Blackstreet - "Level II"

テディーとエリックの良さの融合:明るいやるせなさ


90'Sという長さで見ても傑作なのがBlackstreetの2作目"Another Level"です。ブラックミュージックの枠組みを超えて大ヒットした。けど、通算4作目となるこのLevel IIは2003年に発売されたけど、話題→失望で退場作となってしまった。僕自身も2003年の頃に一回聴いて、Another Levelの下位互換の気がして、棚の奥にしまったままで・・・。アルバムのタイトルもAnother Levelの焼き直しで、そういう意味では妙にピッタリ感があったことは今でも覚えてる。

けど、今年、久々に聴いてやっとこのアルバムの良さが分かったと思う。確かにLevel IIと呼ぶべき内容になってるね。けど、このアルバムはエリックのファンじゃないと傑作だと思わないだろう。そもそもエリックを好きな人がそんなに多くないから。

やるせなさを歌ったら最高なのがエリック
大ヒットした2作目Another Levelで唯一異色なのが15:I Can't Get Youです。けど、大多数の人は→ボタンで飛ばすんじゃないかな。僕はこの曲のために聴いてしまうのだが、、96年は「またR&Bの主流からズレてしまったよ」と痛感してた。3作目:Finallyの05:Dramaと06:I'm Sorryと11:Finallyも大好きで。個人的に3作目は2作目よりも傑作だと思っているけど、こんな評価は日本に3人もいないのも分かってる。けど、エリックの曲にはどれも「やるせなさ」があって、そこにどうしようもなく惹かれてた。Remix集もそう。11:Think about you(Quiet Storm)がやるせなさ全開だから。

テディーの良さはR&Bの常識レベルだから改めて説明はしない。ただ、2ndでいえばBuy Me Loveかな、個人的に好きなのは。

このLevel IIは02:Don't Touchで3作目でヒットしたGir/Boyを踏襲してる。けどキレは落ちていて・・・03:She's Hotもそう。04:DeepはDeepというタイトルなのに明るい。これが僕の思うテディーの良さ。いい意味で「永遠の少年」の雰囲気があって、小柄で笑顔が良くて。05:OOH Girlはイマイチ。06:Friend Of Mineは収録しない方が良かったんじゃないかな。だから普通に聴くと07のインタルードの時点で失望が溜まっているとは思う。けど、08:You Made Meから少しずつLevel IIと言える世界が見えてくる。

09:It's So Hard To Say Goodbyeがテディーとエリックの良さが交じり合った「明るいやるせなさ」とでも言うべき地点。「サヨナラを言うのがとても辛い」と笑顔で言える場所。ベースはテディーの明るさなんだけど、エリックが作る曲のような物悲しさもあって。一般的には有り得ない場所なのだけど、だからこそ絶賛なのだと思う。HP時代にもちょっと書いたけど、この世には「視線を外しての笑顔」ってある。それがダイレクトに伝わる良さ。

10:Why,Whyもそこそこいける。11:Look In The Waterは落ちついた手触りだけど、その分だけ奥底にテディーの明るさを感じる。12:Baby You're All I Wantもナイス。20代でこの明るい切なさが出せるならば、それはかなりのレベルだと思う。極論から言えば、Another Levelを気に入って、この2曲の良さが見えない人は、底に落ちた時に潰れる可能性が高い。深い所での明るさが分からない人ほど底で潰れるもんだから。13:How We Doや14:Bygones、15:Still Feelin Youは高いレベルで持続してるから流しててしっくり来る。16:Brown Eyesはかなりオススメです。その理由がうまく説明できないのだけど。

Wizzy Wowは収録したのがオカシイぐらい。Flyも飛ばしちゃうかな。だから18曲の長いアルバムだけど、08〜16の9曲の作品だと思って聴けばいいと思います。04:Deepが入ってないけど、この曲はLevel IIの地点ではないから、Another Levelと一緒に聴く方がいいと思う。

エリック全開の3作目は人には薦めない。タイプが違うなら無理して聴かなくてもいいと思う。けど、この4作目から9曲抜き出せば、どれだけタイプが違っても聴き込んだら得るものがあると思うよ。





Devante - "Ready or Not"

僕が発した言葉は 相手に届く前に 地面に落ちてしまった

これはダミー
相手の気持ちが決まってしまい、何を言っても効果になる状況に置かれた時、

 峺世い燭せは何もない」という顔をして、くるっと振り返って立ち去る
◆屬擦瓩討海料曚い世韻脇呂い突澆靴ぁ廚箸いΥ蕕覗蠎蠅鮓詰める
それでも言葉を発してしまう


この作品は間違いなくです。これだけの感情に満ちた作品は始めてかも。。当然ながら、無理に発した言葉は相手まで届かない。途中で地面に落ちてしまう。普通はそれが分かるから言えないし言わない。

それとも、その時に言えなかったからこそ歌にした? もしそうならば、曲のどこかに後悔が入る。歌詞にもメロディーにも入らなくても声の表情には絶対に入る。それを感じなかったから。

--
R&BにおいてDevanteといえばJodeciのDevante。このDevanteは別人です。2003年にインディーで発売されても、殆ど日本では流通しなかったらしい。やっぱりジャケが悪すぎるよ。今まではどんなにネガティブに感じてもジャケは置いたし、別案も最小限変更にしてた。このジャケは無理です。。若ければ若いほどジャケと作品の完成度の間に関連性は無いし、作成当時は18歳だったらしいが、それでもこれだけアルバムの性格と違うジャケは珍しい。



ATL - "The ATL Project"

You Areでとめる


00’Sのボーカルグループを物色している時に見つけたのがこのATLです。発売当時(2004)は全く知らなかったので、買ったのは去年。「最初はR.KELLYの絡み曲が目当てで購入しましたが粒揃いの名曲がズラリです」というAmazonのレビューの通りですが、逆サイドに収録できる緑レベルの曲を見つけたから。その結論がこの冒頭の一言コメントです。

---
01:Introに続く、02:Calling All GirlsがR. Kelly作なのですが、出だしの5秒で彼と分かる微笑ましい曲作り。ナイスな曲だが、どうしても自分はTALENTと比べてしまうなぁ。TALENTは手に入らない作品なのでずっとセーブしてましたが、明日にでもちゃんと取り上げます。

03:Make It Up With Loveの方が02よりも上じゃないかな。04:Let Meもなかなかいい。ジャケのあどけなさの通り声は若くて、そこもオススメする理由。年齢と曲のマッチの良さが半端なく、小学生にオススメなRPM2000に近い。RPM2000からちょっと歳を重ねて、中学生。受験生の雰囲気は無いから中学2年生かな。中2というと中2病みたいだが、そんな面は無いです。高校生でも小学生でもなくて、自身の進路が見えてきたプレシャーを感じる中3でも無いだけだから。こういうマッチ感はミドルで決まると思ってます。相性の良いミドルをどれだけ歌いこなせるか。その点でRPM2000に近い。



Talent - "Bulls Eye"

後悔を抜いたR. Kellyの最深部


R. Kellyがトータルプロデュースした(もちろんレーベルはRock Land)唯一の男性グループであるTalentだけど、このデビューアルバムは無残にもお蔵入りになった。チョコファク前にリリースしてもヒットしたとは思えないので、ビジネス的には妥当な判断だと思う。けど、R. Kellyがこれだけ成功した今、再発売する価値は高い。ずっとそれを待ち望み、再発売されて皆が手に入れれる状況になったらレビューを書こうと思っていたけど、もう2013年。だから再発売を熱望するためにもUPする事にした。どれだけ傑作と思っているかはBelong特集および2005年のWeeklyコメント(最後にも再掲)を見てもらえば伝わると思う。

R. Kellyの全作を持っている人が世界に何人いるのかは分からない。日本に何人いるのかも分からない。ボクはJay-Z等のコラボ作品以外は全部持っているつもりだけど、そういう人はぜひとも本作を聴いて欲しいとずっと思ってる。どうやって聴けばいいんだ?といわれると困るのだが。。

R. Kellyの最深部は未だにR.だが、あれは後悔が強すぎる。後悔を抜いた最深部をR. Kelly自身は歌いたくても歌えないんだと。だからこの3人に託したのだろう。けど、グループの幅が狭い。こちらのレビューでも書いているように、メンバーの声質が殆ど同じ。アルバム全体的な性格としては112のデビュー作に近いが、112にならってバリトンをメンバーに入れるぐらいの配慮はすべき。こんなのは当然R. Kellyも分かっているけど、イヤだったんだろうね。

R. Kelly自身の枠からはみ出したグループ構成にするのが



05以降の男性ソロシンガー

Jay SeanのMy Own Wayを聴いてます。2005年以降にデビューした男性ソロシンガーは殆ど合わなかった(Taj Jaksonとか)けど、やっと彼らの表現傾向が見えてきた。会社でも新人教育担当から外れて、20代前半以下の男子のメンタリティーに疎くなってたけど、こういう曲に惹かれているんだね。

根がマイナーなもんでメジャーすぎるNE-YOは今までパスしてたけど、今後は聴こうかなぁと思ってます。wikiで見てたら79年生まれなら2歳年下なだけじゃん。それで06年デビューって随分裏方が長かったんだね。好きな漫画にドラゴンボールをあげて、「ベジータが好きでゴクウは純粋すぎる」っていう感覚はかなり納得(笑 

Jay Seanはインド系R&Bと書いてあったから05以降のデビュー新人の中でもついつい手が伸びたけど、アルバムの何処にもインドの香りはない。見事に漂白されている。別にそれをネガティブに思っているワケじゃないのだが。





Marques Houston - "Naked"

身も蓋も無く言えば、SEXとの距離感が違う


05年製作のMarques Houstonのデビュー作:Nakedの02:Sex With Youを聴いて、「あーこれこれ、こういうのだよ」と頷いてしまった。草食系っていう言葉から一部誤解があるんだね。女の娘と縁が無いのでなく、単にガツガツしてないだけだから。肉をとりたて求めないだけであって、目の前に出されたら食べる。けど、昔の世代の男みたいに「据え膳食わぬは男の恥」と考えた事も無くて、食べたくない時は食べない。こういう距離感。

もっとぶっちゃけていえば、「女の娘の裸に興味を持った時、どれだけエロ本/画像が気軽に手に入ったか」だと思うな。人間の欲望は禁止される事で盛り上がる。すくなくとも自分が中学生の頃は、まだコンビニよりもパパママショップの方が多かった。コンビニでエロ本なんて売ってなく、いかがわしい店の前にエロ本の自販機があった。皆で100円ずつ集めてじゃんけんに負けると自販機で買わされる。そんな時代は裸の画像を手に入れるのは非常に大変だった。けど、「女性 裸」で検索してすぐに見つかる時代になれば、欲望の種に水をやって育てる必要が無い。栄養多寡。それが良いのか悪いのか、そこまで分からない。直感的には、良い60%、悪い40%かな




SMUV - "Special Lady"

小難しいことを言いたいワケじゃない。
ぼくは単に「サックスの後ろで吼えて欲しい」だけなんだ。



パワーボーカルは一歩間違えるとストリート系になる
そこまで悪いとは思ってない。けど、デイブに惹かれていたからこそ、単純なストリート系は昔から肌に合わなかった。本当は214のように「その先の光景」が欲しいけど、あれは特殊。SMUVは適度にラッパーを呼んできて、その点でもバランス感を感じる。

パワーボーカルだからこその傑作フォーマット
「とりあえず吼えてくれ」はデビュー作で達成できている。だらこそ2作目こそはその先に行くべき。90'Sの一番のパワーボーカルはIII from the Soulだけど、彼らは「アメフト聖歌隊」以上の世界を見つけれなかった。2ndはビルの夜景が似合う作品だし個人的にも好きだけど、あそこに王道フォーマットは無かった。

サックスの後ろで吼えて欲しい
本作の08:Special Ladyを聴いて分かった。これこそが真のパワーボーカルの王道。単に吼えるだけは25歳まで。over 30の心を鷲掴みするのは間違いなくこの構成。「サックスを従えて」じゃない。「サックスの前」じゃない。「サックスの後ろ」です。なぜ後ろなのか、それは上手く言えない。けど、この曲を聴きこむと後ろだと感じる。
 



112 - "Part III"

当時はスルーしていたけど、やっぱり良作だね


最近、112の3rdを何気なく聴いてみた。本作はいつ買ったのかさえ忘れてる。発売当初じゃなくて05年以降だと思うのだけど。買った当時は儀礼的に数回流してそのまま棚に戻したけど、Day26と比較しながら聴いてやっと考えを改めた。2001年当時はキラ星のごとく良作があったから、自分の中では本作が埋もれてた。それだけでなく、112は最高傑作がデビュー作だから。これはR&Bリスナー全員が同意するでしょう。18の頃にデビュー作を聴きこんだからこそ、他の作品に厳しく接してる面はある。こういう態度はフェアじゃないんだけど、なかなか治らない。

改めて聴くとやっぱり03:I'ts Over Nowは傑作。やるせなさがベースなのにリズムが効いてる。デビュー当時に比べて声に痛みが増してる。デビュー当時はもっとイノセンス:無垢な感覚があった。それが無くなることはネガティブではない。30越してイノセンスという方がオカシイもんだから。02:Dance With Meは軽快なミドルチェーンで、この2曲を収録している時点で良作扱いが正しい態度なのだろう。

 



Tamar Braxton - "Tamar"

自分の周囲を全て蹴飛ばさないと出てこない居場所があるのなら



先週、Traciのアルバムをレビューして改めて聴く気になった。「ターマーの作品は姉貴のトニブラをDisってるし」でぶった切るのは良くない。そもそもテイマーなのね。持ってるのは輸入盤だから全く知らなかった。14年ぶりに聴くと結論が変わることがある。それだけ僕が大人になったという事だろうか。そういえば知り合いに「姉妹の妹の方」って少ないなぁ。誰も思い浮かばん。そういう事実もこの作品を聴き込めなかった理由になるのかもしれない。

傑作かどうかは、どちらでもいい。必要としている人が聴きこめばいい。
それだけの価値はあるし、それだけの価値があれば真の意味で傑作だと思う。「現実の相手がいて、その相手の映し鏡のような作品があれば、恋愛の指針になる」面があるのは間違ってない。

発売当初に聴いた時はデュプリのウザさがイヤで、Braxton姉妹なのにアーシーさが無いのがイヤで、その時点でパスだったけど、今日は2曲目でアルバム全体の性格が見えた。そして素直に「そうだよねぇ」と思えた。こういうのが大事なんだと思ってる。

およ、同い年じゃん。それは知らなかった。幼い頃からトニブラを聴き込んだせいか、妙にTamarには妹感を感じるのだけど。
ということで、Tamarの次回作を聴く予定。

---
En-Wiki読んでて思ったけど、Keyshaもそうだけど、リアリティーショーって日本で見れないのかな。Youtubeにあるのかな?DVDでR&Bの歌手だけ集めた総集編とか発売してほしいなぁ。伝説のホイットニーとBobby Brownの回とか特に。
 



Az Yet - That B U

SoulAtfさんのチャンネルを久々に最初から聴いてたらAz Yetになった
96年のデビュー作で退場したグループだと思っていたけど、04年にこの5曲入りの作品が発表されていたんだね。Marc Nelsonがいなくなったのは本ジャケで分かるけど、それ以外は全く不明だったのでEnWikiを読んでる。ソロキャリアのためにMarc Nelsonが抜けて、他のメンバーが入って本作を発表後に解散。08年に再結成して独自のレーベルを立ち上げてアルバムリリース。

本作は以前にSoulAtfで聴いた時にMp3vaで購入していたけどコメントはパスしてた。。Az Yetのデビュー作にあった物悲しさが減っていると思う。特に感銘も受けなかったしスルー予定だったのだけど、今回改めて書くのはネットで調べるうちにびっくりしたから。

Marc Nelsonの3枚目が15,000円越えの状況。あれ、いつのまにこんな評価になってるの? Amazonの紹介コーナーではかなり気合のこもったレビューが読める。

それどころかそのスキルは益々向上、今年度のメジャーを含めた男性R&B界を代表すると言っても過言ではないほどの素晴らしい内容です。《略》そのどれもが捨て曲無しの極上ナンバー。中盤の(8)が若干ビートを効かせたアップ系ですが、それ以外は今の季節の夜に聴きたくなるような美しいナンバーが並んでいます。Marc自身のヴォーカルも優しく滑らかな歌唱が中心なのは言わずもがなですが、時には熱く、時にはファルセットを駆使し、表現力という点でも第一級の実力を聴かせてくれます。グループ出身らしく自身による多重コーラスのアレンジも抜群のセンスを発揮マイナー・リリースの利点を十二分に活かし、やりたい事をやりきっている感が伝わってくる充実作といってよいでしょう。 勿論、歌物路線に再シフトしている現行メジャー・シーンにもぴたりとハマるであろうこの最新作。「The Blayse」のアルバムを待ち続けてイライラし始めているリスナーは勿論のこと、すべてのR&B愛好家にオススメできる傑作です。
 
続きを読む >>



| 1/2PAGES | >>

All List

categories

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM