文章力第2弾「心情の風景化」

この前、文章力について私論を書いた。

ビジネス文章は基準が明確だから出来不出来を判断しやすいけど、それ以外は受け手で評価が分かれることが多い。文の長さの揺れが生み出すリズム感と、喩え、情景描写がポイント。

 

これが結論だったけど、情景描写の先が「心情の風景化」のスキルなんだと思うし、短編でこそ明確に差が出るのでは? ずっと前から村上春樹の最高傑作は『午後の最後の芝生』だと思っていたけど、今回対象にしたいのは『星の花が降るころに』です。

 

中学国語の文章解析のために調べてたら、たまたまネットで全文見つけたから読んでみた。良い文章に必要な要素が、幕の内弁当ぐらいの一覧性と密度で詰まってると思う。『午後の最後の芝生』よりも、幅広い層の共感を得れる作品だと思う。

 

なので、知らない人はこちらを読んでから続きを。

続きは週末に書きます。

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    16のとき、何考えていたっけな。。

    Khamari -" A Brief Nirvana"

     

    01:Wax Poeticはsixteenという単語が脳のど真ん中に飛び込んでくる曲。声が良い意味で幼い。なんだか舌足らずな発音してて、コリーヌに似てる歌い方をしてると思う。02:Doctor, My Eyesも不思議な感じ。押し気が少ないのに内省的ともあまり感じない。ジャケは凄く内省的なんだけどね。声は良い意味で素直な明るさがある。40越した立場から見ると不思議キャラだけど、今の10代にとっては普通の感覚なんだと思う。

     

     

    90年代前半はテビンで、後半はアッシャー。それが20年経過するとこんな手触りになるんだ。テビンやアッシャーに心情が似てるのは分かる。曲としては似てないのにね。こういうときほどビデオ・クリップ見たい。この謎の70%は解決するだろう。けど、それだと今の音楽聴く楽しみの半分が無くなるから。

     

    分からないなりに聴くなかで、だんだん親和性があがる。そうやってチューニングしていく。今更ジタバタ焦っても仕方ない。若い人の感性を分かろうとしないで、単にゆっくり聴いていけば良い。

     

    03:Driftingも良い。HIPな感覚が出ているけど、それでもこの手触り。ジャケは暗さも感じるのに、このHIPさは好き。これなら当時の僕でも持てていたHIPさだから。05:A Sacred Placedが最深部なのは分かる。「神聖な場所」という曲名がニルヴァーナに繋がるのか。泣き声が原色でなくパステルカラーになってる。珍しいというか、なんというか。この冠詞のAに惹かれる。Aがつくのは、自分自身の奥にそいういう場所があるという表明なんだろう。かっこいいじゃん。ということはニルヴァーナがロックバンドの名前だけでなく、「涅槃」という意味も知っているのだろう。知らないとここまでの曲にならない。

     

    08:Right My Wrongsはありそうでないタイトル。面白いセンスしてるなぁ。曲としては6も8も合わないけど。09:These Four Wallsの方がシックリくる。10:On My Wayを聴いてると90年代ならマックスウェルに近い気もした。

     

    18歳を歌った曲ならカリードがいる。けど、今回の16歳の方が若さの分だけ衝撃。いまこの歌手が何歳か調べてないけど、確かにこの曲は16歳のときに作ってた、少なくとも曲の骨格が出来てる。どうみても大人になってから16の頃を振り返って作った曲じゃない。wax poeticという曲名自体が不思議で、けど妙に惹かれる。そんな楽しさ。

     

    分かるまで聴き込んでからレビューしようと思ってたけど、違うね。そういう距離感じゃないんだ。やっとそこまでが分った所です(笑)

     

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    最近の若手シンガーの中ではギブオンを個人的にイチオシで、シカゴキッドもかなり気に入ってる。このKahamariはちょうどこの二人の間ぐらいの位置づけ。ジャケはギブオンに近いけど、前半の曲の聴きやすさと明るさはシカゴキッドに近いと思う。後半はギブオンだから、割合としては6:4ぐらいだと思う。

     

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      18歳で大ヒットすると、キャラ変困難?

      Shanice - "21...Ways to Grow"


      Shanice 1994年『21…Ways to Grow』のレビューお願い致します!
      前作の『Inner Child』が大ヒットしましたが、続く本作はこけてしまいました。
      確かに少し駄曲も入ってますが良曲も多いと思います!よろしくお願い致します!

      ブルースマンさんから上記のリクエストをもらった。シャニースはそこそこ聴きこんでいるけど、本作はずっとノーマーク。このジャケは見たことあるけど、裏ジャケはこんな表情なんだね。こっちの表情は魅かれるなぁ。

      1973年生まれだから、タイトルの通り1994年21歳の作品。かなりファットに歌っている印象。04:Turn Down The Lightsが特にそう。Middle-UPの傑作といって良いと思う。曲だけ聴いたらシャニースとは思えないほど。05:SomewhereもHip-Hop寄りというか、スロウだけどFatさはKeep。06:Ace Boon Coonもそう。バックコーラスというか「後ろの掛け声」から攻めてる。プロダクションとしても落ち度はない。ただ、デビュー作を気に入ったファンがこの変化についていけるのか謎。

      結果としては歴史が証明してる。ファンはついてこれなかった。こういう時は男性ファンを無視して、女性ファンの同意を勝ち得る必要があるけど、そこまでは無理だったのかな。ぶっとび感のある女性歌手のデビュー作ならかなりヒットすると思う。ボディコン黒レザーの服が似合う立ち位置とか。このジャケでもまだ攻め方が足らない。

      09:I'll Be Thereから普段のトーンになる。10:I Wishを聴くとシャニースらしいと思う。そんな意味では駄作とは感じない。前作HITの反動だけだと思う。11:When I Say That I Love Youから音が攻めてる。うーん、12:I Wanna Give It To Youを1曲目にすべきかもね。この曲こそが、本作で打ち出したい新しいシャニース像と今までのシャニースの一番の中間地点だと思うから。13:Never Changing Loveも良い。これは2曲目が相応しい。3曲目に04:Turn Down The Lightsかな。けど、本作が失敗しても、すぐシーンから退場するレベルじゃないから、そこまで気にする必要ないのかも。

      本作が21歳で、大ヒットした前作Inner Childが91年の18歳か。18歳で有名になると男が余計な願望までぶつけて、こういうファットな女性像を受け入れたくなくなる。シャニースは己に素直に今の自分を表現しているだけで、曲も含めて何も悪くない。
      21...Ways To Growというのは、そのままの当時の彼女の気持ちの表現なんだと思うから、この曲順も彼女の意志かもしれない。この21の後につづく...ピリオド3つが何の略か。それが浮かんできてこその聴きこむ深さであって、私は全く分かりません。。。

      ただ、本作を聴いて、2006年の"Every Woman Dreams"を聴く気になった。いまからそれを聴きます。

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        恋愛と信頼を区別する

        両方あるときほど、別れて辛い

         

        ショックの中にも様々な種類があるけど、「裏切られた」はその中でもショックの度合いが強いと思う。動物の中には群れが主体の動物もいれば、単独行動が主体の動物もいるけど、人間はチーム戦でマンモス狩りをしてきた訳で。道具を作れる頭と同じぐらいに、チーム戦の強さこそが人類繁栄のコア。チームは、その中のメンバーが相互に信頼してないと意味がない。信頼関係の無い家族や組織は、形だけのチームだから。冷静に見れば、人間は信頼と裏切りに感情の傾斜配分が強いのだと思えてきた。

         

        スキと信頼を区別する人もいれば、それを良い意味で一緒に扱う人もいる。

        信頼の理由を言葉に置かない方が良いけど、言葉以外で信頼するのもかなり難易度高い気もしてる。信頼の上手下手は育った家庭環境の影響度も大きいと思う。結婚したら財布を一つにする必要性については性別や年代で意見分かれる気もするけど、財布別でも離婚時に裁判で請求できるから。最悪状態になっても、リカバリー可能な部分はあると思ってる。

         

        事実婚でなく、社会が認める契約にする価値はあるよね。でも、離婚時に決めた養育費を支払いしなくても強制執行ないから、突き詰めると微妙だけど。だから最終的には強制執行の有無は大事だと思う。そこまでいくと殺伐だけど。。

         

        恋愛の失敗を反省して、次の相手をより信頼しなくなるという方向は、当然の反応だけど、不幸になる気もしてる。

        信頼しすぎも、信頼しなさすぎも答えからは遠い。

         

        信頼が安心になり、安心が寛ぎになり、寛ぎが居心地の良さになり、恋愛感情がより高まる。これは無意識のステップだから、恋愛と信頼は意識的に分離出来ない面もある。そんなことは今まで考えたこともなかったけど、冷静に分析するとこれが正しいと思い始めた。

         

        とりあえず今日の考察はこれぐらいで。

        (なんとなくイメージ画像として、横からの考える人の写真を置いておきます)

         

         

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          「あざとさ」から「素直」へ

          Musiq - "Victims & Villains"


          「あざとさ」と表現すること自体が ファンの激怒を呼ぶのは分かってる。けど、あのデビュー作には「あざとさ」を当時感じた。それ以来、作品を聴いても紹介するほどの感銘を受けなかったけど、今回の本作は聴き始めた時点でびっくりした。売れ線ガン無視。そのくせ悲哀感も少なく、淡々とした曲が多い。だからファン目線だと「キャッチーな曲が減って大人しい」になると思う。2023年に46歳。45を越さないと出せない素直さがある。若い人がわざわざ聴く作品ではないと思うが、35を越したら聴いて良いと思う。
          Musiqは間違いなく内省派なのに、

          デビュー作が傑作 & 世間との距離感が完璧
          内省派は己を掘り下げて傑作になるのに、世間との距離感が完璧なのは「同世代派」じゃん。マクナイトみれば一目瞭然。マクナイトが世間との距離感を絶妙にできたのは4作目から。それをデビュー作で達成する凄さ。それをどうしても認められなくて「あざとさ」と理解した。

          それは、当時の自分の器の狭さ。本作品の後にデビュー作を聴きなおして痛感した。いまは、デビュー作ぐらいの距離感を周囲と取れないと、社会人として失敗するとさえ思う。さすがにもうほとんどの会社で新人歓迎会の飲み会で一発芸は求められない。若い人が人口レベルで減っていて、転職も第二新卒も容易になって、職場では腫れ物を扱うように新人に接する。それでも、仕事の中で求められる関係構築力が減ったワケではない。「あざとさ」でなく「器用さ」がニュートラルな表現単語なんだと思う。どれだけ内省的なタイプでもMusiqのデビュー作ぐらいの器用さを身に着けて社会人になった方が良い。今はそう痛感する。私自身がこのレベルになれたのは素直に言って入社3年目だから。


          01:Will I Touch The Skyはタイトルの良さが光る。曲も良い。けど、02:I Remember You My Exの方が良いと思う。本曲で「あれ、今回はどうしちゃったの?」と思った。03: Imreallytrynafuckwichu (Feat. The Husel)も重ねてよい。Featの声が良い。この声に引っ張られてMusiqの本気が見える。滅多に出さないのにね。そこが素晴らしい。06:Victims And Villainsはアルバムタイトルに選ぶぐらいのキャッチーな曲なのに、ある種の抑制を感じる。いつもグラサンだからグラサンの有無は判断材料にはならないけど、これは良い抑制。

          全く違うタイプの方が冷静に見れる。自分と中途半端に似てる方が感情が入る。感情が入る事で眼が曇ることもあれば、より細かい点まで気づくことがある。Musiqが歌に込める素直さは本人よりも気づいてる。「この曲のような素直さがあれば、これまでのアルバムもレビューしてたよ」と言いたいぐらい。3:10〜以降のブリッジの歌い方が一番分かりやすいかもね。込めすぎな熱さが良い。

          08: Between Love And Warなんてタイトルはどうしちゃったの?こういうタイトルはラヒームの独壇場なのに。もしかしてラヒームに追いつきたいのかもね。「君じゃ無理だよ。君は俺より壊れてない。ラヒームは俺より壊れているから」。こんな答えじゃ誰も納得しないと思うけど、Musiqとは同い年のぶんだけタメ口に近くなる。。

          09:Your Love Is Lifeだけは百回聴いたから緑つけます。この曲こそが最深部。このどストレートなタイトルでこの曲とこの声の表情。こういう場面でも一歩引く位置に立つマクナイトのエレガントさは、ある意味でセコイのかもね。そこまで思うほどに素晴らしい。ラヒームはここで苦悩が出るから。苦悩さがゼロなコアは、ちゃんと賞賛しない。「影模様があってこそ男だ」と思う時点で格好つけてるのだと、やっと言語化できた。

          Musiqに太字緑をつけるのは本曲とPoparatziだけだから。ほんとなんであの曲はあんなにみっともないのだろうね。みっともなさが完全に重なるのも、同志じゃなくて嫌悪感になったりするのだけど。改めてwikipediaをみる。デビュー作がプラチナの快挙か。確かに内省派でこれは凄い。やっと凄さを認めらるようになってきた。

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          ほんとはデビュー作をちゃんと紹介しなくちゃいけないのは分かってるけど、まだ僕はそこまでできない。もしMusiqがもうちょっと前の世代だったら、逆に尊敬をこめて聴きこめたと思う。同い年だから、逆にあざとさを感じた当時の自分自身を乗り越えれてない部分があるんだろう。なので暫定としてここで書いておきます。

          02:Girls Next Doorのレベルが高い。この曲名も大事。ほんと隣の部屋にいる女性への距離感。知り合い以上友達未満ぐらいなのかな。そういう地点から恋人にいくまで何が必要か。それを分かってる。03:You AND MEで深くなるのが良い。普通は2がなくていきなり3を目指すから嫌われる。2の距離を最初に作るのが大事。って、ほんと当時はまったく分かってなかったです。ここら辺のもっと手前で苦労してたからだね。。

          05:Mary Go Rroudもそう。メリーゴーランドをわざわざ離して書く態度。ローラーコースター派としてはムカつく二乗になってたけど、今から聴くとこれも傑作。06:143のレベルが高い。声の表情もストレート。個人的にはこのフェーズなら112のデビュー作のような綺麗さが欲しいけど。07:Loveは緑太字だね。いま改めて聴いて思う。Loveという1単語だけのタイトルでこの曲を歌える凄さ。未練切りなマクナイトよりもある意味で上なのかも。いやーー、それは自分自身のかなりの期間の否定になるなぁ。心が悲鳴をあげる。。けど、あの期間を今でも肯定してるの?? うーん、「マクナイトだけが良い。あとは全部その地点に来てない」という考え方だね。内省の中でも色々な評価軸があって良い。そんな当たり前なことすら分かってなかったのか。

          「あざとさ」は問題外でも「世間との距離感が完璧」ですら不十分。

          Musiqのデビュー作に相応しい言葉を見つけなくちゃいけない。そしたら、もうちょっと成長できると思う。

           

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          聴きこむほどにTamarのこの作品が浮かんでくる。同じLove&Warでラヒームを出したけど、ターマーの方だと思う。Victims And Villainsの曲の始まり方が返歌に思える。

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            Marvin Is 60

            Marvin Gaye Tribute Album

            本作をずっと紹介しなかったのは、そこまでの作品とは思えなかったから。I Want Youのカバーの酷さの記憶が強い。けど、23年のオクトーバー・ロンドンのトリビュート作品が傑作すぎて。ついつい本作も聴いて感想を書いてたら、分量が多くなったので別記事にしました。

             


            1 Your Precious Loveはエリカバドゥとディアンジェロ。ディアンジェロのファンなら聴いて良いと思う。けど、デュエットとしては1+1が3以上にはなってないような。 2.Distant Loverはマクナイト。当時はこうやってマクナイトがカバーしてくれることで分かる面は大きかったなあ。1の評価が低くて2の評価が高いのはファン心理なだけです、ごめんなさい。

            3.You Sure Love To BallはWill Downing。当時はWilのことを全く分かってなかった。歌うまいねぇ。Dよりもマクナイトよりも上手いのでは? ダントツでJohnny Gillだったけど、2番手にいるのは確実。Howard Hewettも2番手かな。

            4.Mercy Mercy MeはJon B. 当時からまったく興味なかったJonB.だけど、本曲は良い。けど、もともとの曲が良いからだと思っちゃう。

            5.What's Going OnがProfyleだから。ここで彼らが歌う時点で、誰が本作の企画をしたか分かる気もする。けど、バックコーラスが多重録音じゃなくてボーカルグループになった良さは明確になる。元歌とは別の軸で越しているかもね。

            6.Got To Give It UpはZhane。当時もあまり魅かれなかっただよね。今回聴いてもその結論は変わらない。歌声には可憐さがあるけど、曲にはない。Zhaneは自分自身のコアが分かってない気がするCarl Thomasと一緒。こんなこと書くとZhaneのファンから激怒されると思うけど、本作で痛感した。

            7.I Want Youはモンテル・ジョーダンで、本作の中で一番のダメ曲。当時も今もそう思う。「何も分かってない奴がカバーするとダメ曲になる見本」まで書いても言い過ぎだとは思わない。歌人形から脱皮できてない時期の曲だと思うな

            8 Let's Get It OnはGerald Levert。やっぱりジェラルドが死んでいるからこそ、この曲を聴いてもちょっと泣けてくるなぁ。声の太さを抑制する歌い方が心地よい。

            9. Sexual HealingはEl Debarge。当時はエルのことは全くしらなかった。この曲はアレンジが強いから、好みわかれるね。個人的には魅かれなかった。この曲から"Heart, Mind & Soul"まで行ってれば、、いや、当時の自分じゃあそこまでは分からなかったと思う。

            10.Soon I'll Be Loving You AgainはJoeが登場(とうジョー)。本人に似合ってると思う。ファルセットが良いね。

            11 Til Tomorrowはチコ・デバージ。当時はこの曲も惹かれなくて、デバージ兄弟にまったく興味が向かなかった。

            12 Just To Keep Her SatisfiedはKenny Lattimore。この曲は元歌自体が聴いてて眠くなるので聴きこめない。死角かも。

            13.If This World Were Mineがグリニークトニ―リッチのカバー。最初と最後にデュエットを持ってくる構成は狙ってるし、この曲には何かがある。1+1が3以上になっている何かがある。1曲目のペアは超有名で、こちらは同時代の人しか知らないのにね。グリニークは本当に2作目を作ってほしかった。紫をどんどん濃くして黒に近づく。そんなソウルがあるから。だからこそ、声がちょっと幼いトニ―リッチとデュエットすると、3以上になる。 二組のデュエットを最初と最後におく。どっちが本丸かプロデューサーも分かってやってるね。当時はまったく気付かなかったけど、これがデキる人の仕事のやり方なんだと。

             

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            改めて全部聴いて、一番良いのはこのジャケ。次が13、そのあとは好みで良いと思う。もしマービンがあんな不幸な死に方をしなければ60歳になってた。その記念として99年に発売された作品。それだけの価値を担える曲は、13だけといったら酷いかな。

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              全曲がMarvinへの返歌

              October London - "The Rebirth of Marvin"


              尊敬する歌手のカバーソング集ならこれまでもあったけど(その中で一番はリチャードソンが歌ったBobby Womackだと思うけど)、本作は全曲が返歌になっている。その凄さ。99年にマーヴィンゲイのトリビュートアルバムが発売されたけど、当時の第一線の歌手が歌っているけど、この作品の方が上だと思う。

              後ろで吠える情熱感
              メロウでスムーズな曲は外見でしかない。一番大事なのはI Want Youに繋がる疾走感のある情熱。それが必須だと思ってるし、02:Back To Your Placeで明確に吠えている。手前で吠えるならBobby Womackになるから、後ろで吠える立ち位置の大切さ。この基準でいえば、99年のトリビュートアルバムの中の半分ぐらいの歌手はイマイチになると思ってし、結局、Marvinのカバーで一番良いのはMauriceJ.だから。

              01:Sensual Conversastionsは期待大のオープニング。「おお、このアルバムタイトルならば、さすがにこれぐらいは作ってくれないと」と斜に構えていたけど、2曲目で完全にやられました。03: Rollercoasterも良い。もちろんこのタイトルの曲はマーヴィンにない。というよりも、この単語を含む曲名は私が持ってる20446曲の中で2曲だけ。この時点でオクトーバー・ロンドンの全作を集めることにした。

              観覧車、メリーゴーラウンド、ローラーコースター、それ以外に何があるのかまだ全部分かってないけど、うちのサイトはローラーコースター派だから。なのに、本曲は優しい。もっと感情の激動が表現されてもいいと思うのに、優しい。この時点で曲ごとに色なんてつけない。アルバム全部を緑だよ。それぐらいの傑作。The Rebirth of Marvinなんてアルバムタイトルは、駄作だったら「死んで来い」レベルの言葉なのに、これだけ凄いんだもん。

              もちろん本作にはHere My Dearの最深部はない。けど、それは無くていい。うめき声はカーバするものではない。逆にMake Me Wannaは勝負をかけているように感じる。このミドルテンポがI Want Youに近い気がする。けど、この曲の中には山場が無い気もする。それが分かっているからこそのActor's Remorseになると感じる。この曲が本作の最深部。素晴らしい。

              だから、次のYou Give Me Loveで一点して寛ぐトーンになる。Lover's Interludeの良さ。それだけDo What You Doを掲げたいのだろう。この曲の出だしでも明確。惜しい、もうちょっとで最深部にいける。バックトラック含めて曲の構成は良い。あとは落ちるバックコーラスだけだと思うな。最後のYou Look BetterだけはMarvinらしさを感じないのだけど、初期のMarvinはちゃんと聴いてないからなあ、、、それ以上は言えない。

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              99年、あのトリビュート作品を聴きながら、やっと96,97年当時のMarvinに対する苦手感がゼロになっていた。それと同時にイマイチと感じるカバーも多くて、あの作品は紹介しないまま。発売当初に聴いてたら、当時の記憶と結びつくぐらいの良い作品ではあるけど、それはMarvinの輝きであってカバーした歌手の成果なのかな。とも思う。

              なので、ここで紹介しておきます
               

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                二段目の底は本人の責任

                「あがき」を止めれない愚かさ


                2007年1月の終了から2010年1月の再開までを除けば、今回みたいにサイトを2か月停止したのは初めて。どれだけ忙しくても月1回は更新してたから。ルールとして決めていたワケじゃない。紹介したくなる音楽に出会う頻度として、流石に月一回は欲しいとは思っていたし、皆様に薦めていただいた結果だとも思う。

                「断言したからには一ヶ月の更新停止はしょうがない」のは当然だと思う。行動に結び付かない言葉が増えるほど、人は存在が軽くなる。それだけでなく、無意識レベルでも「一ヶ月ぐらいなら落としどころとして悪くない」と思った面があることも否定できない。

                けど、そのあとに重ねて勝負に出るところ。最初の勝負は音楽だったけど、次は踊りじゃん。いくらマイケル・ジャネットそしてファティマさんで育った世代だとしても、ダンスを題材にして追加一ヶ月のサイト停止を賭ける必要はない。

                自分に負けず嫌いな面があるのは否定しない。
                けど、それよりもその場ですぐ「あがく」ことなんだよね。


                そいういう自分が一番イヤなんだけど、久々に出た。「あざとさ」と「あがき」は似てる文字列だけど、中身は全く違う。「あざとさ」は自分自身にない。基本がストレートだから。けど、「あがき」はある。僕とウマが合わない人には、本サイトのそこら中で「あがき」を感じると思うし、それは一つの感性として当然とも思ってる。

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                  2月末まで謹慎します

                  格付けの弦楽オーケストラはB。Bの演奏開始10秒で判定。
                  体調崩して寝込んでて、チャーハンから見てます。
                  カニカマすごいね。声楽まで入って間違えることはできない。
                  まじか。。一ヶ月謹慎します。前川清きた!!ここは嬉しい
                  ダンスはCだろ。芸能人はA。ここであたったら謹慎なしで。
                  間違えたら2ヶ月で。

                   

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                  新春TV番組の格付けをみながら、こう書いて、見事外れた。。両方とも前川清と同じ選択になったのだけは嬉しい。けど、書いた限りは2月末まで更新停止します。

                   

                  声楽だけは一言いいたい。

                  春のど真ん中で歌うのと、冬の中で春を希望するのは後者の方がソウル。ここは前川清も同じだと。

                   

                  ダンスの方はCの女性の雌ライオンのような体つきに眼を奪われたから。。これは言い訳だね。。

                   

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                    人生はハッピー、僕もハッピー。だから君にもハッピーが伝わると思うんだ♪

                    BJ The Chicago Kid - "Gravy"

                     

                     

                    おお、曲を聴いてこんな一言が浮かぶのは初めてかも。いま4曲目だけど、ここまでの4曲全てでこのメッセージを感じる。

                     

                    あまりに感銘うけたから、神戸に向かう新幹線の中で書いてます。最初はTGTから聴いてた。想像どおりの完成度。LSGをなぞってるのは良きこと。けど、衝撃は本作の方が上。

                     

                    たまにはこういう底抜けに明るい作品を聴かないとね。ほんとに、そう。90年代の明るさは全てナンパと関連してた気がする。けど、この作品は周囲に女性がいなくてもハッピー。本人の幸せに女性は関係ない。だからこそ女性にもアピールできる気がするや。

                     

                    衝撃度ではジョーのGood Girlに近い。けど、こちらの曲の方を当時聴きたかった。そこまで思うほどのSOUL。聴きぬけば、って、そんな重くなくていい。普段から流すだけで運命反転すると思うな。前作よりも上。デビュー作も聴いてるけど、本作が一番感銘うけた。

                     

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                    運命反転といえば、養老運命反転地

                    大学一年のころに行った。心臓手術後にやっと家から出れるようになったら、友達が誘ってくれた。当時はまだメナードランドもあったから行ったし、伊吹山も車で行った記憶。けど、そのあとに麻痺で入院するんだから、反転というより暗転ちゃうか。あの時、ドンピシャでこの曲を車で流していたかった。それぐらいの傑作です。

                     

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                    パリピな男の子から、女の娘を抜いて、男友達を抜いて、同じだけパリピでいれるか。もちろんショート動画を撮影して投稿とかもダメ。それでも同じパリピレベルをキープできるか。

                     

                    この作品だけはこのレベルにある。パリピを越してる。

                     

                    そろそろ名古屋通過で、もうすぐ最後の15曲目。ってことは小田原ぐらいから名古屋までずっと聴いてたのね。ごめん、9曲目だけは途中で飛ばした。あとは全部聴いた。全曲このトーン。素晴らしい。この感動はジャヒームのデビュー作レベル。種類は全く違うけど。そりゃ去年の枯山水は傑作だけど、彼とは同じタイプだから。違うタイプでこれだけ感銘うけるのは20年ぶりかも。最後のこの曲はパリピ感ないけど、締めに相応しい良い曲だね。

                     

                    いやー凄かった。滅多にない感動。以前はマックグラハムだった。あれから6年か。今回のほうが感動。本作のほうが女性の存在感が薄い気がするから。

                     

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