Calvin Richardson VC集

Urban Mysticを教えてもらってYouTubeで見てたら、隣にCalvin Richardsonがあるじゃないですか。00以降はVCをずっと見てなかったので、慌てて見てました。昔、検索した時はひとつも無かったから、あれからYouTubeも随分と増えたんですね。

宝物より大事にしてた1stのTrue LoveのVCも置いてあったのがびっくり。HPのVCコーナに紹介しようと思って5年経過してしまったのを反省して、遅ればせながら今から書きます。

■"True Love" : つばのヘタレは男の証

日本のカラオケに入っているぐらいにHITしたけど、やっぱりいい曲ですね。彼のデビュー作はいきなり聴いても難しいのだけど、このVCを見れば良さが分かるはず!と言えないんだよね・・・その理由がこのカーボーイハットのつばのへたれ。なぜか正面が折れてるんだよね。初めて見たときはびっくりした。

このVCを何度も見るうちに気づいた。クセでなんどもつばをピッンってはねてるんだよね。それをやりすぎて形が変わってしまったんだと(笑 じゃあこのつばのへたれこそが男の証か、と思ったのが上の一言です(笑 ほんと、一回のVCの間に3回ぐらいはつばをはじいているから。ゆびぱっちんと同じノリかもしれん。




■"I Got to Move" : 瞼に積み重なった優しさと苦労
まさか、I Got to Moveがあるとは・・・感激。VCも非常にお洒落になってカントリー風味ゼロになったのが嬉しいような寂しいような。けど、このVCで一番気になったのが、彼の正面顔。昔の色気がなくなって、随分と優しく、そして苦労を感じさせる顔になってね。そこに一番衝撃を受けました。




こちらが目元に苦悩を感じる。これが一番泣き顔に近い。ふっとこういう表情が出るのが、苦労している証拠。 処女作ではこれぐらいのイケイケな顔だから、そこから随分と歳を重ねたというべきか。この黒い帽子の顔が一番、渋みがあるかな。


■"Keep On Pushing" : 彼の復活Songに乾杯
ちょっちょちょっと、Keep On Pushingがあるなんて聞いてないぞ。そりゃシングルカットしたんだからVCがあって当然なのだろうけど、Calvin RichardsonぐらいマイナーだとVCは作ってないと思ってました。。バックコーラスを従えて歌っている姿が凄く嬉しい。


■"Not Like This" : 髪が薄くなったら、潔くこの丸坊主を目指したい

2作目以降、お洒落な服装が増えた。それなりにお金の掛かっているVCになってる。けど、このVCが一番センスがある。建物や部屋とファッションが合ってるんだよね。特にこの下の画像。このスタイリストは褒めるべき仕事をしてる。Calvin RichardsonのVCの中で本作が一番カッコいいと思います。 これとか特に。





■"If You Dont Know Me" Feat. Claudette Ortiz
え、このデュエットって何処に収録されてるの?これはカバーだよね。以前にも他の歌手が歌っているのを聞いた事がある。非常に良い曲だなぁ。これは買わねば。

■"You're So Amazing"
なんか随分と歳をとったような気がする。日本人基準だと50歳近いような。ちょっと残念な気も。

■With K-ci
ここではK-ciが従兄弟と言ってる。誰だよ異母兄弟って言ったのは?? Big Brotherとも言っているからK-ciより年上なの?ほんと?それは知らなかった。けど、この英語は何度聞いてもよく分からん(汗

■Got To The Club
これって確か2ndに収録されずにお蔵入りになった曲のハズ。アルバム発売前に彼自身のサイトに試聴で置いてあった時から気に入ってたんだよね。なぜ未収録にしたのか今でも謎。曲の完成度も高いし、今までのリチャードソンにはないノリで楽しめるのに、ホント勿体ない。

■"I'll Never Know"
えーーーーーこの曲は知らないぞ。Unleashed albumと書いてあるけど、確かにこの声はリチャードソンじゃん。いつもよりバックコーラスが厚い。非常に良い曲じゃないですか。776回の再生って、桁が100は足らないよ。この曲を聴いて痛感した。僕はとことんCalvin Richardsonが好きなんだ。マクナイトとR Kellyの2大TOPのサイトだけど、次にくるのはCalvin Richardsonだね。《愚か》として好きなR Kelly、《エレガント》として好きなマクナイトだけど、《男》としてはCalvin Richardsonに一番惹かれてる。それぐらいこの情熱感が好き。この曲だけで今日一日過ごせる。これはホント緑レベルだ。

それにしても、YouTubeって自動で繰り返しモードにならないの?⇒こちらのサイトから見ればOKなんですね。いや、5回ぐらいでとまる。なんて仕様だ・・・ケチケチすんなよ100回ぐらいリピートさせろ、全く。それでこそ開く扉があるというのに。。結局キャッシュ活用にしました。

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そういえば去年、会社で新人教育をしてた時、担当講座の終了試験で90点以上を取った人にはプレゼント買いCD(凄く気に入っている歌手が中古1000円以下で売っていたらプレゼント用に買っておくこと)をプレゼントしてた。毎年、自主的にちょっとお洒落なクリアケースとかあげてたんだけど、最近はHPを通じて知り合った人に会う事もないし、プレゼント用に買ってたCDを単純に売るのもイヤだったので。学生の頃と違って社会人になったら趣味の押し付けは一切止めたけど、この時は特別ってことで。もちろん「CDでもいいよ」って選択制にしたのだけど。そしたらCalvin Richardsonの1stを選んだ人がいて。「このジャケに惹かれた?センスあるねぇ。このアルバムの良さが分かったら、本当の男になれるよ(笑」って言って。彼はちゃんと聴き込んでるかしらん? 

たとえばこのLovin You。この良さに惹かれない男は欲望と情熱の区別がついてない。
Coming Homeの良さ。亡くなった祖母と親友に対しての曲だけど、親友が健在な身としては祖父母の事を考える。グランマ:メアリーって叫んでるよね。R&Bではよくマザーに対して歌う曲は多い。けど、祖父母に対して歌っているのは本曲以外に知らない。映画SoulFoodを観ると黒人家庭はおばあちゃんが総元締めになっていることが分かる。どんな幼年時代だとしても、心から心配してくれる人が1人でもいれば、なんとかやっていけると思う。自分にとってはそれが若井のじーちゃんばーちゃんだったから。ここで若井姓を使っているのはそういう意味です。


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    とりえあずTyrese

    メモ代わりに書いておきます。

    今年は皆様に色々と教えていただいた歌手でも聴けてない作品が多いのですが、まずはFreddie Jackson - For Youから買います。この前のPeaboと同じレベルでしょう、この作品は。そしてFreddie JacksonはやっぱりBestを聴くだけではもったいないと思った。だから一作ずつ集めることにします。そして昔あんだけ貶してたKandi。やっぱりYouTubeで聴くといいんだよねぇ。Amazonのコメントもいい。誠実に考えればあれだけ貶したら次回作はちゃんと買って聴きこむ責任が出る。
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      Grenique - "Should I"

      あいつの浮気相手は私のシャドー


      このVCを始めて見た99年の時は、「おお、すげーー」で止まってしまった。10年以上経過してやっとわかる。オンリーワンだったと。

      浮気すること、浮気されること、この両者を突き詰める曲を探していたのに、結局、「浮気すること」を突き詰めた曲は知らない。どれも「男は狩人」&「いい女がいた」以上の世界に行ってない。「浮気されること」を突き詰めた曲としては、やっぱりこのGreniqueのBlack Butterflyに収められた07:Should IがTOPだと思う。

      彼氏に浮気されている状況で、「私は去っていくべきか」、それとも「相手と面と向かって言うべきか」を自問自答している情景を描いた曲の時点でDeep。輪をかけてVCがぶっとんでる。本人の服装を変えて二度撮った映像を重ねただけなのに、そのコンセプトが最高だから。

      浮気相手を「私が本命なんだから」となじる態度に、「え、なんのこと?あの人に彼女なんていたの?」とすっとぼける表情。Grenique自身の演技力も結構ある。 奥の部屋で何も気づかずTVを見てる彼氏も絵になってる。お互いにどつきあってたのに、そのうちベットの上でお互いに相談しあって、最後は2人で手をつないで出て行く。その終わり方も示唆的で。

      けど、このVCを見た時から、「理想的には、最後に2人が重なって1人の人間になって欲しい」と思ってた。本タイトルの「あいつの浮気相手は私のシャドー」とはそういう意味です。成長するということは自分のシャドーを取り込んでいく事といったのはフロイトだっけ? せっかくGrenique本人が二役やってるのだから、そうやって締めて欲しかった。現時点で10年は残る作品になっているけど、こちらで締めたら50年レベルになるんじゃないかな。

      浮気自体については、情景描写から言い訳、その後のオチまで、この世には文学だろうと映画だろうとゴマンと作品があるけれど、一番は神田昌典著 「成功者の告白」に書いてあった「だから、浮気はするなといったんだよ。ビジョン心理学のチャック・スペザーノ博士によれば、新しく現れた女性をさけるのでなく誘惑を拒否すれば、新たに現れた女性に求めたのと同じ魅力的な部分が、夫婦間に現れる。しかも二週間以内に現れることが多いそうだ。ところがこのメカニズムを知らないと、新しい女性に簡単になびいてしまうんだよ」

      友達の結婚式でスピーチする機会があったら、絶対にこのネタ出したいと思っているのだけど、皆が「若井に喋らせると絶対に普通じゃ終わらんから危険」と思ってるからなぁ。けどさ、35にもなって色々結婚式に出ると、やっぱりスピーチのネタにも被りが見えてくるわけですよ。それぐらいなら、このネタの方が絶対にいい。参加者にとっては結婚式よりもこのスピーチの方が記憶に残るぐらいの強烈度だから、そういう意味では当人には悪いのだが。。

      >新たに現れた女性に求めたのと同じ魅力的な部分が、夫婦間に現れる。
      これさ、個人的には「絶対現れる」のでなく、「いい夫婦関係ならば現れる」なんだと思うよ。そこら辺をもうちょっと突き詰める必要はあると思ってます。当然ながら身体的要素(身長・顔の作り等)はどうしようもないしね。そもそもそういう観点で浮気するのは問題外と思っているのだろう。いや、配偶者に現れるのでなく「夫婦間に現れる」と言っているのだから、「誘惑を拒否」した時点でそのウエイトは下がる=「大きな枠組みでの解決策」といいたいのかも。そう考えていくと結構深い言葉だと思える。そんな意味でも、Greniqueはぜひ2作目でこの道に歩いて欲しかった。

      VCがぜんぜんYoutubeに無いので、うちで公開しておきます。文句言われたら、この内容英訳してKedar Massenburgに送って正式許可をもらうぐらいの心意気で。Kedar自身があれだけGreniqueに期待していたのならば、せひ2作目を作って欲しかった。マクナイトを1stで退場させなかったマーキュリーを見習って欲しかった。

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        Brian Mcknight - "The Way Love Goes"

        乱暴と透明の奇妙な同居


        明日は待ちに待ったBrian Mcknightのコンサート。小生、ライブに疎いので迷わず最終日の最終時間帯にしたけど、実は最後の最後は疲れているとか・・・なんでも今日の1stステージはフジテレビNEXTの生中継だって? いい時代になったもんだね。ということでライブに行く前にマクナイトの一番のお勧めのVCを紹介します。

        マクナイトといえばもちろんデビュー作でありセルフタイトルの"Brian Mcknight"。
        この中では以下の4曲が以下の順でシングルカットされているけど、
        "The Way Love Goes" 1992/03
        "Goodbye My Love"   1992/09
        "One Last Cry"      1993/03
        "After The Love"    1993/08

        やっぱり大事なのは一番最初のシングルカットでしょう。その中でも一番最初の正面顔。それこそが歌手の原点の表情
        この右上に掲げた写真こそがその表情です。ある種、怒っているようにも見えるのだが、眉間の皺の形は他人に対する感情を超えている。これこそが本サイトが良く言う「乱暴と透明の奇妙な同居」
         
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          映画『ムーンライト』は黒人映画の金字塔



          想像以上に凄かった。「黒人映画の新しい時代の幕開け」という言葉はダテじゃない。普段からチェックしている冷泉彰彦氏のブログからのリンクで、「ホモフォビア(同性愛嫌悪)とアメリカ:映画『ムーンライト』」という記事を読み、公開に合わせてレイトナイトショーで見てきたけど、想像以上に凄い。

          今までと根本的に違うのは、役者の選出と、音楽の使い方。全くの異次元。主人公:クンタキンテで伝わるぐらいに黒人文化に詳しい人は、第二部が始まった時点で目を見開くし、第三部になった時点で深い感動を覚える。音楽はストイックに使用しているのに、「ここまでするのか」と感じる。

           

           

           

          どれだけストレートに文章を書いても、流石に超傑作に苦言は言えない。だからあのRootsにネガティブはいえなかった。けど本作を見て痛感。1人の人生を追う映像作品である限り、役者の選定に細心の注意を払うべき。Rootsは少年時代と青年時代の役者が違いすぎる。だから、感情移入に深い断絶が生まれる。 

          このムーンライトの凄さはこのポスターが示す通り。
          少年時代、学生時代、中年時代の3つの時代のそれぞれで雰囲気が大きく変わるのに「1人の人生の中での変化の幅」に収まっていると思わせる統一感がある。このポスターには惹かれたし、あの紹介記事とこのポスターがあったからこそ、ブラッドピット製作とも知らずに映画館に行った。映画を観た後、改めてポスターの写真画像を見て、やっと3人の顔を繋げたと分かった。それぐらいの統一感。

           

          3つの時代を演じたそれぞれの役者の演技力が凄い。特に高校生の頃を演じた俳優の、オドオドしてひょろひょろながらも、芯の強さは隠し持っているような演技。聡明さに溢れる少年時代を演じた役者はRootsの少年時代を演じた俳優と同じレベルの親近感だし、中年時代の奥行きのある○○(ネタバレになるから伏字)を演じる俳優も凄いが、一番難しいのは学生時代なのかもね。エンドロールの最後まで見ながら、そんな気がした。
           

          音楽を止めるタイミングの絶妙さ
          感動というより唖然。選曲が良いとか、映画のために作った曲が良いとか、そんな基準がチンケに思える異次元さ。今までで映画音楽が絶賛された黒人映画って、サントラからシングルカットされた曲のチャートアクションで言えば、ホイットニーの「ボディーガード」かな。LaFace全盛期の「ブーメラン」はサントラ曲が全米同時No1,2だけどバブリー感満載の映画だから今から観るほどじゃない。やっぱりR. Kelly渾身の「Life」でしょう。映画の最後にK-ci&JoJoが歌うLifeが流れる感動は何物にも変え難い。そうであっても、このムーンライトは音楽の選曲だけでなく、音楽の使用を絞って、そして止めるタイミングが凄い。一番ビックりしたのは、本映画のキモでもある「この音楽が流れたからお前に連絡をした」という場面。それをこのタイミングで止めるのか、、という落胆。余韻とかそんな生易しいものじゃない。

           

          音楽を乱暴に止めることで、映画の最後のシーンの余韻につなげる。

           

          ありえない。映画音楽なんてミュージカルタッチの実写版美女と野獣のように華を添えるのが基本の方向性なのに、それを削る方向に使うとはね。映画音楽で飢餓感を演出したのは始めてでは??


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          麻薬を絡めて黒人の男性を描く事、ゲイについて描く事、どちらもステレオタイプになりがちなのに、全く交わらないステレオタイプ。この背反さはHip-Hopに馴染んでいる人ほど当然すぎて空気レベル。だからこそ、この両者を融合させた時点で奇跡といえるかもね。「この映画は絶対観るべき」とまでいいたくなるのは初めて。個人的にはマニアックな映画は観ているから、聖職者と性の問題を描いた「スポットライト」宮崎駿の映画の主人公のような人生とまで絶賛される「人生フルーツ」は見たけど、本作だけはうちのサイトを読みに来てくれている全員にオススメです。
           

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            アレサの伝記映画:アメイジンググレイス

             

            Hideさんから教えてもらったこの伝記映画。恥ずかしながら全く知らなかったです。すごく楽しめました。特に2日目夜にアレサパパが登場したのがびっくり。ダンディーだねぇ。ネットには漁色家とか書いてあるけど、見るとわかる。確かにあれはモテル。

             

             

             

            最近やっと映像を見て外国人の年齢が分かるようになった。20代でも40代でもないだろう、と思ったら30歳の時の映像なんだね。なるほど。やっぱり歌っているときの表情を観れると聴きこむときの掘り下げが進むね。

             

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            [2021.11.17]

            個人的にこの伝記映画で印象に残ったのがこのバックの絵。教会においてイエスキリストは必須だと思うけど、銅像でなく絵なんだね。日焼けなのか褐色なのか、この肌の色も興味深いし、ひざ上まで水につかっているのも不思議といえば不思議。聖書でも有名なシーンなのかな。以前にもこちらでイエスについて考察したけど、ほんとこの絵は気になる。キリスト像の最高峰はサンピエトロのピエタだと思うし、キリストを抱えている女性は母マリアでなく、妻マリアという説に合意しているけどね。最近、この本が加筆再販されているのでお勧め。

             

             

             

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