Howard Hewettが歌うBodyの凄さ

リクエストのあったHoward Hewett の"If Only"を聴いてます。
ついでに"I Commit To Love(1986)"と" Forever And Ever(1988)"もMp3vaで買った。確かに"If Only(2007)"は良い。けど、やっぱり哲章さんが90'SのインディーNo1と絶賛する"It's Time(1994)"は超さないね。I Commit To Love,Forever And Everとの完成度の差。なぜインディーになったのか不可思議。完成度が高すぎて売れそうに無いからお蔵入り→インディーで発売なのかな。改めて凄さを痛感している。まだHoward Hewettを聴いたことがなければ、やっぱり"It's Time"をオススメします。"If Only"は80年代の2作と比べると断然良いのだけど、レビューは08年に発売されたクリスマスアルバムを聴いてからにしたい。そして、やっぱりクリスマスアルバムは早くて10/1からかな。残暑もなくて夜の空と初秋の風が気持ちいいけど、流石に9月からクリスマスアルバムは聴けない。

だからIt's Timeを聴きこんでいます。レビューは2002年だけど大筋では訂正無し。いまでも「シルクのハンカチ」を感じる。変わった点は聴く自分自身の態度。15年前は背伸びして聴いてた。だってタイプが全然違うから。

インディー発売の傑作なのに物悲しさが零
この歌世界は「心の奥底の痛み」からBlack Musicに入ったリスナーにはきつい。それでも聴けたのは07:Say Good-byeのおかげ。今となってはこれも緑色にしていいと思う。ピアノと声だけの曲は、未だに3曲しか見つからない。どれも素晴らしい。

家でピアノを弾きながら歌う男性像
キムタクがこれだけメジャーになったのはロングバケーションでのこの弾き語りの姿だと思っている。もちろん我らが英雄、久保田のLaLaLaもテーマソングだしね。当時、まったく地上波を見なかった自分自身でも知ってくるぐらいだから。サックス吹いてる男性像も憧れだが、透明感という意味ではピアノだね。あんまりギターに惹かれないのは生まれつきかも。

爽やかに、何かを足すと、綺麗さとエレガントが出てくる。
その何かが、もうちょっとで見えてくるような気がする。Kenny LattimoreとJavierがこれだけ傑作を発表してくれたから、爽やかさの核はかなり分かった。今回のタイミングでこのIt's Timeを集中的に聴きなおすことができて良かった。あの当時、とりあえず摑まえたと思えたのは、04:Your Body Needs Healin'がアルバム中の最高傑作だと分かったから。それは15年経過しても結論は変わらない。
そうか。この曲はBodyコレクト集に収録できるんだ。ずっと収録できる曲を探していたのに、灯台元暗しとはこのこと。


けど、このHoward Hewettの歌は「男が歌うBody」として他の全てを超越している。
あのBodyコレクト集には断絶がある。基本、男の視点で選んでいるから(俺が男だから当然だけど)、女性陣が聴くと女性歌手の曲の良さは分かっても、男性歌手の良さは伝わらない。このミスマッチこそが男と女の間にある根源的な違い。あのコーナーを作ったときは、そのうち女性の視点からBody集を作ってくれる人が現れるかと思っていたけど、今になっても知らない。ぜひ、コメント欄でもいいので教えてください。

R. KellyのTempo Slowは女性で100回連続で聴けたらP2S2R&B 免許皆伝だよ。Romeの曲の方がまだ聴きやすい。この情熱感を出されたことがある女性は幸せだろうね。逆に相手からR. KellyのTempo Slowを出されたことがある女性は悲惨。それしか言えない。AmythのMy Bodyは未だにたまに聴きたくなる。この感覚をもつ男性は2割ぐらいでは。もし見つけたら手放さない方がいい。Transitionsの曲はアホ。純粋に男の内輪だけ。R. Kellyの方はまだ聴き込めば得るものがあるが、この曲はそれも無い。

で、このリストにHoward HewettのYour Body Needs Healin'を一緒に並べる?
有りえないだろ。この曲だけが超越しているから。ということは、今まで15年間、僕はうちのサイトを読んでくれる人たちをミスリードしていたのか。。それは結構、ショック。この曲を緑と分かったのが2002年の12月なのに、男性が歌うBodyの最高曲と認定できたのは今日なのだから。

聴けばアホでも分かる。この曲はとことんBodyなのに、SEX感は零。
仕事で疲れた女性の体をマッサージして終わり。

おいおい・・・。なんで当時、分からなかった?? もう少しだったのに。
いかん、この無明さがあの時の愚かさの全ての根源の気がして、かなり凹む。ここまで落ちる日は数年に一回のレベル。
そうか、未だに香流川の情景が浮かんでくるのは、これが答えだからか。あの時、自分が間違った行動を選んだのは半年もすれば痛感してた。行動として何を選ぶべきだったのかも、それから数年すれば誰でも分かる。見返すことから逃げない限り。けど、どういう心情であるべきかが分からなかった。行動として振り返るのは反省レベルでしかない。やっと分かった。この曲が答えだ。
 

Howard Hewettが歌うBodyの凄さ。男の鏡というよりも、男じゃないといいたい。
それで通用するなら、どれだけ楽なんだろうね


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いかん、Bodyコレクト集を色々と手直ししたいけど、その気力が無い。ストレートファッキンを最後においてるアホさ加減は分かっていたつもりだけど、、、とりあえずあのページからここのLinkを貼らねば。そして寝よう。働き方改革のはずなのに今日も仕事。明日の休みは大切にしなかん。まずは自分自身のヒーリングから。けど、その順番も間違っているのかも知れないという点滅が鳴る。。
だめだめなときは、とことんだめになるね。
 




JS - "Ice Cream"

小悪魔さも身につけて

 

R. Kellyがプロデュースしたから以前に買ったけど、さっぱり惹かれなかった。そりゃ楽曲群についてはR. Kellyのスタイルだから隅から隅まで分かる。Deepの正反対=カジュアルな作品だから何の苦も無い。けど、この軽さが逆に苦手でずっと棚行きでした。今回、山ガールの聖地:白馬岳で聞いてやっとこの作品の良さが分かった。やっぱり部屋の中で聴いても掘り下げることはできても、自分の枠組を広げることはできないね。旅行の時こそ苦手な曲を持っていく。頭で考えるのでなく、単に棚=聴きこみ足らないリストからDAPに適当に転送するだけ。こういう距離感こそが、気づきに繋がる。

 

こんな造った可愛さに惹かれる男はアホ

とずっと思っていたけど、造ってない可愛さがあると思っている男ほどオメデタな人もいない。どれだけ隠しているかの違いしかなくて、これだけ隠して無いのも素晴らしい。アルバムタイトルの「アイスクリーム」の時点でパスだけど、タイトルに相応しい楽曲群。曲のレベルの高さは折り紙つきだから、「この世界観に合うか合わないか」だけであって、僕はやっと良さが分かった気がするよ。

 

01:Love Angelなんて人を小馬鹿にした態度だが、バックはチョコファクな雰囲気でレベルは高い。R. Kellyの声もちゃんと入っているけど、昔よりも登場の仕方がマシになったかな。02:Someoneもレベルが高い。個人的にはファット感もあるSomeoneの方が好き。アルバムタイトルの03:Ice Creamはあまり惹かれない。これを好きになれないと本物にはなれないのだが、道は遠い。。

 

04:Bye Byeはレベルの高いミドル。05:Slow Grindは重さが見え隠れしている。可愛さを抑えはじめた声がいい。ごめん、この緑は完全に個人的好みの世界。この作品の中で本曲を一番気に入ったら、間違いなくSparkleの2枚目だね。あの真っ黒闇の中でのシャドーボクシングは女性ならば一度は行くべき世界。その片鱗がこの曲に見え隠れする。

 

06:Halfのレベルの高さ。逆さに聴いてもロドニージャーキンス全開なのがいい。R. Kelly以外のプロデューサーの提供曲のレベルも高い。この曲は上手く言えないけど、歌手のSoulを汲んでいる。聴き込めばDeep以外の何かが見えるかも。このHalfが彼女達の境遇と関係ありそうな。07は完全パスなんです。。08:Baby, Come Onも良い。合っている。Interludeの09:Don't Turn Awayが良い。傑作だけのことはある完成度。

 

10:Stayから深くなる。渋谷を中心に生息している自称小悪魔を全員この地点まで連れてくる素晴らしさ。人として必要な深さはビヨンセとソランジュの作品を聴きこんでも達成できるけど、本作も見事なステップになっている。11:Handle Your Businessはロンが歌い始める曲。JSがロンのバックコーラスをやっていたから友情出演かな。ロン自身の作品よりも女声のバランスが多い。サビでは彼女達がメインに来て、奥でロンが歌ってる。その構成が凄く良い。ここで歌い方はかぶってる猫をかなぐり捨てる姿。そこがたまらなくいい。これがこのJSの本気。アルバムの最初の小悪魔然としたところも良いし、奥のこの歌い方もナイス。12:Stay Right Hereも好き。昔のFaith Evansのような曲。

 

13:Right Here With Meも素晴らしいし、14:Sisterもさすが姉妹デュエトだけのことはある歌いっぷり。姉妹は全員聴いてもいいんじゃないかな。兄弟デュオはK-ci&JoJoとかいるけど、姉妹デュオはJSだけでは?素晴らしい。

 

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アルバムタイトル以外は全て色つき。評価高くなったけど、それだけの価値があります。どんな女性でも聴ける窓口の広さが素晴らしい。R&Bの入口に選んでも良い気がしてきたよ。どれだけこういうタイプの女性が苦手でも、この作品の魅力は分かるようになってほしい。それが、今まで全く分からなかった僕からのアドバイスです。「小悪魔さも」の「も」とはそういう意味です。本作を聴きこむほどにSparkleが聴きたくなる。Sparkleを完全にマスターすればどんな男でも口説けるようになる。それはマライヤでもジャネットでも達成できない歌世界。ただ、あそこは深い。だからこそ、このJSだと、今は思っている。

 




After 7 - "Takin' My Time"



92年の作品。確かに良曲が揃っている。啓志本ではAfter7のお勧めが本作なのも知っていたけど、ずっと聴くのが遅れていました。。01:All About LoveはMiddle-Upだけど、彼らなりの攻撃性。この若さが心地良い。Babyfaceよりも意識的に幅を生み出そうとしている衝動を感じる。04:Truly Somthing Specialは名曲。こういうのが誰でも聴けて、誰もが褒めるタイプの曲。92年は当たり年だとずっと思っていたけど、この曲は確かに当時に聴きたかった。他の有名曲に隠れてしまったのかな。

En-Wikiを見ると、「本作だけはBabyfaceもLAリードもプロデュースしてない」と書いてあるけど、良曲が揃っている。ダリル・シモンズやJam&Lewisのおかげかな。05:Baby I'm For Realは個人的に好きなタイプの曲。え、これってMarvin Gayeの曲なの?知らなかった。サビでのリードの声の伸びがナイス。07:No Better Loveは低い音が映えるMiddle。当時としても珍しい手触り。意外とイケル。もうちょっと狂気があれば歴史に残った。底に引きずり込む感覚が弱い。方向性としてはサバトなんだろうけど、、

堕落の底にひきずりこみたいのか、それを止めたいのか、そこがハッキリしてないと思う。
ということは、グループには重荷過ぎたということ。After7の声は素直すぎるというか、良い子ちゃんすぎると言うか。。プリンスと合わないのは、ファッションとしてのサバトを感じるから。そういえば、トム・クルーズが最近、映画撮影中に怪我をしたけど、彼の主演映画ならアイズワイドシャットだね。うーん、昨日まで失楽園を読み込んでいたからちょっと引っ張られているなぁ。

アルバムタイトル曲の08:Takin' My Timeはそんなに惹かれない。09:G.S.T.はLAリードが参加しているだけのことはある。この手触りは結構好きだけど、声のトーンが高すぎるような気もする。声に合う曲といえば10:Love By Day, Love By Nightの方が良い。11:He Said, She Saidも攻撃的な音だが、こちらはAfter7に合ってないような。。

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ごめんなさい。せっかくリクエストを貰ったけど、これが精一杯です。一言タイトルは浮かんでこなかった。。
今日は同時にSpecial GenerationをUPしたけど、アルバムの出来では差が無いと思う。(というよりAfter7の方が上という意見の方が多いかな) 結局は、己の志向性と重なるかどうかであって、根本的にはBabyfaceともAfter7とも重ならない。だけど、歳を重ねると収斂していく。昨年のAfter7の復活作には鷲掴みされたし、95年の作品も聴きこむほどに足りないものを教えられた。けど、本作にはそこまで感じなかったです。カバーの5曲目を除けば緑は4曲目。こういう曲はガッチリとはこない。それはネガティブでは決して無いのだけど。。

個人的には、本当に07:No Better Loveはふさわしい歌手にカバーして欲しい。うーん、誰かな? 底に落ちたと言う意味ではHoustonかな。下手に「堕落の底に落ちるな」と言われるよりも、とことん落ちた状態を歌ってくれる方が示唆するものが多いと思うから。

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ちなみに、ウィルソン・ピケットは、、ごめんなさい。持ってる作品、全部聴きましたが、やっぱり無理です。あと5年は無理な気がする。。



Special Generation - "Take It To The Floor"

どんなブサメンでもアイドル性を持っている

新品の出品価格と中古の価格の差がありすぎたから買った。いつ頃買ったのかも記憶が無い。今となっては抽出したflacデータしかない。だからこんなジャケですが。。買ってすぐのときは何にも惹かれなかった。でも、新作が無いときは定期的に聴き直す。やっとこの作品の良さが分かった。これはまさしくオンリーワン。

90年代のニュー・ジャック・スイング(NJS)系ボーカルグループ。プロデューサーが誰なのかも分からない。。本作は90年発表。当時の音が心地よいけど、音だけに注目すると平均以上の傑作未満。2曲目と10曲目の深さに気づくかどうか。ガツンとDeepじゃないから、一回ぐらいじゃ気づかない。けど、己の顔を恨み、楽しくやっているイケメンを恨み、こんな顔で生んだ親までもついつい恨んでしまった経験がある人は、ぜったいに聴くべき。

良い意味で80年代のアイドルグループの音。それだけでなく声も男性アイドル王道路線。今となってはブラックミュージックのジャンルだけでなく、 そこら辺のジャニーズやK-POPでもありふれた曲調。だからこそ源流を聴かないと。「この曲から全てが生まれた」といいたくなるほどのアイドル性をもったアップテンポの曲。

数多(あまた)のフォロワーに比べるとリズムのクセ感が違う。どれだけ真似しても越せない壁を感じる。05:Very Special One このフォーマットこそが全世界に広がったし、Bメロに入る時の明るいリズムはジャニーズ事務所が追い求めている形。けど、2:50のブリッジのピアノがいいんだよね。 Jazzピアノの伝統を感じる。ラップを入れるのも今となっては全世界共通だけど、 このピアノはブロードウェイをルーツとするアイドル事務所には作れない形。って、なんで今回はここまでジャニーズをディスっているのかな?自分でもわからん。

真の名曲なのが02:We Can Dance このタイトルは深い。「僕らは踊ることが出来る」というのは単なる踊りでなく、ステージの上でスポットライトを浴びながら踊るという意味。 そして僕らという単語はこのグループに閉じていない。閉じるなら、このタイトルにならない。このタイトルは生まれて初めて見た。 ビビった。もともとAKBは「美少女とはいえない女の子」にもアイドルの夢を見せてくれた。けどイケメンといえない男の子にアイドルの夢を見せてくれる男性グループなんて今になっても無い(知ってたら教えてください)。だからこそこのグループはオンリーワンなのだ。

作品のもつ深さを証明するのが10:Another Place
この内省感は本サイトが百回リピートをするレベル。2曲目と10曲目が同じアルバムに収録されている奇跡。 この曲は一生光の当たる場所に行けないと思ってる心の最深部にまで届く。顔の造りだけで生まれ変わりを望むのは弱い人生だけど、その気持ちを貶しても両者どこにも行かない。唯一の本当の答えは地面から声が聞こえること。この曲はそれに該当する。一般的なAnother Placeはもっと恋愛感が入っていて、だからブサメンには届かない。この曲は違う。恋愛感零でも聴ける。俺はこういう所でウソは言わない。 このグループが持つ幅は、良曲のUPから「体が鳴いてるbody」までを表現できたAmyth以来かもね。

他にも赤をつけたくなる良曲が多いけど、このノリで書くとどんどん長くなるからここまでで。05→02→10の順番で10回リピートすれば言いたい事は伝わると思う。新品を5000円で出品している人は傑作だと分かっているのだろう。今ならAmazonで中古1円で買える。Mp3vaでも置いてあるじゃん。ブサメンだけでなく、イケメンにも、そして普通の人にもオススメかもね。この作品の深みと幅は。

 

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もちろん「どんなに顔の作りが恵まれてない男でも、アイドル性を伸ばすことができる」というのが正式な本文のタイトルになるべき。それは分かった上で、「ブサメン」という単語を多用し、「アイドル性を持っている」と書いた。オブラートでなくストレートに表現する事である種の覚悟が出るのもあるし、伸ばすとかの前に「誰でも種は持っている」ことを明確にしたかったから。ブサメンとかブスとか書くよりも、「彼女は自身の内面に見合った外見を持っていなかった」と表現する村上春樹のトーンの方がいいよね。

 

Amazonみたら2014年に購入か。3年間ずっとお蔵入りしてた。。

US-wikipediaを見ると、MCハマーがバックについていたのね。


 




リスト一覧

スマフォからの閲覧はPCと違ってカスタマイズ可能なサイドバーが見えない。だから今後はずっとこれがTOPにくるように日付をいじって配置します。レビュー希望の歌手・作品があった場合、こちらのコメントに記入ください。現在もっている全リストはこちら。所持作品でレビュー未投稿ならば、リクエストから2Week以内で頑張ります。所持作品以外ならば、ぜひ作品のアピールや、私の知っている○○と似てるとか教えてください。10'Sデビューの歌手は全然聴けてないので、オススメをぜひ教えてください♪

 




Johnny Gill - "Chemistry"

「若さ」と「エレガントさ」の狭間で


歌手名を知らずに聴くと誰だか分からない。歌手として上手いのは分かるけど、上手すぎで逆に個性が見えない。MyMyMyが収録された90年のセルフタイトル(3作目)は「エレガントさ」が個性になっているけど、さすがにソロ2作目の本作を発表した85年は19歳だからエレガントさはない。83年のデビュー作は本人の年齢と歌詞世界がミスマッチだった。今回はそういうミスマッチも無いから、余計に誰だか分からないのかも。この歌い方はPeabo Brysonの最良部分のようにも聴こえるから。

Johnny Gillは歌の上手さだけでなく、声に乗せる感情の深さが魅力。特に96年のLet' Get,,,で掘り下げた部分。2000年以降のカムバック作はその深さに裏打ちされた明るさがある。本作は良曲が揃ってる。Johnny Gillじゃなかったら「すげーー」というレベルなのに、Johnny Gillとして聴くと物足りなさを感じてしまう。けど、そういう前提知識を横におけば、かなりの良い作品。

01:Half Crazyの良さ。普通ならこの曲がある時点で傑作になる。こういうタイプの曲は歌手の上手さがダイレクトに出るね。さすがJohnny Gill。特に1:50ぐらいの喉の使い方。こういう声を出せるのはR&B男性歌手の2割ぐらいじゃないかな。個人的には3作目の他の曲と比べても、MyMyMyと並べて聴くと相乗効果が一番出ると思う。それぐらい名曲です。結婚式のバックで流せるレベルだね。

02:Can't Wait Til Tomorrowの良さ。バックの音の使い方では、そのまんま80年代の攻め方をしているMiddle-Upの曲だけどレベルが高い。A、Bメロに抑制が効いているからかな。UPになればなるほど時代性が出てくるけど、この曲は古さを感じさせない。バックコーラスの入れ方も80年代なんだけど、やっぱり時代を超越している。このテンポの曲で緑をつけることは滅多に無いけど、かぎりなく緑に近い赤だと思ってください。03:Don't Take Away My PrideはMiddle-Slowのわりには時代を感じる。懐かしさを感じる部分はJohnny Gillの声の良さかな。

04:One Small Lightはきたよ、80'S UPど真ん中。ところがこの曲も不思議と今でも聴ける。Johnny Gillが上手すぎて発表当時は王道から少しズレたと思うけど、今から聴くとこのズレが入口になる。05:The Way That You Love Meが個人的には一番パスかな。Slow好きとしては06:Because of Youは外せない。プロデューサーはいい仕事している。気になって調べたら当時から絶賛されているんだね。

..For his new album he was teamed with veteran producer and songwriter Linda Creed, who had worked with Thom Bell on the Delfonics', Stylistics' and Spinners' recordings but dropped out of the business for five years to raise her family...
ごめんなさい。Linda Creedのことは知らないのですが、StylisticsやSpinnersと仕事をしてたんだね。子育てで5年間ビジネスからドロップアウトしてのならば、その時に曲を貯めていたのかな。だから、これだけ良曲が揃っているのかも。

アルバムタイトルの07:ChemistryもMiddle-UPなんだけど、抑制の効いた曲構成に深さを持つJohnny Gillの声が映える。有りえない完成度。これも緑に近いと思って欲しい。08:I Found Loveはタイトルから想像できるそのまんまの曲。明るさがいいね。

 

「★祝★ 80'Sの入口 (90年代以降に生まれたナイーブな男の子において)」

これが結論です。

僕にとって80'Sは、メインで聴いた90'Sの隣の時代って感覚だけど、90年以降に生まれた人にとって2010年前後がメインの時代。そこからみると80'Sってすごーく古いんだと思う。特にナイーブな男の子においてはて、80'Sが体現する「明るさ」は全く縁が無い。だから全く聴いてない人も多いと思う。

けど、どこかのタイミングで幅を広げる時はやってくるし、そういう作業をしていた方が他の年代の人とも話しやすくなる。80'Sに青春を迎えてた人は今もう50代中盤なのか。ちょうど新入社員にとっては会社の中でも偉い人かもね。そうであっても、だからこそ聴いておいた方がいい。「一つのジャンルを追いかける」のはそういうことの積み重ねであり、それでこそジャンルを絞って生まれる幅だから。もちろんマイケルやプリンスの方が話題のネタとしては良い。けど「時代に入っていく」という意味では本作が一番の入口なんだと思うよ。計8曲だけど7曲は色つき。それぐらいに完成度は高いです。
 




Stevie Wonder - "All in Love is Fair"

  • All in Love is Fair (恋愛における全ての事実は等価)
  • All is Fair in Love (全ての人は恋愛の前で平等)


Stevie Wonderの最高傑作中の最高傑作にして、Black Musicの最深地点。
この曲よりも深い恋愛曲はこの世に存在しないと断言できるほど。とことん重い曲だから苦手にする人も多い。極度に聴く人を選ぶという意味でHIT性は零に近い。しかし、ギリギリの人を救える力としては、本作に勝るものはない。真っ暗な部屋の中で連続リピートしながら、Soulを重ねていく。3回連続するだけでも素晴らしい。本当に本曲を必要とする状況になったら、それだけで胸を張っていい。それぐらいの価値がある曲。

Pleasure & Pain :喜びと悲しみは付き合っている時と別れた時で反転する
この気づきこそが出発点。別れた後は楽しい思い出の数だけ辛い。相手のイヤな面の数だけ早く忘れれる。別れた直後は誰もが感じる状態だけど、残念ながらここを明確に切り取った曲は無い。112のPleasure & Painは限りなく近いところにまで行っている。歌詞ではPleasure & Not Painとなっているけど、タイトルはPleasure & Painだから喜びと悲しみの連環については気づいているのだろう。惜しかった。ただ、その分だけ聴き易くなっている。

Stevie Wonderの本曲が最高傑作である理由は、All in Love is Fairだけでなく、All is Fair in Loveという事実に気づいたから。
けど、これは誰もが感じる事実ではない。恋愛軸における両極端にいる人しか感じないだろう。もちろん両極端の全員が感じるワケでもない。だから、この地点まで共有できる人は極一部。そうであっても、最大限、分かりやすく説明したいと思う。

「美人は3日で飽きる」「女は押しの一手だ」という言葉はブスとブサメンが自殺しないための嘘だ
と言ったのは小谷野敦の名著:『もてない男』だし、ブスに生まれるという苦悩は『魅惑のブス』という傑作本が散々に語っている。けど、やっぱり、恋愛において最後は平等になる。それを端的に表したのが、

美人は恋愛で勝ち、結婚で負ける

Stevie Wonderは自身の盲目という障がいが、恋愛においてもネガティブ・スタートになると痛感していたのだろう。この重石はそのまま本曲の重さに繋がる。もちろん僕はその苦しみの欠片さえも分からないが、「盲目男性は美人に欲情するか」という文章を読むと、その片鱗が見えてくる。「美人アクセサリー論」といってしまえば陳腐になるぐらいの話だけど、一面の真理を衝いているのは間違いない。


「美人/イケメンに生まれることと、ブス/ブサメンに生まれること。性格が悪くなるのはどっち?」
前者は調子にのりやすく、後者はひがみやすい。軸の両端は中心部から外れるほどに正常心を保つのに苦労する。そんな中で、本曲を聴きこむことが、心をニュートラルに連れて行く。これを救いと言わず何と言う?

そして、この二つの達観はFairという共通項で結ばれる。

付き合えたということが、All is Fair in Loveではない。別れがきたことがAll is Fair in Loveの証明なのだ。
この地点まで体感できれば、この曲を真に聴き込んだことになる。そこまで出来るのは人生においても一瞬かもしれない。けど、苦しみの先にある真の幸せは、真の芸術作品だけが教えてくれる。そこまでいけば作品は聖性を持つことになる。そして間違いなく、同じ境遇の人を救えるという事実において、本作は神聖。この作品を聴き込めたという事実だけで、その恋愛は価値がある。そこまで言えるレベルになっている作品。
 




15年経過して、うちのサイトは全く見つからない。。

人が一番多感な時期に聴いた音楽こそが、一番Soulをこめてレビューできる。

その時は永遠じゃないし、レビューのために音楽を聴くのもある線以上はやりすぎになる。このサイトはもうずっと無理してまで更新してないし、SoulAtfさんがいなかったらもっと前に実質閉店状態になっていただろう。けど、どれだけ時が流れても、絶対に守らなくちゃいけないラインはある。

 

超有名な歌手の一番奥底の曲、超マイナーな歌手の一番の名曲

これらに該当するモノだけは、絶対に検索のTOPに来なくちゃいけない。今となっては想像もできないけど、2005年まではwikipediaもYoutubeも殆ど情報が無くて、何もしなくてもウチのサイトが検索TOPになった。今では歌手名+曲名で検索すると歌詞サイトがTOPにくる。それは検索エンジンのアルゴリズムだからしょうがない。けど、やっぱりレビューの文章としてはTOPに来なくちゃいけない。そして、当然ながら、その死守リストの中にStevie WonderのAll is Fair in Loveは入ってる。

 

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昼休みに新入社員に特別授業をした。今年は40人以上集まって立ち見も出るほど。その前に新人達に飲みに誘われて、なんかの話題のついでに「それはキミが全く分かってないからだよ。もちろん俺も全く分かってなかった。けど、ずっと考えてきた。やっと答えが分かったのは30歳の手前の頃。男と女の相性は三つに分類できる」と言うと、「ぜひ教えてください」という流れになる事が2年に一度ぐらいかな。

 

もともとは教え子達が二次会開いてくれた時に作ったプレゼン資料。まだBlog2にも書いてない「結婚するためのステップ」「運命の恋愛とは」も掘り下げてる。今年は10年ぶりにコンテンツを増やして、Stevie WonderのAFLALFも追加した。だから、その後に久しぶりに検索したらGoogleで全くHITしない。15年経過してGoogleはウチのサイトを完全スルー。。

 

そのくせ「P2S2R&B」で検索したらタイトル由来を特別表示。。こんなもん出すな。とぶちきれてtitle.htmlはファイル名を書き換えてリンクを外してしまった。。流石に心配になってMarvin GayeのAnna's Songでも検索。とりあえず日本語のページのTOPには表示されている。ふぅ。結果に心が折れそうになるからDevnteでは検索してないけど。

 

もちろん、いつかはAnna's SongもTOPに来なくなるかもしれない。自分自身が読んで感動するようなレビューがTOPに来るならば、それは一つの幸せなのだと。今となってはあの文章ももうちょっと書き直したいけど、そういう態度はあまり好きではない。けど、AFLALFだけは別だね。あの当時の素直な自己の状態が全開で、文章の途中でベルクソンに話が飛んだりしている。そもそもファイル名が「脱線」なんだから、逆さにしてもまともな音楽レビューの文章ではない。

 

2000年の10月にKelly Priceを検索していて、哲章さんのサイトを見つけたこと。2日かけて全部読んでCalvin Richardsonを買い、Sparkleを買い、やっとK-ci&JoJoとR. Kellyの奥が見えたこと。

 

2001年の最初にJaheimのデビュー作と、このInnervisionsを聴き込んだこと

 

この二つは僕がBlack Musicの最深部に辿りつくためには必須の出来事で、だからこそずっとそのままにしてあった。

 

今回、その態度こそが甘えだと痛感したので、AFLALFは改めて書きます。美人アイテム論とか他のページに分かれてしまっている情報も多いから、ちゃんと一枚に纏めないとね。




Mac Graham - "7 Grahams"

彼女が気づいた事実に気づく事


不思議な手触り。確かにSoulAtfさんが取り上げる事だけのことはある。これだけBlack Musicを聴きこんでいるウチの基準でも、間違いなくOnly1です。内向的なんだけど、感覚は鋭敏に外に向っている。レゲエ感満載のジャケットで、確かにアルバムの最初は見た目どおりのゴキゲンな曲が多い。01:Rock Uはかなりイケる。けど、03:You'l Never Knowの時点でNeverを含んだタイトルが持つべき深みがある。この明るいジャケの真逆の手触り。

 

明るいジャケだけど、グラサンなんだね。昔のR. Kellyと一緒。だから、このグラサンの奥でどういう瞳をして歌っているのかすごく気になる。04:Frined Of Mineは明るい方に振れたけど、こちらのタイプの曲もレベルは高い。

06:She Knowsが一番良い。久々に100回リピートできる。繰り返して聴く毎に感覚が鋭敏になってくる。この歌手は見えてる。僕らが見過ごすか、ぼやけてしか見えない何かが見えている。それをこのように表現してくれる幸せ。Youtubeの時はここまでとは思わなかった。アルバムを通して聴いて気づいた。この曲の凄さを痛感してる。03:You'll Never Knowは完全に重なりすぎるからこそ、僕にとって新たな気づきは無い。けど、この曲は先の世界を見せてくれる。この繊細な外向性


乱暴な内向性はずっと理想像だった。それはマクナイトのデビュー作に惚れこんだ15歳にとって当然過ぎる態度。乱暴な外向性は昔から興味なかった。繊細な内向性も嫌いじゃないけど、まさかこの世に繊細な外向性があるとはね。純粋な衝撃。

この曲の手触りとタイトル"She Knows"が伝える事。それは「彼女が気づいた事」への感性。彼女は違和感を感じたのだ。それを鋭敏に感じ取ること。内向的な男はこの時点では気づけないと思う。だからこそ、本曲のもつ深さを感じる。Youtubeで動画をみる。期待通りの瞳。これならグラサンいらないよ。いや、素顔だとナイーブ過ぎるのかもね。

本作には収録されて無いけど、このMidnightを聴くと良い意味でオールナイトな雰囲気。ここまで自然体で両極端を表現できるとはね。本サイトの理想のPray&Playを達成している。このMac Grahamは育てなくちゃいけない。3作目ぐらいで最高傑作を発表できるポテンシャルを感じる。以前のCaselyと同じなんだと思う。彼が二作目を発売できなかったのは、僕らの大きな損失だった。

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基本的に同性向けの作品と思っているけど、「こいつはいつになったら告白してくるんだろう」とキレそうになった女性にはオススメかも。いくら自己を内省的と認識していても、この曲に惹かれない男は単なる自己耽溺。とりあえず本曲を流してみて判断するのをオススメ

 




「牢獄」か「窓」か。 感性と思考と言語の関係

文芸批評がわが国で独立した分野になったのは、昭和の初年ごろであった。それまでは、現在の映画や演劇の批評と同じで、感想批評の域をでなかった。ある文学作品があれば、それを読む読者が確保される。読者は、作品を気ままな姿勢で、気ままな時に読み、<面白かった>とか<つまらなかった>とか、感想をのべる。この感想が、短い一言であることは、作品から受けとったものが、単純であったことを意味しない。ただ、どこが、どう面白かったのか、つまらなかったのか、読者は解析しないだけなのだ。

単純な感想の中に籠められた複雑な思いを、何とか言葉にしてあらわしてみたいし、あらわしてみなければ、文学作品をわがものとしたことにはならない。そういう内省が感想批評を生みだすことになった。いったん感想批評がはじまると、批評の内部で、また内省がはじまった。その内省は、おおざっぱにいえば、二つの大きな流れに集約された。ある文学作品が、<面白かった>とか<つまらなかった>とかいう感想を誘い出したとすれば、<面白かった>作品や、作品の部分は、何らかの意味で、読み手の共感を誘い出した事であり、<つまらなかった>作品や、作品の部分は、読み手の共感をえられなかったことである。

これは、どんな読者でも知ってる体験である。読み手は作品を創ることはできないが、作品が、心に共感を呼び起こした、あるいは共感をおぼえなかった、ことを手がかりに、作品を介して、じぶんの内的な世界を表白することはできる。この表白は、わが国の近代批評の大きな流れを生み出しのである。

だが、もう一つの問題が残された。ある文学作品が、読者の感想を誘い出したとすれば、その感想は、読み手によって、ぜんぶちがってくる。よくかんがえると、これは、かなり不思議なことである。じぶんは、この作品を、優れた作品だとおもったのに、かれは、そうおもわなかった。これは読み手の間に、波紋を残し、議論のまとになってよいはずである。ある一つの文学作品は、ある1人の作家によって創られたことは確かだから、どんな読み手が読んでも、かならず共通の評価がでてくる部分があるはずではないか。その上で、読み手の個性や、資質や、環境に応じて、それぞれの評価の色合いのちがいはあるとしても、だ。ここまできたとき、感想批評は、文学作品を通じて、共通な評価が成り立つ部分と、そうでない部分とを、はっきりさせようという欲求にかられることになった。そのときわが国の文学の文芸批評は別の大きな流れを生み出したといってよい。

《略》
文芸批評について、こういうことがわかりかけてきたとき、わたしは、文学の理論に深い関心をもつようになった。いままでなされてきた文芸批評は、どう名づけようと理論ではない。《略》文学に関する理論は、言語の解析からはじまるか、具体的な作品の逐次的な解析からはじまる以外にない、というのが私の達した結論であった。

《略》
こういう問題を抱え込んで、さまざま思いをめぐらしているとき、三浦つとむの『日本語はどういう言語か』という著書につきあたった。この著書は、啓蒙的なスタイルをとった小冊子だったが、内容は、きわめて高度で画期的なものであった。その上、文学作品を解析するのに、これほど優れた武器を提供してくれる著書は、目に触れるかぎり、内外の言語学者の著作のうちに、なかったのである。わたしは、抱え込んでいた問題意識に照らして、この著書の価値が、すぐに判った。この著書を、うまく、文学の理論につかえるのは、たぶん、わたしだけだろうということも、すぐに直感された。

『日本語とはどういう言語か』 三浦つとむ著 巻末 吉本隆明 解説 


 

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