Montell Jordan

SoSoDefの歌人形からの脱皮


90'SのR&Bを聴いてた人ならばMontell Jordanの名前は知ってると思う。僕も名前は知ってた。けど縁なくて1枚ももってなかった。以前からずっと6作目Life After Defを薦めてもらっていたのにレビューできていなかった。聴いても理解が追いつかなかったから。今回意を決して1枚目から全部聴いたらやっと霧が晴れた。

wikipediaを見ての通り、1作目の"This Is How We Do It"(1995)のヒットで有名になった。デビュー曲が全米No1ってすごい。そのままの勢いで同名アルバムを発表。だけど、このNo1になった曲がHip-Hopテイストが強くて。当時はHMVに行って視聴して買う生活だったので、視聴してスルーしたのだと思う。今の自分でもこの1作目にはあまり感銘を受けない。2作目のMoreは1996年だから、1年後にすぐ2枚目とは珍しい。当時はそれだ勢いがあったのかな。けど個人的には2作目もこなかった。

びっくりしたのはこのジャケである3作目のLet's Rideから。01:When You Get HomeがI Want Youのメロディーを引用してて歌の情景もI Want Youの先にある。これは返歌といって良いレベル。この歌での彼の声は1,2作目のセックスシンボルではない。独りの内省的な男として歌っている。バックコーラスも良くて、全体的に抑制が効いてる。02:Don't Call Meも同じトーンで内省的な傑作。「おお、ここか。ここが俺の入口じゃんか」とついつい部屋で声に出すレベル。ずっとGinuwineにならぶ歌手を探していたけど、知ってる歌手の中にいたとはね、、、このジャケが全然内省的じゃないから。このジャケに期待して買ったそれまでのファンは困惑するし、いままで合わなかったリスナー層は手に取らないと思う。

この2曲を聴いてるとAV男優になるキャリア・ステップが浮かんできた。
SPA! 9/8・15合併号を読んで一ヶ月だったのもあるけど、ほんとセックスシンボルを脱皮したい心情がストレートに表現されている作品。この雑誌については最後にコメントするとして、wikipedia読んでたら奥さんがいたのに、その存在を隠す必要があったと書いてあった。これって魂が蝕(むしば)まれるレベルだと思うな。Timの歌人形だったGinuwineも悲惨だったが、あちらは製作陣に音のとリズムの才能があったから。こちらのレーベルはどうかな。男なら一度はAV男優になることを考えると思うけど、あそこまで苦労が多いとはね。。絶対無理。この感覚が絶妙にマッチする。

03:Let's Rideはタイトル曲だけどパス。1,2作目と同じトーンなので。04:I Can Do Thatはまた本作独特のトーンに戻る。ちょうど中間地点ぐらいだけど、声の表情が本作寄りだから。05:Midnight Rain(Interlude)の時点で傑作でしょう。「深夜の雨」だから。切なさがあふれてる。だからインタルードでも緑。

06:One Last Chanceも良い。ほんと内省的な歌手のデビュー作品のような手触り。なのに重低音のような物悲しさが良い。とくに泣き出しそうな声の表情。セックス・シンボルの苦悩が出てる。これはGinuwineを越してる。僕はこれを95年に聴きたかった。高校時代にテキトーに生きてるから大学1年であんな羽目になる。中3のShaiの頃は純粋に内省的だった。高校デビュー&大学底だと本作でのMontell Jordanの気持ちはよく分かる。

07:Anything and Everthingはビートが利いてる曲。当時流行っていたフォーマット。これを1曲目でLet's Rideを2曲目にもってくる構成にすればいいのね。どうしてもWhen You Get Homeを1曲目にしたかったのだろう。それだけ戦うならジャケまで戦ってほしいが、それはやっぱり無理なんだろうね。08:Body Ahもタイトルの通り。結局、深夜の雨というインタルードが意味不明な曲順なのだが。。。09:Irresistibleはそこそこ良い。そして10曲目がタイトル曲のRemixだからアルバムとしてはここで終わり。残りは追加曲。

けどその追記曲が良い11:Can I12:Missing Youが特に良い。これは90'Sに詳しい人でもMontell Jordanとは分からないと思う。有り得ないレベル。13:The Longest Nightもレベルは高いし、14:I Say Yes(interlude)で期待させて、15:4 Youはパーティソング。別に悪くないけど順番おかしいぞ。わざわざInterludeまで作った16:I Say Yesは確かに想いとしてよく分かる。ゴスペルチックなバックコーラスだね。そういう曲なのだろう。

こちらが4作目のGet It On... Toniteです。1曲目はお子さん? アルバムタイトルの2曲目はヒットを狙いに行った曲。彼のファンをがっちり捕まえると思う。グラサンじゃないジャケは個人的に好印象。けど、作品の10曲目まではこれまでの通り。11:Time To Say Goodbye (Feat. Tyler Parris)からトーンが変わる。3作目と同じ手触り。12:Let's Cuddle Up (Feat. Lockdown)も13:Do You?そうだね。こちらの期待にがっちりこたえる。びっくりなのは16:The Interview (Skit)のあとの17:Once Upon A Time。このタイトルのように当時の彼の総決算だから。18:Against All Oddsを聴くとまるでいつかゴスペルシンガーになるかのようで。だから11〜18は個人的に全部良いです。どれが赤でどれが緑かまだ結論でてないけど、個人的な彼のBestに収録してゆっくり聞く。

こちらが5作目はセルフタイトル。01:Mj V(Intro)というタイトルの時点で面白いし、このジャケの様な黒い手触り。確かにこのジャケが彼自身の二面性の総決算なのだろう。そういう意味では良いジャケ。02:Mj's Anthem (Feat. Wc)という時点で面白い。ラップ調で歌っているけど、このジャケを見ながら聴くと歌詞カードが無くても分かる。このフェーズはR.と同じだから。03:You're The Right Oneはオールドテイストな曲調が表現する午後の陽光に彼の声が映える。彼の初めての内省的かつ明るい声。新しい魅力を引っ張り出したこのプロデューサーは絶賛されるべき。Montell JordanとSteven Estiverneか。素晴らしい。04:You Must Have Beenも同じレベルで続く。05:Can't Take It No Moreも良い曲。06:Top Or Bottomもタイトルから興味深い。07:Tastyは重いビートがこのジャケにあっててナイス。08:Mine Mine Mineはパスかな。09:Coulda Woulda Shoulda (Feat. Case)は確かにCaseを呼ぶだけのことはある。10:Why Can't Weは個人的に好き。最初にHold Onとつぶやくところが特に。11:The Rainはタイトルどおりの傑作。こんど雨選曲集を作らないとね。そしたら収録間違いなしのレベル。12:Are You With Meも最後の13曲目も納得。ほんと最後はゴスペルチックにするんだね。

そしてリクエストをもらった6作目Life After Def。そのまんまのタイトル。本作の中でも一番の傑作である07:What If I Neverを100回聴くと良く分かる。No1になったデビュー曲が合わない自分としては、この曲をMontell Jordanの最高傑作とする。彼の軌跡じゃないと生み出せないSoulが詰まっている。曲の最初のぱぱぱーんが良い。happenの前後の単語は分からないが、なぜかACのCMのポポポポーンにリンクする。それぐらい人生が激変することだったのだろう。相変わらず滅茶苦茶なレビューしてる自覚はある。今年はコロナ禍でずっと続けていた新入社員を引率しての女川・石巻プログラムには行けなかった。学生時代に仙台在住という理由で14年に主担当になって以来、毎年行って色んな方から色んな話を聞いた。必ず水〜金の2泊3日だったから、そのまま仙台素通りで土日は周辺の山に行ってた。あのプログラムは色んな意味で感謝してる。だからこそ、この曲は女川のテーマソングにできるレベルだと思う。

他の曲としては03:Trueは興味深い。05:Supa Starもスターだった彼に相応しい。06:Bottom Lineが良い。この6曲目、7曲目の連結が良い。その分だけ07のSoulが深化してる。09:Make Up Sexはセックスシンボルを押し付けられてた彼の芯からの叫び。続くDenise InterludeとDeniseは当然奥様の名前なんだと思う。曲的には合わないのですが、、、12:Questionsと13:Yesも並ぶ順はよく分かる。

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こちらがSPAへのリンク。読み放題だからオススメ。たまに気になる記事があったら立ち読みしてるけど、今回は「この17年で300万→200万になった」という記事を以前に読んでいたので買う気になった。そしたら新連載が始まってた。第1話はこちらにも無料公開してるけど、Netflixの全裸監督の影響なんだね。あのドラマは確かに気にはなっているけど、うちはヨヨチュー・二村ヒトシ派だから。さすがに時間的拘束もでかい。だからこの連載が本になったら買わないと。それぐらい体を張ったリアルがある。これまでさまざまなジャンルで散々読んできたつもりだが、AV男優のキャリアパスをこれだけ簡潔にストレートに書いたのは初めてだと思う。
そうそうAV女優からの作家といえば、このSPAの最初のページの「8cmヒールで踏みつけたい」を連載してる鈴木涼美。安部首相辞任時には色んな人が書いていたが、この文章がTOPなのでは?素晴らしい。慶応SFC→東大→日経記者かつキャバ嬢&AV出演か。ほんと興味深い経歴。

ここら辺はいつかMontell Jordanと分離してちゃんと書かないとね。

 

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    批評によって傷つく作者

    批評・レビューの存在価値はこれまでも考えてきたけど、今回、定期チェックしている内田樹のブログに興味深い記事が
    読んでみて「ほめるところ」がみつかれば書く。「ほめるところ」がみつからなければ書かない。あえて瑕疵をあげつらう書評は書かない。これが私のルールである。それは瑕疵をあげつらうことによって、書き手のこれからあとのアウトカムの質が向上するということを私が信じていないからである。少なくとも私はそうである。けなされると落ち込む。落ち込んだせいでその後の書き物の質が上がるということは私の場合は一度もなかった。
    以前に批評される立場の意見としてたけしの本を取り上げたけど、両方ともする人はそこまで多くないから、この内田氏の意見は貴重だね。

    村上春樹は『ノルウェイの森』がベストセラーになる前は、比較的限られた読者とのインティメイトな関係の中でのびのびと小説やエッセイを書いていた。高校生の頃の写真や家族の写真さえも当時はメディアにふつうに公開されていた。けれども、『ノルウェイの森』が記録的なベストセラーになったことで環境が一変した。それまで彼の本を手に取らなかった多くの読者を獲得したのと同時に、それまで彼の本を手にしたことのなかった批評家たちを呼び込むことになったからだ。どうしてここまで憎まれなければいけないのかと呆然とするほど攻撃的な批評の言葉が矢のように放たれた。作家は日本にいることができないほど精神的に追い込まれて海外に去り、長く祖国の土を踏まなかった。
    この指摘は初めてみたけど、非常に考えさせられる。高1の頃クラスの読書本として提案した僕ですら色々と言われたからなぁ。ギリギリの状況を描くと救われる人と嫌悪感を持つ人に二分割されやすい。誰が読んでもプラスの効果を得ることは原理的に無理で、人間が生み出す作品は、誰かのプラスと誰かのマイナスを生み出す。そのトータルがプラスではあれば存在して良い作品だと思ってる。

    自分も完全に非難だけなら書かない方を選ぶ。たまに過剰宣伝のときだけは「オイオイ」と書いたけど、音楽に関してそういう時代じゃなくなった。完全非難のトーンで書いたのはローナとキャンディとNextだけど、これも歌手よりはプロデューサー側への苦言のつもりなんだが。もちろん普段の作品も「パス」とか「スルー」とか色々書いてるけど、、褒めてるところがあるからこそ言うワケで。。

    でもこの文章を読んでもうちょっと治すべき部分は治さないと、、と痛感した。

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    批評については、ほんとは杉本さんともっと話すべきだが、お互いテレワークになったし、もともと職場は一緒でもやってる仕事は違うので。。あ、そうそう本は発売されました。もちろん買って読んでます。
     

    小林秀雄は泰子を挟んで中原中也との三角関係の嵐のせいで、製作者側にならず批評側になった。せっかく泰子は中原中也のもとから小林秀雄のもとにきたのに、ぶっ飛びすぎてる泰子にはついていけず彼も大阪に出奔。このときの小林秀雄の心の中で鳴っていたクラシック。この情景がコアとなった本
    以前の職場の忘年会かな、ちょっとだけ話した。「泰子と岡本かの子はどちらがぶっ飛んでるんですか」って。そしたら「相変わらずな質問してくるね」って苦笑されたなぁ。これだけ批評も音楽も語れる人が身近にいるのも素晴らしいが、向こうはクラシックだからなぁ。。杉本さんが語る僕のことが一番ストレートで鋭い批評だと思うけど、向こうはそんな興味ないだろうし、上記の苦笑が全てだよ(笑

    批評家だった小林秀雄は天国で杉本さんの本をどう思っているのだろうね。


    杉本さんが批評側になった理由は、いつか聞かなくちゃいけないけど、それは僕の作ったものの発表が先かな。けど、これは芸術分野ではないから、あんまり批評に馴染まないだろう。日本初ネタでこんなを発表しているヒマあったらさっさとつくれよ、とは周囲から思われてるけど、兄貴なんて「寛は単に逃げて登山に行ってるんだよ」と言ってるらしいが、おまえらなー世界初はそんな楽じゃないんだよ、とは思う。20年前から音楽と古武道とAI研究の3つ。今は古武道が登山になった。AIは研究じゃなくて製作にはなった。天国ついて考えるのもAI研究の一部なんだよ。まあこれ以上はいいや。

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      サイトのメンテ(コメント順番)

      コメント順番が今まで古い→新しいの順番でしたが、逆転させました。コメントが増えているページはそちらの方が見やすいしね。そもそもスマフォ版だと「最新コメント一覧」の表示が出来なくて非常に使いづらい。すみません、何度か調べているのですが、たぶんこのBlogでは無理です。もうBlogという仕組み自体が時代遅れ。だからうちのJUGEMは全然https対応しない。いまやGoogleが暗号化しないhttp通信のサイトはrankingを下げてるから、うちのサイトも全然検索の上位に出てこない。

      クレジットカードとか個人情報でも無いかぎりhttpsのセキュア通信を使う必要なんてまったくない。厳密にはhttpsは暗号化だけでなくサイト認証の仕組みもあるけど、これを切り離せないのが根本的な設計ミスだね。現状はGoogleの方が悪いと思うけど、それでもGoogleに村八分にされるとキツイ面はある。マニアックな傑作についてちゃんとレビューしていれば、取り上げいるサイト自体が少ないから、新規の人も来てくれると思っていますが。

      変更にあたりこれまでのcommentを見てました。もすぐBlog開始から10年だけど全部で500件ぐらい。色々と教えていただいてありがとうございます。ほんと皆様から紹介いただいたおかげで僕もサイトを続けてます。とりあえずMontell Jordan
      が終わったら小田和正かな。ごめんなさい、ずっと久保田以外の日本人男性歌手を買う気はなくて伸び伸びになってました。。藤井風のおかげでこの拘りも無くなったので。そもそも大学の先輩で学部まで一緒なんだからもっと早く聴いておけよ、という世界なんですが。。この曲以上に仙台にマッチする曲が見つかればあれば嬉しいですが、どうかな。

      あ、そうそうこのコメントだけはもうちょっと真意を教えて欲しいかな。私自身この曲はまだまだです。
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      [2019.07.19] サイトのメンテ(スマフォ版デザイン・投票ボタン)
      スマフォ版のデザイン詳細変更方法が判明。既製デザイン集から変更する方法も公式サイトで説明してよ。。やっとPC版とデザインを同一にできた。アーティスト一覧もPC版はサイドバーから見れますが、スマフォにはサイドバーがない。これまでマメに「リスト一覧」を上位に持ってきていましたが、やっとスマフォ版もカスタマイズができた。ブログ内の投票ボタンの機能も判明。けど、よくよく確認するとPC版のみの機能。。
      うちのJUGEMは2010年ぐらいから殆ど時代が止まってる。「はてな」やエキサイトの方がhttps対応含めて頑張ってる。GoogleがWebを全てhttps化しようとしていて、httpのサイトはランキング下位にされる状況。無理にネットワークを重くするのは反対だし、個人情報以外はhttpで良いと思うが、Googleはランキング下位とかやりたい放題。Here My DearのレビューもTOPに来ない。こればっかりはしょうがないか。。

       

      Twitterも身売り説が出ていたのに最近復活してきたんだね。いままでサイト投稿連携機能しか使ってない。。下記のように以前は一時期つぶやいてみたのだけど、やって分かったのは自分が本当につぶやきたい内容は愚痴が多いという現実だったから。先日、3,4年ぶりにチェックしてたら、Matt Cusson本人がうちのMatt Cussonの記事のツイートにいいねしてるし、澤田かおりさん本人が"名もない歌"にいいねしてる。え、いまそういう時代なの? なんか淡々と更新している間に時代は変わっている??
      この時代についていけない感、かなりショックなのですが。
       
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        藤井風 カーバ集

        個人的にはRemixやカバー集にはまったく興味ない。両方とも元歌を越す確率って10%も無いと思ってる。本気で気に入ってるのはRemixならR. Kellyだけ、カバー集ならリチャードソンだけ。知らない歌手のトリビュート作品で知ってる歌手が沢山登場してるのは好きなんだけどね。藤井風はVCの4曲が良かったからとりあえずカバー集の曲名だけでも見るかと思って、Back Stabbersを見た瞬間に購入ボタン。

        本人のピアノ一本で歌い上げているのが素晴らしい。
        ホントにピアノ好きで、かつジャズピアノタッチなのが良い。このピアノを聴いてるとレイチャールズの伝記映画でレイがピアノを初めて学んだ場面が浮かんでくる。藤井風はピアノと良い出会いだったんだね。Back Stabbersを一番熱く叩いているのを聴くと、そう思う。

        一番最初の曲がClose To Youなんだ。なるほどねぇ。別にどの曲がPOPSでどの曲がBlack Musicなのかにはそんなに興味もない。けど、全体的にロンのあの作品と選択基準が似てる。それが一番不思議。あれもピアノベースのカバー集に近かった。だからなのかな。
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        01:Close To You
        正統派の解釈。文句無いです。いつかBobby WomackのClose To Youを聴いてこの世の深さを体感してほしいとは思う。ウーマックのような解釈のほうが藤井風のコアに近いと思う。

        02:Shape Of You
        全く知らなかったので調べた。最近の曲なんだね。これだけ早口だから90年以降とは思ったけど、2017とは。ピアノ良いです。ラフに歌う彼も良いです。

        03:Back Stabbers
        このカバー集を5回目ぐらいでやっと気づいた。これはAngie Stoneのあの曲のサンプリング元歌なんだ。そういえば当時のCDにも書いてあったような。。。なんでそれを俺はO'Jaysの作品でなくて本作で気づくんだ???それだけあの作品は聴きこめてない証明じゃん。このショックが強すぎて、ごめんなさい。ただ、藤井風のカバーを聴いてやっと分かった。あの歌は3人が入れ替わり立ち替わりで歌うから、そこに意識が行き過ぎてたんだ。今回は一人で全部歌ってるからやっとこの歌の全体像が見えてきたと思います。。

        04:Alfie
        この曲はロンの作品で知ったから、本当のもと歌は知らないです。Close To Youは1番目にもってくるくらいのレベルを感じるが、この曲はロンの作品を聴いてから歌った方が良いね。明確にロンの方が上。それは歌手としてのキャリアから当然かもしれないが、その分だけ彼の成長余地だね。(バカラック作なのか。なるほどね)

        05:Be Alright
        知らないです。調べた。これがジャスティン盤なのかアリアナ盤なのか、、とりあえず今度時間あったときで

        06:Beat It
        マイケルでこの曲を選ぶか。ピアノにも声にも攻撃性が出ていて良い。デンジャラスとかスリラーとかじゃないのはさすがだね。いつかマイケルのカバーでOff The Wallを選ぶ歌手が出てきてほしい。Beat Itは同性である男性に対して、Off The Wallは女性に対して歌っているから。マイケルの痛めつけられる前のセクシャリティはこの曲にしか存在しない。実際にOff The Wallを選んだら「死ぬのがいいわ」ぐらいにびびるけど。

        07:Don't Let Me Be Misunderstood
        知らないです。古い曲だけどタンゴのようなリズムもあって不思議な曲。「悲しき願い」という邦題がついてるんだね。これがニーナ・シモンズの曲なのか。。ニーナ・シモンズは今度ちゃんときかないとな。

        08:My Eeyes Adored You
        知らないです。「瞳の面影」って邦題があるんだね。これがEn-Wikiの情報か。曲としてはどうだろ、07の方が惹かれるかな。

        09:Shake It Off
        知らないです。テイラー・スイフトとマライアと二つあるから同名異曲でどちらかのカバーかな。今度で。

        10:Stronger Than Me
        知らないです。え、Amy Winehouseなの?レビュー書けてないからなぁ。Youtubeの曲よりもこちらの方がピアノが効いてるんだけど、これは藤井風のアレンジ?素晴らしいね。

        11:Time After Time
        知ってるけど、誰の曲か知らない。シンディー・ローパーだったのか。


        ということはロンの作品と被ってるのは2曲だけじゃん(笑 ニーナ・シモンズを知って、O'Jaysを聴きこむヒントももらえて、個人的には満足です。悲しき願いは気に入ったからリンクはっときます。こちらが一番最初で、タンゴのリズムが入ったのはこちらのカバーから? じゃあこのRemixの方が良いね。日本人も歌っているとは

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        幼い頃にピアノを学ぶことにはアンビバレントな思いがある。うちも母親がピアノを教えようとしたんだよね。バイエル使って。ドレミファソファミレドとか。弾いた瞬間にアホかと思った。こんなことやってたらおかしくなると魂が叫んだ。世の中、思い出して書くならどれだけでも脚色できますが、まあ俺も兄貴も断固イヤと意思表示したのは確か。勉強とちがってこちらはリクエストが通った。そんな記憶なんてすぐ忘れるのに、レイをみると浮かんでくるんだから、ほんと最初の興味の持たせ方は大事だよね。

        実はこれには後日談があって、ピアノが幼馴染の家に飛び火して、向こうはちゃんと先生をつけて学びました。そしたら向こうの兄弟(向こうも年子でうちも年子で仲が良かった)はずっとピアノを続けて、向こうのお兄ちゃんは大学時代にインディーバンドのキーボードをずっとやってた。名古屋で一番有名なインディーバンドでCDも数枚発売されてたけど。結局はプロにはなれずアルバイト先の飲食店に就職。僕の幼馴染は普通の企業に就職した後、20代の後半で会社を辞めてギター職人になって、それもなかなか職業としては大変で、30過ぎてまた一般企業に再就職した。ほんと子供にしっかり音楽を教えるってこれだけの影響をあたえることだよね。

         

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          藤井風

          本人自身が風になって、全米No1の完成度


          先日コメント欄で教えてもらってYoutubeで4曲見てから妙に気になりだした。気づいたら何度かリピートしてて、意を決して買うことにした。あの4曲もかなりの傑作だったけど、それ以上の作品が収録されているとは、、驚愕の一言につきる。かつ曲順にもビタイチモン文句ない。『罪の香り』『死ぬのがいいわ』の曲名をみたときは心配になるレベルだったけど、ここまであっさりすごいとは。
           
          最深部は『風よ』だけど、その前にある『死ぬのがいいわ』とセットだからこそ価値がある。この2曲でこれまでのSoulの最深部に並ぶ。誰だって本気の恋愛のあとは食事ものどを通らなくなるし、「死ぬのがいいわ」と一度は思う。ここまでじゃなくても「生きててもしょうがない」ならば120%の確率で誰もが思う。

          ところが「胃」に拘った曲ですらBlack Musicの伝統でも一曲だけ。「死ぬのがいいわ」とストレートに歌った曲なんて本国にも滅多に無い。こういうギリギリの曲って一歩間違えたらアウト。多重録音はセーフだけどバックコーラスにも「死ぬのがいいわ」と歌わせたら絶対にアウト。言われたら誰でもわかるけど、狙ってつくるとこういう落とし穴に落ちる。だから素直に作ってるんだね。素直に作ってこの曲のレベルで、この曲順。それが一番の衝撃。
           
          『何なんw』『もうええわ』の並びの時点で恋愛一直線だと分かりにくい。けど彼にとっては一直線なんだね。深い曲だから幅広く聴けるので違う受け止め方も出来るけど確かにつながる。『特に無い』とか女性視点の歌詞なのが面白い。歌い方もちょっと女性チックというか。女性から振られた時の言葉が「特に無い」ってクリエイティブだしファンキー。視線の角度を変えるティナーシェを絶賛したけど、藤井風は角度でなく立ち位置を正反対にしてるから。
           
          いい声してる。ちょっとラフなのに誠実さもあって内省的にも聴こえて。

          僕は14の頃から黒人音楽だけ聴いてたから歌詞には拘ってない。言葉の断片を入れてる感覚。感情の断片が心にあって、歌を聴きながら断片同士を繋ぎ合わせる。そんなことばっかりやってるから、ここまで日本語の歌詞がダイレクトに心に入ってくるのは初めての感覚。普通は手前の違和感で遮断するのに。それでも「翼をなくした」情景が浮かんでくるのだから、自由に聴いてるのかもしれないが。
           
          この『死ぬのがいいわ』なんて一単語でも違和感あったら容赦なく書くのに「あなたとこのままおさらばするよか」とか「三度の飯よりあなたがいい」とか選ぶ単語もラフなんだけど、それが心地よくて。これまで邦楽聴くときは一旦言葉を全部漂白してから心に入れてたからなぁ。18のころから聴きながら座禅してた。近年は風呂お香もやってる。そんな自分にとって歌詞をストレートに心の奥底まで入れるのは初めてかも。

          『風よ』もそう。歌詞がすんなりくる。もちろんYoutubeに公開してる曲も。『キリがないから』『さよならべいべ』は曲としても合うわけではないし、歌詞の違和感もあるけど、違う人間なんだから当然の範囲内。「これはアカンだろ」と思ったのは神様→godと訳してた部分だけだから。

          さすがに以下の昨日の文章で一番ぶっとんでた部分は手直ししておきますね。
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            神を歌うなら、世界に伝わる言葉で

            最後の改善点は訳語になるんだね。


            単純に「神様→god」と訳したのは藤井風のせいでなく彼の製作チームだと思う。どこからみても曲はパーフェクト。ビタイチモン文句は無いです。全米No1をとるのに英語で歌う必要は無い。「上を向いて歩こう」だって日本語なんだから。今回みたいに訳語をVCに埋め込んで置くだけで十分。ちゃんと分かってやってる分だけ頼もしい制作チーム。だけど、神概念の訳語は簡単ではない。普通の文章ならばこの訳語で十分だけど、世界に打って出るなら繊細さが必要。

            最初に断っておくけど、完全に正しさを証明できるワケじゃない。これまでの学びは賭けれるけど、神概念って完全に正しいと思う信心がぶつかる世界だしね。そもそも初回限定盤を買ったのはカバー集のBack Stabbers。これだけEddieO'Jaysについても書いてても、まだこの作品もShip Ahoyもレビューできてないから。。なのにあっさりカバーしてる。ほんとに尊敬するレベル。だからA4で1枚ぐらいのこの文章をささっさと読んで、訳語のせいで全米No1にならない状態は脱皮してほしい。

            ホントのこといえば悪いのは藤井風の制作チームですらない。日本という国は神概念についてちゃんと教えてくれない。だから僕も苦労して学んだ。宗教ほど学ぶのが難しいジャンルも無い。奇跡とか科学以前のレベルだし、ハズレの本も多い。そんな中でも本質からシンプルに説明すると、

            性別がある時点で神じゃない。性別がある時点で天使
            「Godじゃなくてgodならいいんだ」はお勉強だけ重ねた発想。たまに辞書や教科書持ち出して感情的に反論する人いるけど、今の常識自体が浅いと思えない人。そんなの理由にしてたら人は一生本質にたどりつけない。そもそも英語の時間じゃない、神概念の時間だから。神概念の根本は性別の有無から。なぜって銀河に性別はないから。当然、一神教の神にも性別はない。日本の神話はイザナギとイザナミから始まる。本当は天之御中主神(アメノミナカヌシ)がいる。けど不思議なことにこの神様を祭る神社はほとんどない。ネットには妙見神社や水天宮とか出てくるけど単独じゃないから。この事実の奥に真の神概念があるんだけど、これ以上音楽の話からズレるのも憚れるので造化三神については横におく。

            日本の神概念がgodとangelに分かれることはloveとlikeぐらいは有名な話。だけどもっと大事なことは、人間は生きてて天使になれない。だから「帰ろう」の歌詞の中で

            あなたは弱音を吐いて
            わたしは未練こぼして
            最後ぐらい神様でいさせて
            だってこれじゃあ人間だ

            の部分は当然godでもないし、angelでもない。これはね、聖者:saintなんだと思うよ。けど、日本では聖闘士星矢のせいでセイントの単語の価値が地に落ちてるから(笑 いやもちろんジャンプ世代だから好きだよ。特にハーデス編は。日本の若い世代にとって身近な神様はカリン様。おっと仙人ですらなく仙猫だからせめてこっちか。日本で歌うなんだからこれぐらい気楽に「神様」って単語を使えばいいけど、訳するときは気をつけないと。天皇を日本国王と呼ぶと怒る日本人の割合より確実に多いから。

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            俺には余った部分がある。私には足らない部分がある。じゃあお互い凸凹をはめてみよう
            そしたら日本という国ができた。これって神話としてはファンキーな部類だと思ってる。嫌いじゃない。最初は淡路島が通説になっているけど、沼津の淡島という説もあるから。ラブライブ好きな人はついでに行くといいよ。頂上の神社は波動が高いので。神話の世界を本当に突き詰めるなら隠岐と壱岐なんだけど、両方とも行ったこと無いです。。

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            「罪の香り」は感動した。罪という単語をここまで素直に使うとはね。この感覚は全世界に広まるべき。一神教って結局ヘブライだしエデンの園だから、そこで思考停止してるんだよね。エデンから追い出されたことなんてぶっちゃけどっちでもいいんだよ。

            大事なのは翼を無くしたこと。
            あの場面で翼をなくしたのは蛇
            人間なんてエデンにいたときから翼は生えてないんだから。

            日本人はみんな小学生で「翼をください」を歌うけど、ほんとは「翼をなくして」を歌うべきだと、この「罪の香り」を聴いてて気づいた。そんな俺は変かもしれないが、やっはり藤井風も独特だと思うよ(笑
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            黒人音楽自体がゴスペルとブルースから生まれており、それぞれ教会と綿花畑が母体になる。ある線以上聴きこんでいる人は一度は彼らと僕らの神概念を比較したことはあると思う。一番最初にかいたのは19年前のこの文章。この当時はまだ考える人の範囲内

            曲としてはゴスペルグループのG.I.やセキュラー(世俗)からゴスペルに一度移ってたDave Hollisterのこの作品。やっぱり好きな歌手がゴスペル作品を作ると気づきは増える。当時は本格的に掘り下げていたから色々と比較してるね。

            僕は文庫本程度なら1時間で読むぐらいの読書家なので宗教関係の本もたくさん読んでますが、マクナイトの新作で書いたように映画『十戒』だけはオススメ。契約の箱とか基本アイテムが良く分かる。当時のSFXの限界とガチ本気なセットも見ごたえあるしね。

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              Tevin Campbell - "Tevin Campbell"

              エゴが無いという不利


              デビュー当初はS級に近いA級レベルだったが、3,4作目のチャートアクションが悪すぎて。子歌手から出発して青年になったタイミングだから、妙に皆が納得したのも可愛そうな点。この4作目は、、ほんと引っかかる部分が無い。ネガティブもそんなに無いけど、心に食い込む部分がゼロ。けど今回熱心なリクエストをもらって、改めて聴いて気づいたのは12:Siempre Estaras En Mi (Dandelion) この曲が彼の芯としての良さ。一作で退場する売れない歌手の良曲のような手触りがあって、12歳頃には全米であれだけ有名人になったエゴが全く無い。

              ここまですごいと賞賛を通り過ごして「味気なさ」まで
              本人には悪いけど、、これが素直な気持ち。ある意味4作目以降のBoyzIIMenにも近いが、あちらはまだグループだから、その分だけ幅がでる。ソロ歌手だとその部分がキツイ。

              色気の部分をサックスが担ってくれる13:Everythingも名曲だが、バックコーラスでなくサックスをもっと途中でも入れないと・・・曲構成が間違っていると思う。せっかく本人のイノセンスさが光っているのに、バックコーラスだとクドくなる。最後でサックスがくるけど遅すぎるし小さすぎる。

              01:Another Wayは良曲です。シングルカットしたのは分かる。このタイプの曲のためにはもっとラフでワルな雰囲気が必要だけど、それは持ってない。もっと切迫感のある内省でも攻めてもいいけど、それも持ってない。だから緑ではないのだが。。02:Never Againとの連結が悪すぎ。この曲が01と同じ方向でもっと先に進んでいたら、01の少し足らない点までが魅力になる。1曲目から今までと全く違う像を打ち出すよりも、以前からのファンもついてこれる段階性にすべきだから。なのに真逆。この順番考えた奴はクビだよマジモン。

              03:Since I Lost Youを聴くと、クビというよりもTevin自体が持ってない。ならば01は収録を諦めなくちゃいけない。それがイヤなら「シングルカット用の独立した曲を最後におまけでつけておきました」の構成にしろよ、、、やっぱりクビ。03も02も悪い曲ではない。以前からのファンなら気に入ると思うが。。。ずっと同じトーンの曲が続く。けど、05:The Only One For Meは良いと思う。

              06:My Love Ain't Blindがミドルの良曲。これを2曲目にすれば01,02の連続でこの曲は緑になるのに。このレベルの曲があと2曲あればヒットに縁遠い作品であっても、次の道が出来たと思う。惜しい。07:Everything You AreはいつものTevinで曲としては良い。だからこそ06との連結でショックが大きくなるんですけど。。08:Dandelionは深さが増してるから好き。09:Alosing All Controlも面白い試みをしているのだが、位置づけが本人の中でもアルバムの中でも不明。10:Don't Throw Your Life Awayはカバーだと思うし、この曲自体は悪くないが、、、前後との位置が分からない。12:Just Begun To Growは2:18の長さの曲だから、ある意味で長いインタルード。わざわざこの曲を挟むというのはやっぱり12,13が特別なんだろうね。それは良く分かるのだが。13のサックスだけ手直しすれば、まだ良かったと思える。

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              TevinについてはHP時代にこちら、そして前作も書いたけど、一番の本心はここに書いた。大事な部分だから再掲する。

              Tevin Campbell
              90'S前半のR&Bシーンを少しでも知っているならばTevinは常識。それぐらいに天才少年と騒がれた。Tell Me What You Wantで時代を作った。個人的には実は2作目のI'm Readyの方がすき。Can We Talkを聴けば少年と青年の間の絶妙な時が見える。歌ってるときの表情がよくて、爽やかさがある。I'm ReadyのVCが好き。やっぱりいちゃつくのは冬なんだよ。と当時、ダイレクトに心に飛び込んできた記憶。TevinにとってはエロVCになるI'm Readyは確かにタイトルもエロフェーズ。なのにあの表情で歌う凄さ。それが彼の良さ。個人的に一番好きなのはConfused。この時点で主流派から脱落。まだI'm Readyだったらエロ派になれたのに。けど、今から思うとほんとConfused。人生も恋愛も。暗示してたというべきか。Look What We'd Haveの良さ。きっとうちのサイトに週1ペースで来る人は分かると思うよ。切なさと激しさが交じり合った名曲。これがこのTEVINの中でシングルカットされてない中ではBestとします。

              Confused。
              やっぱり彼はその当時自身の成功に、いっちゃつくVCを作る世界に、Confusedしていたのだ。
              そこの世界に住人にならずに普通の人であり続けたこと。12曲目を聴くと痛感する。僕らはもっと歌手じゃなくて人間としてのTevinを尊敬すべきなのかもしれない。

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              Tevin Campbellの1999年『Tevin Campbell』はいかがでしょうか?
              ブルースマン
              2020/10/05 7:38 PM

               

              Tevin Campbellの1999年『Tevin Campbell』のレビューやはり拝見したいです!
              ご検討よろしくお願いします!

              ブルースマン
              2020/10/06 6:50 AM


              ブルースマンさん、さすがに連投の熱意に負けました(笑 これぐらい私のケツを蹴飛ばしてもらえないと動かなくて、ほんとごめんなさい。それにしても12曲目はスペイン語なのかな。英語では歌えないというのが彼の真実な気がしてます。テヴィンは本作まではいつかレビューしたかったので、、、ありがとうございました m(_ _)m 

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                Tony Rich Project


                90年代のR&Bで50枚以上アルバムを持っている人はTony Richという名前は聞いたことある人が多いと思う。このデビュー作のジャケとヒットした02:Nobody Knowsが傑作で、他にも良曲が多く、僕も3作買った。今見ると息長く音楽活動をしているのだから、それだけコアなファンがついたのだろう。デビュー当初は「2,3作目で傑作を発表して有名になるかも」という位置付けだったが、それは無かった。いまから振り返ると理由は大きく二点。まずはこの歌手名。普通はProjectとはつけない。それだけ自己を突き放した感覚。当時は評価に困って保留だったが、この結果からすると失敗なんだと思う。もうひとつは可哀想なくらいBabyfaceと声が似てた点。聴いたこと無い人だったら殆どの確率で誤認する。それぐらい似てるんだよね。だから個性確立が難しかった。


                [1996:Word(デビュー作)]
                03:Like A Womanも良曲。01.Hey Blueも04:Grass Is Greenも色はつけないけど良い曲。05〜07はそこそこ。アルバム全体の個性に合ってて戦力になってる。08:Under Her Spellは重い方向だが、個人的にはDeepを感じない。09:Little Onesと10:Missing Youもその流れだと思うけど、9曲目の判断に迷う。この曲が一番内面を見せているが、限界まで叫んでないと感じてしまう。。10曲目はアコギのアウトロ感が心地よい。ただなぁ、BabyfaceならばもうちょっとBPMを下げると思う。このタイプの曲だとわずかにテンポが早いのでは?? 個人的には9曲目で真のファンか分かれる作品だと思うが、Tony Richからハマル人はいると思うし、確かにそれぐらいの魅力がある作品。

                [1998:Birdseye]
                01:Birdseyeから期待できる。前回には無かったイノセント系のささやく感じで歌う部分が曲にも合ってる。同じように02:Silly Manも歌う。普通は悲哀感がでるフェーズなのにね。人によってはこういう表現方法のほうが合うと思う。個人的には合わないタイプだけど良曲だからちょっと混乱気味。

                このあとは全体的に同じトーンの曲が続くから、合わないタイプの人にはつまらないだろうね。状況的にはMario Winansの1作目に近い。それでも05:Bedは何かが良い。リズムが効いて本作の中では比較的ミドルな06:Cool Like Thatが合わない。続く曲も再びトーンが戻る。。なのに聴いてて覚醒するのが08:My Stomach Hurts

                『大事なのは胃だ』
                私がもってる1万8千曲のなかでタイトルにstomachが出てくるのは本曲だけ。歌詞の中でも滅多に出てこない単語。けど、「食事さえできなくなるほどのストレス」はひとつの現実。ここに切り込んだからこそ一気に深くなる。そのままの深みで09:Blue Butterfly10:Ain't No Laughingに続く。これはすごい世界。いままで本作を真面目に聴いてなかったのを後悔。

                本作の何が問題って、プリンスみたいなこのジャケ。普通は引くよ。こんなジャケならせめて恋愛のショックで食事がとれず痩せ干せた胃にすべき。そしたら1作目と同じでジャケ買いできる。そもそもBirdseyeなら普通に鳥の写真でも載せたら? 飛行機の窓からの街のショットでもよい。なんでこんなジャケになっちゃうの?この模様だと鳥といっても鳳凰みたいで、、、うーん。


                個人的にはNobodyとAin't No LaughingがTony Richを代表する売れる曲。売れないけど傑作はMy Stomach Hurts。この曲は誰かカバーか返歌すべき。いつかティナーシェにしてほしいかも。

                3作目は次回で
                 

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                  「大ヒットから縁遠い歌手」に自己を重ねて

                  「B級シンガー」の方が分かりやすいけど、さすがにTwitter連動してる記事タイトルに過激なことはかけないからなぁ。以前から超有名な歌手の一番奥底の曲、超マイナーな歌手の一番の名曲 についてガツンと紹介しているサイト」と説明しているし、 「売れなかった傑作を聴きこむと自分の同様の部分が浮かんでくる。それこそが聴きこむ意味であり、一つの幸せの形なんだと」とも書いてる。

                  これまで好きな歌手として男性3名(Brian Mcknight、Calvin Richardson、R. Kelly)、女性3名(Toni Braxton、Angie Stone、MaryJ.Blige)をあげていたけど、これらはみんなS〜A級(リチャードソンもこれだけアルバム枚数出してるから有名側でOKでしょう)B級シンガーについては個人的だから今まで書いてなかった。僕にとっては昨日書いたようにBradd MarquisTalentです。第一線にならなかった理由として、Bradd Marquisは「泣きもシャウトも強すぎる」。もがきをストレートに表現したシャウトが重過ぎる。Talentの方はそもそも発売されてない、、、もちろん発売されても全く売れなかったと思う。当時のR. Kellyの判断は正しい。ずっとお蔵出しを希望していたけど、セックスカルト事件でそれも無理になったか。。Talentが売れない理由は内省がきつ過ぎる。特にI Don't Want。こうやって並べてみると自分自身のダメさ加減は良く分かる。内省とシャウトは基本真逆だしね。。マクナイトがシャウトしている曲を探せば明白。個人的にはこのリストにRaheem Devaughnも入っていたけど今の彼はA級だと思う。もちろんS/A/Bの明確な基準は無い。皆様それぞれの基準で良いと思う。

                  Hideさんと初めて会ったときにガツンときたのは好きな歌手でゴードン・チェンバースをあげたから。この不意打ちに動転しまくって、かつお酒も入ってて、僕がどうやって返事したか記憶にない。。。少なくともブラッドもタレントもあげなくてお茶を濁した返事をした記憶だけがある。まれにこうやってフリーズすることがある。周囲からは頻繁に「口が上手いよね」と言われるからこそ、フリーズは記憶に残る。

                   

                  今までもR&Bを好きな人には会ってるけど、最初の自己紹介でこういう歌手を出してくるのはプロ・リスナーだと痛感したから。C級やそれこそFランクなら「へー、すごい変わった人だな」で済む。それで済まないのがB級。もちろんゴードンの曲作りの才能はすごい。とくにサンプリングというかメロディー引用。この部分だけならS級だと思う。

                  なぜわざわざこんな文章を書いているかというと、たまたま今日の曲を流すときにリストを見ながら「トニブラはかなり書いたなーー、どうしよっかな」と思ったらトニブラの下がTony Rich Projectだった。この歌手を知ってたら90'SR&Bの5段にはなると思う。懐かしさもあってついつい聴いてる。Tony Richってほんとこの世の誰かのB級好きシンガーに選ばれる。彼の作品をもっている人は全員同意してくれると思う。

                  振り返ればモンテルジョーダンとか過去にrequestもらっても書けてないシンガーも多い。彼らとはタイプが違うからこの先もどれだけ時間が経過しても一言コメントは書けないと思う。けど、まずせめて90'sの歌手についてはちゃんと書いていかないと。絶賛のトーンは減るけど、「あんたの文章はもともと絶賛なんて殆ど無いよ」とも言われそうだけど、その歌手を好きな人が見つめるきっかけにはなれるといいな。ほんとBradd MarquisとTalentについては誰かが「こんなのクソ」って書いてるレビューを読みたい。そしたら自分で分かってない自分のクソさが分かる。最初から把握できる部分なんてその中の30%ぐらいだから。
                   

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                    Soulとは愚かな場所での『もがき』だから

                    金曜日夜。零時を回る。どれだけテレワークでもやっぱり金曜日夜は特別。 トニブラを全部聴き直してる。やっと分かった。一言でいえば近親憎悪。自分と似すぎてるからイヤなのだ。2005の五作目のリブラの時点でメアリーとアンジーに続く位置付けと書いてるね。

                    そこからもう一段伸びて、今はトニブラがソウルの女王。
                    メアリーはケーシー、アンジーはディアンジェロ。なのにトニブラの相手はビックネームじゃない。あちらの二人は誰がどう見ても、男性に振り回される中での自立こそがコア。トニブラは本人が相手の男性を振り回しているんだね。そして、それをちゃんと自覚してる。これこそがソウルの女王になった本質なんだね。

                    35を過ぎたあたりから、いや40を越してから、「あの頃は右も左も分からずにもがいてたなぁ、、と今になってしんみりと」と書くようになった。この感情に一番寄り添ってくれるのはトニブラだけで男性歌手でもいない。マクナイトとリチャードソンはそんなタイプじゃない。Rケリーはセックスカルトを完全に贖罪しなくちゃいけない。それは無理だと思ってる。

                    メアリーやアンジーは男性からも手をさしのべたくなるような切ないいじらしさがある。深夜のファミレスで悪い男に捕まった女の子の相談にのってる感覚。ファミレスって大事。飲み屋なら相談のはずが乗り換えになるからなぁ。そういう意味でお酒は偉大というか危険というか。

                    トニブラにはその感覚がない。悪いのはトニブラの彼氏じゃなくてトニブラだから。だからトニブラには真のファンがいない。男も女も。トニブラを一番好きという女性は、その発言自体に勇気いるね。言った瞬間に魂の階段上がれるレベルの自己認識。聴いてるリスナーにそこまでを要求する。だからそこソウルというべきか。

                    僕はトニブラを異性として好きじゃない。戦友として好きなのだ。男性歌手でどうしようもなく似てるのはブラッドだと思う。トニブラと彼は後悔を含んだもがくシャウトが似てる。けどブラッドは第一線にはいない。マニアしかしらない。それだけトニブラはデビュー作と時々のミドルの傑作がある。

                    二作目と三作目の間にトニブラの山場がある。スロウが重すぎる三作目は売れないハズなのにミドルの曲が救った。それは僥倖、天の采配。トニブラはメアリーのマイライフやアンジーのマホガニーのような有無を言わせない代表作をもってない。

                    ここまで書いてやっと分かった。
                    セルフタイトルをデビュー作で使ったからこそ、今回はスペル・マイネームなのだ。これはセルフタイトルの意味なのだ。気づくの遅いと言われそうだが、、、

                    三作目のネバージャストフォーリング
                    四作目のドゥーユーリメンバー
                    五作目のステューピッド
                    六作目のプラスには深い傑作はない。
                    七作目はソーリーとマイハート
                    八作目からは、、、年明け発表で(笑)

                    書いてたらほぼ一時間経過。スマホ2%。寝ます。
                    ただ、ヒット性もかねた一番の傑作は六作目の最後だと思うよ。一曲だけえらぶなら、この曲だと思う。

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                    [2020.10.03 10:54]
                    深夜に聴きこみながらスマフォでレビューを書く。入力方式的にカタカナが増える。PCで書くときはキーボードでBMとうって変換するだけでBlack MusicとBrian McknightとBradd MarquisとBlue Magicが候補に出てくるから(笑 いつもはスマフォで書いたあとにちゃんと書き直すけど、今回はこの思考レベルだからこのままにしておこう。タイトルは聴きこんでいたら直感的に浮かんできたけど、改めて大切なポイントだと感じる。

                    愚かな場所で落ち込んでいるだけではSoulにならない。
                    愚かな場所じゃないと真のSoulは生まれない

                    愚かな地点は、生まれた時から決まっている場所と、本人の落ち度も加味される場所があるけど、僕は本人の落ち度も加味される場所に親近感がある。恋愛は全てそう。この日本にも悲惨な境遇はたくさんあるし、最近ならばアイマユウタも興味深いけど、本質は他人のせいにせずに今いる場所を自分で引き受ける意志。生まれたときから決まっていた場所は完全他者のせいにできてしまうから。その姿勢じゃsoulにはならない。アイマユウタが良いのはこの曲の存在。自ら引き受けてる

                     

                    藤井風とアイマユウタが僕の中で新しい世代の代表になりつつあるけど、幼い頃からピアノ習う男の子ってそれなりの家庭だよね。良い家庭に生まれたこと、平均的な家庭な生まれたことは別に逆差別する話じゃない。根本においては天が用意する不幸の量も幸福の量も周囲と大差ないから。あとは本人の選択に応じて差がでてくる。上手く行ってるときに調子に乗るからその先でガツンと落ちる。それだけだよ、ほんと。


                     

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