の3000超の山で女王と認められているのは仙丈ケ岳のみ。天気がよければ富士山・北岳の日本1,2の風景が見れる。2013年に行った時は一瞬だったからなぁ。




Tuxedo - "Tuxedo"

80'Sを蒸留したら《爽やかさ》が凝縮されて



巷の評判の高さに影響されて買ったけど、確かに80年代の良い面を凝縮した作品。どんなグループなのかも全く知らないけど、信じられない手触り。80'Sを参照しているのに古臭くない。「美メロチューン」みたいに形容される音じゃなく、あくまでオールディーズの雰囲気なのに、時代を超越している。ずっと個人の内面の奥底から生まれる作品を追っかけてきたけれど、この作品が生まれるプロセスは真逆。その真逆さを《爽やか》と表現すること自体が表現体系の貧弱さ。もっと良い言葉があるハズだけど、2ヶ月がんばって諦めました。。

何よりも本作は5月の青葉の季節のドライブに一番合うと思うから。ならば流石にこれ以上引き伸ばせない。アルバム全体に一貫したコンセプトがある作品。だけど本当のプロのリスナーならば、この作品から一曲ごとに意味を引っ張り出せるはず。それが出来ない。。タイプが違う人には全て同じ曲に聴こえるという点では、Mario Winansのデビュー作品と同じ。この作品も3年かけてやっと真の言葉が浮かんできた。というよりも、2作目を発表してくれて、やっと一作目の差が分かった。そういう意味では、もっとメイヤー・ホーソーンを追いかけるべきなのかも。

02:R U Readyはキャッチーで攻めている。アクティブな感情があるのに女性の声を全面にもってきてクドさを消している。正反対なのが05:Two Wrongsだね。06:Texedo Grooveはインストだから、5曲目までが一つの塊だと思える。その中でもこの2曲が軸だと感じる。そして、当然、ウチはWrongs派。そんなのはタイトルからも当然。切なさが見え隠れする。悲哀感の10歩手前をKeepしている良さ。

こんな風に色々と掘り下げたいのだけど、そんなメンドイことはやめて、素直に一作丸ごと何も考えずに楽しく聴けばいい
と久々に?というよりも初めて、こう感じる。それぐらいに傑作です(笑 07:I Got Uでインストの後に一気に押し捲る曲を持ってくる、このセンスもナイスだね!




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