久保田の初期の傑作はYou were mine

硬派な音と声に映える本気度


やっと見つけた。久保田利伸でなくToshi Kubotaからのファンとして、初期の傑作を聴き込めてないのはずっと後ろめたい気持ちだった。そりゃSHAKE IT PARADISEもBaddest.IIも聴いた。けど、どれもピンと来なくて。。名曲の誉れ高い流星のサドルもMissingもそう。本気で好きとはいえなかった。そして10年以上経って、数ヶ月前にやっとBaddest.Iを聴きました。You were mineはシングルCDに収録されただけなんだね。。けどやっと明確に言える。僕は初期の作品の中ではYou were mineが一番好きなんだ。

こういう個人的感覚を明確に発信することの積み重ね。周囲の絶賛を理由に意見をあわせていると個性は育たない。死ぬ直前で後悔すると思う。無理やり人と違う道を探す必要も無いけど、分からないときは曖昧にしちゃだめ。 「流星のサドル」はタイトルで決まり。めちゃくちゃ名文句。「流星の馬車」ならば下手な少女漫画。サドルと流星をつなげたセンス。それに脱帽。けど、リズムはまだ初期過ぎて練られてないと思う。Missingは、、この当時の久保田がバラードで頭ひとつ飛びぬけていたとは思えない。ごめん、彼のバラードが良くなったのはアメリカ挑戦以降じゃないかな。バラードは内省タイプの方が傑作だし、久保田の素は内省ではない。それは悪い事じゃないし、確かにシンプルの曲の方が歌唱力は分かるけど、それでも何かが足らない。

リズムとメロディーの良さでは北風と太陽だけど、ある種の本気が弱い。この歌詞では本気はでない。明るさではかなり良いのだけど。その点でYou Were Mine。硬派な音が歌詞と合う。wereというように過去形。過去の恋愛を歌うからこそ久保田のおちゃらけ?な面が抑えられて、非痛感が見え隠れする声も音も良い。やっぱり僕はこの角度からじゃないと深みにいけない。それはショックといえばショックだけど、しょうがない。 こうやってフルコミットできる曲を見つけるとやっと回りと会話ができる。本当に流星のサドルやMissingが好きな人の意見。大多数は多数派だから属しているだけだから、少数派になっても体はる人はそんなに多くない。 ということで、本気でこの二曲を褒めてくれる人はぜひコメント欄に書いてください。
[2019.02.08]

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本気で好きといえる曲が見つかると、それが他の曲への階段になる。
10:Love Rebornだね。本国一作目のような恋愛バラード。ここに原点があったのか。11:Indigo Waltzが当時の久保田の明るさ全開の中では一番好きかも。タイトルも良い。「流星のサドル」よりはありがちだけど、タイトルどおりの感覚の曲。間奏にサックスがあるのも大きいし、女性のバックコーラスが前面にくるのも素晴らしい。おお、この12曲めはMarvinludeじゃないですか。MaryJ.もMarvinludeだったような。。ここら辺、詳しい人はぜひ教えてください。

13:Dance If You Want Itの攻撃的な音の良さ。イケイケ全開ではこれでしょう。16:雨音(in your face vocal)の意外性。やるせなさが上手く出てる。スゲーな。これが当時の久保田のフルスケールか。改めて感動してます。13と16の表現の幅に。

ここまで聴きこんでやっと超有名な2曲の良さも見えてくる。時代を作った凄さは、同時代じゃないと本当の意味では分からない。それだけのモノならば敬意がベースにあるべき。そういえば久保田の故郷の北にある街で光ゲンジの諸星が育ったはず。同じ高校だった人がそういってた。なんか流星のサドルを聞きこむと光ゲンジが浮かんでくる。これって両方のファンから怒られそうなんだけど、、、当時のミーハーが光ゲンジでコアが久保田だったのかな。Missingの良さは、、、まだうまく言葉にできない。
 




アルトVenovaが欲しい!!(→祝★当選)

Venova購入時についてきたアンケートで当選。リードが贈られてきた。本記事のURLをアンケートに書いて「厳正な抽選の結果」なので、アルトVenovaが発売される可能性もあがったハズ!!嬉しいです。

今年の1/2に川崎駅の島村楽器でVenova買いました。ずっとビビッてたけど、店で吹かせてもらったら音が出たから。「リード楽器はなかなか音が出ない」と聞いてたので、ついついそのまま衝動買いしちゃった。ここんとこ練習してます。マンション住まいで夜中に練習は気が引けるので土日メインだけど。やっと1オクターブでるようになった。途中、全然低い音がでなくて心折れてたけど。。まだまだ音が反転するときがある。麻痺が残ってるから口笛を吹くのも昔は困難だった。そこからリード楽器が吹けるところまで回復したら、同じ病気の人も喜んでくれると思う。嬉しさよりも切なさの方が多いけど、後遺症ってそんなものかもね。

イノベーション系講座をお願いしている元リクルートの講師が「毎年元旦に今までまったくやらなかったこと、特に反発してたことにチャレンジする計画立てる」と紹介していたのが頭の片隅にずっとある。「今年はテニス初めました。こちらが働いてるのに嫁は昼間からテニスしやがってーと思って反発してたけど、だからこそやってみたら、結構楽しい。それにちょっと痩せれて今は楽しいです」という自己紹介が今でも心に響いてて。40ぐらいまでは好きな方向性を突き詰めていいけど、40過ぎたらこっちに切り替える方がいいと思うよ。そしたら僕は楽器演奏。あのオタマジャクシは3秒で寝れるレベルだからこそ。巷ではどんな会社もイノベーションに取り組んでいるけど、「まずは本人のイノベーションが先」嫌いで馬鹿にしてたこと、やりたくてもビビってたことに取り組む。こんだけだから。


あのStevie Wonderの曲が吹けるようになったらここに動画置こうかな(笑 後遺症のせいで吹くときは片目は全部閉じちゃうけど、あの体験があるからここまで掘り下げれるようになったのも確かだから。とりあえず明日は丹沢縦走にもってきます。髪も坊主からベリーショートになったし、2000未満の山だし、年に一回のダイヤモンド富士だから。


■追記

早朝吹きました。ホントなら相模湾から千葉まで見えるハズが曇って粉雪。寒くて低い音が全然出ない。。二三名に声かけられた。全員からオーボエですか?と聞かれてビックリ。山の頂上で楽器演奏があれだけ評判良いとは。私もやってみようかなー、とか言われた。ヤマハもモンベルと組んで山モデルの発売よろしく!
 登山は、、東京横浜間とおなじみ30km超を16キロの荷物で標高差1400。11月の表銀座縦走より断然疲れた。ひさびさに筋肉痛。曇ってて富士山は見えないし。。80点かな。


[2018.9.18]

なんだこの楽器は。先日のYahooニュースで見て以来色々と調べてた。
ヤマハが作った全く新しい楽器。リコーダーとサックスのいいとこどり。分岐管構造も面白いし、1万円という値段も手ごろ。2017年発売されたのに全く知らなかった。。

公式サイトはこちら
Goodデザイン大賞を楽器として初受賞も素晴らしいし、楽器にここまで イノベーションの余地が残っていたのもびっくり。
色々と演奏動画を探してた。.こちらはStevie Wonderだから楽器の実力が良く分かる。
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ずっと、いつかサックスをやろうと思ってた。

20万円あれば中古で買えると計画してた。Black Music好きならサックスでしょう。トランペットもJazzの花形楽器だけど、声派の人はより生身の声に近いサックス。主要な楽器の中で唯一発明した人が分かっている(=サックスさん) 昔、何かの本で読んだけど、あまりに音が生生しすぎて、アメリカの黒人達が使用するまでずっと日の目を見なかった。そんな歴史にも惚れる。

けど、このヴェノーヴァはソプラノサックスの音域なんだよなぁ。。
ぜひアルト版を出して欲しい。バリトン版でもいい。どうせプラスチックなら多色展開してほしい。別に金色にしなくてもいい(逆にチープに見えると思う)。黒とか紺とか茜とかうちのサイトのような深緑とか。そしたらすぐ買う。問答無用で買う。1万円から2万円に値上げしても全然OK。

ヴェノーヴァならば、山に持っていける。
今年の雲ノ平で女性が食事の後に横笛を吹いてた。僕の隣で自炊してたから少し雑談した。最近は女性の単独登山も増えているけど、この山域までとはびっくり。残念ながら霧が出ていたけど、夕焼けの雲の上で演奏したらすごく気持ちがいいだろうなぁ、と見てて思った。もっていけるサイズも考慮して横笛だと思うけど、やっぱり己の理想像を突き詰めるとアルトサックスでこそ意味がある。


清冽な山で、己の煩悩を吐き出す。
これこそが理想の登山。街でやると、吐き出してもすぐに他の煩悩で埋まる。いくら資本主義がモノ⇒サービスに変化してても、購入欲を駆り立てるという意味では同じ。寺に山号がつくのも同じ理由。奈良時代は都にあったお寺も平安時代には市を含めて都会の吸引力があがったからこそ、山にこもったのだと。


昨年末の雪山登山は凄く良かった。圧縮され透明感が増す雪の清冽さはレベルが違う。あの風景を眺めるだけで心も同じ透明度になるけれど、仔細にみると煩悩は内面のそこかしこにこびりついている。それを全部吐き出す。そのためには楽器が必要。もうほら貝の時代じゃない。

山岳は雪を被むるによって、その美しさを一層増す。朝は日を受けて柔和な桃色を し、昼は冴えた空に反映して、 燧石すいせき のようにキラキラ きら めき、そのあまりに純白なるために、傍で見ると空線に近い大気を黒くさせて、眼を痛くすることがある。夕は日が背後に没して、紫水晶のように匂やかに見える。
小島烏水『高山の雪』

ipodが発売される前、2000年のころに韓国製のMp3プレイヤーを買って、滑りながらCraig Davidのデビュー作を聴いてた。凄くナイスな経験だったけど、眼の前に圧倒的な雪山を見て、本当に好きなのは雪山だと分かった。ほんと小島烏水氏の言うとおり。極論から言えば「キャンバスは白の方が映える」というシンプルで絶対的な事実だけ。朝日の桃色、夕日の紫。昼の青水晶。同じ志向性の人は、みんな絶対に山にアルト・ヴェノーヴァを持っていきたいと思ってるハズ。ヤマハの社員でこの地点まで伝わる人はいないかな〜。




【再放送】 RAPして逮捕され、聴いて逮捕され

一昨日、再放送していたんですね。HDレコーダーをみて気づいた。もっと前に知っていたら皆さんにご案内できたのに。。申し訳ないです。けど、いま、再放送リクエスト受付中。再放送したばっかりですが皆さんがリクエストすれば再々放送してくれるかも。この番組、絶対に必見です。私みたいにHip-Hopが苦手でも見て欲しい。なのでもうちょっと書きますね。

一番驚いたのは、社会主義国家でも最貧層がいて、その女性たちは売春しないと暮らせない事。え、共産主義だよ。私有財産を否定する代わりに皆に配るんじゃないの? 中国の一人っ子政策中に生まれた戸籍の無い2人目の話は聞くけれど、キューバだよ。マジかよ。。共産主義の失敗はベルリンの壁崩壊で30年近く前に明確になった。競争原理が働かないと品質は下がる。家具工場は重さで測ることになっていたから、鉄とか入れてわざと重くする方向になってしまい、ソ連末期には1人で運べない家具ばかりになった、と読んだことがある。全員平等に見えても計画経済における計画を作る人の方が権力をもち、裏では甘い汁を吸う。けど、個人的にはもっと根本的な部分に課題があると思ってた。それが「労働の疎外」自分の中でやっと結論でたのは40直前になってから。 

「自由より私有財産が先」
初めて聞いた人も多いと思う。けど、今後の社会ではこれが常識。私有財産が無いことは、住む場所も食べる物も自分で貯めれない。誰かから提供される必要がある。それが王でも社会でもいいけど、その提供してくれる人を批判すると、提供はとまる。とめれなくてもギリギリまで減らされる。死ぬ覚悟で自由に意見を言えるのは極一部の人。だから社会から自由がなくなる。自由のスタートでありゴールは自由な意見表明。もちろんネットの掲示板みたいなウソや陰口じゃなくてね。

その点で、日本はまだ雰囲気として皇室不敬罪はある。小室さんはうちのサイトで取り上げた後も叩かれてる。天皇に直談判しようとしたっていうのは流石にどうかと思うけど、小室さんの先輩が眞子様のことを「彼女」と呼ぶだけで叩かれるのは流石に良くないと思う。「惚れた男と結婚できる自由」ってどれぐらいの自由なんだろうね。過去の人類では殆どなかった。そして今でも皇室に無いのはハッキリした。うちらにはあるのかな。それも親と絶縁しても自分達で生きていけるかにかかってる。だからやっぱり私有財産が先なんだよ。「皇室の方々はそもそも戸籍が無いから二十歳過ぎても結婚の自由が個人に無い」というのは今回の騒動で初めて知った。「結婚時の持参金を辞退すれば好きな人と結婚できる」でいいじゃん。将来の天皇候補筆頭の義兄が変な人だと問題ってマジ? 義兄のいう事に従えという法なんか無いじゃん。アホくさ。その時の天皇がしっかりしてれば良いだけじゃん。今回の件が完全にダメになったら「小室さんが反発して眞子様との色々を暴露するかも」と怯えているんだって? そんな小銭稼ぎの週刊誌ネタ提供よりも小室さんはラッパーになるべき。日本に真の自由は無い。それを世界に向けてRAPすれば、それが次のこの国の形をつくる。
なんか無理やりつなげたように見えると思いますが、けっこうマジです。だから小室さんにもこの番組は見て欲しい。

ちなみに1/31はマイケルジャクソンのドキュメンタリー。これは見なければ。


『キューバ・リブレ ラップで闘う』


キューバで圧倒的な人気を誇りながら、当局に発禁処分を受ける「ロス・アルデアノス」。自由を歌い、政府批判もいとわないラッパー2人組の姿を、無数の人々が匿名で撮影協力。

 

アルドとビアンの2人は、CDを手作りして街頭で配り、秘密のゲリラ公演を地方の町で開くなどして音楽活動を続けている。カリブのこの国の住民なら誰もが知る存在だが「固定観念を打ち破れ」と呼びかける彼らのラップを聴いていた一家が長期の拘束を受けるなど、当局の厳しい圧力に直面している。ビアンと妻の間にも初めての子が…“理由ある反抗”は続けられるのか?キューバの断面を鋭く切り取った歌と生きざまのドキュメント。

これ以上、日本のHip-Hopについて考える前に、まずはこの作品を紹介しておきたい。ほんとたまたまです。ラズパイでレグザが空いたので、今まで見てなかった種類の番組も定期録画=NHKの「BS世界のドキュメンタリー」。色々と面白い番組が多かったけど、その中でもイチオシがこの番組。視聴者のレビューを見ても一目瞭然。ほんとRAPの原点。

麻薬・犯罪自慢じゃない。単に「俺らの国はオカシイところがある」とRAPするだけで逮捕される。家の前でラジカセで聴いてるリスナーも逮捕される。滅茶苦茶だよ。確かにBlack Musicの世界でキューバ移民・難民の人達も一定数いる。けど、キューバ自体はこんな状況なんだね。

この番組を見た後だと、アメリカ本国のHip-Hopについても、たとえそれがギャングスタであっても、社会の不条理があるのだと思ってきた。一応の自由は達成されており、社会の底辺にいるのはある種の自己責任とみなされる。けどさ、どんな状況に置かれても正しい選択ができるのはよっぽど強い人だけだって。誰だって間違った状況にいれば間違った選択をするんだよ。そしてどんどん酷くなる。けど、最初の間違った状況は絶対に本人の責任じゃない。

世界のドキュメンタリーシリーズでは、チャーチルやヒットラーの特集番組もある。やっぱり両者とも演説の才能あるね。そりゃ今のビジネスマンだってプレゼン能力は鍛えるけど、演説とプレゼンは違う、と番組見ながら思った。

陶酔するリピートか、うざいリピートか
プレゼンは画面に情報を投影するから見る人は視覚・聴覚の両方で情報が入ってくる。けど、今の日本の街頭演説を見てのとおり演説は基本声だけ。チャンネルが1つしかないから情報伝達路の幅が狭い。大事なフレーズはどうしても繰り返す必要がある。ここがセンスがでる点でありRAPとの接点。音楽の才能というよりもメッセージを紡ぐセンス。それはお笑い芸人も同じだけど、Hip-Hopが狙うのは《笑い》という感情ではない。ある種の憤りが一番近い気がする。

北朝鮮は問題外としても、ベトナムやキューバ、そしてアフリカや旧ソ連の独裁者の国々は社会批判が明確に取り締まりの対象。中国もそうだね。そしてアメリカ、日本。日本までくると一見、社会の階層がほとんどない。けど、やっぱりKOHHの足立区は特殊じゃん。そして社会の階層が無いように見えるからこそ、自己責任と見なされやすくなり、その分だけ《社会に対する憤り》をストレートに表現できなくなる。
 進学のお金がない?  →奨学金制度はあるよ。
    返さなくちゃいけない?→成績がよければ大丈夫だよ

って、そもそもその前に、勉強するには静かで邪魔されない環境は必須だから。親がお笑い番組やスポーツ番組見ているのと同じ部屋で勉強なんてできない、させるな、しろというな。こんなんじゃデーター数少なすぎこっちの方がまだマシ。

基本、どんなジャンルであっても内省的なタイプの方が好きだけど、それでも吼えるべきポイントはある。やっぱり日本だって社会に対して吼えるべきポイントはある。KOHHはその見極めが凄い、となんとなく思ってる。本人の生い立ちに結びつく有無を言わせないセンスがカリスマに繋がるのだと。

社会の階層といっても30代前半で年収1000万を越すのは、医者・弁護士・金融関係・メディア関係・外資系。弁護士は大学院制度の人数憎で脱落。金融関係も昨今の仮想マネーや支払い方法多様化等で脱落。メディア関係もNetflix等で終りの始まり。医者はもともと時給換算だと悲惨。外資系は短い期間だけ(日本企業だってリストラ等あるけど)。この先は日本の社会階層も下に引きよせられつつ差が縮まると思っている。

逆に地方と都会の差は酷くなる。例えば今話題の水道事業の民営化。この先、地方では水道を維持することも困難。お盆と年末年始の帰省ラッシュは日本だけでなく中国等でも話題になるけど、どの国でも都市に集中するのが今の時代。昔の若者は地方で生まれ、就職等で都会に来て、都会で子供を生み、長い休みに地方に帰る。けど、あと20年もすれば、地方で生まれた若者が珍しく、年末年始に帰省する場所もないくらい。周囲を見渡すと今は40%ぐらい地方に帰省しているかな。

これだけ登山に行っていると中央道は年に15往復ぐらいする。いつだって日曜夜の上りの渋滞は酷い。都市に集中しすぎてる。その分だけ地方に人が減って、競争力の有る観光地以外は全部人が住まなくなるんじゃないかな。日本に来る外国人が三千万人を越した事。地方への観光が伸びていること。鳥取観光って行ったことある日本人のほうが珍しいのでは? あそこまで外国人が来てくれるからこそ、地方が維持できている状態になりつつあるね。フランスがあれだけ大国なのも、何よりも観光大国だから。日本もその方向に舵を切るべき。移民の受け入れは個人的にも結論出てないけど。

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なんか大幅に話がずれていますが、ほんと今の良い歌手はカラオケにないね。
「今日はHIDEさんとコンサートなんで定時ダッシュだから」「誰のコンサートなんですか?」「ShunskeGって知らないか。さかいゆうって知ってる?」「いいえ」だからなぁ。良い曲を作ること、皆が知ってること、両者の関連性はもう断絶。だからカラオケにも無い。KOHHもなかった。EVISBEATSは1曲。けどSEEDAはかなりある。だからSEEDAの「花と雨」は買うことにした。トラックに捻りがあって歌詞が深い事。欲望を煽るのでなく、かといって必要以上に自己責任にすることもなく。歌と違って詞における言葉の量は多いから思考のパターンがより明確になる。そこにお勉強とは全く別の頭の良さを感じさせること。KOHHのあの曲は、「世の中は金だよ」「いや、金じゃないんだよ」の揺れ幅が素晴らしい。両方ともに彼の心の奥底まで刻みこまれている真実がある。それは平均年収以上の家庭に生まれた子供には絶対に出せない深みであり、本当の友達がいる証。

BS世界のドキュメンタリーは再放送があった。Hip-Hopを本気で追っかけている人は、いつかの再放送をチェックして欲しいかも。ある意味、R&Bの世界で喩えるとアフリカのルワンダ虐殺を歌えるコルネイユに近い。アフリカの独裁者の国でラップによる表現がでてきたら世界は一段と変わるね。

他の番組も教養としてもオススメ。これはホントよかった。うちらのようなIT業界の人間は必須。担当者に自殺・退職が多いならば、間違いなくSNSの闇であり病みだよ。巨大SNSプラットフォームをもつ企業が業界を引っ張る昨今だけど、どこかで反転するだろう。その時のために爪を死ぬ気で磨かないと、そろそろヤバイ。

 




JoJo第5部 x Jodeci

[2018/10/13]

 

まじか!
JoJoの第5部のアニメを見てたら、エンディングテーマが流れてきた瞬間に体が停止。3秒目で叫んでしまった。
そりゃそうでしょう。イントロクイズなら初心者レベル。
確かに3部のエンディングテーマは良かった。アレンジが特に
けど、まさか5部でJodeciのFreekin' Youになるとは!

これはスゲー事件だよ。
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確かにJoJoの5部は「ギャングスター」だからHip-HopでなくR&Bで選ぶならJodeciになる。そこは完全同意。あらためてJodeciの全作を聴いた。1stは清涼感があってギャングスタ感は弱い。2作目は良曲がほとんど無い。当時は好きだったけど、この時点で聴くとびっくりする。だから3作目のThe Show, The After-Party, The Hotelから選曲するのは納得。けど、Freekin' Youよりもマッチする曲があると思うのだけど。バウンス感が心地よい08:Get On Upとかさ。個人的には06:S-Moreの方が入口感があって好き。Freek'n Youのbpmをちょっと早くアレンジしても良かったのかもね。

改めて振り返るとこういうざらついた感覚って結局R&Bの世界には残らなかった。Dru HillはJodeciを継いだといわれたけど、やっぱりリードボーカルのK-ciとSisqoの性格が違いすぎた。K-ci&JoJoの方が良い曲が多いけど、JoJoだからJodeciにしたかったのかな。どうせならJoJoのソロ作から選曲してくれても良かったけど、さすがにそれは狙いすぎ?

エンディングテーマに選曲されたことでJodeciがブームになるのかもね。
うちのアルバムレビューはこのとおり

それにしてもアニメのオープニングテーマの酷さ。。3部、4部とかかさず放映時に見てるけど、オープニングはどんどん悪化していると思うな。

 

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YoutubeにエンディングテーマがUPされたので、追加しておきます。

JoJoは第3部が中学生、第5部は大学生だった。好きな順は、、、難しいなぁ。3部、2部、1部、5部、6部、4部かな。5部は何といっても列車の中での戦いでしょう。最後のスタンドを矢で傷つて能力発現の部分はあんまりだから。

 

『任務は遂行する、、、部下も守る。お前ごときに両方やると言うのはそうムズかしい事じゃあないな』

このプチャラティの名言は新任幹部社員研修で使いたいぐらい。

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第5部で一番良い戦闘は列車の闘い:プロシュート&ペッシー戦。海外のJoJoファンも同じ意見で凄く感動。ところがレグザの調子が悪くて録画ミス。急遽、dTVに入った。そしたら第1,2部も見れるじゃないですか。ずっと絵がしょぼくて見る気がなかったアニメ版だけど、月額見放題なら見る。オープニングで一番良いのは第二部だと感じる。こちらにはまとめがあります。Aメロからちゃんとリズムがあるのがデカイ。そして神風動画のレベルの高さ。ワムウの神砂嵐取り上げているのがいい。やっぱり二部で一番良い敵はワムウだし、ワムウといえば神砂嵐。小学校時代に第二部を見た立場として、学校で「神砂嵐」って真似たポーズをやっていた世代として、ここは譲れん。
 

そうそうアニメ版の人物絵のしょぼさだけど、回が進む毎に良くなる。特にシーザーの最後の時からは第3部にホボ近いレベルになってる。アニメーターの人達も上達したんだろうね。そんな意味でアニメ版も見る価値ありました。次は第1部を見ようと思ってます。




彼らはHeavenで競ってる。じゃあ僕らは何で競うのだろう?

Matt Cussonの作品を聴いたせいで、久々に思考が飛ぶ。
三連休の最終日は丹後にいたせいかも。丹後の元伊勢を回りながらずっとKhalidを聴いてた。不思議とマッチする。Khalidはアフリカ大陸が見えている。同じ様に日本の故郷は伊勢神宮ではない。元伊勢、そのコアは丹後。天橋立は誰で知ってるが、そこを統括している籠神社はそこまで有名じゃないが。。

04:Couldでマクナイトをカバーして、それもデュエット。ある意味でAlicia Keysよりも攻めてる。過去の名曲をカバーして良いのは、アルバムの中にそのカバーよりも傑作曲がある時だけ。こんなのアルバム50枚以上持っているリスナーにとっては当然。びびったのは06:Acappella Interlude。え、なにこの良さ。ジャケをみると白人チック。ブルーアイドソウルに分類されるぐらいの顔つきなのに・・・だからこそなのだろうか。

そして07:Heavenでやられた。

Heavenで競う
これがBlack Musicの理想形。そして、それは神を信じる白人も入っていけるのだ。
僕らは無理。僕らは根源的に神も天国も信じてない。

この世に何個のHeavenがあるのか?
そう設問を作りたくなるほどの完成度。「Heavenは幸せを歌う」これまでのHeavenの全ての傑作曲はそうだった。この曲は違う。幸せな情景じゃない。そのくせ傑作。おい。おい。オイ! ぐらいの気分。

初めて羨ましいと思った。GODとHeavenをもつ民族に対して
この歌手の凄さは、アメリカの人達には全員に伝わるだろう。皆が競える情景があること。描けるHeavenの情景の凄さこそが歌手の魅力。僕らにはそこまでの共通の憧れる情景が無い。その悲しさ。

Black Musicに惹かれる日本人歌手が根本的に足らないこと。サイトを作ったときにも書いた。それは僕らリスナーに足らないこと。僕らは究極的なテーマを持ってない。アメリカの歌手はHeavenが目標なのだ。そう痛感させてくれる曲。歌手もラッパーもリスナーも全員が納得するテーマを持てたら、日本は偉大な国になるだろう。

これだけ外国から観光客が来ても日本は偉大な国じゃない。せっかく禅は世界的な単語になったのに、Zenというブランドは台湾とかのメーカーが使う。日本のPC業界は腐ってる。うちの会社も含めて。そりゃそうでしょう、皆の周りで禅を突き詰めてた人ってどれぐらいいる? 少なくともジョブスはやってた。皆、アップルのデザインを褒める。そのコアは削る思想。それはZenのコアであり、枯山水と同じ。

歌手ならば枯山水
ラッパーならば「心頭滅却すれば火もまた涼しき」

それが、現時点でのうちの暫定回答。これだけ四季に恵まれている国だからこそ枯山水。それは夢窓国師を突き詰める事。「ちはやぶる」は大ヒットした。であるならば、「へうげもの」ももう一段階ヒットして欲しい。すごい良いです、このマンガ。こういうマンガが転がっている家であれば、子供のセンスは伸びる。そりゃスラムダンクも必須とはいえる。けど、あれはセンスとは関係ないから。

09:One Of Those Nightsの良さ。クリスマスアルバムぐらいの手触り。すげーな。ここまでの傑作を作れるのに、この曲をHeavenと名づけてくれれば驚かないんだよ。想定の範囲内。感動はするけど、平日にBlogアップするほど動揺はしない。

そう、動揺してる。それを認めないと。。
昨日届いて、Flac→Mp3にして、今朝、通勤で聴いて、2順目で良さが分かる。最初はさらっといくのもこういうタイプの作品にありがち。分かりやすいガツンはない。家に帰って流してた。CouldでTOPに書く。うん、いつもの傑作を紹介するときの流れ。なのにこれかよ。ありえない。

見たことも聴いた事もないHeaven。このHeavenの凄さ。アカペラとセットなんだね。

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もうさ、「燃える紅葉のような私の想い」ってこいう詞はやめよう。進歩無い。そりゃ「天城超え」は嫌いじゃない。けど、こういう詞じゃHeavenを越せない。そんなのを痛感。




レディー・ガガ、R.ケリーの性的虐待容疑に声明を発表

ブラウザのPickUPニュースに普通に出てきてびっくり。アメリカではそこまで話題になっているんだね。


以前にSpotifyがR. Kellyの曲を削除した時からこの件は気になっていたけど、そのあと復活させたので。「女性たちも本人の意思でR. Kellyと暮らしていて、親達が反対している」状況で判断に迷ってた。けど、アメリカ本国ではついに「洗脳」という判断になっているんだね。ニュースを見ながら渋谷被告の件を思い出してしまった。もう20年ぐらい前になるのかな。

自称占い師の渋谷被告が占いにきた女性に「このままでは地獄におちる」とか言いくるめて、最終的には女性7人ぐらいと一緒に住んでて、彼女達をパート等で働かせて本人はヒモ状態とかそんな内容だった記憶。

あの時は「占い」と「洗脳」の近さがあったと思うけど、R. Kellyの場合は財産?音楽?とりあえず、このドキュメンタリーを見てみないと自分の中での最終判断は出せない。


今までずっと一番好きな歌手はR. KellyとCalvin Richardsonとマクナイトと言ったきたのだから、そろそろちゃんと手に入れる情報は全部調べないと。


チョコファクまでは歌手としての独自性はそこまで無かった。曲作りの才能の方で目立ってた。R.で自身の底まで切り込んでだからこそ声にも独自性が生まれた。僕はこの先もいつだってR.です。チョコファクからはどんどん広く売れ出して、、、そして今の状況か。ひとことでいえば因果になるけど。。いまはこれだけしか言えないです。


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こちらにも取り上げられてるね

https://miyearnzzlabo.com/archives/54595


 




Mariah Carey - "Caution"


「KOHHとの曲はまあまあでしたがマライアの新譜自体はめちゃくちゃ良くて、自分が聴いた彼女のアルバムの中では一番好きかもです。今年はella mai大活躍で少しR&Bの復権を感じましたが、マライアの新譜は真打ちという感じでした。」

  ここまで言われたら聴きます。ダメをダメとはっきり名言すること。最高傑作を最高傑作と明確に言うこと。同意してくれない人達から反感を買う時点まで追い込まないと言葉に重さがでないです。軽い話題なら軽い紹介でいいです。相手のファン度数が強い歌手にはこれぐらい書いてくれると嬉しいです。

うちのサイトに、かつマライアで、ここまで書くという事は本サイトのマライア関連の文章は全部読んでいるでしょう。もちろん2作目を最高傑作としている理由もご存知でしょう。「かも」と書いてるのに後半の文章は絶賛。ここら辺の距離感からそう感じます。なぜかいまでも2作目最高傑作の記事はアクセスあります。最近、Blogを上級プランにしたので、記事ごとのアクセス数が確認できます。基本的には新着が伸びて→時間がたつと下がって。けど、一定数のアクセスが持続する記事もあります。その中にStevie Wonder特集とかあるとBlogやってて良かったと思います。

先日、コンサートの合間にHideさんに聞かれました。基本、大体1記事に1〜2時間かかってます。皆さんは3分程度で読むでしょう。だから40人が読んで初めて時間が釣り合う。この先の仕事の状況等で変わる可能性もありますが、僕の中で続ける基準はこの人数です。昔からBlack Musicを聴きながら色々と考えていましたが、自分の中では言葉にする手前の「掴んだ」という感覚で満足できます。言葉にするのは読んでもらうためです。その作業は大変だけど、だからこそより深く気づくことがあります。その先にこういう投稿があるのだから、非常に嬉しいです。

同意は100~50%の間で迷ってます(笑
評価軸に依存するから。2作目と同じ軸ならば比べれることができますが、軸が違うからこの二つは比較できません。僕にとっては2作目の軸の方がコアだけど、年齢を重ねたマライアをずっと同じ軸で評価して良いのか疑問もあります。そんな疑問を覚えるぐらいには傑作です。だから本作の方をコアにすることも全然OKだと思ってます。逆に女性陣がこの作品をどう評価するか興味があります。良曲が多いのでどれを最高傑作とするかも興味があります。 頭の片隅にWhitney Houstonの作品が浮かんでます。アルバム名は調べてないのでまだ不明ですが、もちろん持ってる作品です。マライアはWhitney Houstonと比較したい歌手です。そして、Whitney Houstonのあの作品と比較すると、Mariah Careyの性格がより明確になると思います。こういう比較は傑作同士じゃないと時間の無駄だから。そのMariah Careyの性格にどこまで惹かれるか?をぼんやり考えながら聴いてます。

そして、結論出る前に、この時点でここに書いておこうと思いました。
organaさん、ご紹介いただきありがとうございました。
これ以上、Mariah Careyからショックをうけたくないので、新作を追っかける事をずっと避けていたので。。よっぽどジャケがよければ手が伸びますが、このジャケは判断に迷う。
 




紅白:米津玄師:メディア嫌いについて

最後の方だけみてました。芸能ニュースでのサザン怒→否定記事→本人からもツイートの流れのニュースを読んでて、大物のような状況で歌った米津玄師は気になってた。Lemonを聴いた事なかったけど、ここまできたらYoutubeでなく紅白の生中継を待とうと。

 

徳島のどこで歌うか謎だったけど、あそこって大塚製薬が作った模写集めた美術館だよね。昔、将棋の試合やってた記憶。

 

声としても作曲のレベルとしても興味深かったけど、見終わったあとに妙にDevanteを聴きたくなって、彼のデビュー作聴いて寝ます。同じタイプな気がする。才能とメディアの距離。けどDevanteのデビューは失敗した。ジャケ酷すぎた。内容も突き詰め過ぎてた。米津玄師の事は全く知らないけど、あのダンサーの必要性も謎だけど、ほんとにメディアに出たくないのはわかった。狙ってない。単にいやなだけ。歌う表情も、歌い終わったあとのコメントも興味深い。

ここら辺のなんていうかな、本当に良い歌をつくることだけに集中したい雰囲気がDevanteに似てる。

 

徳島の野外運動場とかだと思ってた。けど、あの美術館を選んだこと。プロモーションの観点から正解だと思うし、Devanteにはないセンスだね。

 

きたー。still。書いてたら6曲目。

ここからDevanteのコアが始まる。このアルバムは僕にある種の癒やしをくれる。才能と軌跡のヘビーさではJavierも同じだけど、親和性があるのはDevanteだから。Lemonは一般的なフェーズの歌詞だから。もっと行き場の無い詞での米津の歌を聴いてみたいな。

 




『のめりこみ音楽起業』 日暮泰文

孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール

今年の夏にアレサがなくなったときに重鎮達の評論をどうしても読みたくて「RIP Aretha」で検索。見つけたのがこの記事。鈴木啓志氏のことは知っていたけど、日暮氏のことは始めて知った。Pヴァインにはお世話になっていたのにね。慌てて買って読んだらトコトン面白い。哲章さんのレビューをbmrで見なくなって以来、音楽業界で働くことを全く考えていなかったけど、この本を読むと《逃げた》ことが良く分かった。Black Musicのアルバムを200枚以上持っている人にとってはオススメ。

どんな業界でどんな仕事をしていても音楽愛と今の仕事をつなぐ接点が見つかる
そして貴方の仕事のパフォーマンスを倍は言い過ぎでも50%アップは間違いない。それだけの価値があります。中古でしか手に入らないけど、あと1年もすれば定価以上になると思う。

鈴木啓志氏と一緒にbmrを立ち上げて、75年にPヴァインを設立。非メインストリーム音楽の少量多品種リリースのビジネス形態を確立。90年代後半のCD全盛時代から一転し、今はこちらのビジネス形態が主流になっている。そもそも啓志氏と日暮氏の先達が中村とうよう氏なんだだね。名前だけは見たことあるけど、やっと流れがわかった。

面白いと思ったのは、大学卒業後に2年数ヶ月の会社員生活をしてたこと。その上での下記の意見。
会社員生活というものは、今後どのような仕事・形態で生きていくにせよ、一度は経験しておいたほうがいいのではないか。カイシャという組織が塊となって考え、行動していくことが、日本社会の標準になっているのはそれほど崩れていないし、何よりもいくら自分の得意分野から攻めていくにしても、サラリーマン社会という総体を捉えきれないまま自分の立ち位置を明確にすることは難しいからだ。(P49)
かなり同意。どんな商売・サービスをするにせよ相手が大人であれば殆どが会社員。相手の気持ちを知るためにも経験しておく価値はある。子供向けのサービスであっても、お金を払うのが親である限り知っておいた方がいい。子供が払う場合でも、お小遣いは親からでしょ。以上、マル ぐらいの気持ち。

初任給で4万円くらいの時代、東証一部上場企業ではあったが、比較的アットフォームな、緩いところは緩い会社生活を送らせてもらった。ライター(という言葉は当時使われず、とりあえず「音楽評論家」というものだったか)をやっているということはレコード会社からの電話なども女子社員が受けたりするので、特に隠してもいなかったが、むろんこころよく思われていたわけはない。《略》会社員生活を続けながら、それ以外の時間はひたすらレコード、という毎日を続けるある日の夕方、渋谷駅から桜丘方面へ行く歩道橋でまだ仕事中の先輩社員に出くわし、翌日会社で言われたものだ。「日暮くんは夜はずいぶんとハツラツとしてるねぇ、フフッ」。 レコード評の原稿をニューミュージック・マガジン社に持っていく途中だった。

そうか、それほどつまらなそうに昼の仕事をしているのか、とあらためて思い知らされたものだ。ハツラツとした気分でできる仕事。脱サラという言葉が頭をよぎり始める。会社をスタートさせる、などということ以前に、どうやってこのリーマン生活から抜け出るか。たいした願望もなく辞表を出したのは、20代半ばという若さ以外にこれといった取柄もない男に手招きする黒い塊に、もはや引き返せないほど魅入られたから、ということぐらいしか思いつくことができない。(P52)

「起業は奇業で企業となる」
の章とかすごくためになる。もちろん別に奇をてらうわけじゃない。自己の内的衝動に忠実であり、同じ衝動を抱える人を揺さぶれるだけのモノを築きあげた。それだけだから。メインストリームを無視できる強さ。ダイソーの100円ショップだってそう。僕が幼い頃はどこにもなかった。たまに家の近くのスーパーの入口付近で売ってたくらいだから。

一方で音楽好きは、やはり音楽を趣味で聴いていたほうが結局いいのではないかという心持も常にあった。仕事にすることによって、本来なら純粋にのめりこむところに何か別のものが忍び寄ってくるのを避けることができない。会社としての数字などあとからついてくるものだと割り切ってしまえる場合もあるが、自分自身にしても、また関わっている社員、従業員の生活そのものがオトと関係しているわけだから、音楽に過度に溺れた状態で物質面の成果を出すというのもむつかしいし、聞き込むレヴェルにも時にブレーキがかかったりもする。会社員という「安定」したポジションを投げ捨てたあと、ある程度まともに収入が得られるようになるまでX〜X年はかかっていたのではないだろうか。ようやく安定し、年収も同世代の会社員より上回ってきたのはX年過ぎてからのことだ。それまでは窮乏に耐えつつやっていたわけだが、やはり自分の生きていることそのもの、とも言える音楽に触れ、格闘しながらやっているわけだから、案外平気なものである。


 一般的にどうやって起業するかといったハウツー本などしてみると、短期・中期計画もきちんと立て、自分が何才くらいの時にはこうなってる、といったイメージをしっかり持って、など書いてあるのだが、みると、そうした綿密さは相当欠けていたようである。それは、もともとこの仕事で一旗あげてやろう、という意識はまずほどんど無く、これがまっとうな仕事として機能することなんてあるわけもないだろうな、などと斜に構えつつ、机に向かい、脇に置くターンテーブルにレコードを乗せる、というような日常を何年も送っていたということでもある。特に脱サラしたあと数年は不安定だったし、会社を始めたとはいえ、名ばかりなので、決まった日に給料を得ることももむつかしい。年末から年始にかけて世間がハッピーな雰囲気に覆われていたりする12月末など、これじゃまだ給料もな、といった時期もあり、辛くなかったといえば嘘になるだろう(P81)

こういう部分が率直に嫌味無く書いてある時点で傑作。あまりに引用しすぎなのでさすがに数字はXに伏せておきますが。ここまで載せれば、この本が必要な人には伝わるハズ。

個人的に一番ためになったのが、本の最後の会社をスペースシャワーTVに売却した顛末。
会社を売り払うのは資本主義の権化みたいな出来事。創業者としての思い、社員に対する説明。そんな諸々が一つ一つ勉強になる。

音楽を愛し、音楽と全く関係ない今の仕事をパンのためと卑下せず、前向きに取り組む事から逃げない。
ならば絶対に読むべき本。




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